マリーゴールドの花言葉とは?色別や種類別の意味をわかりやすく解説
オレンジ色や黄色の、明るい色のかわいい花姿を楽しませてくれるマリーゴールド。マリーゴールドの花をイメージすると、太陽のように明るい力強さや優しさが自然と浮かんでくるのではないでしょうか。マリーゴールドの鮮やかな黄色い花びらや太陽に向かってまっすぐに伸びる姿は、見る人の心を元気づけ、勇気を与えてくれます。
今回は、マリーゴールドの花言葉の色や種類別の意味や由来をご紹介します。マリーゴールドを贈るおすすめのシーンや人気の種類も解説するので、ぜひ参考にしてください。
マリーゴールドの花言葉
マリーゴールドは、「変わらぬ愛」「健康」「勇者」「生命の輝き」という力強い花言葉も持っています。さまざまな花言葉を持つことから、記念日や誕生日などあらゆるシーンで贈り物として検討することができるでしょう。しかしなぜ、このようにたくさんの花言葉を持っているのでしょうか。その理由は、花言葉の由来とされているギリシャ神話にあるようです。
マリーゴールドの花言葉の由来
マリーゴールドの花言葉である 「勇者」「健康」「変わらぬ愛」 は、ギリシャ神話に登場する太陽神アポロンと乙女クリスティの物語に由来していると言われています。
太陽神アポロンは、美しく力強い神として人々に崇められていました。 ある日、アポロンはクリスティという美しい乙女と出会い、恋に落ちます。 しかし、アポロンには多くの愛人がおり、クリスティは嫉妬心からアポロンを呪い殺してしまいました。
深い悲しみに暮れたクリスティは、自ら命を絶ちます。 クリスティの亡骸はマリーゴールドに変身し、太陽に向かって永遠にアポロンへの愛を訴え続けるようになったという伝説が残されています。
マリーゴールドの花言葉である 「勇者」 はアポロンの力強さを、「健康」 は太陽のように明るく、生命力あふれる姿をイメージしています。 また、「変わらぬ愛」はクリスティがアポロンへの変わらぬ愛を持ち続けたことに由来しているようです。
また、「生命の輝き」という花言葉は、ギリシャ神話の中心となっている「太陽神」の太陽から連想されてつけられたようです。
マリーゴールドの色別の花言葉
マリーゴールドの花言葉は色によっても異なります。以下で色別の意味やその由来をご紹介します。
黄色のマリーゴールド
黄色のマリーゴールドは「可憐な愛情」という花言葉を持つ一方で「下品な心」というネガティブな花言葉を持っています。ちなみに、「下品な心」という花言葉の由来も先述したギリシャ神話にあるようです。太陽神アポロンと恋仲にあった人に対する、クリスティの嫉妬心を表現したものとされています。
オレンジ色のマリーゴールド
オレンジのマリーゴールドは、「真心」や「予言」という花言葉を持っています。
「真心」という花言葉も、太陽神アポロンのギリシャ神話が由来です。アポロンは女性だけではなく、男性からも慕われており、男性の真摯に想い続けていた心を表現したものとされています。
また、「予言」という花言葉は、マリーゴールドの花の名前とつながりの深い聖母マリアが由来です。聖母マリアは神に通ずる予言者であったため、予言という言葉がオレンジ色のマリーゴールドにつけられたと言われています。
マリーゴールドの種類別の花言葉
マリーゴールドには、白色の花を咲かせるホワイトスワンやホワイトバニラなどの品種もあります。また、ファイヤーボールやストロベリーブロンドと呼ばれる品種は、咲き始めに赤色の花を楽しませてくれます。色特定の花言葉は持っていませんが、種類別で見ると別の花言葉を持っているようです。
品種 | 種類 |
ホワイトスワン、ホワイトバニラ | アフリカンマリーゴールド |
ファイヤーボール、ストロベリーブロンド | フレンチマリーゴールド |
マリーゴールドは種類によってどのような花言葉を持つのか、代表的な種類の花言葉とその由来をご紹介します。
フレンチマリーゴールド
ファイヤーボール、ストロベリーブロンドなどのフレンチマリーゴールドにつけられている花言葉は「いつもそばに置いて」です。この花言葉の由来は、虫を寄せつけない種類であること、また食用にもされた種類であることが関係しています。
アフリカンマリーゴールド
ホワイトスワン、ホワイトバニラなどのアフリカンマリーゴールドにつけられている花言葉は、「逆境を乗り越えて生きる」です。花言葉の由来は、アフリカンマリーゴールド種の生命力の強さにあり、原産地とは異なる国でも生き抜ける性質を持っています。
ちなみに、日本にやってきた最初の種類が、こちらのアフリカンマリーゴールドです。
メキシカンマリーゴールド
マリーゴールドは、フレンチやアフリカン種が多く出回っていますが、レモンマリーゴールドやレモンジェムといったメキシカンマリーゴールド種も人気があります。フレンチやアフリカン種とは違った花姿を楽しませてくれるのが特徴です。
そのようなメキシカンマリーゴールドにつけられている花言葉は「愛情」です。
花言葉がつけられた由来については情報がありませんでしたが、愛情という花言葉を持つことは周知されているようです。
マリーゴールドの花言葉には怖い意味がある?
