甘い香りが特徴のリューココリーネ|花言葉や切り花の長持ち方法をご紹介

球根植物の「リューココリーネ」をご存じですか?あまり聞き馴染みのない花の名前かもしれませんが、星形の花と可愛らしいカラーがとても魅力的なお花です。
そんなリューココリーネの花言葉は、「純粋」「上品」などで、贈りものにもぴったりです。
今回は、リューココリーネの花言葉をはじめ、人気の種類や育て方、切り花を長持ちさせる方法や育て方まで、詳しくご紹介します。
リューココリーネの花言葉とは
リューココリーネの花言葉は、「信じる心」「温かい心」「慎重な恋」「貴婦人」です。
白やピンク、紫色などカラーバリエーションが豊富ですが、色別の花言葉は設定されていません。
優しい色合いと甘い香りから、「温かい心」という花言葉がつけられたのではないかといわれています。また、美しく気品を感じさせる上品な花姿は、「貴婦人」や「信じる心」という花言葉がぴったりですね。
大切な方への贈りものにぴったりな花言葉ばかりです。
リューココリーネの基本情報
まずは、リューココリーネの基本情報から見ていきましょう。
リューココリーネはユリ科の球根植物で、チリが原産国です。あまり聞き慣れない名前かもしれませんが、実は戦前から日本に入ってきました。しかし、一般的にはあまり知られておらず、ギフトや園芸用に知られてきたのは最近のようです。
開花期は5月〜6月。お花屋さんでは4月頃に出回ることが多く、春のお花として人気です。
英名は「Glory of the sun (グローリー・オブ・ザ・サン) 」で、日本では「レウココリネ」、「リューココリネ」などと呼ばれます。
リューココリーネの特徴
リューココリーネの特徴は、上記でも紹介したように、星形に咲く6つの花びら。濃い紫色やピンク、白など、バリエーション豊かな色合いがあります。
八重咲きのものや斑入りの品種もあり、品種ごとに異なる魅力を持っていますよ。
涼しげで美しく、気品を感じられるお花です。
リューココリーネの名前の由来とは
リューココリーネ(Leucocoryne)とは、ギリシャ語で「白い棍棒(こんぼう)」を意味します。気品を感じる綺麗なお花なのに、こん棒?と疑問に思うかもしれませんが、これはリューココリーネの花の中心にある仮雄蕊(かゆうずい)という部分が、こん棒に例えられたためだといわれています。
リューココリーネはいつの誕生花?
リューココリーネの誕生花は、2月4日、2月17日、4月2日です。
お花屋さんではちょうど1月から4月頃に出回るので、旬の花として贈るのにぴったりですね。
リューココリーネの人気種類
リューココリーネには、さまざまな品種があります。ここからは、その中でも特に人気のある品種を紹介します。
定番の「コキンベンシス」から独特な柄が特徴的なものなど、それぞれ個性があり、愛好家も多いです。それぞれの種類について、詳しくご紹介していきましょう。
定番の「コキンベンシス」
お花屋さんでよく見かけるのは、リューココリーネの中でも最も定番の「リューココリーネ・コキンペンシス」です。長い茎に薄いパープルの花がついており、花束などの切り花アレンジなどによく使われています。
色はパープルがメジャーですが、近年は白や深い紫などの花色も増えていますよ。
甘さの中に、さっぱりとしたスパイシーな香りがあるのが特徴です。10〜3月の寒い季節に出回ります。
鮮やかな紫色の「プルプレア」
「プルプレア(Prupurea)」という名前はラテン語ですが、これは英語でいうとパープル(紫色)という意味になります。その名の通り、プルプレアの花びらは、とても鮮やかな紫色が特徴です。真ん中に向けてはっきりとした赤みがついており、とても印象に残るあでやかなお花となっています。
花びらの先は他の品種に比べて丸みを帯びており、アーモンドのような良い香りがするといわれています。
個性的な柄の「ヴィッタータ」
花びらがとても個性的なのが「ヴィッタータ」でしょう。
色みの強い華やかな印象のあるリューココリーネですが、この品種の花びらは、中央から外に向かって、はっきりとした細いストライプが入っていることが大きな特徴です。
花びらの形は他の品種に比べてやや細長く、シャープな印象があります。白地に紫、縁にピンクなど、花色が豊富で人気があります。
日本で誕生した「ディーセント」
「ディーセント」は、真っ白な花びらが印象的な、繊細な色みの品種です。
こちらは日本国内での交配で誕生した品種で、温度が低い季節でもきれいに花を咲かせてくれるのが特徴。
白い花びら、中央のイエロー、そしてしなやかな茎の緑色のイメージはウエディングにぴったりで、結婚式場の花材や新婦のブーケなどにもよく使われています。
発色のいい「カラベル」
