オンシジュームの花言葉は?由来や意味なども紹介
「ドレスを着た女性が踊っている」「蝶が群れて飛んでいる」などのシーンを連想させるオンシジューム。春先だけでなく、秋や冬にも花を咲かせてくれて、長い期間楽しめる植物です。愛らしい姿をしているオンシジュームが持っている花言葉は素敵な意味合いを持っており、女性へのフラワーギフトとして最適です。
そこで今回は、オンシジュームの花言葉や名前の由来、基本情報、人気の品種などを詳しく解説します。
オンシジュームの花言葉
オンシジュームの花言葉は、「一緒に踊って」であり、明るい気持ちにさせてくれる言葉を持っている植物です。その他にも「可憐」「清楚」「気立ての良さ」「美しい瞳」など、上品で優雅な印象のある花言葉がつけられています。
素敵な花言葉を持つオンシジュームは、女性へ贈る花にぴったりです。花束にプラスしたい花であるのはもちろん、オンシジュームだけで作成したブーケをプレゼントすると喜んでもらえるでしょう。
花言葉の由来
オンシジュームが持つ花言葉は、花の見た目が由来になっている場合が多いです。
オンシジュームは、ひらひらとしたフリルのような小花を連ねて咲かせる植物です。花の姿が、ドレスを着た女性が踊っているように見えることから「一緒に踊って」の花言葉がつけられました。また、その姿が可愛らしく、奥ゆかしく見えることから「可憐」「清楚」の花言葉がつけられたといわれています。
「気立ての良さ」「美しい瞳」の花言葉は、オンシジュームの花姿から感じられる優しく美しい雰囲気が由来となっています。
色別で花言葉は変わる?
オンシジュームと聞いて黄色い花色を思い浮かべる方が多いですが、白やピンク、オレンジなどの花を咲かせる品種もあります。さまざまな色があるものの、花言葉が色によって変わることはありません。オンシジュームは、どのような色を選んでも同じ花言葉を持っているため、贈る相手の好みに合わせて色や本数を選ぶと良いでしょう。
花言葉には怖い意味がある?
オンシジュームの花言葉には怖い意味を持つ言葉はありません。
オンシジュームはラン科の植物であり、ギリシャ神話におけるランは怖い話が存在します。そのため、怖い話と関連づけられることがありますが、それはあくまでも神話の世界の話であり、受け止め方はさまざまです。
オンシジュームは素敵な花言葉を持ち、その花言葉にマッチした可愛らしくて華やかな花です。自宅用としてはもちろん、大切な方へのプレゼントとしても積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか。
オンシジュームと似た花言葉を持つ花
オンシジュームと同じような花言葉を持つ花には、どのような種類が挙げられるのでしょうか。オンシジュームに似た花言葉や同じ花言葉を持つ花をあらかじめ知っておくことで、切り花を使用した花束やアレンジメントなどのギフトを用意するときに役立ちます。
オンシジュームと似た花言葉を持つ花は以下の通りです。
「一緒に踊って」 |
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「可憐」 |
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「清楚」 |
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「気立ての良さ」 |
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「美しい瞳」 |
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オンシジュームの誕生花
オンシジュームは1月15日の誕生花として知られています。
また、以下の誕生日においてもオンシジュームが誕生花となっている場合が多いです。
- 1月31日
- 2月6日
- 6月20日
- 8月29日
- 10月9日
- 11月4日
- 11月5日
- 11月13日
- 11月28日
- 12月4日
上述した日に誕生日を迎える方がいる場合はオンシジュームを用意し、花の華やかさと素敵な花言葉でお祝いしましょう。
オンシジュームの基本情報
オンシジュームの基本情報は以下の通りです。
学名 | Oncidium(オンシジウム) |
英名 | Oncidium(オンシジウム)、Dancing lady orchid(ダンシング レディ オーキッド)、Butterfly orchid(バタフライ オーキッド) |
和名 | 雀蘭(すずめらん)、群雀蘭(むれすずめらん) |
科・属 | ラン科・オンシジウム属 |
形態 | 多年草 |
原産地 | 中南米 |
草丈 | 10~70cm程度 |
開花期 | 12~1月、4~6月、9~10月 |
オンシジュームの特徴
オンシジュームは、主に中央~南アメリカを原産地とする植物であり、400種類以上の品種が存在します。一般的な黄色をはじめ、ピンクやボルドー、オレンジ、白など、カラーバリエーションが豊富で花の姿にも違いが見られます。
