紫陽花を育てよう!特徴や花言葉についてご紹介

梅雨の代表花としても有名は紫陽花は、小さくて細かい花がたくさん付いているのが特徴です。

さまざまな色があることから、観賞用はもちろん最近ではプレゼントや栽培も人気が高まっているのを皆様はご存知でしょうか。

 

今回は紫陽花の基本情報をはじめ、育て方や花言葉などを細かく解説していきます。

紫陽花の特徴

 

植物名 紫陽花
英名・和名 Hydrangea/紫陽花
原産地 東アジア・南北アメリカ
学名 Hydrangea
科名・属名 アジサイ科/アジサイ属
開花時期 5~7月
花色 ピンク・紫・青・緑・白
耐寒性 強い
耐暑性 強い

 

紫陽花は、日本や中国・台湾などを主な原産とする落葉低木です。

日本の原産地は明確にはわかっていませんが、本州・四国・九州でよく見られることから、原産地域ではないかといわれています。

本来は東アジアを原産とする紫陽花ですが、最近では西洋で品種改良された西洋紫陽花が逆輸入されていて、市場に多く出まわっているようです。

そのため、フラワーアレンジメントで使用されている多くは西洋紫陽花となります。

花色は紫や青をはじめ、ピンク・白・緑があり、どの色も5月~7月にかけて素敵な花を咲かせるのが特徴です。紫陽花は育つ土の状態で花の色が変わります。そのため、1つで毎年いろいろな色が楽しめるのも紫陽花を育てる魅力の一つですね。

耐寒性・耐暑性共に非常に強いので、自宅での栽培にも向いています。

 

紫陽花の花言葉

花や植物に花言葉があるように、紫陽花にとっても素敵な花言葉があります。

紫陽花の基本的な花言葉は以下の通りです。

  • 移り気
  • 浮気
  • 無常
  • 一家団欒
  • 和気あいあい

これらの花言葉は、紫陽花の花の色が時期によって変化することことから付けられました。

また「家族団らん」や「和気あいあい」は、花が密集している姿から仲が良い家族を想像できるため、こういった花言葉が付けられたそうです。

良い意味と悪い意味を両方兼ね備えているのは、とても珍しいですね。

ちなみに色でも花言葉が異なります。

  • ・ピンク:元気な女性
  • ・青:無情
  • ・紫:辛抱強い感情
  • ・白:寛容
  • ・緑:ひたむきな愛

色によって花言葉の意味が異なるため、シーンによって使い分けることで、紫陽花の花言葉を活かすことができるでしょう。

 

紫陽花の種類

 

紫陽花は約100種類以上の品種があります。

色や花の咲き方などその違いはさまざまです。

なかでも人気が高い品種は以下の通りになります。

  • ・ガクアジサイ
  • ・ホンアジサイ
  • ・セイヨウアジサイ
  • ・ヤマアジサイ

ガクアジサイは日本に自生する原種のひとつです。細かい花の周りに大きな花が咲いているのが特徴で、壌土の状況によって色の濃さが左右されます。

ホンアジサイはガクアジサイを品種改良した品種で、紫陽花といえばこの品種が主流です。

セイヨウアジサイとの区別を付けるために、ホンアジサイという名前になりました。

ヨーロッパから輸入されてきたセイヨウアジサイは、別名「ハイドランジア」とも呼ばれています。ピンクの花が特徴で非常に可愛らしいです。

ヤマアジサイは水の多い地域に自生する紫陽花で、日本の本州にも生息しています。

小さな花と葉が特徴的で、ガクアジサイの仲間ともされている品種です。

 

紫陽花の育て方

紫陽花は暑さや寒さにも非常に強いため、初心者でも簡単に育てることができるお花です。

基本的にこだわりはあまりありませんが、置き場所や水やりの方法など、紫陽花を育てるうえで知っておきたいことはたくさんあります。

特に水やりや置き場所はこだわることで、より紫陽花を長く楽しむことができるでしょう。

 