「カラベル」も、美しい紫色の花びらが特徴の品種です。花びらの色は淡い紫から中央へ向かって赤紫へと変わります。形は少し細めでシャープな印象があり、非常に発色が良いため、星形の花形がくっきりと目立つのが特徴で、人気の種類です。また、バニラのような香りが特徴的。
美しくで日持ちも良いため、リューココリーネの中でも多く流通している品種です。
花弁が可愛い「アンデス」
他の品種に比べて、かわいい印象があるのが「アンデス」。
花びらの色はピンクがかった濃い紫色、中心に向かってあざやかな赤紫へと変わる、はっきりしたバイカラーが特徴です。花びらの形はくるっと丸みをおびており、可愛らしい印象があります。バニラや桜餅を連想するような、独特の甘い香りを持っています。
10〜3月と、寒い時期でもしっかりと咲いてくれる、使いやすい品種です。
星型の花びら「ホワイト」
「ホワイト」はその名の通り、細い茎の先に、小さな星型の白い花が咲くことが特徴の品種です。小花が集まれば、まるで星がきらめいているよう。
香りも良く、やわらかく可憐な印象のお花です。
開花は4月〜5月で、切り花だけでなく、花壇や鉢植えとしても楽しめますが、半耐寒性の品種のため耐えられるのは3〜5度くらいまで。真冬などの霜の降りる季節は苦手です。
透明感が美しい「クリスタルブルー」
「クリスタルブルー」は、その名の通り、ブルーの透明感が美しいリューココリーネの一種です。中心は白く、花びらの端になるにつれグラデーションで青紫色になっていきます。
涼しげで上品な印象で、とても人気の高い種類です。
リューココリーネの育て方
リューココリーネは、花束やアレンジメントでメインのお花を引き立てる役として使われることが多いですが、鉢植えとして、おうちで楽しむこともできる品種です。
家庭での栽培は比較的簡単だといわれているので、ぜひ挑戦してみてください。
簡単ではありますが、リューココリーネの茎はとても細いので、花茎が伸びると倒れやすくなります。支柱を立てるなどして、工夫しましょう。
ここからは、リューココリーネの育て方を、詳しく解説します。
植え付け
リューココリーネは半耐寒性のお花です。半耐寒性とは、一般的には3〜5度くらいの寒さには耐えられますが、0度以下では枯れてしまう植物のことをいいます。
霜が出てしまうと育てられないので、庭などの直植えは避けて、鉢植えにして育てましょう。
植え付けは、10月〜11月上旬に行います。リューココリーネは1〜2cm程度の小型の球根なので、5号鉢ならば5球くらい、7号鉢なら10球くらいと思っておきましょう。
鉢に用土を入れたら、深さは5cmくらい、球根の上に2〜3cm土がかかるくらいを目安に植え付けてください。
置き場所
リューココリーネは秋植えの球根で、春に開花、夏場は休眠期となります。
寒さだけでなく湿度の高すぎる環境も苦手なので、春、夏、秋の時期は外に出し、太陽に当てて育てましょう。
つぼみの時期に日に当てておくと、美しい花色が楽しめますよ。
梅雨など長く雨が続くようであれば、ぬれないように移動してあげると良いでしょう。極端な暑さにも弱いので、真夏の暑さの厳しい季節には、直射日光の当たらない場所へ移し、花が弱らないようにしてください。
花が咲き終わり休眠期(夏場)に入った時も、雨の当たらない場所に置き、乾燥ぎみに育てます。
植え替え
リューココリーネの植え替えは、2〜3年に1回程度と思っておきましょう。
夏の間は乾燥させた状態でそっとしておき、涼しくなった10月などに植え替えを始めます。植え替えは頻繁にする必要はありませんが、リューココリーネの茎は長くのびます。花の重さで倒れてしまうことがあるので、支柱をたてて支えるなどのケアを忘れないようにしましょう。
水やり
リューココリーネは湿度の高い環境を嫌いますので、あげすぎないように注意して水やりを行いましょう。
6月から夏場の休眠期間は水やりをせず乾燥させておき、涼しくなった秋頃から水やりを始めます。成長期となり葉が開く頃は、基本的には土の表面が乾いたなと思ったら、たっぷりと水をあたえます。
用土・肥料
リューココリーネの鉢植えに使う用土は、球根用の培養土などが良いでしょう。水はけのよいものが向いているので、赤玉土、鹿沼土、腐葉土を混ぜ合わせた土などを使うのもおすすめです。肥料は葉が伸び始める成長期に与えはじめましょう。その際には、緩効性(長期間にわたって効く肥料のこと)の固形肥料がおすすめです。
花が開くまでは、液体肥料を月に2〜4回ほど与えましょう。冬場は肥料を与えるのは控えます。
冬越し
リューココリーネは半耐寒性の植物なので、寒さがあまり得意ではありません。
0度を下回る、霜が出るような寒さが厳しい冬の時期は、室内へ移動して管理をしてあげた方が良いでしょう。冬場もそこまで寒くならない温暖地であれば、玄関や軒下などへ移動するだけで十分な場合もあります。
注意すべき病気・害虫
