式典ではどんな花を飾る?贈るときのポイントや注意点は?
式典は、主催者や参加する方にとって人生の節目や大切な日になります。季節や式典のテーマに沿った花を飾って、会場を華やかに演出しましょう。
この記事では、式典に飾る花の選び方のポイントや価格の相場、贈る時のマナーや注意点などを解説します。式典の花選びに迷っている方は参考にしてみてください。
式典で飾られる花の役割
企業や学校にとっては節目となる式典の開催を迎えられることは大変喜ばしいことです。
式典で飾られる花には、来賓や関係者をおもてなしし、会場全体に華やかさをプラスして見栄えを良くする働きがあります。
また、式典に招待された場合は、お祝いの気持ちを込めて花を贈ることもあります。
商業施設やホテル、公共機関などが主催する式典の場合は、テレビ局などのマスコミ関係者の方なども来場されます。
多くの方の目に触れることを考えて、会場が一番華やかに、美しく見える花を飾りましょう。
花が飾られる式典
式典は、企業や学校にとって大切な節目となる行事です。
時には来賓を招き、主催者側や主役となる人たちのこれからの発展を願ったり、これまでの功績を称えたりします。
就学や就職を経験していくうちに、さまざまな式典に参加する機会が増えていくでしょう。
まずは、どんな式典で花が飾られるのかを解説します。
講演会
講演会とは、ある演説者があるテーマに従って大勢の前で話をするイベントのことです。
そのテーマについて詳しい人や専門家、著名人、先生などを講師として招きます。
講演会で飾られる花には、当日を無事に迎えられた喜びや講演会の成功を祈る気持ちが込められています。
講演会では、初対面の方が多く集まることが多く、殺風景な会場だと少し緊張した雰囲気に包まれることもあるでしょう。
しかし、花が飾られているだけで会場の空気がなごみ、演説者や参加者がリラックスできるのです。
また、演説者の方に感謝の気持ちを伝えるために花束を贈呈することもあるでしょう。
さらに、講演会に贈る花に立札をつけることで、その演説者との交友関係をアピールする役割もあります。
入学・卒業式
入学式や卒業式は、子供たちの成長を喜び、これからのますますの飛躍を願うための式典です。
保護者や学校関係者だけでなく財政人なども来場することがあり、場合によってはテレビ局が撮影に来ることもあるでしょう。
入学・卒業式には、子どもたちの成長を願い、喜ぶために花を飾ります。
子どもたちに似合うような、明るくて元気なイメージを与える花がよいでしょう。
なじみ深い体育館に、いつもは飾られていない豪華な花があることで、子どもたちの気持ちも引き締まります。
入社式
入社式は、新たな仲間を迎え入れ、新しいスタートとこれからの活躍を願うための式典です。
大きな会社や企業であるほど新入社員の人数は多く、入社式の規模も大きくなります。
新年度のスタートと歓迎の気持ちを込めて、明るい色味の花を飾ると良いでしょう。
明るく生命観溢れる花によって、新入社員はこれからの社会人生活に希望を持ち、社員はフレッシュな気持ちで初心を思い出すことができます。
入社式に招待された場合は、企業の発展や新入社員のこれからの活躍を願う気持ちを込めて花を贈りましょう。
竣工式・落成式
竣工式や落成式は、学校や病院、オフィスや工場の建設工事が終了したことに感謝し、新たな門出を祝いながら一般に披露する意味で催される式典です。
通常は完成した建造物の入り口付近や施設内で執り行われます。
校舎や病院などの施設の場合は竣工式典、オフィスや工場などの建物の場合は落成式典と呼ばれることが多いです。
竣工式や落成式では、施設や企業のますますの発展を願い、工事関係者に労いの気持ちを込めて花を手配しましょう。
創立記念
創立記念とは、企業や組織、建物を創立した日を祝うための式典です。
大きな組織や企業であるほど、節目となる創立記念日には取引先などの来賓を招いて盛大にお祝いします。
創立記念の式典に招待された場合は、これまでの歴史や功績を称え、これからのますますの発展を願ってふさわしい花を贈りましょう。
創立記念に花を贈る場合は、吉数の年である1周年、3周年、5周年、7周年などがあり、他にも10周年や20周年という大きな節目にもおすすめです。
ただし、4周年は「死」、9周年は「苦」を連想させるため、この年に贈るのは避けるのがマナーとされています。
しかし、先方がそのようなことを気にしておらず毎年のように贈っている場合は大丈夫です。
成人式
成人式は、人生でたった1度きりの大切な節目となる式典です。
無事に20歳を迎えた新成人を激励、祝福するために地元のホールや会館、大学の講堂などで地方自治体ごとに執り行われます。
場合によっては市長や県知事などの財政界からの来賓もあり、大規模な式典になることも。
