憧れの職業・花屋の仕事内容を1日の流れでご紹介

花に囲まれたきれいな店内で働く花屋さんは、小さな頃の憧れの職業でもあります。

良い香りのするお店で、お花の世話や花束作りに励む花屋の店員は、一見優雅に見えますが、力仕事とスピード感が求められる職業なのです。

今回は、花屋の仕事内容について、1日の流れに沿ってご紹介していきたいと思います。

花屋に憧れている方は、具体的な仕事内容を知って、イメージを膨らませてみてくださいね。

 

花屋にも種類がある

「花屋」と聞いて、まず皆さんが思い浮かべるのは、個人のお客さん向けに営業している、路面にお店を出しているタイプの生花店だと思います。

しかし、花屋には他にもいろいろなタイプがあるのです。そのお店の種類によって仕事内容が変わります。

主な花屋の種類は以下の通りです。

  • 小売の生花店
  • 冠婚葬祭専門
  • ネットショップ
  • ディスプレイ専門
  • アトリエ兼教室

それぞれの職種を詳しく見ていきましょう。

 

小売の生花店

私たちが街中で見かけて気軽に立ち寄ることができるのは、小売販売をしている生花店です。

主に個人向けで、自宅用に切り花を購入したり、ちょっとしたフラワーギフトを注文したりするときに利用することができるでしょう。

 

冠婚葬祭専門

冠婚葬祭用のお花を専門に取り扱う花屋では、お葬式用の花祭壇や供花、ブライダルブーケなど、冠婚葬祭シーンで使われる花を専門に扱っています。

顧客は葬儀社などの法人の他にも、個人の顧客層もいます。葬儀会社や式場と契約をしている会社も多いのが特徴です。

 

ネットショップ

近年、事業を拡大しているのが、オンライン注文と宅配をメインにしたネットショップです。

お店の営業時間が決まっている実店舗とは違い、24時間いつでもウェブ上で注文ができる手軽さや、来店の手間がないこと、アレンジメントなどの商品の仕上がりイメージを画像で確認できることなどがメリットでしょう。

一般的なディスプレイのある生花店のような営業形態ではなく、花の在庫を管理する倉庫や注文を管理するオフィスなどを持っています。

小売の実店舗を持ちつつ、オンラインでも注文を受け付けているというお店も増えているようです。

 

ディスプレイ専門

デパートのディスプレイなどで、きれいに飾られているフラワーアレンジメントをよく見かけますよね。このような店舗のディスプレイやイベント会場を彩ってくれる「装花」を専門にしている花屋もあります。

店舗で商品を販売するのではなく、店やレストラン、イベント会場などに出向いて、装花の設置を行います。

 

アトリエ兼教室

こちらは個人で営業している花屋で、簡単に言えば「花の在庫を抱えていない花屋」です。

花のアレンジメントなどに関するスクールや講習を修了して、アレンジメントに関する資格などを持っている人が、自宅兼店舗として営業している花屋になります。

店主によって業務内容は異なりますが、近隣店舗などから装花の注文を受けて活けに行ったり、オーダーされたアレンジメントを作成したり、生徒さんを集めて教室を開いたりします。

すべてをひとりでこなすので大変ではありますが、個人で動くため働く時間を自由に決められることや、スケジュールを調整しやすいというメリットがあります。

 

花屋の1日の業務スケジュールは?

続いては、花屋の仕事内容をもう少し詳しくご紹介していきたいと思います。

花屋の種類はさまざまですが、店舗形態によって仕事内容が変わりますし、店舗によってもそれぞれ業務の流れは違いますが、今回はいちばんなじみ深い、路面店舗型の小売生花店を例にしてご紹介していきます。

 

立地で勤務時間が違う

店舗を構えている場所によっても、最も忙しい日や時間帯はさまざまです。

通常の路面型の店舗や、駅やショッピングモールなどに入っている花屋の場合には、土日祝日など、世間一般的に休日となる日がいちばん忙しくなります。

しかし、オフィス街に店舗を構えている花屋では平日が忙しく、中でも最も忙しいのは月曜日で、社内やエントランスなどに飾るお花のオーダーが多く入ります。

オフィス街の店舗では、土日はお客さんの入りがゆるやかになるので、土日のどちらかが定休日であったり、土日の休み希望も通りやすいでしょう。

繁華街の店舗では、深夜まで営業している飲食店が多いため、夜遅くまで営業しています。

そのため、バーなどへ行かれるお客さんが、お花を買いに立ち寄ることも多いです。

 

花の仕入れ日

花屋には、「表日」「裏日」といわれる曜日の分け方がされています。

「表日」とは、仕入れによって花が入荷する日のことで、「裏日」とは入荷がない日のことです。お客さんの入りが多い土日を除いて、花屋では2日に1回ほどのペースで花材が入荷しています。

店舗の規模や個人経営のお店などでは、売れ行きによって仕入れを1週間にしている場合もあるようです。

 

