プリムラの花言葉を色別・種類別で紹介!基本情報や育て方なども解説
プリムラは、寒い冬でも力強く咲く美しく可憐な花で、ギフトやインテリアとして高い人気を誇ります。
また、花の色彩や形も豊富で、多くの花言葉が存在します。
この記事では、プリムラの特徴と人気の品種を紹介するとともに、色別、品種別のプリムラの花言葉を詳しく解説します。
プリムラの花言葉はその色や品種によって異なり、それぞれが持つ花言葉を理解することで、プリムラの魅力をより深く感じることができるでしょう。
プリムラの色別の花言葉
プリムラは品種も非常に多く、花の色も多種多様です。
色や品種によってさまざまな花言葉がありますが、プリムラ全体の花言葉は、「青春の恋」「青春の始まりと悲しみ」です。
これらはプリムラが冬の寒い時期に咲きはじめ、夏が訪れる前に花を咲かせる時期が終わるという特徴に由来します。
少し悲しくはかなげな花言葉ですね。色によっては異なる意味の花言葉もありますので、ご紹介していきます。
赤色のプリムラ
赤いプリムラの花言葉は「美の秘密」「後援のない功績」です。
美の女神フローラの子パラリソスの化身といわれていることが「美の秘密」という花言葉の由来となっています。
また「後援のない功績」は、多くの花が咲き乱れる暖かい春ではなく、寒さが厳しい冬の時期に、美しく咲き誇ることから生まれた花言葉といえるでしょう。
赤い色は、火や太陽を連想させ、情熱や挑戦、勇気など前向きな意味が多く、行動力や元気をもたらしてくれる色です。友人や家族が新たな挑戦を始める時や、困難な状況に立ち向かっているときに励ましのメッセージとして贈ると良いでしょう。
紫色のプリムラ
紫色のプリムラの花言葉は「信頼」です。
どんな状況でも約束を守ってくれる人は信頼できますよね。
冬という寒さの厳しい時期であっても、季節の到来によって必ず咲いてくれるといったプリムラの特徴にからついた花言葉といわれています。
紫という色は、地味でもなく、派手でもない洗練された色合いから、特別な高級感を抱かせる色であり、神秘や高貴といった意味があります。
聖徳太子が制定した冠位十二階の最上位を示す色が紫色ですし、高い位の僧侶の衣も紫色です。
実力に加え、多くの人の信頼を得られなければ高い位につくことはできません。
「信頼」という花言葉は、紫という色のイメージとプリムラの特性にふさわしい花言葉といえるでしょう。
プリムラの種類別の花言葉
プリムラは種類別でも異なる花言葉があります。種類が豊富なプリムラが持つ、独特の美しさと意味を表しています。どのプリムラも個性的で、贈り物として、相手に特別なメッセージを届けるのにぴったりです。
本項目では、以下の5種類のプリムラの花言葉をご紹介します。
- プリムラ・オブコニカ
- プリムラシネンシス
- プリムラ・ジュリアン
- プリムラ・ポリアンサ
- プリムラ・マラコイデス
それぞれ見ていきましょう。
プリムラ・オブコニカ
プリムラ・オブコニカの花言葉は「しとやかな人」「青春の美しさ」です。
「しとやかな人」という花言葉は、淡い紫をはじめピンクや白など、清楚な気品を感じさせる花の特徴が、まるでしとやかな女性のような印象を与えることに由来しているといわれています。
「青春の美しさ」という花言葉は、プリムラ・オブコニカが冬から春にかけて美しい花を咲かせることに由来しているといわれています。
プリムラ・オブコニカの花言葉は、「しとやかな人」「青春の美しさ」。大切な人や、想いを寄せる女性への贈り物に良いかもしれませんね。
プリムラ・シネンシス
プリムラ・シネンシスの花言葉は「永遠の愛情」です。
プリムラ・シネンシスの花びらはハートの形をしており、ハート形の花びらが輪になっている様子から、愛情が永遠に続くことを表しているといわれています。
寒い冬の間も長く咲き続ける白い花を見ると、健やかなるときも病めるときも…と誓った日を思い出すようですね。
永遠の愛という花言葉は、そんなプリムラ・シネンシスの花の姿にぴったりです。
プリムラ・シネンシスは、「永遠の愛」という花言葉なので、付き合っている恋人や夫婦が記念日に贈ると、二人の絆もより深まって、良いのではないでしょうか。
プリムラ・ジュリアン
プリムラ・ジュリアンの花言葉は「青春の喜びと悲しみ」「青春の恋」です。
プリムラ全体の花言葉の由来は、このプリムラ・ジュリアンからきているようですね。
