銀木犀の花言葉は?風水効果や金木犀との違いなども解説

金木犀は知っているけど、銀木犀は聞いたことがないという方も多いのではないでしょうか。銀木犀は、金木犀よりも控えめな香りと白い花が特徴で、花言葉には「初恋」「高潔」「あなたの気を引く」などがあり、ギフトにもおすすめです。さらに、育てやすいことから生垣や庭木としても人気を集めています。

この記事では、フラワーギフトに役立つ銀木犀の花言葉や誕生花、風水効果に加え、金木犀との違いや育て方などを解説します。銀木犀を大切な人に贈りたい人や育ててみたい方は参考にしてみてください。

銀木犀の花言葉

銀木犀の花言葉には「初恋」「高潔」「あなたの気を引く」などがあります。ギフトにもおすすめの素敵な花言葉ですが、それぞれの意味を詳しく見ていきましょう。

初恋

「初恋」という花言葉は、銀木犀の白くて小さな花がまるで少女の初恋を思わせることから付けられました。銀木犀の可憐で繊細な印象にぴったりの意味合いですね。花を人に贈るような年齢で初恋を経験する方は少ないかもしれませんが、初恋の気分を思い出したいときに自分で購入するのも良いかもしれません。

高潔

銀木犀の「高潔」という花言葉は、花の色が真っ白であることに由来しています。雪のように白く、上品なイメージの銀木犀の花を象徴するような花言葉です。純白で汚れのないという意味合いで、結婚祝いに贈ったり、ブライダルシーンのブーケや会場装花に用いたりするのも良いでしょう。

あなたの気を引く

この花言葉は、中国の女性が意中の人とのデートの前に、銀木犀が入ったお酒を飲んで甘い香りをまとわせていたという話に由来しているようです。銀木犀の甘く華やかな香りによって好きな人の気を引こうとしたのですね。

この花言葉にならって、思いを寄せる人にプレゼントしたり、告白のときに贈ったりしても良いでしょう。

銀木犀の花言葉には怖い意味がある?

銀木犀は金木犀よりもあまり知られていないことから、怖い花言葉があるのではという噂があるようです。しかし実際には、銀木犀に怖い花言葉は1つもなく、上記で解説したように愛や友情にまつわるポジティブな意味合いだけになっています。

ところが、知名度の高い金木犀には「幽世(かくりよ)」という少し怖い花言葉があるので、こちらと混同されている場合もあるかもしれません。幽世とは死後の世界のことで、金木犀の強い香りが死後の世界を思わせることに由来しているようです。

このように、金木犀には怖い花言葉が存在しますが、銀木犀にはないので安心してください。

銀木犀の基本情報

銀木犀の花言葉を解説してきましたが、ここからは銀木犀の基本情報を解説します。

 

科・属:モクセイ科モクセイ属

和名:銀木犀(ギンモクセイ)

英名:Silver Osmanthus,fragrant olive

学名:Osmanthus fragrans var. fragrans

原産地:中国

開花期:9月~10月

銀木犀の特徴

銀木犀は9〜10月に白い小花を咲かせる、常緑の中高木です。金木犀よりも花の数は少なく、香りも控えめなのでそれほど目立ちません。そのため、金木犀よりも認知度が低く、あまり知られていません。

しかし、金木犀は銀木犀の変種といわれており、単純に木犀(モクセイ)というと、一般的には銀木犀のことを指します。

銀木犀は江戸時代に中国から伝わり、庭木として古くから親しまれてきました。また、銀木犀は地植えでも鉢植えでも育てやすく、庭のシンボルツリーや生垣にもおすすめです。

銀木犀の名前の由来

金木犀や銀木犀が属する木犀科の「木犀」とは、樹皮が動物の犀(サイ)の肌に似ていることから付けられました。そして、銀木犀の白い花を銀色に見立てて「銀木犀」という名前になったようです。

対して、金木犀のオレンジ色の花を金色に見立てて、「金木犀」と付けられました。金と銀でペアのような名前になっています。

銀木犀の誕生花

誕生花とは誕生日にちなんだ花のことで、365日それぞれにその日にまつわる花が付けられています。誕生日プレゼントにフラワーギフトを贈るときには、ぜひ誕生花を意識してみましょう。

銀木犀が誕生花となる生年月日には、10月25日11月1日があります。銀木犀が秋に開花を迎えることからこの時期の誕生花になっているようです。銀木犀は上品で繊細な白い花と強すぎない香りが特徴なので、誕生日プレゼントにもぴったりです。

銀木犀が登場する「星の花が降るころに」とは

「星の花が降るころに」とは、中学1年生の国語の教科書に掲載されている児童文学で、作者は安東みきえさんです。銀木犀の白い花を星に見立てて、中学生の複雑な心情と銀木犀の変わらない美しさを対比するように描かれた作品になっています。

現代小説風に書かれており、子どもでも親しみやすい表現で、場面展開や登場人物の心情の変化を読み解きやすい作品です。国語の教科書の題材として執筆されたものなので、小説化して販売はされておらず、教科書でしか楽しめません。

金木犀との違いは?

