9月の庭におすすめの花10選|秋らしい彩りを楽しむコツなども紹介

9月は夏の強い日差しが和らぎ、秋らしい爽やかな気候に変わる季節です。庭に花を植えるには最適のタイミングであり、秋を象徴する花を取り入れることで季節感あふれるガーデンを演出することができます。
本記事では、9月の庭におすすめの花を10種類紹介するとともに、選び方のポイントや庭を彩るアレンジの工夫などを解説します。これから秋のガーデニングを始めたい方は、ぜひ参考にしてください。
9月に花を庭に植えるメリット
9月に花を庭に植えるメリットは主に3つです。
- 秋らしい彩りを楽しめる
- 害虫が減り管理がしやすい
- 朝夕の涼しさが作業しやすい
ここでは、9月に花を植えることで得られる代表的なメリットについて詳しく見ていきましょう。
秋らしい彩りを楽しめる
9月は夏の鮮やかな花々が終わりを迎え、庭の景観を秋らしい雰囲気へと変えるのに最適な季節です。秋を象徴する花を植えると紅葉が始まる時期と調和し、庭全体が落ち着きのある彩りに包まれます。
また、黄色やオレンジ、赤といったあたたかみのある色合いを選ぶと季節感をより一層引き立てることができます。秋風に揺れる花の姿は視覚的にも心地良く、季節の移ろいを生活の中で実感できる点も魅力です。
庭に秋らしい彩りを添えることは、日々の暮らしを豊かにしてくれるでしょう。
害虫が減り管理がしやすい
夏の間に多く発生していたアブラムシやハダニなどの害虫は、9月に入ると気温が下がることで数が減少します。そのため、植え付けた花への食害や病気のリスクが低くなり、比較的きれいな状態で育てられるのが特徴です。薬剤散布の回数も減らせるため、手間を省きながら健康的な花を楽しめるのは大きなメリットです。
また、湿度が高い夏と違い、カビや根腐れなどの病気も発生しにくくなります。園芸初心者にとっても管理のハードルが下がるため、ガーデニングを始める良いきっかけになるでしょう。
朝夕の涼しさが作業しやすい
真夏は庭仕事を行うにも体力的な負担が大きく、日中の高温は花苗にとってもストレスとなります。9月は気温が落ち着き、朝夕は特に涼しく作業しやすいため、植え付けや水やりといった庭仕事を快適に進められます。
また、この時期に植えた苗は暑さによるダメージを受けにくく、根付きが良い傾向にあります。気候が安定していることで植物の成長もスムーズになり、植え替え後の失敗が少なく済みます。
庭作業が楽になるだけでなく、花も健やかに育ちやすいのは9月の大きな利点といえるでしょう。
9月の庭におすすめの花
9月は、秋の訪れを感じさせる花が多く出回る季節です。庭に植える花を選ぶ際は、秋らしい雰囲気を演出できるかどうかや育てやすさを意識すると失敗が少なくなります。
ここでは、比較的丈夫で管理しやすく、9月の庭を彩るのにぴったりな10種類を紹介します。
コスモス
秋の代表的な花といえばコスモスです。繊細な花びらが風に揺れる姿は季節感を演出するのに最適で、庭に植えるだけで一気に秋らしさを感じられます。
ピンクや白、赤、オレンジなど、カラーバリエーションが豊富で、花壇全体を華やかに彩ることができます。比較的丈夫で発芽から開花までが比較的早く、日当たりさえ良ければ育ちやすい点も魅力です。
また、背丈のある種類は庭の背景を飾るのに適し、矮性の品種は花壇の前面や鉢植えに向いています。花期が長いため、9月に植えると秋の終わりまで長く楽しめるでしょう。
マリーゴールド
マリーゴールドは鮮やかなオレンジや黄色の花を咲かせ、9月の庭を明るく彩ってくれます。開花期が長く、秋の深まりとともに次々と花を咲かせるため、長期間楽しめるのが特徴です。
また、独特の香りを持ち、コンパニオンプランツとしても知られ、害虫の忌避効果が期待できるのも魅力です。乾燥や暑さにも強く、初心者でも育てやすい丈夫な性質を持っています。
花壇だけでなく鉢植えにも適しており、寄せ植えに加えると全体を明るい雰囲気にまとめることができます。マリーゴールドは、秋の庭を管理しやすく華やかにしたい方におすすめです。
サルビア
燃えるような赤や紫の花穂が印象的なサルビアは、9月の庭に活力を与えてくれる存在です。日当たりの良い場所を好み、暑さに強いだけでなく、秋の涼しさにもよく適応するので管理が容易です。
花壇に植えると縦に伸びる花穂がアクセントとなり、立体感のある景観をつくれます。種類によっては多年草のものもあり、植え付ける環境を整えれば翌年以降も楽しめるのが魅力です。
赤系のサルビアは情熱的で華やかな印象を与え、青系は落ち着いた雰囲気を演出できるため、庭のテーマに合わせて選ぶと効果的です。
ケイトウ