マリーゴールドのさまざまな花言葉をご紹介しましたが、たくさんのポジティブな花言葉を持つ一方で、以下のようなネガティブな花言葉もつけられています。
- 「嫉妬」
- 「絶望」
- 「悲しみ」
- 「孤独」
マリーゴールドを贈る方との関係性や、贈るシーンによっては気になってしまう花言葉かもしれません。マリーゴールドについてちょっと深く知ると、「プレゼントに適さない花なのでは?」と不安になるかもしれませんが、そんなことはありません。
マリーゴールドは、記念日や誕生日など、お祝いの贈り物によく選ばれる花の1つです。
もし、ネガティブな花言葉が気になる場合は、マリーゴールドを贈る際にメッセージカードをつけるのがおすすめです。素敵な花言葉を書き添えることで、受け取る方に誤解されない、嬉しい花の贈り物となるでしょう。
マリーゴールドを贈るときのおすすめシーン
マリーゴールドは多くの花言葉を持つため、贈るのに適したシーンは、以下のようにさまざまです。
- 誕生日
- 恋人やパートナーとの記念日
- 敬老の日
- 出産祝い
それぞれのシーンを詳しく解説します。ぜひ、マリーゴールドを贈るときの参考にしてみてください。
誕生日に贈る
マリーゴールドの誕生花は、7月18日、6月5日、8月20日、9月2日です。誕生花とは、生まれた月日それぞれにちなんだ花のことです。 1年365日、それぞれ異なる花が割り当てられており、まるで自分だけの特別な花を持っているような気持ちにさせてくれます。
誕生花には、古くから花や植物に秘められた神秘的な力や、花言葉に込められた想いが宿ると考えられてきました。 誕生日を祝う際に、誕生花を贈ることは、その人に込められた祝福や祈りを伝える特別な方法として親しまれています。
生まれた日と結びついた特別な花であるマリーゴールドを誕生日の方に贈れば、とても喜ばれるのではないでしょうか。
恋人やパートナーとの記念日に贈る
マリーゴールドの花言葉は、恋人やパートナーへのプレゼントにもぴったりです。
恋人やパートナーとの記念日には、マリーゴールドの「変わらぬ愛」や「可憐な愛情」という花言葉がぴったりでしょう。
普段は口に出せなかったり、表現できなかったりする愛を、マリーゴールドの花言葉に想いをのせて伝えることができます。
敬老の日に贈る
敬老の日にぴったりなのが、マリーゴールドの「健康」という花言葉です。
黄色やオレンジ色のビタミンカラーには元気づけるようなパワーもあり、喜ばれる贈り物となるのではないでしょうか。ずっと健康でいてほしいという想いを込めて、長寿祝いや誕生日に贈る花束やフラワーアレンジメントに選んであげるのもおすすめです。
出産祝いに贈る
マリーゴールドの「生命の輝き」という花言葉は、まさに出産祝いにぴったりです。
マリーゴールドのビタミンカラーもシーンに相応しく、赤ちゃんが生まれた輝かしい瞬間をイメージさせ、強い生命力を感じられるような雰囲気も持っています。
また、マリーゴールドの鮮やかな花色は、出産を終えたお母さんの励ましにもなることでしょう。
マリーゴールドの基本情報
マリーゴールドは、鮮やかな黄色やオレンジ色といったビタミンカラーの花を咲かせる植物です。お花屋さんではもちろんのこと、病院や学校、身近な公園などの花壇で、目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
ここからは、マリーゴールドの基本情報や虫を寄せつけず、食用花でもあるおもしろい特徴にも触れていきます。ぜひ、参考にしてみてください。
名前 | マリーゴールド |
学名 | Tagetes Patula |
英名 | Marigold |
和名 | クジャクソウ、万寿菊、千寿菊 |
科名 | キク科 |
属名 | マンジュギク属(タゲテス属) |
原産地 | メキシコ、中央アメリカ、一部アフリカ |
分類 | 一年草(一部多年草) |
樹高/草丈 | 20cm~100cm |
開花期 | 4月~11月中旬 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
マリーゴールドの特徴
マリーゴールドは、メキシコ原産のキク科のマンジュギク属の一年草植物です。(※一部多年草あり)大きく4つの種類に分けることができますが、そのほとんどの品種が一年草です。
一年草の名の通り、花を咲かせた年に寿命を迎えてしまいますが、マリーゴールドは開花期が4月~11月中旬と長い点が大きな特徴です。
花の寿命は1週間~2週間ですが、茎には継続的に新たなつぼみをつけます。そのつぼみが次々と花を咲かせ、長く鮮やかな色の花を楽しませてくれるでしょう。公園や学校の花壇に植える花によく選ばれるほか、農作物の間に植えられる花でもあります。
マリーゴールドは虫を寄せつけにくい!?