金木犀は銀木犀の品種とされており、よく似ているのですが花や葉、香りなどに違いがあります。金木犀かもしれないと思っていた植物は、実は銀木犀だったということもあるかもしれません。ここからは、金木犀と銀木犀の違いを詳しく解説します。

花の色の違い

まず大きな違いとして、金木犀と銀木犀では花の色が違います。金木犀はオレンジ色の鮮やかな花を咲かせますが、銀木犀は真っ白な花を咲かせるのです。また、花を密集させる金木犀とは違い、銀木犀は花の数が少ないので、遠くからだとそれほど目立ちません。

しかし、その控えめな姿が家の庭木にも使いやすいという意見もあります。

葉の形の違い

花の色の違いは分かりやすいので、既に知っているという方も多いかもしれませんが、金木犀と銀木犀では葉の形も違うことをご存じでしょうか。

金木犀の葉は7〜17cmほどで薄くて幅が狭いのが特徴なのに対し、銀木犀の葉は7〜15cmほどと少し小さめで厚みがあり、葉の縁や先端がギザギザとしています。この葉の形状の違いによって、花が咲いていない時期でも金木犀と銀木犀を見分けることができるのです。

香りの違い

金木犀といえば、目に見える範囲に木が無くても「どこかに金木犀があるぞ」と気付くほどの強い香りが特徴です。街中を歩いて金木犀の香りに気付くことで、秋の深まりを感じる人も多いでしょう。

しかし銀木犀の香りは金木犀ほど強くなく、近くに寄らないと香りに気付きません。そのため、金木犀の強い香りが苦手という方や、近隣の家との距離が近いという家庭におすすめなのです。

銀木犀の風水効果

庭を彩るためだけでなく、植物による風水効果も狙ってガーデニングを楽しみたい方も多くいます。せっかく花木を植えるなら、風水も意識してみてはいかがでしょうか。

白い花をつける銀木犀は、北西に植えることで良い風水効果が期待できるとされています。また、花の香りには邪気払いの効果もあるとされているので、悪い気を家に寄せ付けず、良い気だけを呼び込むことができるのです。銀木犀の香りは金木犀ほど強くはありませんが、一般的な花の中では強い方ではあるので、その香りで風水効果を狙ってみましょう。

銀木犀の育て方

銀木犀を植えたがこれからどう管理していいか分からない方、そしてこれから銀木犀を植えたいと考えている方へ向けて、銀木犀の育て方を解説します。置き場所や水やり、肥料のやり方など基本的なお世話の流れをご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

用土・肥料

銀木犀は水はけの良い酸性の土を好みます。そのため、アルカリ性のピートモスは使用しないようにしてください。

銀木犀を地植えする場合は、植え付ける場所に腐葉土を4割ほど庭土に加えてよく混ぜ、なじませておきましょう。

鉢植えで育てる場合は、市販の培養土で問題ありませんが、自分で土を配合するなら赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜて使うのがおすすめです。このとき、緩効性化成肥料を元肥料として施しておくと生育が良くなります。肥料の分量はパッケージや説明書に記載されている量を目安にしてください。

銀木犀を植え付けた後は、7月下旬〜8月に花芽を育てるための「芽出し肥」を、花が終わったあとにエネルギー補給として「お礼肥」を、さらに寒さが厳しくなる2~3月にかけて「寒肥」を施しましょう。

置き場所

銀木犀は暑さにも寒さにも強く、日本の気候にも対応できる植物です。東北より南部の地域であれば、基本的に屋外で問題なく育てることができるでしょう。東北より北や北海道などの厳寒地域では、鉢植えで育てて気候によって置き場所を変えられるようにできると安心です。

銀木犀は日によく当てることで花付きが良くなるので、日当たりの良い場所で育てましょう。また、どんどん大きくなっていくので、成長することを見越してある程度スペースの確保をしておくと余裕をもって育てられます。

水やり

銀木犀を地植えする場合は、植え付けから1ヶ月後くらいまでは毎日水をやりましょう。しっかり根付いてからは、降雨のみで十分なので特に水をやる必要はありません。

しかし、夏場の乾燥しやすい時期に晴天が続いているときなど、土が乾ききっている場合は適度に水を与えましょう。

銀木犀を鉢植えで育てるなら、土の表面が乾いたタイミングで水をたっぷりと与えます。乾燥には強いので、定期的に水やりをできていればそこまで気にする必要はありません。鉢の受け皿に水が溜まっている場合は、雑菌の繁殖を防ぐためにすぐに捨てましょう。

地植え、鉢植えともに、銀木犀の葉にゴミやホコリがたまっている場合は、水をかけて洗い流しましょう。葉が汚れていると十分に光合成ができず、花付きが悪くなってしまいます。