オンシジュームの最大の魅力は、可愛らしい花が連なって咲くことです。ドレスを着た人が踊っているように見え、蝶が集まって飛んでいるような華やかな雰囲気を演出してくれます。開花時期は比較的長く、秋咲きや冬咲きなど、通年で花を咲かせてくれる特徴も注目したい魅力の一つです。
オンシジュームの名前の由来
オンシジュームの名前は、学名である「Oncidium(オンシジウム)」が由来となっています。しかし、その学名は何を由来としてつけられたのでしょうか。
ここでは、学名の由来をはじめ、英名と和名の由来について詳しく解説します。
学名の由来
上述したように、オンシジュームの学名は「Oncidium(オンシジウム)」です。「onkos(オンコス)」という「こぶ」を意味するギリシャ語が由来となったといわれています。
オンシジュームの花の唇弁にこぶ状の突起があり、その姿の特徴を捉えて名づけられた学名だと予想できます。
英名の由来
オンシジュームの英名は、「Oncidium(オンシジウム)」、「Dancing lady orchid(ダンシング レディ オーキッド)」、「Butterfly orchid(バタフライ オーキッド)」です。
「Oncidium(オンシジウム)」は上記で解説した学名が由来であり、「Dancing lady orchid(ダンシング レディ オーキッド)」は花の姿がドレスを着た女性が踊っているように見えることが由来となっています。一方、「Butterfly orchid(バタフライ オーキッド)」は連なって咲く姿が蝶が群れて飛んでいるように見えることが由来といわれています。
和名の由来
オンシジュームの和名は「雀蘭(すずめらん)」、「群雀蘭(むれすずめらん)」であり、英名の由来と同様に花姿が由来となっています。
大きく違う点は、雀に例えられている点です。「雀が木の枝にとまっている」「集まって寒さをしのいでいる」、そんな場面を思わせるような和名となっています。
オンシジュームの人気がある品種は薄葉系
オンシジュームは400種類以上の品種が出回っていますが、主に4つの種類に分けられます。
- 薄葉系
- 剣葉系
- 棒状葉系
- 厚葉系
4つの種類のうち、最も市場に多く出回っているとされるのが「薄葉系」であり、オンシジュームの中でも比較的丈夫で育てやすいといわれています。
ここでは、オンシジュームの薄葉系に焦点を当てておすすめ品種を紹介するので、選ぶ際の参考にしてください。
オンシジュームの薄葉系でおすすめの品種
薄葉系オンシジュームのおすすめの品種は以下の通りです。
アロハ・イワナガ | ハワイで作出された品種。最も多く販売されているオンシジュームの代表的な品種で、お菓子のような甘い香りを楽しめるのが特徴。育成旺盛で枝ぶりも良く、丈夫な性質なので初心者向き。 |
メイフェアー | 花に茶色などの斑模様が入らず、黄色一色の珍しい品種。草丈は大きく、花茎も長く伸びるため、他の品種よりボリュームがある。 |
トゥインクル | クリーム色の可愛らしい花を咲かせる小型の品種。開花時には花の重みで枝が垂れ、稲穂のような姿になるのが特徴。バニラのような甘い香りが楽しめる。 |
オーニソリンカム | トゥインクルやシャリーベイビーなどの香りの強いオンシジュームの原種。香りの良い赤茶色の小さな花を咲かせるのが特徴。 |
ケイロホルム | 小ぶりの可愛らしい花を咲かせる原種系の品種。ミニオンシジュームといわれるように小型である点も育てやすい理由の一つ。 |
オンシジュームの育て方
オンシジュームは他の植物と比べて開花時期が長く、1年を通して何度も花を楽しめる花です。そのため、可愛い姿や香りで空間を華やかに演出してくれるオンシジュームを自分で育ててみたいと考える方は多いのではないでしょうか。
ここからは、以下のポイントを取り上げてオンシジュームの育て方を具体的に解説します。
- 栽培環境
- 用土・肥料
- 植え付け
- 水やり
- 管理方法
- 増やし方
- 注意すべき病害虫
オンシジュームを元気に育て、花をきれいに咲かせるポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
栽培環境
オンシジュームは、日当たりと風通しの良い環境を好みます。基本的に日差しが長く当たる場所に置くと良いですが、オンシジュームの葉は薄いため、強い日差しが当たり続ける環境は厳禁です。
冬場は日差しが当たる窓辺に置いても問題ありませんが、春先から秋口にかけては遮光ネットなどを使用して日差しを調節してください。夏場では、直射日光が当たらないように葉が生い茂る木の下や軒下に移動させるのがポイントです。
また、オンシジュームは全体的に寒さに弱い性質があるので、温度環境にも注意が必要です。寒さが厳しくなる冬の時期は、室内に入れて寒くならないように環境を整えましょう。
用土・肥料
オンシジュームの用土は、容器によって異なります。
