花屋で働きたい!志望動機の書き方・例文をご紹介
花屋は季節を通して様々なお花や植物に囲まれ、人にも喜んでもらえる素敵な仕事です。子供の頃花屋で働いてみたいと思ったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、花屋で働いてみたいと考え、実際に履歴書を送ろうと思った時に、どんな風に志望動機を書けばいいのか悩んでしまうこともあるでしょう。
この記事では、さまざまなケースに合わせた志望動機の例文をご紹介します。
ご自身の履歴書を書く時の参考にしてください。
【花屋の志望動機】書き方のポイント
志望動機の例文を紹介する前に、まず書き方のポイントとどんなことをアピールしたら良いのかを2点解説します。
このポイントを抑えアピール出来る事を知ることで、志望動機が書きやすくなってくるでしょう。
ご自身のケースに当てはめながら、確認してみてください。
なぜ働きたいと思ったのか整理する
そもそも、どうして花屋で働きたいと思ったのでしょうか?
もう一度しっかり考えてみましょう。できれば実際にペンを使って紙やノートに書き出してみると、漠然としていたことが可視化されてより鮮明になってきます。頭の中で考えていることや、やりたいという熱意を書いて整理すると、どのように文章を構成したら良いのかも見えやすくなるはずです。
まずは紙に書くことで頭を整理させて、どのように何をアピールしたいのか、アピールできるのかをはっきりさせましょう。
未経験でも意欲をアピール
花屋で働き始めようと思った方のほとんどが未経験からです。
花屋は、美容師や看護師・保育士などのように、必須の資格がある職業ではありません。経験や資格がなくても始めやすい仕事といってもいいでしょう。
逆にいうと、未経験の場合はどれだけ意欲をアピールできるかが採用の鍵になってくるということです。未経験者を積極的に採用している会社もありますので、ご自身の熱意をうまく伝えることで、経験がなくても採用のチャンスは得られるはずです。
体力をアピール
花屋で働くことをネットなどで検索すると、体力仕事だということがわかると思います。
店舗での仕事にせよ、アトリエのような場所での作業にせよ、長時間立ったままの場合がほとんどです。その上、仕入れた花の入った箱やたっぷり水が張られた花瓶はなかなかの重さです。また、お花の劣化を防ぐために室温は低めに設定されています。
朝早く夜遅いこともしばしばなので、そのような環境でも根を上げることなく働ける体力があることは、とても大きなアピールポイントです。
学生時代体育会系の部活やサークルをしていたことや、現在トレーニングや体を意識的に動かしていることがあれば積極的にアピールしていきましょう。
お店の下調べをしておくとなお良い
ご自身が働きたいと思っているお店はどんなお店でしょう?
今はホームページやインスタグラムなどで、作っている作品やどんな仕事をしているか簡単に調べることができます。できれば実際にそのお店に行ってみると、働いているスタッフの雰囲気、扱っている花のテイスト、運が良ければ実際に作っているところを見ることができます。予算があるなら、ちょっとした花束を作ってもらってもいいかもしれません。
現場に行く下調べができると、自分が働くことのイメージも持ちやすくなるでしょう。
志望動機に実際にお店を訪れて感じた事が書けると、採用する側にも好印象ですし熱意が伝わりやすくなります。
【花屋の志望動機】例文を紹介
さて、ご自身の頭の中は整理されたでしょうか?