ここでは、紫陽花の育て方について細かく解説していきます。

 

置き場所

梅雨の時期に咲く紫陽花は、ジメジメした土地や日陰を好むと思われがちですが、実は日光がしっかりと当たる日向を好みます。

品種によって異なりますが、しっかりと日光を当てることで花もたくさん咲いてキレイな色の花を咲かせてくれます。

耐寒性・耐暑性に非常に優れている紫陽花は、気温にあまり左右されません。極端に暑すぎる場所や0℃以下になる場所は避けておきましょう。

室内で育てる場合は、直射日光が当たらず日差しが届く窓際に置くのが良いです。直射日光は乾燥や葉焼けなどを引き起こす原因となります。必ず避けるようにしましょう。

外で育てる場合、ベランダなどの風通しが良いところに置いてください。外の場合も直射日光は避ける必要があるので、明るい日陰で育てるのが良いでしょう。

地植えは場所が限られてしまうので、あまり環境を気にする必要はありません。

 

水やりの方法

紫陽花を植木鉢で育てる場合は、なるべく乾燥をさせないように土が乾いてきたなと思ったら水をたっぷり与えます。

植木鉢の場合は、1日1回は必ず水をあげてください。真夏や乾燥が気になるときは1日2回、ジョウロで下の受け皿にたっぷり水が出るくらい水をあげます。

地植えの場合は植木鉢のときほどこだわって水やりをする必要はありません。

夏場などは土の乾燥が気になったら水をあげますが、そうでなかったら特に水やりをしなくても大丈夫です。

紫陽花は乾燥に非常に弱く、品種によっては乾燥したらすぐに枯れる可能性があります。そのため、水切れには注意してこまめに水をあげましょう。

 

剪定方法

紫陽花は絶対に剪定をしなくてはいけない植物ではありません。

そのため、無理に剪定を行う必要はないでしょう。しかし、剪定をすることで来年は高い確率で花を咲かせます。

 

剪定をする場合は、花が咲き終わった頃から7月中旬までに終わらせましょう。

花が咲き終わった2~3節下の芽が充実している場所を剪定します。

ですが、紫陽花はとても再生能力が高いので花首のすぐ下を剪定しても問題ありません。あまり深く考えずに剪定をすると良いでしょう。

 

品種によっては剪定の時期が異なることがあるので、育てている紫陽花の品種を調べたうで剪定の時期を見極めましょう。

 

肥料をあげるタイミング

紫陽花には1年に2回肥料を与えます。

1回目は花が咲き終わった後で、花芽を付けるための肥料です。2回目は冬眠期に入った11月~2月に肥料を与えます。

どちらも置き型の肥料か液体肥料を2週間に1度与えましょう。

肥料のついでに土の状態を変えることもできます。

害虫や病気に注意

紫陽花には害虫が付きやすいため、害虫対策も必須となるでしょう。

特に紫陽花はジメジメしている環境で育っていることが多いことから、ナメクジやアブラムシが多くつく傾向にあります。

ほかにも以下の害虫が紫陽花に付きやすいです。

  • ・アジサイハバチ
  • ・アザミウマ類
  • ・アオバハコロモ
  • ・イモムシ
  • ・ガの幼虫
  • ・カミキリムシ
  • ・アジサイワタカイガラムシ
  • ・チャノキイロアザミウマ