寒い時期に咲いて、暖かい春の訪れと同時に花が咲き終わってしまう様子から「青春の喜びと悲しみ」という花言葉が生まれました。
「青春の恋」は色とりどりの花が咲き誇るようすを青春時代の恋に見立てたことが由来です。
「青春の恋」という花言葉を持ちますので、若い恋人同士のパートナーへのプレゼントや、長年連れ添った夫婦でも、青春時代を思い出して贈るのも良いですね。
プリムラ・ポリアンサ
プリムラ・ポリアンサの花言葉は「富の誇り」「無言の愛」です。
「ポリアンサ(polyantha)」には、「多くの」とか「たくさんの」といった意味があります。
またプリムラ・ポリアンサには、複数の色や大輪の花を咲かせる品種もあります。たくさんの花や大きな花を咲かせるプリムラ・ポリアンサが、「富や豊かさ」を象徴していると考えられたことが由来となっているようです。
「無言の愛」は、プリムラ全体の花言葉に共通しており、厳しい寒さの中でも、そっと咲き続けるプリムラの特徴から生まれた花言葉といえるでしょう。
プリムラ・マラコイデス
プリムラ・マラコイデスの花言葉は「運命を切り開く」「気取らない愛」「素朴」です。
「気取らない愛」や「素朴」という花言葉は、プリムラの他の品種に比べ、花の色が少なく外観がも細身で柔らかくシンプルな印象からつけられたと考えられています。
ジュリアンやポリアンサに比べ細身でか弱そうなイメージのマラコイデスですが、プリムラの特徴である厳しい冬に咲く点は共通しており、寒い時期にもかかわらずひたむきに咲く花が「運命を切り開く」という花言葉につながっているといえます。
プリムラの花言葉には怖い意味がある?
花言葉はたまに怖い意味のものもあるので、贈り物にする際は心配になりますよね。
プリムラの花言葉には、怖い意味は見当たらりません。
プリムラは寒い時期に咲いて、夏を待たずに開花の時期が終わるので、一部には「青春のはじまりと悲しみ」といったはかなげな意味があります。
しかし、厳しい季節でも色とりどりの花をたくさん咲かせる姿から、前向きな花言葉も多くあります。怖い意味の花言葉はありませんので、安心してプレゼントとして贈ることができます。
プリムラの基本情報
花名 | プリムラ |
科 | サクラソウ科 |
属 | サクラソウ属 |
和名 | 西洋サクラ草 |
英名 | primula または primrose |
学名 | Primula spp. |
原産地 | ヨーロッパ |
プリムラとひと言でいっても、プリムラ属は約300の原種と、それに加えて種間交配種を含めると500以上の多用な植物を含む大規模な属です。
原産地はヨーロッパとされていますが、分布は広く、北半球、エチオピア、ジャワ島、パプアニューギニア、南アメリカ南部にも自生地があります。
日本にもサクラソウやクリンソウなど、約20種が自生しています。
プリムラの特徴
プリムラはその豊かな花色とかわいらしい花の形が魅力となっています。種類別の花言葉のところでも触れられている通り、種類が大変豊富です。花の色も形もバリエーション豊かで、一重の可憐な花からバラのようにゴージャスな花もあり、冬から早春の花壇を華やかに彩ります。
冬の寒さには強いのですが、夏の高温多湿に弱く、夏を越すことが難しいため、一年草として扱われています。
花の咲く時期は品種により大きく幅があり、花の咲く時期もさまざまですが、概ね初冬から早春に咲くことが多いです。
プリムラの名前の由来
プリムラの名前は、早春にたくさんの美しい花々を先駆けて咲かせることから派生しています。語源はラテン語の「プリマ(最初)」だそうで、自然界ではまだ寒さの残る時期に、春の訪れを知らせる花なのでしょう。
プリムラの名前の由来のもう一つの説は、早春にばら色の花を咲かせるところを、プリマドンナに見立てたといわれています。
どちらの説も、かわいらしく美しいプリムラの名前の由来として、ロマンチックでぴったりですね。
プリムラの誕生花
プリムラが誕生花となる日を、種類別にご紹介します。
プリムラ・オブコニカ
2月11日、2月23日、3月1日、4月7日、11月3日、12月9日、12月19日
プリムラ・ジュリアン
1月1日、1月30日、12月29日
プリムラ・ポリアンサ
1月22日、1月25日、2月19日、3月2日、3月9日、3月23日、3月28日、4月25日
プリムラ・マラコイデス
1月3日、1月18日、1月21日、2月12日、3月25日、4月28日
