花屋さんで働く魅力・やりがいとは?
自宅に飾る花や、贈り物の花束を選びに花屋さんに訪れたことがある方は多いのではないでしょうか。
花屋さんでは、切花を販売したり、花束を製作したりしているというのは知っていても、実際にどんな仕事をしているのか外からは分かりづらい職業でもあります。
のんびりした雰囲気に見える花屋さんですが、意外と力仕事の多く体力が必要な職場だという声も。
今回はそんな花屋さんの仕事内容にと合わせて、仕事の魅力とやりがいもご紹介します。
花屋さんってどんなところ?
子どもの頃、将来なりたい職業で花屋さんをあげたという方もいるかもしれませんね。
花屋さんはその名の通り花を販売するお店です。ご自宅用の切花以外にも、贈り物の花束や、お供え用のお花も販売しています。
最近は、カフェや雑貨屋さん、アパレルショップに併設したおしゃれな花屋さんが増えました。コロナ渦で自宅に飾るインテリアグリーンの需要が高まっていることもあり、観葉植物を一緒に販売しているお店も多いです。
街の商店街に路面店があったり、駅ビルの中に入っていたり、個人店やチェーン店など、その営業形態もさまざまです。
お店の形態によって花屋さんの業務に差があるので、見ていきましょう。
個人経営の花屋さん
いわゆる街の花屋さんのような、個人で経営している店舗です。自身で市場に仕入れに行くお店が多く、そのお店独自の個性豊かな雰囲気が魅力です。
スタッフが少ない分、店舗のすべての業務に関わることができるお店が多く、将来自分のお店を持ちたい方などは経営のノウハウも身近で学ぶことができるというメリットも。
駅ビルに入っているようなチェーン展開の花屋さんに比べると常連さんが多い傾向があり、街にある他業種のお店やお客様とのコミュニケーションを取ることも大切なお仕事です。
チェーン展開している花屋さん
駅ビルに入っているような全国にチェーン展開をしている花屋さんもあります。
仕入れを本社で担当している場合は、店舗にトラックで納品があるので市場での仕入れがない店舗もあります。
駅中にお店を構える店舗では、母の日などのイベント期間は客数がかなり多くなる傾向にあります。
業務が細分化されていることが多く、店長以外のスタッフでも納品、商品製作、ディスプレイなど店舗の内装や販売に関する多くの業務に関わることができるのも特徴です。
比較的スタッフ数が多い分、急なシフト変更に対応しやすいといったメリットもあります。
花屋さんの仕事を1日の流れでご紹介
実際に花屋さんのスタッフがどんな仕事をしているのか、1日の流れに沿って見ていきましょう。
店舗によって多少業務内容に差がありますが、今後働いてみたいという方は参考にしてみてください。
仕入れ業務
仕入れは実際に市場に行くお店と、トラックで納品があるお店とで出勤時間にかなり差があります。
市場に仕入れに行く店舗では、出勤は早朝になるケースがほとんどです。
また、駅ビルに入っている店舗では、開店時間がテナントによって異なります。早い時間帯からオープンする店舗では、準備の時間を含め出勤時間が早くなります。
お花はエルフと呼ばれる水の入った桶や段ボールで納品されるので、開梱し、水揚げとよばれるお花を長持ちさせるための処理を行います。花屋さんに勤務するとまず覚えるのが、この水揚げ作業です。
お花の種類によって、処理方法が異なるのでまずはそこから覚えていきます。お店の開店までに作業を終える必要があるので時間との勝負です。
ディスプレイ作業
雑貨屋さんであれば、出勤した時点で商品はある程度棚に並んでいますが、花屋さんでは並べる切花がその日の納品によって変わります。
朝入荷し水揚げしたお花を、開店前に店頭にディスプレイしていきます。仕入れ値によって販売価格が変わるので、プライスカードを準備するなど、オープン前にお店を整えておきます。
開店すると、接客と製作作業
来店されたお客様の接客を行いながら、花束やアレンジメントの製作作業を行います。
ご自宅用のお花を選びに来店される方も多いので、お客様とコミュニケーションを取りながら一緒にお花を選ぶこともあるでしょう。
客数の多い店舗では、接客の合間に作り置きの花束を製作したり、自分たちで配送を行っている場合は営業時間内に配達業務があったり。
花束などを製作するとすぐに店内が落とした葉っぱや切った茎で散らかってしまうので、こまめなそうじも必要不可欠です。
閉店・次の日の準備
閉店後は、水替えと呼ばれる切花の水を新しい水に入れ替える作業を行います。
翌日の早い時間に来店のあるご予約の花束をつくったり、イベントがある日には店内のディスプレイを変えたり、翌日のための準備を行います。
母の日やお正月など、花屋で物日と呼ばれる繁忙期には、閉店後の作業量もかなり多くなります。
花束はいつから作れるようになるの?
