卒業式にプレゼントしたい花束の選び方と花言葉
人生のターニングポイントともいわれる卒業式には、特別な思いを花束に込めて贈ると喜ばれます。
しかし、花屋にはさまざまな美しい花が並んでおり、どんな花をチョイスして贈るのが良いのかと疑問に思う方は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、卒業式におすすめの花束の種類や、卒業する気持ちに寄り添うような花言葉を持つ花を紹介します。
また、卒業式に花束を贈るポイントなどを解説するので、ぜひ参考にして思い出に残る卒業式にしてください。
卒業式の贈り物に花束が相応しい理由
卒業式は学生にとって一生の思い出になる大切な日です。
そんな貴重な日を彩るために花束が相応しいといわれている理由には、以下の4つが挙げられます。
- 祝福の場面にマッチした華やかさがある
- 花言葉に思いを込められる
- 花の色や香りが前向きな気持ちにさせる
- 写真映えする
それぞれの理由を詳しく見ていきましょう。
祝福の場面にマッチした華やかさがある
フラワーギフトは華やかさがあるため、人生の節目を迎えている方へのはなむけとしてぴったりです。
特に、花束は色とりどりの花をまとめたフラワーギフトなので、より一層豪華なイメージになります。
人生の中で、人から花束をもらう機会はそう多くはないため、花束をプレゼントされれば思い出深いものになるでしょう。
花言葉に思いを込められる
お祝いの気持ちを言葉で告げようとしても、うまく伝わらないことは少なくありません。
そのような場合は、花言葉の力を借りて伝えるのがおすすめです。
花言葉には卒業式に合った花言葉をはじめ、さまざまな種類があり、贈り相手のイメージに合わせて花言葉を選ぶこともできます。
誰かのために花を選ぶという機会は、一生を通してそんなに多くはありません。
「どんな色の花をチョイスすれば喜んでくれるのか」「どんな花言葉の花があるのか」などを考えながら大切な人への花を選ぶのも楽しいのではないでしょうか。
花の色や香りが前向きな気持ちにさせる
花束を受け取ったあとは玄関やリビング、自室に飾る方が多くいます。
花には、見た目や香りによって前向きな気持ちにさせてくれたり、リラックスさせてくれたりなどの効果が期待できます。
また、家の中で花束を目にすれば卒業式の思い出が蘇り、嬉しい気持ちにさせてくれるでしょう。
ただし、花の香りには好みがあるので、贈る際は強い芳香の花よりもナチュラルな香りの花がおすすめです。
写真映えする
卒業シーズンには、晴れやかな花やカラフルな花がたくさん出回ります。
たとえば、チューリップやガーベラなどに、カスミソウなどのボリュームがある花を組み合わせれば豪華な花束が完成します。
卒業式を彩る花束は、写真映えも抜群なので、一生の思い出に残りやすいでしょう。
卒業式におすすめの花束の種類
花束を贈る際、印象に残る花束を贈って喜んでもらいたいと考える方は多いですが、それぞれのシーンに合った見映えのする種類を選ぶのが肝心です。
その中でも、卒業式に贈る花束としておすすめの種類は以下の7つが挙げられます。
- ミニブーケ
- 一輪の花束
- ラウンドブーケ
- ワンサイドブーケ
- シャンペトルブーケ
- スタンディングブーケ
それぞれの特徴を解説するので、花束選びの参考にしてみてください。
ミニブーケ
ミニブーケは通常の花束よりも小ぶりにつくられており、可愛らしい印象を与える花束です。
サイズが他の花束よりも小さくて軽いので持ち運びがしやすく、家に飾る際にも場所を取らないのが大きなメリットといえるでしょう。
また、費用面も他の花束よりもリーズナブルに作成できるので、学生同士の贈り物としてもおすすめです。
一輪の花束