プリムラの風水効果
プリムラは新しい挑戦をサポートする風水効果があるといわれていますので、心機一転新たなことにチャレンジする方への贈り物として最適です。
また、花の色によっても異なる風水効果があります。ピンクは恋愛運向上に、黄色は金運アップに、白色は邪気払いに効果的です。
恋愛運をアップさせたい場合は北の方角に、金運を向上させたい場合は西の方角に飾ると良いとされています。
白いプリムラは悪い気を払い、良い気を取り込んでくれるため、気の入り口である玄関付近に飾るのがおすすめです。
花の色ごとの風水効果を考慮しつつ、ガーデニングが好きな方に贈ると喜ばれるでしょう。
プリムラの育て方
ここからは、プリムラの育て方についてご紹介します。
- 用土や肥料
- 置き場所
- 水やり
- 植え付け・植え替え
- 剪定について
- 夏の管理方法
- 冬の管理方法
- プリムラの増やし方
- 注意すべき病害虫
など、必要な項目全般を見ていきましょう。
プリムラのきれいな花を咲かせるためには、適切な環境で育て、適切なタイミングで手を入れてあげなければなりません。
用土・肥料
プリムラは、高温多湿を嫌いますので、用土は水はけのよいものを使用しましょう。水はけと水持ちを兼ね備えた、有機質の多い用土を好みます。
土と有機質資材の配合割合の目安は、以下の通りです。
- 中粒の赤玉土:5
- 腐葉土:3
- 酸度調整済みピートモス:2
※酸度調整されていないピートモスは強酸性なので、酸度調整済みのものを使用してください。上記の配合土に対し、リン酸分の多い緩効性化成肥料(N-P-K=6-40-6など)を適量混ぜるとよいでしょう。
置き場所
夏に種をまいてできた鉢植えの苗は、9月中旬〜下旬までは半日陰で管理し、その後は日当たりの良い場所で育てます。寒さに強いプリムラですが、凍ってしまうと花が傷むので、霜のあたらない軒下で管理し凍結を避けてください。
寒い時期に花が咲いた状態で購入した場合は、屋内の日当たりの良い場所で管理してください。暖房がついている部屋だと、花が早く終わってしまうので、なるべく風通しが良く、加温していない部屋におきましょう。
上記の配合土に対し、リン酸分の多い緩効性化成肥料(N-P-K=6-40-6など)を適量混ぜるとよいでしょう。
水やり
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、十分に水分を与えるようにします。
水を与えるときは、鉢底から水が滴るくらいたっぷりと与え、鉢底から出てきた水は受け皿にためておかないようにしましょう。
開花期間中は、花や葉の間に水が貯まらないように気を付け、根本に直接水を注ぐようにします。
庭植えの場合は、通常は追加の水やりは必要ありません。プリムラは自然な環境で育つため、自然の雨水や土の湿り気を利用して水分を摂取します。
植え付け・植え替え
適切な時期は9月で、夏越しした株は秋の彼岸頃に植え替えが適しています。
鉢から取り出した株は用土を払い落とし、1〜3芽ずつに仕分けて新しい土に植え付けます。植え付け後は1〜2週間ほど陰で管理し、新しい葉が成長し始めたら陽の当たる場所に移します。
また、咲かせた花の株を来年も育てたい場合は、開花中に大きめの鉢に植え替えて夏までに株を充実させます。夏は雨の当たらない涼しい半日陰で管理し、秋以降は再び日なたに戻します。
庭植えの場合は夏に日陰になる、落葉樹の株元を選んで植えつけます。
夏の管理方法
プリムラは寒さにはとても強いですが、暑さに弱く、園芸種は夏を越せないものが多いので、本来は多年草ですが、一般的には一年草として扱われています。
そんなプリムラも、上手に管理すれば夏を越すことができるので実践してみてください。
夏になる前(6月位まで)に一回り大きな鉢に移し、新しい土に植え替えておきます。夏は直射日光を避けて半日陰で管理し、表土が乾いたら水をあげましょう。
秋になって気温が下がってから、日当たりの良い暖かい場所に移動させます。
冬の管理方法
寒さに強いプリムラですが、さすがに凍結してしまっては傷んで弱ってしまいます。5℃以下にならないよう管理してください。
また、水やりについても、冬の寒い時期に水をあげると、朝晩の冷え込みで根や株が傷んでしまいます。5℃以下になる場合は、明るい窓際など暖かい場所へ移動させましょう。