独特の姿が目を引くケイトウは、庭に個性を加えるのにぴったりな花です。鶏のとさかのような形やふわふわとした羽毛のような形をした花が特徴で、色も赤やピンク、黄色などが豊富に揃います。
暑さに強く、9月のまだ残る残暑にも耐えて元気に育つため、植え付けてからしばらくは安定して楽しめます。乾燥気味を好み、過湿にさえ気をつければ比較的手がかからない点も魅力です。
ケイトウは花持ちが良いことから切り花やドライフラワーにも利用され、庭だけでなく室内でも楽しめます。独特のフォルムと発色で存在感があり、他の花と組み合わせても全体を引き立ててくれる花材です。
シュウメイギク
和の雰囲気を漂わせるシュウメイギクは、秋の訪れを感じさせる代表的な多年草です。風に揺れる姿が上品で、庭全体に落ち着いた印象を与えてくれます。半日陰でも育つため、日当たりが限られる場所にも植えやすいのが魅力です。
白やピンクの花色は控えめながらも存在感があり、和風の庭はもちろん、洋風のガーデンにも調和します。寒さに強く、一度植えれば毎年秋になると自然に花を咲かせるため、長期的に楽しめる点も大きなメリットです。
多年草ならではの管理のしやすさと秋を象徴する風情を兼ね備えたシュウメイギクは、9月の庭を彩る花としておすすめです。
ダリア
豪華で華やかな花を咲かせるダリアは、秋の庭を一気に華やかにする存在です。花色や花形のバリエーションが豊富で、大輪のものから小ぶりで可憐なものまで幅広く楽しめます。
9月は夏の暑さが落ち着き、再び開花の最盛期を迎えるため、見応えのある花を存分に堪能できます。日当たりを好みますが暑すぎる環境には弱いため、ちょうど秋の気候が適しています。
ダリアは存在感があるため、庭の中心に植えると映え、他の花とのコントラストを楽しむこともできます。華やかさを求める方に特におすすめの花です。
ジニア
ジニアは長い期間咲き続ける丈夫な花であり、9月の庭にも適しています。暑さや乾燥に強く、比較的手がかからないため、初心者にも扱いやすいのが魅力です。
赤や黄色、ピンク、白など、カラフルな花色が揃い、花壇全体を明るくしてくれます。草丈も品種によって低いものから高いものまであるため、寄せ植えや花壇の配置に応じて選ぶことが可能です。
開花期は初夏から秋までと長く、9月に植えても十分楽しめます。鮮やかな色合いが秋の庭に映え、手軽に華やかさを演出したい方にぴったりの花です。
センニチコウ
小さな丸い花を長期間咲かせるセンニチコウは、丈夫で育てやすい花として人気があります。花期が長く、9月に植えても晩秋まで美しい姿を楽しむことが可能です。乾燥に強く、直射日光にもよく耐えるため、手間をかけずに育てられるのが魅力です。
赤や紫、白といった鮮やかな色合いがあり、庭にかわいらしいアクセントを加えてくれます。さらに、切り花やドライフラワーとしても重宝されるため、庭で楽しむだけでなく室内に飾って長く活用できるのも嬉しいポイントです。
センニチコウは、素朴ながらも愛らしい姿で秋の庭をあたたかみのある空間にしてくれる花材です。
ホトトギス
独特な模様の花を咲かせるホトトギスは、秋の庭に趣を添える多年草です。日陰や半日陰でもよく育つため、庭の中でも日当たりの悪い場所を彩るのに適しています。
花の色は白地に紫の斑点が入る独特な姿が多く、和の雰囲気を強く感じさせます。花期は夏から晩秋までと長く、庭に季節感を与え続けてくれるのが特徴です。
湿り気のある土壌を好み、条件が合えば毎年花を咲かせてくれるため、一度植えると手間が少なく長期的に楽しめます。ホトトギスは、しっとりとした秋らしい情緒を表現できる花としておすすめです。
アスター
アスターは「エゾギク」とも呼ばれ、鮮やかな花を咲かせるのが特徴です。多彩な色の花を持ち、庭に植えると華やかで賑やかな印象を与えます。
開花時期が長く、夏から晩秋にかけて次々と花を咲かせるため、庭を長く彩る存在になります。草丈は品種によって異なり、低いものは寄せ植えや鉢植えに向き、高いものは花壇の背景を飾るのに最適です。
アスターは秋の庭を明るく彩り、季節感を取り入れやすい花として人気があります。切り花としても重宝されるため、庭と室内の両方で楽しめるでしょう。
9月の庭に植える花を選ぶ際のポイント
9月の庭に花を植える際、以下の3つを押さえておくことをおすすめします。
- 日当たりや気温に合う花を選ぶ
- 手入れのしやすさを考慮する
- 開花時期をずらして長く楽しむ
9月は夏から秋へと移り変わる季節で、気候条件や日照時間も大きく変化します。そのため、環境に適した種類を選び、管理の負担を減らすことが大切です。
ここでは、選ぶ際の3つのポイントを具体的に解説します。
日当たりや気温に合う花を選ぶ