たくさんの友人や先生に花を贈りたい場合は、一輪ラッピングもおすすめです。
それほど費用をかけずに実現しやすいため、生徒一人ずつが担任の先生へ花を贈る際にも活用できます。
最後にまとめたときに、ゴージャスな花束になるような花をチョイスするとよりサプライズ感が増すでしょう。
ラウンドブーケ
ラウンドブーケは一つ一つの花をらせん状に束ねていき、可愛らしい丸い形に仕上げた花束です。
花束を前から見ても横から見ても丸く見えるのが特徴的であり、可愛らしいイメージで扱いやすいため、高い人気を誇っています。
選ぶ花の種類やカラーによってイメージが変わってくるので、シチュエーションに合った花を選ぶようにしましょう。
ワンサイドブーケ
ワンサイドブーケとは、花の縦のラインを活かした花束です。
片側に花が見えるようにアレンジしてあるため、長さがあると同時に華やかさも兼ね備えているので存在感が抜群です。
ラッピングによって雰囲気も変わり写真映えもするので、記念撮影におすすめのデザインといえます。
シャンペトルブーケ
フランス語で「田園風」を表すシャンペトルブーケは、野の花を束ねたような素朴さが魅力です。
たとえば、春に手に入りやすいミモザやニゲラ、コデマリなどを使用することで、春らしさを演出した素敵な花束が完成します。
シャンペトルブーケは葉っぱを整えすぎず、今摘んできたばかりのように仕立てるのがポイントであり、自然な雰囲気を味わえるブーケです。
スタンディングブーケ
スタンディングブーケは花束の中にエコゼリーが入っており、花瓶がなくてもそのまま飾れる花束です。
水替えや水やりも必要ないので、初めて花を飾る方や忙しくて花の管理が難しい方へのプレゼントにおすすめです。
なお、スタンディングブーケには生花の他にも、アートフラワーを使用したものもあるので、贈り相手に合わせて選ぶと良いでしょう。
卒業式にぴったりな花束「恩師へ感謝を込めて」
卒業を迎える3月になると、花屋の店頭には春らしい晴れやかな花が多く並びます。
お世話になった先生に花束を贈る際は、感謝の気持ちを込めて明るい色の花を選ぶようにしましょう。
先生に合ったイメージカラーがある場合は、その色の花を使用して贈るのもおすすめです。
ラナンキュラス
科・属 | キンポウゲ科・キンポウゲ(ラナンキュラス)属 |
英名 | Buttercup、Spearworts など |
和名 | 花金鳳花 |
原産地 | ヨーロッパ、西アジア |
誕生花 | 1月20日、1月29日、2月25日、3月2日、5月25日 など |
花言葉 | 全体:光輝、晴れやかな魅力、とても魅力的
赤色:あなたは魅力に満ちている 緑色:お祝い 黄色:優しい心遣い 紫色:幸福 白色:純潔 ピンク色:飾らない美しさ |
ベールのような薄い花びらが幾重にも重なるラナンキュラスは、優しげなイメージを与える花です。
ふんわりとした見た目なので、可愛らしさに加えてボリュームを出したい場合にも最適です。
ラナンキュラスは色もサイズもさまざまなので、明るめの花を組み合わせれば華麗ながらも可愛らしい花束になります。
フリージア
科・属 | アヤメ科・フリージア属 |
英名 | Freesia |
和名 | 浅黄水仙、菖蒲水仙 など |
原産地 | 南アフリカ |
誕生花 | 1月10日、1月24日、2月11日、8月20日、12月17日 など |
花言葉 | 全体:親愛の情、友情、感謝
赤色:純潔 黄色:無邪気 紫色:あこがれ 白色:あどけなさ |
雪解けの季節になると、春が待ち遠しいとでもいうように咲き誇るフリージアは、卒業シーズンの花束にぴったりです。
見た目がスイセンに似ていることから、和名では「浅黄水仙」とも呼ばれています。
香りも魅力的なフリージアは、他の季節の花やグリーンと組み合わせて贈ると喜ばれるでしょう。