成人式では、新成人のこれからの活躍を願い、来賓の方をおもてなしするために華やかな花で会場を彩りましょう。
成人式に招待された場合は、新成人やその保護者、招待してくれた主催者へお祝いと感謝の気持ちを込めて花を贈ります。
式典で飾る花のタイプ
式典に飾られる花には、ステージ上に飾られる演台花と、入口やホールに飾られるスタンド花やアレンジメントなどがあります。
演台花は主催者側が用意するのが一般的ですが、入口やホールを飾る花は来賓や招待客が贈ったものがほとんどです。
式典で飾られる花のタイプを詳しく解説します。
スタンド花
式典に招かれた際には、会場の入り口やロビーを華やかに演出するスタンド花を贈り、お祝いや感謝の気持ちを込めましょう。
多くの人の目にとまりやすく、立札をつけることで主催者側との関係をアピールすることもできます。
スタンド花には1段タイプと2段タイプがあり、1段タイプはシンプルでスタイリッシュな印象に、2段タイプならボリューミーで豪華な印象のスタンド花になります。
胡蝶蘭
胡蝶蘭はビジネスシーンでの花の贈り物として最もメジャーな花です。
胡蝶蘭は、花の咲き方の様子が蝶に見えることからその名が付けられました。
さまざまな式典で贈られる理由は、連なって咲く姿が美しく上品であるだけでなく、胡蝶蘭の花言葉が「幸福が飛んでくる」という意味合いを持つからです。
また、胡蝶蘭は花が長持ちすることでも有名で、季節や気温などの環境にもよりますが1〜2ヶ月ほどは花がもち、式典終了後も贈り先に楽しんでもらえます。
見栄えも良く花言葉も贈り物として最適なので、シーン問わずさまざまな式典で贈られます。
壺花
壺花とは、ホールや会館で行われる式典の際に演台の横やステージの側に飾ってある、壺に生けたアレンジメントのことです。
壺の大きさや高さによって花の全体的なイメージが変わってきます。
演台に飾る花の位置は、向かって左でも右でもどちらでも良く、特に決まりはありません。
ただし、来賓を招いている場合は、演者と来賓の間に花が来ないように下手に配置しましょう。
逆に司会者がいる場合は、司会者の位置から花で遮られて演者が見えなくならないように上手に飾りましょう。
演台に飾られる花は、大勢の方の目に入り、写真撮影によって写り込むこともあるため、テーマや会場全体を象徴するような豪華な花が良いでしょう。
生け込み
「生け込み」とは業者が式典の会場に花などの材料を持って向かい、その場で花を生けて完成させる花のことです。
完成したアレンジメントを運ぶよりも負担が少なく、安全性もあるので大きなサイズになるほどこの手法が多くなります。
また、担当者が実際の会場や飾られる位置をあらかじめ確認できるので、花をより美しく効果的に魅せられる生け方が可能です。
ただし、生け込みは人件費や交通費も料金に含まれるので、単に花を発注するよりも価格が高くなる傾向にあります。
式典で飾る花の選び方のポイント
式典で飾られる花は、多くの方の目にとまり、会場を華やかに彩ってくれるものです。
より効果的に美しく魅せるために、以下の項目を意識して選んでみましょう。
テーマに合うような花だけでなく、季節感を取り入れたり会場の規模に合わせたサイズにしたりするのも重要なポイントです。
どの角度から見ても美しい
入り口やロビーに飾られるスタンド花は、壁際に配置されることが多いので、正面から見たときに一番美しく見えれば問題ありません。
しかし、ステージ下や演台上に飾る場合は、演者や参加者、主催者や来賓席など、あらゆる位置から花に注目が集まります。
そのため、どの角度から見ても美しく見えるアレンジメントにすることが大切なのです。
写真撮影に写り込むことも多いため、会場全体を通して最も華やかで豪華な花にする必要があります。
式典のテーマや季節に合うもの
式典の会場に花を飾ったり贈る際には、その式典の内容に合ったものにしましょう。
例えば、入学・卒業式などの子どもが関わる式典になら、白や黄色、ピンクなどの明るい色味の花を、会社や企業などの式典には深みのあるシックな色味の花がおすすめです。
また、季節に合わせて旬の花を選ぶのもいいですね。
春なら梅や桜、夏にはアジサイやヒマワリ、秋にはダリアやトルコキキョウ、冬にはポインセチアやアマリリスなどを入れ込んだアレンジメントやスタンド花だと季節感を感じるものになります。
大きな会場でも存在感を放つもの
大規模な式典であるほど収容人数の多い、広く天井も高い会場で執り行われます。
メイン会場に飾る花には、その大空間に調和しながらも、会場全体を盛り上げてくれるような力が必要です。
演者や来賓席からはもちろん、後ろの方の出席者から見てもよく映え、存在感のある花を飾るのがポイントになります。
式典会場の背景に溶け込んでしまうような同系色は避けて、目立つ色味の花を選びましょう。
花言葉も参考に