自分の中での動機やアピール出来ることがはっきりしていると、志望動機の文章も書きやすくなりますよ。
それではこれから、未経験の場合や正社員での採用を受ける場合など6つのケースにあ合わせてそれぞれの志望動機の例文を紹介します。
ご自身のケースにぴったり当てはまる事はないかもしれませんが、単語や例え話を変えることによって、使っていただけるものがあるかもしれません。ぜひ参考にしてみてください。
未経験者の場合
子供の頃から花好きの母の影響もあり花が大好きで、友人や家族のお祝いの時だけでなく、時々自分へのご褒美にも花を買って部屋に飾っていました。
人の喜ぶ顔が見られたり、疲れて帰った部屋が癒される空間になったりと花には大きな力があると日々感じてきました。今度は自分が花を通して人を喜ばせたり癒すことができればと思い、応募させていただきました。 花屋の仕事は未経験ですが、学生時代ケーキ屋でアルバイトをしていました。接客業とクリスマスや母の日など季節で繁忙期の来る業界の経験があります。その経験を御社でも活かして働きたいと思います。 |
他の花屋から転職する場合
私は3年ほど〇〇フローリストという花屋で働き、主に△△(例:花束製作・ウエディング・生け込みなど)の仕事をしてきました。
自分のステップアップのために転職をしたいと思い、この3ヶ月でたくさんの花屋のホームページを検索したり、休日には実際に花屋を見に行ったりしてきました。 その中でも御社の作品や扱われているお花を拝見した時その技術やセンスが群を抜いて素晴らしく、存在感に圧倒されました。まだまだ私の技術は到底及ばないと思いますが、ぜひ私もそのような仕事を経験してみたいと思い今回の応募に至りました。 花の基本的知識は身についていますので、これまでの経験を活かしながら御社のスタッフとして働かせていただければと思っています。 |
正社員の採用を受ける場合
これまではアルバイトとして学生の時を含め4年駅前の〇〇生花店で働いてきました。そちらで花の基礎知識をから学ばせて頂き、楽しく充実した仕事をさせていただいてきました。しかし、真剣に将来を考えた時に、楽しいだけでなく自分の仕事に責任を持って働きたいと思い、正社員になりたいと考えました。
花に関する知識や経験を深めるだけでなく、お客さまや会社に対して責任感を持ち周りの人を楽しませ、癒すことのできるフローリストになりたいと思っています。 将来的にもこの仕事を続けていきたいと考えています。そのためには、好きなことを楽しく続けるだけでなく生活の安定も得ていかなくてはならないと思います。正社員を募集されている中でも、御社は福利厚生や有休制度が整っており、会社としてしっかり経営されていると感じました。ぜひ正社員で働かせていただきたいと思い応募いたしました。 |
バイトの採用を受ける場合
私は通学で毎日御社のお店の前を通り、季節ごとのお花や、クリスマスやハロウィンなどのディスプレイの変化を楽しませていただいています。
母の日や祖母の誕生日には素敵なアレンジメントを作っていただきました。 毎日前を通る中で、見たことのないお花や楽しい飾り付けを見ると、ついスタッフさんに声をかけてしまうこともあります。忙しそうな時でもいつも丁寧に応対していただき、とても素敵なお店だと感じていました。 今回アルバイトの募集を拝見し、そんな素敵なスタッフの皆さんと街の人を楽しませる仕事を私もやってみたいと思い、応募させていただきました。 |
働きたいお店が決まっている場合
御社を知るきっかけは、誕生日に友人からもらった花束でした。
花好きで有名な私が喜ぶようにと、友人がいろいろ探した中で1番素敵な花屋を選んでくれたそうです。スタッフの方も親身にお花を選んでくれ、花は勿論だけれどお店全体が素晴らしかったと教えてくれました。 今回、花屋で仕事をしたいと思ったときに真っ先に浮かんだのが御社でした。 花の教室には長年通っていますが、仕事として携わったことがない私にとって、敷居が高く感じない訳ではありませんでした。しかし、作られるお花の素晴らしさだけでなく、仕事に対する熱意や考え方に心から惹かれ、御社の一員として仕事をさせていただきたいと思い、応募させていただきました。 花屋での経験はありませんが、現職のアパレルでの接客の経験や、学生時代バスケットボール部で培った体力とチームワークの良さを活かし、御社に貢献できればと思います。 |
就業時間や場所が条件に合う場合
学生時代、2年ほど花屋でアルバイトをしていました。
作ったお花を喜んでいただけたり、お勧めした鉢植えが元気に育っている事を聞いたりすることはとても嬉しい時間でした。 就職を機にアルバイトを辞め、全く別の業界で働いてきました。就職先での仕事は充実していましたが、お客様の直接の笑顔が見られる花屋での仕事が忘れられませんでした。 もう一度花屋に戻りたいと思い就職先を探していましたが、就業時間や場所が合うお店がなかなか見つけられずにいました。 そんな折、御社のスタッフ募集記事を拝見し、就業時間も場所も私の条件に合っていましたので応募させていただきました。 |
花屋の面接で聞かれることは?
さまざまなケースに合わせて例文をご紹介しましたが、志望動機を書く参考になったでしょうか?