花屋さんの数ある業務の中でも特に憧れるのは、花束やアレンジメントの製作ではないでしょうか。
花束やアレンジメントを作れるようになるまでの期間は、お店によって差が大きく、花屋さんによっては研修制度が用意されている店舗もあります。
最初はロス花と呼ばれる、痛んで捨ててしまう花で練習することが多いです。
営業時間内に練習できることもありますが、スキルアップのために営業時間外に練習することも多くなります。ある程度組み方の基礎はあるものの、花束の製作方法は作り手によって個人差があるので、作りながら自分のスタイルを見つけていく必要があります。
花以外の感性も必要になるので、常にトレンドや素敵なものに対するアンテナを張っておくことも必要不可欠です。
花屋さんのやりがいとは?
花屋さんで働く魅力はなにより、美しいお花に囲まれて仕事ができるという点です。
一度は花屋さんを離れたスタッフでも、やっぱり花に触りたくてという理由で戻ってくる人がとても多い職場でもあります。
フラワーセラピーという言葉があるように、花には不思議と人の心を癒したり元気にしてくれたりするパワーがあります。そんな生花に囲まれて働けること自体がやりがいであるともいえるでしょう。
ここからは、花屋さんのやりがいについてご紹介します。
人生の大切な瞬間に関われる
お祝いやお誕生日、お悔やみなど、人生において大切な瞬間に関わることができるのも、花屋さんのやりがいです。
オーダーするときに、お花を贈る方とのエピソードや、故人の人柄を話してくださる方もいらっしゃいます。
そんなお客様の大切な瞬間に、お花を通じて関わることができるのは花屋さんならではのやりがいです。
お花に関する知識と技術を身に着けられる
花屋さんで仕事をしていると花に関する知識がつくのはもちろんですが、花束やアレンジメントの製作技術を学ぶことができます。
花屋さんによって花束の雰囲気に差はあるものの、基本的な作り方は変わらないので、一度習得すれば、ライフステージが変わった時にも転職、再就職しやすいというメリットもあります。
たくさんの人に出会える仕事
花屋さんで働いていると、市場や店舗でたくさんの人に出会うことができます。
お客様の中には自分よりお花に詳しい方や、ご自宅でたくさんお花を育てている方など、お花を選びながらお話するのもとても楽しい時間です。
ご来店されるお客様の年代、性別もとても幅広く、他の仕事に比べて幅広い年代の方と関わる機会の多い仕事であるといえます。
季節を感じられる
花には旬があります。綺麗な花に囲まれているのはもちろんですが、1年を通して、四季を体感しながら仕事ができるので、とても心が豊かになる職場です。
花屋さんで働いているとお正月や桃の節句、母の日など、四季のイベントも意識する機会が多いです。
行事ごとにディスプレイを変えたり、並べる商品を変えたり、日々新しい発見のある職場であるといえるでしょう。
花屋さんで大変なことって?
花屋での仕事はやりがいも多いですが、その分大変なこともあります。お花に囲まれてのんびりした雰囲気に見える分、イメージと仕事内容とのギャップが大きい職場かもしれません。
ここからは、花屋さんで大変なことをみていきましょう。
意外と体力が必要
ゆったりとした時間が流れているように感じるお花屋さんですが、意外と体力が必要な職場です。切花には水が必要不可欠なので、重い水を運んだり、大きな枝を切ったり、大きな鉢植えはかなりの重量があります。
また、市場の仕入れは早朝になるので、勤務時間も長くなりがちです。
お花の知識を身に着けたり、花束やアレンジメントの技術を学んだりと最初のうちは勤務時間外に自分で勉強しなければいけないことも実は多くあります。
営業中は常に立ち仕事なので、そういった面を考慮しても体力が必要な職場といえるでしょう。
手が荒れる、冬場は寒い
花屋さんでは水を扱うので、とても手荒れしやすい仕事です。
特に冬場は暖房を効かせすぎると花が痛んでしまうため、寒い中での水仕事になります。
基本的に生花は素手で扱うため、お正月の松を扱う時期などは特に、気づいたら手が傷だらけになんてことも少なくありません。
朝が早い
市場での買い付けは早朝に行われるのでかなり朝が早いです。切花の仕入れは基本的に週3日ですが、朝が弱い人にはかなりしんどいかもしれません。
しかし自分で作った花束やアレンジメントがお客様に喜んでもらえたときには、花屋でしか味わうことができない感動があります。大変さとおなじくらい、やりがいを感じることのできる職場です。
花屋さんにはどんな人が向いている?