ホワイトレースフラワー
科・属 | セリ科・ドクゼリモドキ属 |
英名 | Queen Anne’s Lace |
和名 | 毒芹擬 |
原産地 | 地中海沿岸、西アジア |
誕生花 | 3月15日、6月7日、10月4日 |
花言葉 | 可憐な心、細やかな愛情、感謝 |
レースフラワーはセリ科の一年草であり、小さく可憐な花を咲かせて上から見下ろすとレースのように見えることからこの名前がつけられました。
結婚式ではカスミソウと組み合わせて活用されることが多く、花嫁のブーケとして用いられています。
華やかさを演出するなら、カーネーションやブプレリウムと組み合わせると素敵な花束になるでしょう。
卒業式にぴったりな花束「友人へ祝福を込めて」
卒業式に仲の良かった友人に花を贈るのなら、花言葉に思いを込められる花束がおすすめです。
普段は気恥ずかしくていえないような言葉も、花束を贈れば素直な気持ちを伝えられるでしょう。
ここでは、卒業の日に親しい友人に贈る最適な花を紹介します。
アルストロメリア
科・属 | ユリズイセン科・ユリズイセン属 |
英名 | Alstroemeria、Peruvian lily など |
和名 | 百合水仙 |
原産地 | 南アメリカ |
誕生花 | 2月18日、3月13日、3月25日、4月18日 など |
花言葉 | 全体:エキゾチック、持続、未来への憧れ
赤色:幸い 青色:知性、冷静 白色:凛々しさ ピンク色:気配り オレンジ色:友情 |
カラフルでエキゾチックな雰囲気を持つアルストロメリアには、「未来への憧れ」などの花言葉を持っており、卒業式の贈り物として最適です。
茎をまっすぐに伸ばして空を仰ぐ姿は凛々しくもあり、人生の岐路に立っている方にぴったりではないでしょうか。
アルストロメリアはさまざまなカラーを組み合わせるとより豪華になります。
カンパニュラ
科・属 | キキョウ科・ホタルブクロ属 |
英名 | Bell flower |
和名 | 風鈴草、釣鐘草 |
原産地 | 東ヨーロッパ |
誕生花 | 3月7日、4月23日、5月15日、7月8日 など |
花言葉 | 全体:誠実な愛、節操、共感、思いを告げる
紫色:希望、大望 白色:感謝、誠実 |
ラテン語で小さな鐘という意味のカンパニュラは、風鈴のようなフォルムが可愛らしい花です。
小さな花が寄り集まって咲く花の姿は可憐で、優しげな雰囲気を持っています。
カンパニュラは「感謝」や「節操」の花言葉を秘めているので、変わらぬ友情を伝えたいときにぴったりです。
メッセージカードに短い言葉を添えて贈ると、さらに効果的でしょう。
卒業式にぴったりの花束「好きな人に気持ちを込めて」
卒業式で好きな人に気持ちを伝えたい場合も、花束を活用して思いをアピールするのもおすすめです。
恋愛に結びつきやすいピンク色の他、好意を寄せている方のイメージに合わせて選ぶのも良いでしょう。
リューココリーネ
科・属 | ユリ科・レウココリネ属 |
英名 | Glory of the sun |
和名 | 特になし |
原産地 | チリ |
誕生花 | 2月4日、2月17日、4月2日 など |
花言葉 | 温かい心、信じる心、慎重な愛 |
まるでガラス細工のようなテイストの花びらが可愛らしいリューココリーネは、お菓子のような甘い香りが魅力的な花です。
涼しげな花色と星型の花びらも印象的であり、透明感がある花びらは見る人の心を爽やかな気持ちにしてくれるでしょう。
卒業してもずっと変わらない想いを込めて贈り、気持ちを伝えるのがおすすめです。
ミムラス
科・属 | ゴマノハグサ科・ミムラス属 |
英名 | Mimulus、Monkey flower |
別名 | 溝酸漿 |
原産地 | 北アメリカ |