しかし、履歴書を出しただけでは採用にはなりません。実際に採用の担当者と会って面接をクリアしなければ、実際に働く事はできませんよね。
それでは、実際の花屋の面接ではどのようなことを聞かれるのでしょうか?当日聞かれて慌てずに答えられるように、よく聞かれることをまとめてみました。
これまでの経験
これまでどんなことをやってきて、それを今後どのように活かせるかはどの業界でも聞かれることではないでしょうか。
花屋の経験者でしたら、それまでやってきた業務内容を伝えられます。
未経験の方でも接客業の経験、体力があること、チームワークが得意なことはもちろん、演劇部なので大きな声が出せる、趣味でパソコン関係のスキルがある、地元なので地域の道に詳しい、サーフィンをするので早起きが得意などアピールできる事はたくさんありますよ。
嘘はつかずに、ご自身の得意なことを積極的に伝えていきましょう。
仕事への心構え
綺麗・華やか・かわいいなど、お花に対するポジティブな印象を持って花屋の門を叩く人は多いようです。体力仕事の現実を目の当たりにして、すぐに辞められてしまい、悲しい思いをするのは採用担当者。
そんな理由で「イメージよりも力仕事だけど大丈夫か?」という質問をされることがかなりあるようです。
実際に働いた事はなくても、体力が必要であることや、早朝や深夜の仕事があることを理解し、それでも働く覚悟があることを面接では伝えましょう。
体力に自信がある方はそれがアピールポイントとなりますし、少しばかり自信がなかったとしても、入ってからこんなはずじゃなかったと思わない心構えがある事をしっかりアピールしましょう。
なぜ花屋で働きたいのか
「なぜ花屋で働きたいのか」。これは必ず聞かれると言ってもいい質問です。
花屋で働いてみたいと思った時点でこの質問への答えは持っていると思いますが、今一度言葉にしてしっかり説明できるようにしておきましょう。
この記事でも何度か出てきていますが、花屋は見た目より体力が必要な仕事です。軽い気持ちで始めてみようと思っている方は、実際の現場を前にしたら引いてしまうかもしれません。
採用担当者も現実との差に耐えられるくらいのしっかりした動機と気持ちを持って応募してくる方を採用したいはずです。ご自身の気持ちの確認も含めて、慌てずに伝えられるよう練習しておきましょう。
花屋の実際の仕事内容は?
花屋は実際にどんな仕事の仕方があるのでしょうか?
一言に花屋と言ってもその形体はさまざまです。
冠婚葬祭どの場面でも花は飾られていますので、それぞれのシチュエーションに合わせた花屋が存在しています。それに加えて、テレビ局やスタジオで撮影用に使われる花を用意する花屋、ネット販売のみの花屋、ドライフラワー専門店、芸術性を追い求めるフラワーデザイナーや華道家など、ニーズや嗜好に沿った様々な方法で花を使って仕事をしています。
接客・販売(ネット販売)
どのような形体であっても、花を使ってお客様の要望を叶えるという事に変わりはありません。ですので、接客を通してお客様の希望やイメージを把握し、それに合わせた花を仕入れて販売するのが大まかな流れです。
最近は、店舗を持たずにネット販売のみのアトリエスタイルの花屋も増えています。
店頭が寂しくならないようにと無駄に花を仕入れる必要がなく、お客様のニーズのためだけにお花を用意するので、新鮮でベストな状態の花を使うことができます。繁華街に高い家賃を払って店舗を構える必要もないので、その分の金額を別のところに還元できるのも大きなメリットです。
水揚げなどの手入れ
花は、ナマモノです。毎日状態が変わっていきます。お花によって必要とされる手入れの方法が変わってきます。このお手入れの方法を含めた花の扱い方を知っているか否かが、経験者と未経験者の大きな違いです。
花束やアレンジメントの作り方は教室でも学べますが、さまざまな花のお手入れの方法を教えてくれる教室はあまりありません。
実際に花の状態を確認しながら、どうやって処理してあげればベストな状態が保てるのか、先輩スタッフに聞きながら、自分の目で確かめながら、身につけていく技術の1つです。
商品の配達
作った花束やアレンジメントはお客様が店頭で受け取る形の他に、配達で直接届けているお店も少なくありません。そのため、普通自動車免許を持っていると採用されやすい場合があります。道に詳しいこともアピールポイントになるでしょう。
個人的なプレゼントはもちろん、開店祝いやイベントへ贈るスタンド花や胡蝶蘭の鉢は大きいので直接会場やお店に届けることが多い商品です。
未経験で花屋に入ったスタッフは、最初の頃は配達をお願いされることも多いようです。直接お花の製作はできませんが、お花を受け取った方の笑顔を見られることは、配達の大きな喜びではないでしょうか。
花束やアレンジメントの制作
これがしたくて花屋で働くと言っても過言ではないくらい、花屋としての花形の仕事です。
お客様を前に花束やアレンジメントを作ることは緊張しますが、できた花を喜んでいただけたり、「ありがとう」と言葉をいただけることは、それまでの疲れが飛んでしまうくらいの嬉しい瞬間です。
花屋によっては、店舗やイベント会場で直接花を活ける「活けこみ」という仕事がある場合もあります。空間の雰囲気を左右する大きな仕事で責任も重いですが、その分達成感やりがいも大きい仕事です。
花屋の仕事に向いている人の特徴 3つ
どんな人が花屋での仕事に向いているのでしょうか?