招待された式典に花を贈るときには、花言葉を意識するのもおすすめです。
先ほど解説したように、贈答用の花として多く選ばれている胡蝶蘭には、「幸福が飛んでくる」という花言葉があり、幅広い式典での贈り物に喜ばれます。
他にも、上品な花姿が魅力的なユリは「英華」という花言葉が、大輪の白い花と強い香りが特徴のカサブランカには「祝福」という花言葉があり、さまざまな式典にふさわしい意味合いです。
式典に花を贈るときのマナー
式典に招待されてお祝いの花を贈るときには、贈り先に失礼にならないように配慮が必要です。
配達で花を贈るのであれば、主催者側の準備や会場設営の妨げにならないようにしなければなりません。
また、ビジネスシーンにおいては避けるべき花色もあるので注意しましょう。
立札をつける
式典にスタンド花やアレンジメントを贈る際には、誰から届いたものなのか分かるように立札をつけるのがマナーです。
立札を付けることで、主催者側と贈り主側の友好関係を、出席者にアピールできるメリットもあります。
立札には、贈り主の名前と「御祝」などの頭書きを記すのが一般的です。
メッセージカードのようにカジュアルなデザインもありますが、厳かな式典の場では木札などのビジネスシーンで使用するものを選びましょう。
飾りやすいものにする
式典では、他にも多くの方からお祝いの花が届くことが想定されます。
式の前日や当日は、主催者側が準備で忙しいと思われるので、受け取ってからすぐに飾れるアレンジメントや業者が配達・設置してくれるスタンド花などを贈りましょう。
式典の会場には花が飾れるスペースが限られていることもあるので、あらかじめどれくらいの大きさの花を贈るのかを先方に伝えておくのも大切です。
また、花が落ちやすいものや香りの強いもの、花粉が多いものは式典に飾る花としてはふさわしくないので避けるのが無難です。
場合によっては式典前日までに間に合うようにする
一般的な式典での花の受け入れ時間は、式典の前日から受け付けている場合があります。
当日は最終チェックや来賓のお出迎えなどで忙しいこともあるので、アレンジメントやスタンド花は受け取り可能であれば大事をとって前日に届けるようにしましょう。
しかし、あまり早く届けすぎても花の保管場所に困らせてしまうだけでなく、花の鮮度が落ちてしまい飾ることができなくなる可能性もあるので注意してください。
式典の花の相場
式典で飾る花の相場は、花のタイプによって異なってきます。
主催者側が用意する演台花の場合は小型なら10,000円前後、大型サイズなら50,000円ほどが相場になるでしょう。
贈答用としては、アレンジメントの場合は10,000〜20,000円、スタンド花なら20,000〜50,000円ほどが相場です。
大規模な式典や広い会場ほど、豪華で華やかな花を贈りましょう。
式典で飾る花の注文方法
式典で飾る花は、フラワーショップなどの店頭で注文する方法と、ネットショップで注文する方法があります。
自分の贈りたい花のイメージに近い商品を用意してくれるショップを選びましょう。
それぞれメリットとデメリットを解説していくので、式典に贈る花を検討している方は参考にしてみてください。
フラワーショップの店頭で注文する
地元のお気に入りの花屋さんで購入するのも素敵ですが、特に無い場合は会場に近いフラワーショップを探してみましょう。
式典に飾られる花は、ショップ側が会場まで配達してくれるので、会場に近いほど送料や手数料が安くなることがあります。
会場から遠いフラワーショップだと、配送料が高くついたり場合によっては注文を受け付けてくれないこともあるかもしれません。
ネットショップで注文する
ネットショップには、店頭には飾り切れないほどのたくさんの種類のアレンジメントやスタンド花が用意されています。
自分の贈りたいイメージの花を探しやすいのでおすすめです。
また、自社配送しているショップであれば、花の扱いに慣れているスタッフの方が、デリケートな花を会場まで安全に運んでくれるので安心ですね。
プレミアガーデンでは、式典に贈るのにもぴったりな豪華なスタンド花や胡蝶蘭を取り揃えています。華やかさには定評があり、より高品質な胡蝶蘭やフラワーギフトを従来より低価格で販売致しております。
式典に贈る花をお探しの方は、ぜひチェックしてみてください。
まとめ:美しい花で式典を華やかに彩ろう
学校や施設、企業などが主催する式典は、これからの発展や活躍を願う大切な節目の行事です。
主催者側が式典の花を用意する場合は、会場を華やかに演出し、来賓や出席者をおもてなしするような花を、式典に招待されたのであればお祝いの気持ちを込めた花を贈りましょう。
式典にテーマに合わせたものや季節感を出すのもおすすめです。
花を贈る際には、先方に失礼にならないように最低限のマナーを意識しましょう。