バラとかすみ草の花束で忘れられないプロポーズを。
生涯のパートナーとなる人へ結婚を申し込むプロポーズ。
今後の人生を共に過ごす大切でかけがえのないパートナーに喜んでもらうべく、プロポーズの花束選びは慎重に行いたいところです。
プロポーズで手渡す花束としておすすめしたいのが、真紅のバラに可憐なかすみ草をあわせた、シンプルながらもシックにまとまる花束です。
今回は、プロポーズシーンにおすすめしたいかすみ草を取り入れた花束の選び方などをご紹介していきます。
バラとかすみ草の花束はプロポーズの定番アイテム
プロポーズで贈る花束として人気があるのが、やはり赤いバラの花束です。
定番でありながらも外すことのないバラの花束のプレゼントは、いつの時代でも恋人同士の特別なシーンを彩ってきました。
バラの花束だけを束ねたシンプルな花束も素敵ですが、そこにかすみ草の花をさりげなく取り入れた花束は、もっとゴージャスな雰囲気に仕上がります。
かすみ草と組み合わせるバラの花の色は、ただの赤ではなく、深みのある真紅のバラがおすすめです。
花束のタイプを決めよう
さて、プロポーズに花束を贈ろう!と決めたら、続いては花束のタイプを選択しましょう。
一口に花束と言えども、花束は大きく2種類のタイプに分けられます。
簡単に説明すると、茎を短く切り揃えたタイプと長めに残して束ねられた花束の2つです。
この2種類の花束は、例え同じ花材を同じ本数で使っていても、仕上がりの印象がかなり異なってきます。
相手の方がより喜んでくれるのはどちらのタイプなのか、手渡したいシーンにはどちらのタイプが適しているのかをじっくり思い浮かべて選んでみましょう。
ワンサイドブーケ
まずご紹介するのはワンサイドブーケになります。ワンサイドブーケは茎をなるべく長く残したロングタイプの花束です。
長さがある分、使用する花材の本数が少なくてもボリューム感が生まれるというメリットがありますよ。
単価の高いお花を取り入れつつ、予算はなるべく低く抑えたいという場合にも、ワンサイドブーケを選択することで希望に沿ったイメージ通りの花束に仕上がるでしょう。
ワンサイドブーケは、式典や発表会といった大勢の観客の前や人目のあるシーンなどで手渡される用途として適している花束のタイプですが、もちろんカジュアルシーンのプレゼントとしてもおすすめです。
「ワンサイド」と名前に入っている理由は、ある面から花束を見たときにいちばん美しい仕上がりになるよう、花を束ねてデザインしていくためです。
人前で手渡す際には、このいちばん美しく見える面を観客席側へ向けて贈答することで、さらに会場を盛り上げることができます。
ラウンドブーケ
続いてご紹介するラウンドブーケは、ワンサイドブーケと比較してご説明していくととても分かりやすいと思います。
ロングタイプのワンサイドブーケは茎を長く残していましたが、ラウンドブーケでは茎は短めに切り揃えて、すべての花材をほとんど同じ茎の長さへと揃えていきます。そして整えられた短めの切り花をまとめて、全体的に丸みのあるラウンド型のフォルムでまとめられたのがラウンドブーケになります。
ワンサイドブーケは一面のみにデザイン性を持たせるブーケですが、ラウンドブーケはどの向きから眺めてみても美しく見えるという素敵なメリットがありますよ。
全体がころんとしたデザインなので女性から多く好まれるデザインで、フォーマルシーンに似合うワンサイドブーケよりカジュアルな印象があるので、プライベートギフトにもおすすめです。
ブライダルシーンにぴったりなかすみ草
科・属 | ナデシコ科・かすみ草属 |
和名 | 霞草(かすみそう)、宿根霞草(しゅっこんかすみそう)、群撫子(むれなでしこ)、花糸撫子(はないとなでしこ)、小米撫子(こごめなでしこ) |
