出産祝いに花ギフトを贈ろう!おすすめの花や気を付けるべきマナーは?
新しい命の誕生と、出産を終えたママさんをねぎらう気持ちを込めて何かギフトを贈りたい。
そんな時には、華やかに祝福できる花ギフトがおすすめです。
この記事では、出産祝いの花ギフトの選び方やおすすめの花の種類、フラワーギフトなどをご紹介します。出産祝いに花のギフトを贈るときのポイントやマナーなども解説しているので、最後までチェックしてみてくださいね。
出産祝いに花ギフトがおすすめの理由
人生の中でもそれほど多くない出産という大イベント。大切な人のもとに新たな命が誕生したことはとても喜ばしいことですよね。
出産祝いというとベビー服やオムツ、ミルクなどのイメージがありますが、ご両親によっては好みやメーカーにこだわりがあることも。
そんな中でも、花のギフトは贈る相手や好みに左右されにくいとして、出産祝いとしても人気を集めています。
出産後のママやパパへの癒しになる
約10ヶ月に及ぶ長い妊娠期間と命がけのお産を経て、出産直後のママさんの身体は回復しきっていません。そしてその直後から待った無しに始まる昼夜問わない新生児のお世話で、ママやパパは毎日クタクタ。
花のギフトは、そんな疲れた心を癒してくれる力があり、受け取ったら誰しも笑顔になってくれるでしょう。特に女性においては、花を贈られて嬉しい気持ちにならないという人は少ないといえます。
病室やお部屋に彩りを添えられる
一般的な病室は、ベッドや器具などの無機質なものばかりで飾りはほとんどありません。入院中のママさんに花のギフトを贈ると、そんな寂しい印象の病室に彩りを添えてくれます。
しかし、病院によっては花の受け取りを行っていないこともあるので、事前に確認しておくことが大切です。
また、退院後に花のギフトを贈る場合、赤ちゃんを迎えたばかりのお部屋はベビーグッズがあふれて、つい散らかりがちになってしまうことも少なくありません。
そんなお部屋に花が飾ってあるだけで、日常の中に癒しを添えることができるのです。
残るものより消えものの方が失敗しにくい
せっかくの新しい命の誕生なので、実用的なものをプレゼントしたいという人も多いかもしれません。相手のパパやママの好みやリクエストなどをしっかり把握しているのであれば問題ありませんが、「使ってくれるかな?」「好みに合っているかな?」と悩みながらギフトを選ぶのは難しいことも。
実際、「出産祝いをもらったけど使っていない…」「処分に困っている…」という子育て世代からも声も少なくありません。
しかし、生花のギフトであればいつかは枯れてしまうもの。記念としてずっと残るものではありませんが、一瞬こその美しさもあります。
さらに、花のギフトは相手の方の年齢や性別、好みなどに左右されにくいので気軽に贈れて、受け取れるのです。
出産祝いに花ギフトを贈るときのマナー
出産祝いは、ほかの一般的なお祝いのシーンに比べて、相手の方への負担を考えることが大切になってきます。花のギフトをいつ贈るか、どんな形状やサイズで贈るかをよく検討しましょう。
場合によっては、出産直後のママへ迷惑になってしまうこともあるので、主に次の項目に注意してください。
贈るタイミングに気を付ける
お祝いのギフトは、できるだけ早めにお届けするのが一般的なマナーです。
しかし、出産直後は母子両方の体調が万全な状態ではないこともあり得ます。出産祝いは、母子が健康であることを確かめたうえで贈るようにしましょう。
出産直後の入院中は産後の回復もままならず、赤ちゃんのお世話でバタバタしていることもあるので、退院してから1ヶ月後くらいまでがベストです。
自宅に伺ってもよい日時を事前にしっかり聞いておき、滞在は短時間にとどめましょう。
管理が簡単なものにする