リューココリーネは、特に注意するべき特定の病気や害虫はありません。
一般的な花のように、アブラムシには気をつけるくらいなので、手がかからない植物といえるでしょう。
しいていうならば、ハサミでお花を収穫する際に、切り口からウイルス病を感染させないように注意をしてください。ハサミを使う時は、熱湯で煮沸する、アルコール消毒をする、火であぶる、中性洗剤で洗うなどの方法がありますが、全てのウイルスを防ぐことはできません。園芸では、第三リン酸ナトリウムという薬剤を水に薄め、ハサミを浸すことで消毒をするのが有効といわれています。
増やし方
リューココリーネは球根植物なので、球根にできた子球を使って、分球をして増やすことができます。花が咲き終わった後は花がらを取り、球根へ養分を蓄えさせてあげましょう。
子球が育ったら親の球根から外し、植え付けましょう。
芽が出はじめたら、液体肥料を与えます。子球は、花が咲くまでに時間がかかるので、2年程そのまま育て、大きくなるのを楽しみに待ちましょう。
子球ができないタイプの場合は、花の後にできた種をまきます。こちらは、分球よりもかなり年数がかかる作業です。
リューココリーネの切り花のお手入れ方法
リューココリーネは、かわいらしい星形の花びらと鮮やかな色みが大きな魅力で、花束などのアレンジメントによく使われます。
いただいたお花を花瓶などに移したら、1日でも長く楽しみたいものですよね。
ここからは、切り花として使われたリューココリーネを長持ちさせる方法をいくつかご紹介します。
水は毎日替える
どの切り花でも共通していえることですが、花瓶に移したリューココリーネは、毎日水をかえ、清潔な状態を保ってあげると長持ちしやすいでしょう。
花の切り口には、バクテリアなどの細菌がついています。このバクテリアが増えると茎がふさがれ、水や養分が花のすみずみまで届けられなくなってしまうのです。
花瓶の水が濁ってきたらバクテリアが増えている証拠なので、すぐに取りかえてあげましょう。水をかえる際には、花瓶の方もしっかりと台所用洗剤などで洗い、除菌しておくと良いでしょう。
切り戻しする
リューココリーネの切り花には、「切り戻し」も大切な作業です。
切り戻しとは、余分な茎や葉などを取り除き、切り花が長持ちできるようにする作業のことをいいます。
切り花のリューココリーネには葉はありませんが、茎の切り口を切り直す作業は、とても効果があるでしょう。リューココリーネの茎はとても細いので、茎の切り口を斜めにカットしてあげると吸いあげる面積が広がり、水が上がりやすくなります。フレッシュな切り口を保ってあげれば、長持ちしやすくなるでしょう。
咲き終わった花は取り除く
リューココリーネは、長い茎の先に、いくつもの星形の花を咲かせるのが魅力のひとつです。しかし、花瓶に数日さしていると、徐々に花は咲き終わり、枯れていきます。咲き終わった花は取り除いてあげると切り花が長持ちしやすくなりますよ。
咲き終わった花がいつまでも残っていると、新しいお花へ十分な養分が届かなくなってしまいます。花びらが透け始めて、終わり始めたなと感じたら、取り除いてあげるのがお花のためです。
リューココリーネのおすすめの贈り方は?
あでやかな色のリューココリーネの花言葉は、「温かい心」、「信じる心」、「貴婦人」などとされています。紫色や白などを基調としたリューココリーネは、女性への贈り物としてぴったりですよ。
また、2月4日、2月7日、4月2日の誕生花ともされており、プレゼントとして使いやすい花といえます。
最後に、リューココリーネに最適な送り方についてご紹介します。
花束
リューココリーネは発色の良い品種が多く、とてもあでやかな印象があります。
花びらは星型で可愛らしく、花数が豊富なものも多いので、花束にボリュームを添える脇役としてよく使われます。
まっ白な花びらが特徴の「ディーセント」は純粋な印象があり、ブライダルブーケなどにも好まれる種類。
パープル系の品種は、「貴婦人」という花言葉から、いつもお世話になっている年上の女性への贈り物としても最適ですよ。
鉢植え
花数の多いリューココリーネは、鉢植えとしてプレゼントするのにも向いています。
鉢植えは、花束のように移し替えなどの手間がかからず、そのままお部屋に飾れるので手軽ですし、大切な人からの贈り物であれば、長く楽しめるのもうれしいポイントです。
また、リューココリーネは、葉が少なく虫もつきにくいため手入れがしやすく、育てやすいのも贈り物として使いやすい特徴といえるでしょう。
まとめ
今回は、星形のかわいらしい花びらが特徴的な「リューココリーネ」について、花言葉や育て方などをご紹介しました。
リューココリーネの「信じる心」「温かい心」という花言葉は、贈りものにもぴったりです。発色が良くて美しく、ボリュームもあるので、ぜひ花束に取り入れてみてください。