害虫によって駆除の仕方は異なるため、その虫に合った処理を行ってください。

また、害虫は病気にもなりやすいです。

アブラムシが原因となるモザイク病や、カビが発生するうどんこ病など病気の種類もさまざまなので、少しでも異変を感じたら早めの対策を行いましょう。

万が一病気が見つかった場合は、薬剤散布を早めに撒いてください。

紫陽花に使用する薬剤は、皮膚に影響があります。

散布する際は、皮膚に付かないように手袋を着用しエプロンを使用して服に付かないようにしましょう。散布後は、手洗いはもちろん着ていた服なども取り替えると安心です。

紫陽花をお世話するときのワンポイントアドバイス

紫陽花を上手に育てるには、環境のほかにもいくつか押さえておきたいポイントがあります。

特に土の状態で花の色が変わる紫陽花は、壌土にこだわることでより一層紫陽花を楽しむことができます。

今回は紫陽花をより上手に育てるポイントを3つ紹介します。

色ごとに土作りにこだわる

紫陽花は土の状態によって花の色が変わる植物です。

青いお花を咲かせたい場合は土の中を酸性に、可愛らしいピンクの花を咲かせたい場合は、土の中をアルカリ性に保てるように土を調節します。

全ての品種がそういった性質を持っていわけではありませんが、自分の好きな色の紫陽花を育てたい人にはおすすめです。

植え替えのタイミング

紫陽花は花が咲いて剪定が終わったら植え替えを行います。植木鉢から地植えをする場合もこのタイミングが丁度良いでしょう。

紫陽花は低い樹にたくさんの花を咲かせて出荷されることが多いため、基本的に非常に小さ目の鉢に入っています。

そのままにして育て続けると根詰まりや水切れの原因になるため、必ず花が咲き終わったタイミングで植え替えを行ってください。

切り花として楽しむ方法

花が咲く茎がしっかりしている紫陽花は、切り花としても楽しむことができる植物です。

切り花としても長く楽しみたい場合は、切り花にしっかりと水を吸わせる「水揚げ」という作業が必要になります。

水揚げの方法は非常に簡単で、新聞紙で巻いた切り花の茎の下をハサミでカットして、深水に付けておくだけです。

こうすることで、一層長く紫陽花の花を楽しむことができるでしょう。

紫陽花の増やし方

紫陽花は咲き終わったら増やすことができるのをご存知でしょか。

基本的な増やし方は挿木です。しかし、何株も同時に育てたりすることで、株分けも可能となるでしょう。

ここでは紫陽花の挿木と株分けの方法を紹介します。

挿木

紫陽花の挿木は、花が咲き終わった6月~7月頃までに終えるのが相応しいです。

用意するものはこちら。

  • ・植木鉢
  • ・用土
  • ・割りばし

植木鉢は基本的に指定はありませんが、用土はなるべく水捌けが良く清潔なものを選ぶと良いです。

肥料分が入っていると挿木が根を張る前に腐ってしまうことがあるので、肥料分が入っていない土を使用しましょう。

土が用意できたら、挿木を行う前にたっぷりお水をあげてください。

挿木に使用する場所は、花が咲いた場所でも咲いてない場所でも問題ありません。健康に育っていて勢いのある株を選んで挿木を作ります。

株分け

紫陽花は基本的に株分けができない植物です。

しかし、2~4株程度まとめて育てている場合は株分けという形で分けることができます。

紫陽花が挿木などで育てられていた場合は、1つの植木鉢に複数の株がまとまっているため、その状態で育てると狭い場所で寄せ植えをしている状況と同じになり、根詰まりや紫陽花を枯らす原因となってしまうでしょう。