出産後は、新生児のお世話で忙しく息つく暇もありません。赤ちゃん以外にもきょうだいがいれば、パパやママの毎日の負担はさらに増えてしまいます。
出産祝いに花のギフトを贈るのであれば、飾りやすくて管理が簡単なものがおすすめです。例えば、頻繁に水を替えたり花器のお手入れが必要な切り花は避けた方が良いかもしれません。
また、生花にこだわらずともプリザーブドフラワーなどであれば、水なしで衛生的に気軽に飾ることもできます。
花粉や香りが少ないものにする
花粉や香りは、生花特有のものですが、出産祝いにはあまり適していません。
花粉が落ちやすければ飾っている場所を汚すことが多く、こまめな掃除が必要になり、強い香りは産後の回復しきっていない母体への負担になってしまうこともあります。
花粉が室内に舞ってしまうと赤ちゃんにも良くないので、花選びには注意しましょう。
病室に届けるなら鉢植えは避ける
どうしても入院中の病室に花のギフトを贈りたいのであれば、鉢は避けるのがマナーです。
鉢植えには「根付く」という意味合いがあり、「病室に根付く」という縁起の悪い印象を与えてしまいます。
また、花束であれば花器が必要になるので、できればフラワーアレンジメントなどそのままポンっと飾れるギフトがおすすめです。
ただし、病院によっては花の受け取りを行っていないこともあるので、事前に病院へ確認をとっておきましょう。
出産祝いの花ギフトの選び方
出産祝いは花のギフトがおすすめですが、どんな花を選ぶかは自由です。相手の方の好きな花、自分がおすすめしたい花なども良いですが、せっかくなら赤ちゃんの誕生を祝福するような意味合いの花も素敵です。
ここからは、出産祝いに贈る花ギフトの花の選び方をご紹介します。
ご両親の好きな花や色で選ぶ
パパやママの好きな花をあらかじめ知っているのであれば、その花をお祝いとして贈ると喜ばれます。自分の好きな花を覚えてくれていた、そしてお祝いとして贈ってくれたという心遣いが嬉しく感じることでしょう。
花の種類でなくても、相手の好きな色やイメージカラーから選んでも良いでしょう。
赤ちゃんの誕生花で選ぶ
誕生花とは生まれた月日にちなんだ花のことで、神々や暦と関連付けて決められたといわれています。もしくは、その季節に旬を迎える花の場合も少なくありません。
誕生花は、1~12月までの花以外にも、日にち別でも細かく決められています。赤ちゃんがその日を祝して、誕生花を贈るのもロマンチックですね。
1~12月までの代表的な誕生花をご紹介します。
1月:スイートピー、スイセン、シンビジウム
2月:チューリップ、マーガレット、サクラソウ
3月:フリージア、ピンクガーベラ、ワスレナグサ
4月:アルストロメリア、カスミソウ、ラナンキュラス
5月:ピンクバラ、スズラン、カーネーション
6月:ユリ、アジサイ、グラジオラス
7月:ひまわり、ツユクサ、ポピー
8月:トルコキキョウ、アンスリウム
9月:デンファレ、コスモス、リンドウ
10月:オレンジバラ、オレンジガーベラ、キク
11月:ガーベラ、ツバキ
12月:赤バラ、シクラメン、カトレア
赤ちゃんの性別に合わせて選ぶ
ジェンダーレス化が求められている現代ですが、それでもベビー用品を見ると、男の子用はブルー系、女の子用はピンク系と区別されているものが残っています。
生まれたばかりの赤ちゃんは、見た目での性別の区別がつきにくいこともあるので、カラーの違いによって周りにアピールするのも悪くはないでしょう。
花のギフトを選ぶときにも、男の子ならブルーやグリーンなどの寒色系、女の子ならピンクやオレンジなどの暖色系がおすすめです。
出産祝いにふさわしい花言葉で選ぶ
花にそれぞれ付けられている「花言葉」を意識して花選びをするのも良いでしょう。