排水性や通気性に優れる素焼き鉢を使用する場合は、水ゴケだけを用土として使用します。一方、プラスチック鉢を使用する場合は、排水性と通気性に優れるヤシ殻チップやバーク、軽石などを含む洋ラン専用の植え込み材を使用してください。
肥料は、4月頃~10月頃にかけて継続して与えます。固形肥料なら4~7月の間で月1回程度、液体肥料なら4~9月の間で週1回程度与えると良いでしょう。
植え付け
植え付けに適している時期は、オンシジュームの育成が活発になる3月中旬~4月上旬です。
植え付ける際は、少し大きいサイズの鉢を用意するのがポイントです。オンシジュームは比較的育成が早い植物であるため、ちょうど良い大きさの鉢では根が詰まりが起こりやすく、すぐに植え替えが必要となる場合があります。
オンシジュームの根の成長具合を確認した上で、窮屈にならないサイズを選ぶようにしましょう。ただし、あまりにも大きすぎる鉢だと根腐れしやすくなる他、見た目の悪さにもつながるため、鉢を選ぶ際は十分注意してください。
水やり
水やりは季節に関係なく、年間を通じて行います。水やりのベストなタイミングは、土の表面が乾き始めたときです。
夏場は暑さの影響で土が乾きやすい傾向にあるので、気づいたら土の表面が乾いていたという状況に陥ってしまうかもしれません。土の表面を定期的にチェックし、乾き始めたら水やりを行うようにしましょう。
また、葉のシワが見えたときも水やりのタイミングとして判断できます。葉のシワは肥料不足の可能性も考えられますが、水不足が原因で現れる症状でもあるため、見つけた場合は水を与えてみてください。
管理方法
オンシジュームの栽培中に注意したいのが、長くなる花芽と開花後の花茎です。
花芽は、成長するにつれて長くなります。そのまま放置していても花は咲きますが、見た目が悪くなる可能性があります。きれいな花姿を楽しむためにも支柱を立てて整えましょう。
開花後の花茎は、早めに切り除くことで株への負担が軽減でき、次の新芽をよく育つ株に保ちやすくなります。花が散り始めたら、株元から花芽を切り離してください。
なお、満開を迎えた時点で株元から切り離し、切り花として楽しむのもおすすめです。
増やし方
オンシジュームは、基本的に株分けで増やせます。株分けを行うのに適しているタイミングは、植え付けと同時期の3月中旬~4月上旬です。
鉢の大きさを見直す時期でもあるため、鉢から取り出したオンシジュームが大きな株であれば、分かれ目を見つけて切り分けてください。
切り分けにはナイフなどの刃物を使用しますが、株に細菌などが付着しないように清潔なものを使用しましょう。
注意すべき病害虫
オンシジュームは、アブラムシやカイガラムシがつきやすいので注意が必要です。
アブラムシは、ウイルス性の病気を媒介する可能性のある害虫なので、見つけたらすぐに専用の市販薬を使用して駆除するようにしてください。
カイガラムシは幼虫と成虫では駆除方法が異なります。幼虫の場合は殺虫剤などの薬剤や牛乳、木酢液を使用した駆除が可能です。
一方、成虫の場合は殻を被ってしまうため、殺虫剤などによるアプローチでは駆除効果が期待できません。その際は、歯ブラシなどのはけを用意し、地道に落としていく作業が必要です。
オンシジュームを贈るおすすめのシーン
オンシジュームは、華やかで美しい花が特徴です。さまざまな色があり、1輪でも花束でもアレンジすることができます。オンシジュームを贈るおすすめのシーンは、以下の通りです。
誕生日
オンシジュームは華やかなため、誕生日プレゼントにぴったりです。先述したようにオンシジュームを誕生花として指定している日は多くあるため、誕生日を迎えた方に贈ると良いでしょう。「可憐」「清楚」などの花言葉を持つため、かわいらしい女性に贈るのもぴったりです。誕生日メッセージを添えても素敵ですね。
結婚記念日
オンシジュームは、華やかで色鮮やかな花が特徴的なため、結婚記念日のお祝いにもぴったりです。「美しい瞳」の花言葉を持つオンシジュームは、大切なパートナーに愛を伝えるのにも最適でしょう。普段恥ずかしくて言えない言葉もオンシジュームを贈ることで、想いを伝えることができるのではないでしょうか。
ホワイトデー
「一緒に踊って」の花言葉を持つオンシジュームは、ホワイトデーのお返しにもぴったりです。固くなりすぎない花言葉のため、気軽に贈れるのではないでしょうか。ホワイトデーのお返しとして贈る場合は、可愛らしく優しい印象のアレンジメントを選ぶのもおすすめです。メッセージカードを添えても素敵ですね。
まとめ
オンシジュームの花言葉は、「一緒に踊って」「可憐」「清楚」「気立ての良さ」「美しい瞳」です。まるでドレスをまとった女性が華麗に踊っているかのように見え、蝶がひらひらと舞っているような姿は、空間だけでなく心も明るくしてくれる魅力があります。
オンシジュームは庭や部屋を彩る花としてはもちろんのこと、大切な方へのギフトにもぴったりです。本記事で紹介した花言葉や誕生日を参考に、オンシジュームを贈り物に選んでみてはいかがでしょうか。