英名 | Baby’s breath, Gypsophila |
学名 | Gypsophila elegans. Bieb. |
原産地 | アジア、ヨーロッパ一帯 |
花言葉 | 「感謝」「幸福」「無邪気」「親切」「清らかな心」 |
かすみ草の名前は、丸みのある白い小花が集まって咲く様子が、霞みがかっているように見えることから名付けられました。
英名では「Baby’s breath(赤子の吐息)」と呼ばれており、どちらも清楚で可愛らしい花が咲くかすみ草の名前にはぴったりですね。
実はかすみ草の品種は100種類以上にも及ぶとされていて、定番の白いかすみ草以外にもさまざまな色のバリエーションが楽しめるのです。
花が小さく乾燥させやすいことから、ドライフラワーとしても人気が高くなっています。
かすみ草の花言葉
かすみ草は、「感謝」「幸福」「無邪気」「親切」「清らかな心」の花言葉を持っています。
「感謝」や「幸福」、「清らかな心」は、花嫁の心情を表す花言葉とされ、かすみ草はブライダルシーンでも人気のある花です。
ピンク色のかすみ草にも色別の花言葉があり、「切なる願い」「感激」の言葉があります。
かすみ草の独特な匂い
「かすみ草は可愛らしい花だけど、匂いが気になる」という声もよく聞かれます。
確かにかすみ草は、栽培時の肥料に含まれているアンモニア成分によって独特な香りがあるのです。
匂いを除去する方法はないのですが、かすみ草を飾る際には風通しが良い場所で管理したり、鼻先が近づきすぎない位置に飾ったり、かすみ草の側に消臭剤を置くのも有効な方法です。
かすみ草を乾燥させてドライフラワーにする場合は、フレグランススプレーや香水などをまとわせると匂いが気にならなくなります。
かすみ草は他の花材との相性が抜群
霞みのように控えめな小花を持ちながらも、存在感をなくすことはないかすみ草は、他の花材との相性が抜群です。
メインとなる花の邪魔をせず、かといって目立たなすぎることはなく、アレンジメント全体に上手に溶け込んで、華やかさをアップさせてくれます。
また、最近では愛の告白やプロポーズなどで贈る花束として、かすみ草をたっぷりと束ねたボリューミーな花束の中心に、一輪だけ赤いバラをあしらうというおしゃれなアレンジメントが流行っているそうです。
ふんわりとした雪のような白い小花の中で、浮かび上がるように咲く赤いバラは、幻想的な雰囲気があって素敵ですよね。
かすみ草についてもっとよく知りたい方は、こちらの記事もぜひチェックしてみてください。
https://mermer.jp/column/?p=497
かすみ草と相性ぴったりなバラ
バラの花が、愛の告白やプロポーズなどの恋愛にまつわる特別なシーンで多く選ばれているのには、豪華な花の見た目だけではなく、愛にまつわる素敵な花言葉がたくさんあることも理由です。
バラの花言葉には、「愛」「美」「I love you」の花言葉があります。
これはバラ全般に付けられている花言葉で、バラのように人気が高く、色の種類も豊富な花の種類は色別にも花言葉を持っています。
バラが色別に持っている花言葉は、下記にまとめてみましたので、贈りたい色や添えたい花言葉に合わせて、プレゼントを選んでみてくださいね。
【バラの色別の花言葉】
赤色 | 「愛情」「美」「情熱」 |
白色 | 「純潔」「私はあなたにふさわしい」「深い尊敬」「純潔」「清純」 |
青色 | 「夢かなう」「奇跡」「神の祝福」 |
紫色 | 「気品」「上品」「誇り」 |
桃色 | 「しとやか」「上品」「可愛い人」「美しい少女」「愛の誓い」 |
黄色 | 「友情」「平和」「愛の告白」 |
橙色 | 「絆」「幸多かれ」「信頼」「熱望」「健やか」 |
緑色 | 「穏やか」「希望を持ち得る」 |
紅色 | 「死ぬほど恋焦がれています」 |