出産祝いなら「愛」や「祝福」などにまつわる意味合いを持つ花がおすすめです。華やかな花のギフトを贈ると同時に、願いやお祝いの気持ちを込められます。
花言葉は、花に詳しい人でなければ知らないことも多いので、意味合いをメッセージカードなどに記しておくと気持ちが伝わりやすいですよ。
出産祝いに贈る花ギフトにおすすめの種類
出産祝いに贈る花ギフトには、見栄えが良くて美しく、縁起の良い花や花言葉が適しているものを選びましょう。
ネットで「出産祝いの花」で検索したり、フラワーショップの店員さんに出産祝いであることを伝えるとぴったりの花を選んでくれます。
バラ
花ギフトの定番ともなっているバラですが、出産祝いにもおすすめです。
バラには「愛」や「美」にまつわる花言葉が多く、特にピンクのバラには「感謝」「幸福」など赤ちゃんの誕生にぴったりの意味合いとなっています。
花びらが幾重にも重なってフリルのように繊細なバラは、1本でも存在感があり、さまざまなフラワーギフトに用いられているので手に入りやすいでしょう。
チューリップ
チューリップは、子どもから大人まで人気の、春を代表する花の1つ。
チューリップ全般の花言葉は「思いやり」で、色別で見ると赤いチューリップは「真実の愛」、ピンクのチューリップは「愛の芽生え」という意味合いがあります。かけがえのない生命の誕生を祝福するのにふさわしい花言葉ですね。
ふんわりと包み込むように咲く姿も、優しさを象徴しており、赤ちゃんのイメージにもぴったり合います。
カーネーション
母の日に贈るイメージの強いカーネーションですが、その花言葉は「無垢で深い愛」。愛する我が子を生んだママに贈るのにぴったりのギフトです。
カーネーションも色の種類が豊富で、ピンクのカーネーションは「感謝」、赤いカーネーションは「純粋な愛」という意味合いもあるので、色をミックスさせても良いかもしれません。
デイジー
カラフルで可愛らしい花を咲かせるデイジーは、ナチュラルで優しい印象を与えます。
太陽の光を浴びると花を開き、日が落ちると花を閉じるという面白い性質を持っており、ガーデニングやフラワーギフトでも人気の花です。
そんなデイジーの花言葉は、「希望」や「平和」で、白いデイジーには「無邪気」という意味合いもあります。
ラナンキュラス
バラのようにたくさんの花びらで包み込むように咲くラナンキュラス。ボリューミーで存在感があるので、花のギフトの主役になってくれます。
ラナンキュラスの花言葉はその咲き姿にちなんで、「晴れやかな魅力」や「とても魅力的」などがあり、生まれたばかりの赤ちゃんを表現するのにぴったりの意味合いです。
色の種類も赤やピンク、オレンジなど豊富なので、イメージ通りのギフトを作りやすいでしょう。
ブルースター
青い花びらを5枚つける姿が星のように見えることからこの名が付けられたブルースター。花嫁さんが持つと幸せになれるといわれているアイテムの「サムシングブルー」としてブーケなどに用いられることが多く、欧米では男の子の誕生を祝う際に贈られることも多いようです。
ブルースターの花言葉は「幸福な愛」や「信じあう心」。新しい生命の誕生を祝福し、これからの家庭の幸せを願う意味合いも込められます。
出産祝いにおすすめの花ギフト
出産祝いに花のギフトを贈るなら、美しいことはもちろん、できるだけ相手の負担にならないことがとても大切です。
切り花は、好きな花器に自由にレイアウトして飾れる楽しさがありますが、毎日の水替えなどの手間が必要になるので出産祝いには避けた方が無難。そのかわり、相手の負担になりにくいフラワーギフトをご紹介します。
フラワーアレンジメント
フラワーアレンジメントは、容器の底にある吸水スポンジに切り花を挿したもので、花器や水替えなどの手間が必要ありません。