植え付け・植え替え

銀木犀の苗木を購入したら、4〜5月に植え付けを行いましょう。根が傷つくと開花しにくくなるので、できれば地植えの方がおすすめです。根鉢を崩さないように植え付け、その後は水をたっぷりやりましょう。

鉢植えの場合は、底に軽石を3cmほど敷いて水はけをよくしておいてください。根が鉢の中に回りきってしまうと根詰まりを起こす可能性があるので、1〜2年に一度は一回り大きな鉢に植え替えましょう。

しかし、銀木犀はどんどん大きくなっていずれ鉢植えにも限界が来てしまうので、そうなったら地植えすることをおすすめします。

剪定

銀木犀の枝が込み合ってきたり、樹形が乱れたりしてきたら、適度に剪定を行いましょう。風通しを良くすることで銀木犀が病気や虫の被害に合いにくくもなります。剪定を行う時期は新芽が出る前の6月です。これ以降に剪定を行うと、花芽を落としてしまう可能性があり、その後の花付きに影響します。6月を過ぎてしまったら、花が終わったあとの10月まで待ってから剪定する方が良いでしょう。

銀木犀を管理しやすくするためにも一定の高さになったら幹を切り落として樹高を抑えてください。ただし、太い幹を剪定すると横への成長のために脇芽をたくさん出し、葉へエネルギーを使うことでその年は花付きが悪くなることもあります。

夏の管理方法

銀木犀は暑さに強いので、夏もいつも通りの管理方法で構いません。水やりも降雨のみで十分なのですが、気温が高く乾燥しやすい時期は、土の様子を見て適度に水をやりましょう。夏は花芽を作る時期なので、水切れを起こすと花が少なくなってしまいます。乾燥が気になるときは水を与えて様子をみてください。

冬の管理方法

銀木犀は寒さにも強い植物なので、地植えでも問題なく冬越しをします。しかし、東北より北の寒冷地では木が凍り付くことがあるので、鉢植えで育てて冬は軒先に移動させるなどの工夫をしましょう。また、雪が枝に積もると重みで折れてしまうこともあるので、雪が積もらないように雪よけを施しておくと安心です。

増やし方

銀木犀は挿し木で増やすことができます。新たに苗木を購入するよりもコストが抑えられるので、他の場所にも銀木犀を植えたいという方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

挿し木の方法としては、まず新芽のついた枝を選んで10〜15cm程度の長さにカットします。その切り口を2〜3時間ほど水に浸けたら、切り口に発根剤を塗って赤玉土かパーライトに挿しましょう。

土が乾かないように水を与えて管理し、根が出てきたら庭や鉢に植え付けて完了です。

注意すべき病害虫

日当たりや風通しが悪いと、褐斑病や先葉枯病、炭そ病などのウイルス性の病気にかかりやすくなります。感染すると葉や茎が変色していき、やがて株全体を枯らしてしまいます。病気になった場所は治らないので、その部分は速やかに切り取り、残った株に薬剤を噴霧して被害拡大を抑えましょう。

また、銀木犀の葉の裏や幹にカイガラムシが付くことがあります。幼虫であれば薬剤で駆除できますが、成虫には効かないので、ブラシやテープなどで取り除いてください。カイガラムシは風通しが悪くなることで発生しやすくなるので、適度に剪定しておくことが大切です。

銀木犀を贈るおすすめのシーン

香りが控えめで上品な花を咲かせる銀木犀は、大切な人へのプレゼントにもおすすめです。銀木犀は鉢植えで多く流通しているので、花木を育てることを趣味としている方に贈ると喜ばれるでしょう。

銀木犀の花言葉を生かしたおすすめのギフトシーンをご紹介します。

告白

銀木犀の「初恋」や「あなたの気を引く」という花言葉は、思いを寄せる人に告白するときに贈るプレゼントに最適です。鉢植えであれば集合住宅でもベランダなどで育てられるので、気軽に贈ることができます。

告白で鉢植えを贈るのは少し大げさな気がするという場合は、銀木犀の枝を数本切り取って束ねた花束を贈ったり、銀木犀の花を集めて小瓶に入れたりして贈るのもおしゃれです。

誕生日

銀木犀の「高潔」という花言葉を生かして、誕生日プレゼントにいかがでしょうか。高潔とは、気高く立派で汚れのないことを意味しています。恋人や友人をリスペクトして贈るのも良いですが、家族のために頑張っているお父さんや、家事や育児を頑張るお母さんへのプレゼントにもおすすめです。

また、気高いというイメージから、おじいちゃんやおばあちゃんへの誕生日プレゼントにも喜ばれるでしょう。

銀木犀の花言葉を知って大切な人に贈ろう!

銀木犀にはプレゼントにふさわしい素敵な花言葉があります。怖い意味合いもないので、安心して大切な人に贈れるでしょう。金木犀ほどの強い香りはないので、香りを気にしすぎることなくガーデニングも楽しめます。

育て方もそれほど難しくないので、自分で銀木犀を育てて花を大切な人にプレゼントするのもおすすめです。

大切なあの人にお花を送ってみませんか?