早朝から仕入れへ出向く

仕入れがある日は、夜明け前には出勤して、花市場で新鮮な生花を仕入れる必要があります。

高品質で人気の生産者の元へは早めに行く、遅めの時間から販売されるお花は後回しなど、優先順位を付けながら効率よく生花を買い付けていきます。

 

花の水揚げ・水替え

花市場での買い付けが終われば、次は開店準備です。市場を出た足でお店へと向かい、オープン前までに仕入れたばかりの花を並べておかなければなりません。

市場から仕入れた花には簡単な補水しかされていないので、水が不足しているため花に水を吸い上げさせるために、茎を切ったり枝を叩いたりする「水揚げ」を行います。

この水揚げは、当日仕入れた花だけではなく、店に並んでいる花材に適宜行なっていく作業です。水揚げは、お花の種類によって適した方法がありますので、専門的な知識が必要になるでしょう。

商品はお客さんに購入されるまで、新鮮で元気な状態に保たなければなりませんから、水揚げ作業は毎日欠かさず行います。また、切り花だけではなく花苗も取り扱っている店舗では、水やりや花がら摘みなどの手入れも欠かせません。

前日から並んでいる在庫のお花は、新鮮な水に替えておく必要があります。

水替えの作業は、水の入った重いバケツなどを運ぶため、かなりの重労働です。腰を痛めてしまう危険もありますので、きちんとした姿勢を心がけて持ち運びの作業を行いましょう。

 

開店後は接客・販売

仕入れ分の水揚げや在庫の水替え、レジ開けなどを済ませてディスプレイやレイアウトを整えたら、いよいよ開店です。

開店後は、訪れるお客さんへの接客対応や販売業務を行いながら、在庫の花たちに気を配り、必要時にはお手入れをしていきます。

店舗の在庫花材で作成したブーケやアレンジメントを購入していかれるお客さんもいますが、用途に応じてフラワーギフトを注文にくる方もいらっしゃいます。

お花を贈るシーンやご希望のイメージ、予算、受け取り日や配達日などを確認して、オーダーを受けましょう。また、当日に予約注文の入っているアレンジメント商品の作成も行います。

 

閉店

夕方を過ぎてきたら、少しずつ閉店の準備に取り掛かっていきます。

すでに開花のピークを迎えていて、翌日以降でお客さんの手元に渡ってからすぐに枯れてしまいそうな花は、値下げをして販売するなどの対応が必要です。

閉店後には、当日分の売り上げを集計してレジを締め、店内清掃や在庫品のお世話を行います。忙しくて店内の花材をあまりチェックできていなかった日は、閉店後にスピーディーにお手入れする必要があるでしょう。

他にも、翌日分の注文を確認したり、スタッフミーティングを行ったり、時間を設けてアレンジメント作成の練習なども行います。

 

ネットショップの花屋の業務内容

実店舗を持たず、オンライン上で店を構えるネットショップは、近年のフラワー業界で人気が高まっています。

大手のネットショップでは、アレンジメントの作成や配達といった業務を部門ごとに分けて細分化されていますが、独立する場合、誰かと共同で開業する場合などは、お店に関わる業務をすべて自分で行わなければなりません。

花を仕入れ、注文を受けて商品を作成するのは実店舗と変わりませんが、ネットショップならではの業務内容があります。

 

ネットショップのメリットとは

いつでも注文ができる、来店不要、じっくり検討できる、他のショップとの比較が簡単といったように、顧客側にもメリットの大きいネットショップですが、経営側にもメリットの大きい店舗形態です。

まず、実店舗を持たない分、立地条件をそこまで気にする必要がありません。アクセスの便利さや人の流れは売上に直結しますから、実店舗ではできるだけ良い立地条件を探したいものですが、比例して家賃も上がってしまいます。

ネットショップでは店舗家賃を抑えられる他にも、在庫ロスを最低限に抑えられるというメリットもあります。

実店舗では店内を彩って購買意欲を上げるため、余分に花材を注文して並べています。しかし、すべてが売り切れるわけではなく、開花のピーク前に売れなかったものは処分する必要があるのです。

しかし、ネットショップでは在庫をディスプレイする必要がないので、注文された分の在庫を確保しておけば問題ありません。そのため、在庫ロスや仕入れにかける経費を安く抑えられるのです。

 

オンライン上での接客・販売

ネットショップでは、対面して接客する実店舗は異なり、ウェブ上で注文を受け付け、メールでのやり取りでの接客となります。必要に応じて電話などで確認する場合もありますが、基本的にはメールのやり取りで完結します。

店舗でアレンジメントなどをオーダーする際には、お客さんと店員によるアレンジメントイメージの打ち合わせが行われますが、オンラインショップではほとんどありません。そのため、アレンジメントの作成などは完成イメージとして写真を掲載しておき、そのイメージに近い商品を作成するという方法を取っている店舗がほとんどです。

 

サイト運営やSNSなどでの宣伝

ネットショップの運営では、言ってみれば自社サイトが実店舗となります。サイトの作成やデザインはお店をレイアウトすることと同様に重要です。

他にも、自社サイトからの注文だけではなく、Amazonや楽天などのECサイトに出店して、集荷することも売上げへと繋げる手段です。

リピーターを確保するためにメールマガジンを配信したり、キャンペーンや特集を組んだりと、他のお店よりも自分のお店を利用してもらうためには工夫が必要です。

 

花屋の仕事に関するよくある質問

花屋さんの仕事は、一般的な職種とは少し違う専門職のような認識があるので、「特別な資格やスキルがないと働けないのではないか」と心配される方が多くいらっしゃいます。

そこで、花屋さんの仕事に興味がある方が抱きやすい疑問をピックアップしてまとめてみました。

 

必要なスキルは?