受け取ったらそのまま飾って放置しておけるので、相手の負担になりにくく、出産祝いにはおすすめです。
花の美しさが引き立つように計算されてアレンジされており、バリエーションも豊かなのが魅力です。
プリザーブドフラワー
赤ちゃんが生まれた記念として残せるものにしたいなら、生花ではなくプリザーブドフラワーはいかがでしょうか。
プリザーブドフラワーは、生花から色素を抜いて特殊な染料で着色し、長期間保存できるようにしたものです。生花のみずみずしさを残しつつも、水やりなどの手間を必要としないまま数年にわたって楽しめます。
ホコリや汚れがつかないよう、透明なケースに入れたプリザーブドフラワーも人気です。
ボックスフラワー
ボックスフラワーとは、生花またはプリザーブドフラワーを、箱の中にぎゅっと閉じ込めたようなロマンチックなギフトで、ふたを開けてそのまま飾れる手軽さと、持ち運びやすさが魅力です。
処分の際にも、ゴミがかさばらないので相手の負担になりにくいでしょう。
観葉植物
相手の方の趣味に合うのであれば、インテリアグリーンにもなる観葉植物がおすすめです。寿命が長く、種類によっては大きくなるので、赤ちゃんの成長と共にお世話を楽しめます。出産祝いであれば、「幸福の木」として知られているドラセナや、「すこやか」という花言葉をもつウンベラータなどが良いでしょう。
ただし、観葉植物を贈る際には部屋の大きさに合うものを選ばなければ邪魔になってしまいます。大きなサイズは避けたい場合は、卓上にも置けるコンパクトな観葉植物がおすすめです。
出産祝いに花ギフトを贈るときのポイント
出産祝いは、相手の方の都合や管理のしやすさが大切ですが、さらに喜んでもらうためにはもう一工夫加えてみましょう。
他の方からも出産祝いをもらうこともあると思うので、その中でも印象に残ってもらいやすくなりますよ。
メッセージカードや手紙をつける
直接のお祝いの言葉以外にも、メッセージカードや手紙を添えるとより気持ちが伝わりやすくなります。
メッセージカードに記す内容は、赤ちゃんの誕生を祝福するものや花言葉、これからの幸せを願うような内容がおすすめです。
このとき、出産の忌み言葉である「落ちる」や「流れる」、「破れる」などを使ってしまわないように注意しましょう。ほかにも、「頑張れ」や「大変」なども相手の方の負担になってしまいます。
また、「お祝い事には終止符を打たない」という意味で、出産祝いのメッセージカードや手紙には句読点を用いないようにするのがマナーです。
他のギフトをプラスする
出産祝いにギフトを贈るとき、花だけだとなんとなく物足りないという場合には、他のアイテムと組み合わせて贈るのもおすすめです。
プラスするギフトは、赤ちゃんが喜んでくれそうなぬいぐるみなどが人気。しかし、赤ちゃんを迎えた後は何かと入用になるので、ギフトカードや商品券も喜ばれます。
また、希望のメーカーを聞いた上で、オムツや粉ミルクをプレゼントするのも良いでしょう。
出産祝いに贈る花ギフトの相場
出産祝いに贈る花ギフトの相場は、友人や知人へなら3,000円程度、特に親しい方や身内へは5,000円程度が一般的です。
あまり高価な花にすると、相手の方におかえしなどの負担を与えてしまうので注意してください。
また、他のギフトと組み合わせて贈る場合は、少し花の価格を抑えてもよいでしょう。
まとめ
出産祝いは、相手の方の人生の中でも大きなイベントを祝福する大切なギフト。
相手の迷惑や負担にならないように、都合を考えてタイミングや形態を選ぶようにしましょう。メッセージカードを添えたり、他のギフトと組み合わせるのもおすすめです。
産後の疲れや育児の大変さを癒してくれるような、素敵な出産祝いのギフトを贈ってくださいね。