株分けをする場合は、紫陽花の植え替えと同じ時期に行います。

1つの場所に入っていたものを強引に分けていくので、根に多少の傷が付きますが一度根を乾燥させるとほぐれやすくなるのでおすすめです。

株分けができたら、植木鉢か地植えをしてください。

紫陽花をプレゼントしよう!おすすめのシーンとは

紫陽花は道端に花を咲かせている姿も非常に可愛いですが、プレゼントとして贈るのにも相応しいです。

さまざまな色があるため、幅広いシーンや相手に合わせて贈ることができるのも魅力のひとつ。

ここでは、紫陽花をプレゼントするのにおすすめのシーンを紹介します。

母の日

母の日といえばカーネーションを贈るのが定番ですが、紫陽花も最近母の日に贈るお花として人気が高まっています。

先ほども紹介しましたが、紫陽花には「一家団欒」などの花言葉があり、家族をまとめてくれているお母さんに贈るのに相応しいです。

また、ピンクの紫陽花には「元気な女性」という花言葉が込められているので、いつまでも元気にいて欲しいという願いも込めて贈ることができますね。

母の日に紫陽花を贈る場合は、花束やフラワーアレンジメントがおすすめです。

たくさんの紫陽花を使用した花束は、ボリュームたっぷりで見ごたえのある贈り物になるでしょう。

新築祝い

一家団欒という花言葉がある紫陽花には、これから新生活を迎える新築のお祝いにもピッタリです。

新築祝いで贈る場合、インテリアとしても飾ることができるフラワーアレンジメントがおすすめ。

フラワーアレンジメントにはさまざまな種類があるため、玄関に置くスタイルのものやリビングに飾るものなど、贈る家の大きさに合わせて選ぶと良いでしょう。

また、お庭がある新築やお花が好きな相手には、植木鉢で紫陽花を贈るのもおすすめです。

植木鉢で贈れば、何年も育てることができるので花の色にもこだわることができるでしょう。

結婚式

複数の花をたくさん付ける紫陽花は、1本でもとてもボリュームのあるお花です。

そのため、結婚式のブーケにも良く選ばれます。

また、6月といえばジューンブライドといわれていて、結婚式を執り行うのに相応しい時期ともされています。

6月の結婚式に旬の紫陽花を使用することで、より季節を味わえることができるでしょう。

紫陽花は丸いブーケにすると、紫陽花の良さを引き立たせることができます。

白やピンクなど1色で統一するのも可愛いですし、複数の色を使用するのも人気です。

 

紫陽花に関するよくある質問

紫陽花を育てるうえで、基本情報以外にも疑問に思うことはよくあるでしょう。

ここでは、紫陽花に関するよくある質問を解説します。

紫陽花のはなが終わったらどうするの?

紫陽花の花は、咲き終わっても自分で落ちることはありません。

そのままにしておくと、いつまでもドライフラワーのような状態を維持し続けます。

ドライフラワーのような状態もとってもおしゃれですが、来年も花を楽しみたいのであれば、花が終わり次第早めに切り落としましょう。

紫陽花はどこで買うのがおすすめ?

紫陽花は基本的に店舗でもネット通販でも購入することが可能です。

しかし、季節の花でもあるため5月~7月以外は店舗に置いていない可能性が考えられます。

確実に購入したいのであれば、ネット通販で購入するとよいでしょう。

ネット通販であれば、注文を受けてから専門の生産者に発注をおこなうため、珍しい色や時期外れの花も比較的購入しやすいです。

特に、紫陽花は緑などの珍しい色があったりしますので、確実に購入をしたいのであれば、ネット通販で購入するようにしましょう。

紫陽花の商品紹介

プレミアガーデンでは紫陽花を使用したスタンド花を販売しております。

紫陽花独特の青紫を最大限に活かしたスタンド花は、非常に上品で高級感に溢れています。

そのため、クラシックコンサートや講演会、演奏会などの贈り物にピッタリです。

アクセントに使用されている白いユリが、より一層高級感を演出してくれますね。

高さ200×幅110、高級スタンド花1段(花おまかせ)税込25,000円です。

紫陽花は季節の花なので、時期によっては注文をお受けできない場合があります。

必ずご注文の前に問い合わせをお願いいたします。

ほかにも紫陽花の花束やアレンジメントフラワーもご注文可能なので、ご相談ください。

商品ページはこちら

まとめ

紫陽花は非常に育てやすいお花です。土の状態によって花の色が変わるので、毎年土を調節して花の色を楽しんでみるのも良いでしょう。

湿気の多い植物なので、病気や害虫が多く付きやすいです。日頃のメンテナンスをしっかり行って、長期で紫陽花を楽しみましょう。

大切なあの人にお花を送ってみませんか?