花屋で勤務するうえでは、必須の資格はありません。

アレンジメントに関する資格講習を修了したり、スクールを卒業してから就職される方も多いですが、ほとんどの人は未経験で初めて、働きながら花の扱い方や専門知識を身に付けていきます。もしくは、働いていく中で自分に必要な資格が分かってきて、働きながら資格勉強に励む方も多くいます。

募集条件に経験者を指定してしまうと、応募者がかなり限られてしまうもの。花屋では人手不足であることが多いので、なるべく多くの人材に応募してもらいたいのです。

もちろん、即戦力になる経験者は優遇されますが、アルバイトやパートではほとんどの人が未経験からスタートして、先輩スタッフに教わりながら技術を習得していきます。

強いて必須だと言えるスキルは、コミュニケーション能力です。もし未経験で面接を受ける人でも、コミュニケーションスキルが高いと判断されれば、採用される確率は高まるでしょう。

「またこの花屋さんで花を買いたい」と思ってもらうリピーターを付けるには、気持ちの良い接客対応が必須です。

また、お花屋さんは自社配送や市場で花を仕入れるため、車に乗ることが多いです。そのため、普通免許の取得が必須な会社も多い傾向にあります。普通免許を持っていると採用が有利に働くことがあるでしょう。

 

アレンジメント作成はいつからできる?

ブーケやアレンジメントの作成は、限られた時間の中で素早く美しく作成できるスキルが求められます。そのため、勤めてからしばらく花の扱いに慣れるまでは、先輩の補助がメインになります。

アレンジメント作成の際に切り落とした茎などを手早く片づけたり、作成したブーケを包んでリボンをかけたりといったサポートが主です。

長く勤めているうちに、徐々に簡単な花束の作成や、比較的安価なアレンジメントの作成など、だんだんと花屋らしい仕事を任されていきます。

花屋の方針や個人の力量、センスなどによっては、早いうちからアレンジメント作成に携われるケースもあります。

 

プレミアガーデンでは未経験者も歓迎しています

株式会社プレミアガーデンでは、オンライン注文をメインにお花をお届けしています。花束やアレンジメントフラワーなどのフラワーギフト商品、スタンドフラワーや胡蝶蘭、観葉植物など、充実した商品を取り揃えた会社です。

全国各地から多くのご注文をいただくため、あなたの活躍の場もしっかり用意しています。

未経験だけど花屋の仕事をしてみたい、素敵なアレンジメントを作るスキルを磨きたい、いずれは独立して店舗を持ちたいから経験を積みたい、などご興味をお持ちの方は大歓迎です。未経験者向けの研修プログラムも充実していますので、安心してご応募くださいね。

より多くの経験を積みたい意欲をお持ちの経験者の方も大歓迎です。転職を希望している方には、転職しやすい条件を前給与などを踏まえた上、提示させて頂きます。

花屋に転職するには? 雇用形態や、転職のために必要な学歴・資格も紹介

 

【フラワーデザイナー募集要項】

年齢:23歳から45歳くらいまでの男女(長期勤続によるキャリア形成を図る為)

雇用形態:正社員、契約社員、アルバイト

勤務地:東京本店、大阪支店、名古屋支店、福岡支店

勤務時間:月曜日~金曜日 9時~18時半 土曜日、日曜日、祝日 9時~17時半

休日:シフト制

給与:月給20万円~(正社員)時給1,100~1,500円(アルバイト)

 

ご応募の際は、応募書類に必ずご連絡先を記載して頂くようお願いします。

詳しい求人情報は、下記リンク先のページをご覧ください。

プレミアガーデン求人情報

 

フラワーデザイナー以外にも、電話受付や事務、配送ドライバー、WEBマーケティングなどの部門も募集中です。皆さまからのご応募を、一同お待ちしております。

 

まとめ

今回は、花屋の仕事内容について、1日の流れに沿っておおまかにご紹介してきました。

華やかで優雅に見える花屋の仕事ですが、早朝から花を仕入れたり水替えなどの力仕事があったり、立ち仕事であったりと見かけによらず体力勝負の職種です。

ただし大変なことばかりではなく、アレンジメントを作る楽しみや、接客の楽しさ、お客さんの喜ぶ顔を見られるといったやり甲斐も感じられる仕事となっています。

自分の人生をより豊かなものにするお仕事として、花屋での勤務に挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

大切なあの人にお花を送ってみませんか?