たくさんありますが、ここでは3点あげてみましょう。
まずは体力・気力のある人です。何度もお伝えしていますが、花屋は体力仕事です。始める時点で体力がない場合は、それをカバーできる気力があれば働いているうちに体力が追いついています。体力か、それをカバーできるだけの気力がまずは必要です。
次に、人の気持ちに寄り添える人です。花は嬉しい時だけ贈られるものではありません。大切な人を亡くされた方や、病気で元気のない方、悲しみに落ち込んでいる方へも贈られることがあります。喜びにも悲しみにも気持ちを添えるお手伝いができる事は花の素晴らしさであり、花屋として働く大切なスキルです。
最後は、ありきたりですが、花が好きな人です。体力を使ってガツガツ仕事をする中でも、一本の花の美しさや、素晴らしい香りにふっと心が奪われる瞬間があります。その瞬間の素晴らしさを感じられる人が、結局は花屋での仕事を続けられ人ではないでしょうか。
花屋の仕事に向いていない人の特徴
花屋の仕事も「仕事」ですから、挨拶や「ほうれんそう」は基本的に必要です。
それができる事は前提として、こんな人は花屋に向いていないという3点をあげてみます。
まずは虫が極端に苦手な人です。植物ですので、虫は付きものです。大好きである必要はありませんが、見るだけでも飛び上がってどこかへ逃げてしまう程だと、なかなか仕事になりませんよね。
次に、ひどい腰痛を持っている人。体力仕事だと散々言ってきましたが、その中でも腰が弱い方は、さらに悪化させてしまう可能性があるのでお勧めできません。重いものを持つことが多い上に、体が冷えることもある仕事ですので、腰痛持ちの方は向いていません。
3つ目は対人関係が苦手な方です。花屋は接客業です。アトリエで作業する花屋でも、1人で仕事をする事はあまりありません。お客様の希望を聞いたり、仕入れ担当の人に要望を伝えたりと、人と関わることが多い仕事です。ものすごく社交的である必要はありませんが、対人のお仕事が苦手な方には向いていない職業です。
プレミアガーデンでは一緒に働いてくれる仲間を募集中です
花屋への志望動機の作例や仕事内容について触れてきましたが、最後に現在仲間を募集しているおすすめの花屋をご紹介します。
東京品川に本社があり、大阪・名古屋・福岡に支店を持つプレミアガーデンです。
実店舗は持たず、インターネットを通してのみ販売をしている会社です。
店舗がないとは言っても、花束・アレンジメント・スタンド花などの花のギフトはもちろん、胡蝶蘭やドライフラワーも取り扱いがあり、お花に関する多岐に渡った仕事を経験できますよ。
中途採用はもちろん、3年かけて仕事ができるようになるためのプログラムも設けられており、未経験者でも安心して働き始められます。
詳しくはウェブサイトから、ぜひ確認してみてください。
まとめ
今回は、花屋で働いてみたいという方の志望動機の書き方や例文についてご紹介しました。
花屋は花という商品を売るだけでなく、デザインをして花束やアレンジメントを作ったり、花の品質管理をしたり、仕入れや配達をしたりとその業務は多岐に渡ります。
大変なことも多いかもしれませんが、好きな花に囲まれて花の知識を学び、手に職を付けられるやりがいのある仕事です。何より、お客様の喜んだ顔を間近で見られるのは大変嬉しいことですよね。
この記事で、花屋で働いてみたいけど志望動機に何を書けばいいか迷っていたり、どう書いたら気持ちが伝わるのかわからなくて躊躇してしまっている方の背中を押すことができたら幸いです。