ただし、暖房の効いている部屋では、伸びすぎてしまい花姿が崩れてしまいます。
また、花も春を待たずに終わってしまうことに。室内で飾る場合は、暖房のついていない明るい部屋で管理してください。
増やし方
タネまきの最適な時期は6月から7月です。
水はけがよく、赤玉土小粒とバーミキュライトを等量混ぜた土を使用し、タネが密集しないように慎重にまきます。
発芽には光が必要なので覆土は不要ですが、苗が小さいうちは、ナメクジに注意が必要です。
9月から10月には、3号程度の鉢に鉢上げし、薄めの液体肥料(N-P-K=6-10-5など)を施します。
株分けは9月が適期で、植え替えの際に1〜3芽に分けて行いましょう。この手順で、タネまきから育てた植物を健康に育て上げることができます。
注意すべき病害虫
病気:灰色かび病
灰色かび病は温度が低く、湿度が多いと発生しやすいので、秋の終わりごろから春先まで注意が必要です。
予防法としては、花がらをこまめに取り除いて、風通しをよくすることです。
葉が密集してくると、株元が蒸れやすくなり、灰色カビ病が発生しやすくなります。
害虫:アブラムシ、ヨトウムシ、ナメクジ
生育期間を通じてアブラムシは発生します。
株についたアブラムシは冬のうちに防除しておいたほうが良いです。そうすれば春以降の発生を抑えられます。
春から秋にかけてはヨトウムシが発生します。大きくなると、土の中や株元に隠れる傾向があります。少しでも葉が食べられていたら、駆除しましょう。
ナメクジは夜行性なので、夜にチェックしてみてください。見つけたら駆除しましょう。
プリムラを贈るおすすめのシーン
プリムラの花言葉には、これまでご紹介してきた通り、たくさんの意味があります。
また、怖い意味はないので、安心してお祝い事にも贈ることができます。
プリムラを贈るおすすめのシーンはたくさんありますが、ここでは結婚祝い、新築・引っ越し祝い・開業・開店祝いについて、メッセージとして添える花言葉とともにご紹介していきます。
結婚祝い
結婚は、新たな人生の始まりを象徴する大切な瞬間です。
そんな特別なお祝いに、花言葉が「永遠の愛情」であるプリムラ・シネンシスが、プリムラの中でも特におすすめですよ。
ハートの形の花びらが輪になっている様子から、愛情が永遠に続くことに由来しているプリムラ・シネンシスの花言葉は、新婚夫婦の幸せな生活のスタートを祝うのにぴったりではないでしょうか。
新婚夫婦への祝福と共に、これから始まる人生への期待と喜びを伝えることができる花言葉です。
新築・引っ越し祝い
新築や引っ越しのお祝いのプレゼントにもプリムラはおすすめです。
特に「運命を切り開く」という花言葉を持つプリムラ・マラコイデスには、新しい環境で新たな幸せへの運命を切り開けるよう、力強いメッセージで応援する気持ちを伝えることができるのではないでしょうか。
環境が変わると人間は不安を感じやすいものです。そのような時に、寒さが厳しい冬にしっかりと花を咲かせる力強い花言葉を持つプリムラ・マラコイデスは、応援とともに素敵なお祝いの花となるでしょう。
開業・開店祝い
プリムラは開業・開店祝いのプレゼントにもおすすめのお花です。
特に「富の誇り」という花言葉を持つプリムラ・ポリアンサを開業や開店祝いに贈ってみてはいかがでしょうか。
「ポリアンサ(polyantha)」には、「多くの」や「たくさんの」といった意味があります。
新しく事業をはじめる開業や開店は、これからたくさんのお客様に来ていただき、多くの人に利用していただきたいと思うものです。
大きな花を咲かせる品種もあるプリムラ・ポリアンサは「富と豊かさ」を象徴し、開業・開店祝いのプレゼントにはおすすめといえるでしょう。
まとめ
プリムラにはさまざまな花言葉がありました。
色別の花言葉を合わせると、「青春の恋」「青春の始まりと悲しみ」「美の秘密」「後援のない功績」「信頼」「しとやかな人」「青春の美しさ」「永遠の愛情」「青春の喜びと悲しみ」「富の誇り」「無言の愛」「運命を切り開く」「気取らない愛」「素朴」といったものがありました。
また、プリムラは風水的にも、恋愛運や金運の向上、邪気払いなどの効果があるとされています。プリムラには、ポジティブな花言葉がたくさんあるうえに、怖い意味の花言葉はありませんので、とても贈りやすい花といえるでしょう。
素敵なメッセージをそえて、大切な人にプリムラを贈ってみてはいかがでしょうか。