マリーゴールドは、虫を寄せつけにくい花と言われています。マリーゴールドは、独特な香りを持っています。香りに含まれるリモネンという成分には、アブラムシや蚊、コナジラミなどの害虫を遠ざける効果があるようです。害虫を駆除するほどの力はないようですが、
マリーゴールドを他の植物の近くに植えれば、防除効果が期待できるでしょう。特に、ナスやトマトなど夏野菜の近くにマリーゴールドの苗を植えるとお互いの害虫を寄せつけにくくなり、効果的です。
マリーゴールドは食用にできる!?
マリーゴールドは、鮮やかな花だけでなく、食用としても楽しむことができます。食用マリーゴールドは、園芸店で売っているものではなく、食用として栽培されているものです。
食用として栽培されている花は、エディブルフラワーとも呼ばれ、美しい見た目と独特な風味を楽しむだけでなく、栄養価も高いことから、近年注目を集めています。
ぜひ、マリーゴールドを食卓に取り入れて、健康的な食生活を楽しんでみてはいかがでしょうか。サラダやハーブティー、お料理の装飾に利用することも可能です。
マリーゴールドの名前の由来
マリーゴールドの名前の由来は、聖母マリアにあります。聖母マリアの祝日が5~10月と多く、その時期にマリーゴールドが見頃を迎えることから、「聖母マリアの黄金の花」と呼ばれるようになったそうです。その後、時を経てマリーゴールドと呼ばれるようになったと言われています。
マリーゴールドの別名
マリーゴールドは、クジャクソウ(孔雀草)のほか、マンジュギク(万寿菊)、センジュギク(千寿菊)といったさまざまな別名もあります。マリーゴールドにはたくさんの種類があるため、それぞれが異なる別名を持っているためです。
マリーゴールドの主な種類の別名は、以下の通りです。
マリーゴールドの主な種類 | 別名 |
フレンチ種のマリーゴールド | クジャクソウ、コウオウソウ |
アフリカン種のマリーゴールド | センジュギク、マンジュギク |
メキシカン種のマリーゴールド | ホソバクジャクソウ |
マリーゴールドの代表的な品種
マリーゴールドには、さまざまな品種があります。花の姿はもちろんのこと、草丈などの特徴もそれぞれ異なります。以下でマリーゴールドの代表的な品種を詳しくご紹介しましょう。
ぜひ、贈る際や園芸用の品種選びなどの参考にしてください。
ファイヤーボール
ファイヤーボールは、花の色が咲き始めから変化する品種です。草丈が比較的低めで、横に枝を広げてたくさん花をつけます。花の大きさは4cm~6cmほどで、一重~半八重咲きであることが特徴です。フレンチ種の代表的な品種の一つで、葉が隠れて見えなくなってしまうような、咲きこぼれるマリーゴールドを楽しみたい方におすすめです。また、育てやすいため、ガーデニング初心者の方にも向いています。
アフリカントール
アフリカントールは、草丈が高く、太い茎を上に伸ばして花を咲かせる品種です。花は、8cm~12cmと大きく、花姿がボール状の大輪八重咲きである点が特徴です。アフリカン種の代表的な品種の一つで、まん丸なマリーゴールドが好きな方や、切り花で花瓶に飾って楽しみたい方におすすめの品種となっています。
スターファイヤー
スターファイヤーは、ファイヤーボールのように横に広がる品種ですが、花は1cm~2cmとより小さく、花姿が一重咲きである点が特徴です。メキシカン種の代表的な品種の一つで、には、小ぶりでかわいらしい雰囲気が好きな方におすすめです。
レモンマリーゴールド
レモンマリーゴールドはマリーゴールドの種類のうち、同じ株から毎年花を咲かせる品種です。草丈は120cmと高く、花は3cmほどと小ぶりで一重の花を枝先に多数咲かせます。
多年草の代表的な品種の一つで、かわいい花姿を楽しませてくれるだけでなく、ハーブティーや料理にも活用できる品種の花となっています。
まとめ
今回は、マリーゴールドの花言葉の色別や種類別の意味を解説しました。黄色やオレンジ色といったビタミンカラーのかわいい花を咲かせるマリーゴールドは、以下のようなとても素敵な花言葉を持っています。
- 「変わらぬ愛」
- 「可憐な愛情」
- 「勇者」
- 「健康」
- 「生命の輝き」
マリーゴールドは、誕生日はもちろん、恋人やパートナーとの記念日や敬老の日、出産祝いといった大切な日のお祝いに、ぴったりな贈り物となるのではないでしょうか。一方で、ネガティブな花言葉が気になる方は、マリーゴールドを贈る際にメッセージカードを添えて渡しましょう。マリーゴールドには、今回ご紹介した品種以外にもさまざまなものがあります。大切な方への贈り物にはもちろんのこと、ご自宅の室内で育てる花にも彩豊かなマリーゴールドを選んでみてはいかがでしょうか。