花屋さんになりたいという思いを持った方なら、どんな人でもお花屋さんで働くことはできます。ただ花束やアレンジメントをつくるのは技術と同時にセンスも必要なので、常にトレンドや花以外の流行に敏感な人の方が向いているかもしれません。
虫が嫌いでも大丈夫?
女性が多い職場なので、虫が嫌いなスタッフもたくさん働いています。
花は生き物なので虫はつきものです。頻繁に遭遇することはありませんが、例えばアジサイになめくじがくっついて入荷した、なんてことはわりとよく起こりえます。
観葉植物を一緒に扱うお店だと遭遇率はもっと上がります。
そのままにしておくと、他の植物にも被害が及んでしまうので早急に取り除かなくてはなりません。虫が嫌いでも、落ち着いて取り除くことができれば大丈夫です。
人と話すのが好きな人
花屋さんは、お客様から希望のイメージを聞いて、その希望に沿った花束やアレンジメントを仕上げるのが仕事です。
例えばお誕生日の花束であれば、相手がどんな方でどんな雰囲気が好きなのかを会話の中からくみ取って、想像する必要があります。
そのため、花を製作する技術だけではなく、コミュニケーション能力も必要不可欠な職場です。
想像力がある人
お客様とコミュニケーションを取りながら、お客様が思い描くイメージを形にするのも花屋さんの仕事です。
そのため会話から渡す相手のイメージや好きな雰囲気、ご自宅用のお花を選ぶ場合はお客様が理想とするお部屋のイメージをくみ取る力が必要不可欠です。
想像力が豊かな人であれば、よりお客様に満足してもらえる花束やアレンジメントを製作できるといえます。
実際にはどんな人が働いているの?
では実際、花屋さんにはどんな人が働いているのでしょうか。
資格が必要なのでは?と思われることもありますが、花屋さんで働く人の中で専門的な資格を持っている人は少数です。
資格は必要ない
先に結論をいってしまうと、花束やアレンジメントの製作に資格は必要ありません。仕入れにも許可は必要ですが、専門的な資格はありません。
お花に関する資格としては、厚生労働省管轄の国家資格、フラワー装飾技能士や、日本デザイン協会が出している民間の資格などがあります。これらは持っていれば採用のときに少し有利になるかもしれませんが、なくても十分働くことが可能です。
働き方にもよりますが、あると重宝されるのは実は普通自動車の運転免許です。
仕入れやお客様への配達など、花の仕事には運転が必要な作業もあります。フローリストの中には免許を持たずに働いている人もいるので、絶対ではありませんが、持っていると働ける花屋さんがぐっと広がります。
未経験から学べる
花屋さんで働く人の中には、他の職種から転職した人や、未経験でゼロから花の技術を学んだという人も少なくありません。花や植物に関する専門学校を出て、花屋で働くという人の方は実は少数派です。
就職すると、まずは切花の取り扱い、水揚げと呼ばれる花の管理方法から、花束、アレンジメントの製作までをゼロから学ぶことができるお店がほとんどです。
また、先ほど少し触れましたが、花束やアレンジメントの製作には技術以外の感性が必要不可欠。今まで自分が磨いてきたスキルが思わぬところで活かせることもあります。
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引用:プレミアガーデン募集要項
まとめ
今回は花屋さんで働くやりがいについて、仕事内容を交えてご紹介しました。他の仕事同様、大変な部分も多い仕事ですが、その分とてもやりがいのある仕事です。やる気があれば未経験からでも技術を学ぶことができます。
お花は、人の思いをお花にのせて伝えてくれる、唯一無二の贈り物。この記事がこれからお花屋さんになりたいと思う方の、手助けになれば幸いです。