1月に咲く花!プレゼント向きやガーデニング向きのものまで一挙に紹介
冬至を過ぎて段々と日が長くなっていくものの、寒さが一段と厳しくなる1月。
寒い時期になると庭に彩りがなくなってしまい、寂しいと感じている方も多いのではないでしょうか。
この時期は休眠期に入る植物が多いですが、寒さの中でもパワフルに咲く花や、プレゼント向きの花もたくさんあります。
また、新しい年を迎える1月には、室内で過ごす時間も増えるので家の中で楽しめる花も魅力的ですよね。
この記事では、1月が旬の花や、贈り物に向いている花を紹介します。是非最後までチェックしてみてください。
1月に咲く花の魅力
寒さが厳しくなり、庭が殺風景になる季節の中でひたむきに咲く花には強さを感じますよね。そんな姿を見ているだけでも、パワーが生まれて来るような気がしませんか?
冬に咲く花は丈夫なので、植物を育てるのが初めての方にもおすすめな種類がたくさんあります。
それではさっそく、1月に咲く花の魅力について具体的に解説していきます。
育てやすい
1月に咲く花は育てやすいという特徴があります。
もちろん例外はありますが、耐寒性に優れているためタフで扱いやすいタイプが多いです。
北海道などの冷涼地では冬になるとマイナス10℃以下になる地域もありますが、目安としてはマイナス5℃の気温に耐えられるものを「耐寒性がある花」と呼んでいます。
したがって冷涼地にお住まいの方は、この基準をバロメーターにして花をチョイスすると良いでしょう。
寄せ植えに適している
1月に咲く花は、比較的生長の速度がゆっくりです。したがって、長い期間楽しめるメリットがあります。
また、花のフォルムも大きさも極端には変わらないので、寄せ植えにも向いていますよ。
他の季節だと植物が生長するにしたがって姿が変わってしまうので、バランスを取るのが難しいのですが、冬ならば寄せ植えのバランスが崩れることなく綺麗な状態で長く楽しめます。
初心者の方には、花期が長いパンジーやノースポールをメインにして、ヒューケラや葉牡丹などのカラーリーフを組み合わせるのがおすすめです。
花色が鮮やか
意外と思われるかもしれませんが、1月に咲く花は花色が鮮やかなものも多いです。
また冬を彩る花はミニサイズであることが多いですが、カラフルで見ごたえも充分。自然界には少ないと言われるピンク色やレッド系の花が多いことも、1月に咲く花の持ち味でしょう。
ガーデニング向きの冬に咲く花5選
冬にガーデニングを楽しむのなら、耐寒性がある植物を選ぶと良いでしょう。
基本的には、1月に咲く花は丈夫なので初めてガーデニングを始める方にもおすすめです。その理由としては、害虫が発生しにくくお手入れが簡単と言うことと水枯れしにくい点にあります。
ここでは育てやすく人気がある冬の草花を5種類紹介しますので、是非ガーデニングライフの参考にしてくださいね。
フィオリーナ(ビオラ)
1月に咲く花として最初に紹介するのは、ビオラの仲間のフィオリーナです。
こちらはサントリーフラワーズが展開している品種で、寒さに強く大きなドーム型に花がつくため、満開になると大変ゴージャスな印象になります。
見た目がシンプルだからこそ、他の花との相性も抜群です。さらにフィオリーナ単体でも、さまざまなカラーを組み合わせることでカラフルなイメージにすることもできるでしょう。
フィオリーナは終わった花を茎ごと切ってあげることで、次々と新しい花を咲かせる点も魅力です。
ビデンス(ウィンターコスモス)
次に紹介するのは、キク科のビデンスです。こちらはコスモスに花姿が似ていることからウィンターコスモスと呼ばれることもありますが、コスモスの仲間ではありません。
この花も色彩がなくなった寒い時期に咲く、彩りが豊かな花のひとつです。
コスモスに似ていますが茎は丈夫で安定性があります。また、摘心することで背丈も調整できるので、ガーデニングにも向いていますよ。
耐寒温度は0℃なので、温暖な場所では冬越しすることも可能です。
ガーデンシクラメン
ガーデンシクラメンとは、寒さに強くガーデニング向きに品種改良されたシクラメンです。シクラメンは室内で育てないと冬越しできませんが、ガーデンシクラメンは−5℃までの気温に耐えます。
ただし霜にあたると枯れてしまうこともあるので、冷涼地にお住まいの方は霜よけが必須です。温暖な地域にお住いの方は地植えにすることもできるでしょう。
ミニサイズではありますが、花色は豊かで鮮やかなのがガーデンシクラメンの魅力です。
昨今では品種改良が進み、ミックスカラーや八重咲きのものも出てきています。一般的なシクラメンとは違い、秋から春まで長い期間花を楽しめる点もうれしいですね。
クラシペス(オキザリス)
カタバミ科の球根植物に分類されるオキザリスは、ハート型の葉っぱが可愛いのが特徴です。