濃紅色 | 「内気」「恥ずかしさ」 |
本数にも花言葉を持つバラ
バラは花束にする本数によって花言葉が変わるというのは有名ですよね。つまりバラには、花全般についている花言葉と、色別にある花言葉と、さらに本数別の花言葉があるのですね。
本数別の花言葉では、花本来が持っている基本的な花言葉とは別に、メッセージをプラスして添えることができるのも嬉しいですね。
本数別の花言葉はかなり細かく付けられているので、相手に伝えたいメッセージと自分の想いにぴったり合った花言葉を選んで、花束ギフトの参考にしてみてください。
【バラの本数別の花言葉】
1本 | 「一目ぼれ」「私にはあなたしかいません」 |
2本 | 「この世界には二人だけ」 |
3本 | 「愛しています」「告白」 |
4本 | 「一生愛し続けます」 「死ぬまで私の愛は変わりません」 |
5本 | 「出会えて心から嬉しい」 |
6本 | 「あなたに夢中」
「お互いに敬い、愛し、分かち合いましょう」 |
7本 | 「ひそかな愛」 |
8本 | 「あなたの思いやりや励ましに感謝」 |
9本 | 「いつまでも一緒に」「いつも一緒にいてほしい」 |
10本 | 「あなたは完璧な人」 |
11本 | 「最愛」 |
12本 | 「私と付き合ってください」「私の妻になってください」
「日ごとに強まる愛」 |
13本 | 「永遠の友情」 |
14本 | 「誇りに思う」 |
18本 | 「誠実」「誠意のある告白」 |
20本 | 「真心あるのみ」「私のひとひらの愛」 |
21本 | 「あなたに尽くす」 |
22本 | 「あなたの幸運をお祈りします」 |
24本 | 「一日中想っています」 |
33本 | 「生まれ変わってもあなたを愛す」 |
40本 | 「真実の愛を誓います」「死ぬまで変わらぬ愛」 |
44本 | 「出会い」「変わらぬ愛を信じます」 |
50本 | 「永遠」 |
99本 | 「永遠の愛」「長年の想い」「ずっと一緒にいてください」 |
100本 | 「100パーセントの愛」 |
101本 | 「あなただけ」「これ以上ないほど愛しています」 |
108本 | 「結婚してください」 |
144本 | 「何度生まれ変わっても好きです」 |
999本 | 「生まれ変わってもあなたを愛している」 |
このように贈る本数で花言葉が変わるバラですが、プロポーズの花束として多く用いられる本数は108本の「結婚してください」と、12本の「私の妻になってください」です。
パートナーと共に過ごしている時間が長い方では、出会ってからの年数分の本数を贈るという方や、相手の年齢分の本数でバラの花束を作っているという、素敵なセンスをお持ちの方もいらっしゃるようです。
これだけの本数別の花言葉があれば、その中のひとつは相手へ抱く自分の気持ちにかなり近いものが見つかるでしょう。
自分らしいニュアンスや言葉選びとして近いものを選び、メッセージ性の強い花言葉として贈ってみてはいかがでしょうか。
12月12日は「ダズンローズ・デー」
12月12日は「ダズンローズ・デー」という日で、愛する恋人やパートナーへ12本のバラの花束、ダズンローズを贈るという風習があります。年に一度、あらためて相手への変わらない愛情を伝え合う日なのです。
この12月12日は、世界中でもっともバラの花が贈られる日だとされています。
日本にはまだ定着していない風習ではありますが、12月に訪れるダズンローズデー当日に、12本のバラを用意してプロポーズするのも素敵な演出ですね。
ちなみにこのダズンローズですが、「私と結婚してください」という意味を込めたプロポーズの花束として贈った場合、受け取った相手は承諾の返事として、12本の中から一輪だけ抜き取り、相手の胸元へ挿すという返事の方法があります。