花を植える際にまず考慮すべきなのが、庭の日当たりやその地域の気温です。たとえば、コスモスやサルビアのように日光を好む花は、しっかりと光が届く場所に植えることで健やかに育ちます。
一方で、シュウメイギクやホトトギスは半日陰でもよく育つため、庭の隅や建物の影になるエリアに適しています。
9月は昼夜の寒暖差が大きくなり、植物にとって生育しやすい環境が整いやすい時期ですが、品種によっては気温の変化に敏感なものもあります。そのため、花を選ぶときには「どんな環境を好むか」を理解して配置することで、無理なく美しい庭をつくることができます。
手入れのしやすさを考慮する
花を選ぶ際は、育てやすさや管理の手間を考えることも重要です。9月は植え付けの適期とはいえ、種類によってはこまめな水やりや追肥が必要になる場合があります。
また、花がら摘みや剪定などのメンテナンスが簡単なものを選ぶことで、庭の美観を保ちながら長く楽しめます。見た目の華やかさだけでなく、日々の暮らしの中で無理なく続けられるかどうかも大切なポイントです。手入れの負担を減らせば、ガーデニングをより気軽に楽しめるでしょう。
開花時期をずらして長く楽しむ
庭を彩る期間をできるだけ長くしたい場合は、花の開花時期を意識して選ぶのがコツです。9月に咲き始めるコスモスやダリアに加え、10月以降も開花が続くアスターやホトトギスを組み合わせれば、秋の間ずっと庭を華やかに保てます。
さらに、春に咲く球根を同時に植えておけば、翌年も花を楽しめるサイクルが自然に生まれます。季節ごとに咲く花を上手にリレーさせることで庭に常に彩りがあり、訪れるたびに新しい発見がある空間になります。
同じ時期に一斉に咲かせる豪華さも魅力ですが、長期的に楽しみたい場合は開花リズムを工夫することが大切です。
9月の庭を花で彩るアレンジ術
9月の庭を彩る花のアレンジ術として、以下の2つが挙げられます。
- 色の組み合わせで季節感を演出
- 花壇や寄せ植えで立体感を出す
庭に花を植える際は単に好みの種類を並べるだけでなく、色や配置に工夫を凝らすことで一層魅力的な空間をつくることができます。
最後に、庭をより美しく見せるための具体的な工夫を2つ紹介します。
色の組み合わせで季節感を演出
花の色は、庭の雰囲気を決定づける大きな要素です。9月は赤やオレンジ、黄色といった暖色系を中心にすると秋らしいあたたかみを感じられます。
たとえば、マリーゴールドやケイトウの鮮やかなオレンジや赤を取り入れると、一気に秋の雰囲気が高まります。一方で、シュウメイギクやコスモスの淡いピンクや白を加えると、全体にやわらかさや上品さがプラスされ、バランスの取れた景観になります。
また、花壇の一角に紫やワインレッド系のサルビアやダリアを植えると、落ち着きのある大人っぽい印象を演出できます。単色で統一するとすっきりとした印象になり、複数の色を組み合わせると賑やかで華やかな雰囲気に仕上がります。
花の色彩を意識して選ぶことで、9月の季節感を庭にしっかりと取り入れられるでしょう。
花壇や寄せ植えで立体感を出す
庭の印象を豊かにするためには、花の高さや植え方を工夫することも欠かせません。たとえば、背丈のあるコスモスやダリアを花壇の後方に配置し、その前にマリーゴールドやジニアのような中くらいの高さの花を植えると、自然な段差が生まれて立体的な景観になります。
さらに、手前にセンニチコウなどの低めの草花を植えると、奥行きのある美しい花壇を演出できます。
また、鉢植えやプランターを活用して寄せ植えをつくるのもおすすめです。色や花形の異なる花を組み合わせることで、一つの鉢でも小さな花壇のような豊かさが生まれます。
高さや配置を工夫することで庭全体が単調にならず、見る角度によって表情の変化を楽しめる空間に仕上がります。
9月の花を贈るならプレミアガーデンへ!
9月は夏の暑さが和らぎ、庭を秋らしい彩りに変える絶好のタイミングです。秋風に揺れるコスモスや華やかなダリア、丈夫で育てやすいマリーゴールドやセンニチコウなど、この時期ならではの花を植えることで庭の景観は一気に季節感を帯びます。
また、この時期は害虫が減って管理がしやすく、涼しい気候の中で作業も快適に進められるため、初心者にとっても取り組みやすい時期といえます。
花を選ぶ際は日当たりや気温との相性を確認し、手入れのしやすさや開花時期を意識して組み合わせることで秋から冬にかけて長く庭を楽しめます。さらに、色彩のバランスや高さを工夫することで花壇や寄せ植えに立体感が生まれ、より魅力的な庭づくりができるでしょう。
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