寒さや害虫にも強く、植えっぱなしにしても丈夫に育つので、グランドカバーとしてもおすすめですよ。
オキザリスは主にピンク色の品種が主流ですが、クラシペスは清楚な純白の花を咲かせます。この他にも珍しい八重咲きの「オックスローズ」や「シンデレラムーン」も人気です。
花の少ない冬にも途切れることなく咲き続けてくれる貴重な草花ですが、日当たりが悪いと咲かないため、明るい場所に植えるようにしましょう。
ただしオキザリスは夏咲きと冬咲きがあり、寒さに弱い種類もあるので注意してください。
クリサンセマム(ノースポール)
ノースポールは、白い花びらが可憐なキク科の植物になります。
ギザギザとした葉っぱとマーガレットのような見た目が特徴的で、寒さにも強いですが湿気には弱いので風通しが良い場所に植えてください。
流行りのニュアンスカラーのパンジーやビオラなどと寄せ植えすれば、ノースポールの可愛らしさが際立ちますよ。
暑さには弱いため、日本では1年草として取り扱われています。
1月に咲く花でセンスのいい寄せ植えを楽しもう
1月に咲く花でセンス良く寄せ植えを楽しむためには、どんなお花を選ぶのかがポイントになります。
花壇や庭をどんなイメージに仕上げたいか、テーマを決めておくと統一感が出せるでしょう。
また、バランスよく整えるためには、4〜5種類の花を組み合わせて高低差をつけたり、ドーム型にしたりと植え方に変化をつける方法がおすすめです。
ここからは、センス良く寄せ植えを楽しむコツを紹介していきます。
淡いカラーでかわいらしく
冬の庭に調和する寄せ植えを楽しむなら、淡いカラーの花でまとめると可愛い印象になるでしょう。
例えばパステルカラーのパンジーやスイートアリッサムと組み合わせるなら、シロタエギクやプラチーナなどのカラーリーフが映えます。
またガーデンシクラメンの赤とプリムラジュリアンの白を加えると、お正月にもピッタリの寄せ植えが完成しますよ。
アクセントをつけたいときは、縦に伸びるエリカを合わせてみてください。自分の好きな色をメインにすると、飽きが来なくておすすめです。
アースカラーで渋くまとめる
1月に咲く花で寄せ植えをする際には、アースカラーでまとめると上品なイメージになります。
紫色の葉が美しい「ビオラ ラブラドリカ」には、シックなカラーリーフを組み合わせるとおしゃれです。
特にタデ科のワイヤープランツの中で「スポットライト」と言う品種は、葉っぱにピンクや淡い黄色の斑が入るのでどんな植物とも合いますよ。
くすんだような色味のプリムラや葉牡丹と合わせても、大人っぽく仕上がるでしょう。
育て方が似ている種類をミックスして
冬に咲く花でも種類によって水やりのタイミングや、耐寒温度などが異なるのです。したがって同じ性質を持つ植物をミックスすれば、お世話するときの手間が軽くなります。
例えば太陽の光が好きな花、日陰でも丈夫に育つ花を分けてもいいでしょう。
また寄せ植えを楽しむときは、花だけではなくプランターの選び方も重要です。通気性を優先するなら天然素材で作られたテラコッタ製がおすすめ。自然な色味なので、どんなお庭にもよくマッチしますよ。
室内向き・1月に咲く花3選
冬は花が少なくなってしまうので、寂しいと感じている方も多いのではないでしょうか。
確かに植物の多くは寒さに弱く、冬になると元気がなくなってしまいます。
しかし室内であれば、丈夫に育ってくれる花もたくさんありますよ。
ここからは、室内向きの1月に咲く花を紹介していきます。
シャコバサボテン
最初に紹介するのは、シャコバサボテンになります。シャコバサボテンは南アフリカ原産のサボテン科の植物です。
花の時期は11月〜3月で、クリスマスシーズンに近づく頃には色鮮やかな花をつけます。
シャコバサボテンをおすすめする理由はたくさんありますが、そのひとつは丈夫で長い間楽しめる点でしょう。
適切にお世話すれば、年を重ねるほど大きく生長して毎年きれいな花を咲かせてくれますよ。
また、株を整えるために切り取った茎節は、他の植木鉢に植えることで増やすことができます。
シャコバサボテンは見る楽しみと育てる楽しみ、どちらも味わえる植物なのです。
プリムラ
プリムラは北半球を中心にたくさんの種類があるサクラソウ科の植物です。本当は多年草ですが、暑さには弱いので日本では1年草として取り扱われています。
プリムラの魅力は、品種とカラーバリエーションの豊かさではないでしょうか。
日本で流通している主なプリムラは、ヨーロッパ原産の「ジュリアン」と「ポリアンサ」です。
見分け方としては、茎が長い方がポリアンサで、小さな花が株元に咲くのがジュリアンと覚えておくと良いでしょう。
昨今ではバラ咲きと言う八重の品種も出て来て、人気を集めています。プリムラは極端な寒さには弱いので、冷涼地にお住まいの方は室内で育てるのがおすすめです。