もし相手が12本の意味に気づいて一輪だけ挿し戻してくれたのなら、より素敵なプロポーズの思い出となるに違いありません。
価格帯ごとの花束のサイズ感
花束は使用する花材によって、花束全体のボリュームや値段が変わるため、なかなかボリューム感の予想がしにくいですよね。
サイズ感でお悩みの際に参考となるよう、おおよその目安にはなってしまいますが、価格帯ごとの花束の大きさを分かりやすくまとめてみました。
プロポーズの花束選びでは、予想していたより花束が小さかったり、大きすぎたりしても困ってしまうものです。価格帯ごとのサイズイメージを参考に、花束選びをしてみてください。
3,000~5,000円の花束
3,000〜5,000円の価格帯の花束は、女性が片手で持てるほどのボリュームになります。
花束としてのボリューム感が程よく、ほどほどに見栄えも良いので、花束の価格帯ではいちばん人気がありますよ。このぐらいの予算組みであれば、花束に取り入れる花材の種類も選べますから、希望する花材があればリクエストしましょう。
3,000〜5,000円の価格帯だと、ラウンドブーケでは少々小さめに感じてしまうこともありますので、ボリューム感をいちばんに気にされる方は、ワンサイドブーケとして注文しておけば安心です。
5,000~9,000円の花束
5,000〜9,000円の価格帯の花束は、女性が両手で抱えるボリュームになります。
3,000〜5,000円の花束と比べるとかなりゴージャスで、関係性の深い大切なパートナーなどへ贈る特別なギフトとしてもふさわしい価格帯です。
予算がここまであれば、バラやユリなどの1本あたりの単価が高い高価な花材も使えるので、花材の選択肢が広がります。
花材にまでこだわり抜いた花束を贈りたいという方にも、自分のイメージにかなり近い花束となるでしょう。
1万円以上の花束
1万円以上の花束ともなるとずっしりと重く、男性が持っても大きいと感じられるボリュームになります。
ここまで豪華な花束は人生の中で何度とない特別な日、つまり愛の告白やプロポーズなどの、人生における重要なシーンで贈る花束としてふさわしい豪華さだと言えるでしょう。
1万円以上の価格帯の花束には、かなりの花材が使われることになります。当日にいきなり注文をして用意してもらうことは難しいので、遅くても1週間前までには、当日までに余裕を持って予約注文をしておくと安心です。
バラ1本あたりの価格相場
花径 | 1本あたりの価格 |
小輪 | 200円 |
中輪 | 300円~400円 |
大輪 | 400円〜1,000円 |
最後に、バラの1本あたりの価格相場についてご紹介しましょう。
切り花のバラは、小輪ものだと200円ほど、中輪だと300円〜400円ほど、大輪では400円〜1,000円以上とかなり価格にばらつきが生じます。
同じバラでも、花の大きさや品種によって価格が変わるため、上記の単価はあくまで目安にはなりますが、花束選びの際の参考になさってみてくださいね。
一般的なフワラーギフトとしては中輪のバラがよく使われていますが、プロポーズや告白の際に贈る特別なシーンの花束では、大輪の豪華なバラを注文される方が多いようです。
まとめ
今回は、プロポーズシーンで贈る花束としておすすめしたい、かすみ草を使った花束の魅力をご紹介してきました。
自分の信じる相手と共に進んでいく、新しい道を切り開くためのプロポーズは、人生の中で何度も経験することがない重要なシーンです。
愛の告白には欠かせないバラの花束ですが、バラの花だけではなくかすみ草を取り入れたアレンジメントにすることで、ふんわりとしたやさしげな印象になります。
赤いバラの花束が定番であるとはいえど、プロポーズで贈る花束に決まり事はありません。
相手の方の笑顔を引き出せるような、喜んでもらえる花束を贈ることが大切です。