誕生花 | 4月21日、5月2日、6月2日、12月17日 など |
花言葉 | 笑顔を見せて、おしゃべり、静かな勇気 など |
個性的な花姿から「モンキーフラワー」とも呼ばれているミムラスは、北アメリカ原産の多年草です。
「笑顔を見せて」という花言葉は、卒業して離れ離れになってしまう人へ寂しい気持ちを伝えるのに向いています。
ただし、ミムラスには「気の弱さ」や「騒々しい」などの花言葉も持っているため、贈る際は誤解のないようにメッセージを添えましょう。
スイートピー
科・属 | マメ科・レンリソウ属 |
英名 | Sweet pea |
和名 | 麝香豌豆、香豌豆 など |
原産地 | イタリア(シチリア島) |
誕生花 | 2月15日、3月15日、3月20日、6月9日 など |
花言葉 | 全体:蝶のように飛翔する
赤色:門出 黄色:あなたを忘れない 紫色:永遠の喜び 白色:ほのかな喜び、優しい思い出 ピンク色:繊細、優美、恋の愉しみ |
スイートピーはほのかな甘い香りがあり、優しい色合いでひらひらした花びらを持っています。
スイートピーにはさまざまな種類が存在しますが、その中でも神秘的な青色が特徴の「ブルーフレグランス」がおすすめです。
ブルーフレグランスは青く透明感がある花びらが美しく、爽やかな芳香があるので、卒業式にぴったりの花といえるでしょう。
卒業式に花束を贈る際のポイント
卒業祝いに花を選ぶ際には、マナーを守ることも大切です。
相手に心から喜んで貰うためには、ポジティブな花言葉を秘めている花をチョイスしましょう。
また、花束を渡すタイミングもしっかりと見極めなければなりません。
ここでは、卒業式に花をプレゼントする際の注意点を解説するので、渡す際の参考にしてください。
渡すタイミングは状況によって異なる
友人に花を渡す場合は、卒業式後がおすすめです。
卒業式を終えて教室に戻り、クラスメイトで談笑しているときや帰り際など、タイミングを見て渡しましょう。
お世話になった先生に渡す場合は、なるべく早く渡すのがポイントです。
先生は多忙で卒業式後は業務に追われて手が離せない可能性があるので、遅いタイミングに渡すと迷惑になってしまうかもしれません。
先輩などに渡す場合も同様で、卒業式後は謝恩会の予定などが入っている可能性があるので、学校にいる間に渡すようにしましょう。
メッセージカードを添える
卒業は、一生涯の中で大きなターニングポイントとなるイベントです。
そんな場面で贈る花には自分だけの特別な思いが込められていますが、実際に渡すとなるとうまく伝わらなかったり、そばに人がいて何もいえずに終わってしまうこともあるでしょう。
そのような事態を避けるためには、メッセージカードを添えるのがおすすめです。
自分の素直な気持ちをメッセージとして一言プラスするだけで、より思い出に残る素敵な贈り物になります。
オンラインを活用するのも一つの手
卒業式の当日は忙しいので、贈る花束は前日までに用意しておくのがおすすめです。
近所に花屋がない場合は、オンラインで注文しておけば自身の希望する日時に配達してくれます。
また、卒業式では花を贈る人が多く、近所の花屋だと欲しい花が手に入らない場合がありますが、オンラインであればあらかじめ花を予約することも可能なので安心です。
まとめ
卒業式は人生において何度もあるわけではないからこそ、一回一回の卒業式が思い出となりやすい傾向にあります。
かけがえのない時間を共有した仲間や先生、先輩の中には、もう会えなくなってしまう方もいるかもしれません。
そういう意味でも、卒業式は新しいステージへと進む貴重なイベントです。
人生の中のターニングポイントともいえる卒業式を素敵な思い出となるように、心がこもった花束をプレゼントして晴れやかな日を美しく彩ってみてはいかがでしょうか。