温暖な地域の方は、ベランダなどでも冬越しできます。
カランコエ
次に紹介する室内向きの1月に咲く花は、ベンケイソウ科のカランコエです。
乾燥地帯が原産のため、肉厚の葉っぱには水が溜まっています。そのため、しばらく水やりを忘れてしまっても丈夫に育ってくれるのです。
花の咲き方には一重咲きと八重咲きがあり、花色はオレンジや黄色、ピンクや白などがありますよ。
また、カランコエには葉が薄くて主に花を観賞する品種と、兎シリーズと言って葉が厚く繊毛に包まれている葉っぱを鑑賞する品種に分かれています。
乾燥には強いですが、寒さには弱いので冬は室内で育てるのがおすすめ。湿気にも弱いので、梅雨時の管理にも気をつけてください。
プレゼント向き・1月に咲く花3選
1月はお正月や成人式などイベントが多い時期です。1年の始まりである1月に誕生日や記念日を迎える方も多いのではないでしょうか。
花の少ない冬の時期には、どんな花を贈ればいいのか迷ってしまいますよね。
プレゼントを贈る際には、見た目が華やかで花に秘められた花言葉にも注目してセレクトしてみましょう。
ここからは1月に咲く花の中でプレゼント向きのものを、3種類厳選してご紹介します。
リカステ
まず紹介するのは中南米が原産地のラン科の「リカステ」。
三角に整って咲く大きな花びらが特徴で、花色も非常に美しい品種が多いです。
しっかりとした存在感とエレガントな見た目が印象的。また、甘いミントの香りも、この花の特徴です。一般の花屋さんには置いていないことが多いため、レアで特別感があるのも魅力ではないでしょうか。
栽培の際には、夏の管理に注意が必要になります。プレゼントとしてチョイスするなら、ガーデニング好きの方に鉢植えのまま贈るのがおすすめですよ。
リカステの花言葉は、「清らかな心」「快活」です。
クリスマスローズ
プレゼント向きの冬の花と言えば、クリスマスローズは欠かせません。
クリスマスローズの魅力はたくさんありますが、何と言っても花色の豊富さや咲き方の多彩さにあります。美しいのに俯きがちに咲く姿には、ひたむきな強さを感じますね。
クリスマスローズは鉢植えで贈るのが一般的ですが、たくさんの品種を組み合わせてブーケにするのも素敵です。
純白のクリスマスローズと八重咲きの真っ赤なクリスマスローズを合わせれば、お祝いムードも高まるでしょう。
花言葉は「私の不安をやわらげて」になります。
ギフトにするときには誤解のないように、メッセージカードなどを添えるのがおすすめです。
シンビジウム
最後に紹介するのは、ラン科の中でも丈夫な種類のシンビジウムになります。
シンビジウムは、花の色合いが淡く優しげなことから派手な印象が全くないのが特徴です。
特に人気があるのは白色のシンビジウムで、込められた花言葉は「深窓の麗人」。また、ピンク色には「素朴」、緑色には「野心」と言う花言葉がありますよ。
最近はくすみカラーが流行しているので、その点でもシンビジウムはピッタリです。
個性的なドラセナの葉やミスカンサスと組み合わせても素敵ですよ。
1月に咲く花を上手に育てるコツ
1月に咲く花は、初心者の方にも扱いやすく、他の季節と比べると育てるのも楽です。
しかし寒い時期だからこその注意点もあります。
ここからは冬の草花を上手に育てるコツについて見ていきましょう。
水やりは暖かい時間帯に
冬場は朝と夜は冷え込みます。したがって、水やりは昼間の暖かい時間帯に与えるようにしましょう。
1月に咲く花はタフですが、もし水が冷えて凍ってしまった場合、根にダメージが及ぶ危険があります。土の表面が乾いたら、日中の暖かい時に水をあげてください。
昼と夜の温度変化には注意して
室内で育てる場合は、昼と夜の温度変化に注意しましょう。
例えばエアコンをつけている部屋では、切った後に室温が下がり過ぎてしまって、花が枯れてしまうことがあるためです。
1月に咲く花を長く楽しむためには、温度調節が大切なポイント。冷え込みそうな場合は、ビニール袋などを被せて対策してください。
冬の花のお手入れ方法は?
咲き終わった花があったら、摘み取ってあげることも大切です。
そのままにしておくと新しい花が咲きにくくなり、病気にもかかりやすくなります。
できれば株の内側に隠れている枯れた葉や、変色した葉も時々掃除してあげましょう。すると風通しも良くなり花が生き生きとしますよ。
まとめ
1月に咲く花は耐寒性もあり、育てやすい特徴があることがわかりました。
また寒さに強い花の種類は少ないものの、一つの花が持つバリエーションが豊かで風情があります。
家で過ごすことが多い冬の季節。あなたも是非彩り豊かな冬の花を生活の中に取り入れてみませんか?たくさんある花の中から、あなたの好みにピッタリのものを見つけてみてくださいね。