ペンタスの花言葉は怖い?人気の品種や育て方をわかりやすく解説

小さな星がたくさん集まっているような花を咲かせるペンタスには、その特徴にちなんだ花言葉がつけられています。可愛らしくて切り花としても多く流通しているので、フラワーギフトにもおすすめです。しかし、花言葉には怖い意味はあるのでしょうか。

本記事では、ペンタスの花言葉や名前の由来、誕生花や人気の品種などを解説します。育て方やペンタスを贈るときのおすすめのシーンも紹介しているので、ぜひ、参考にしてみてください。

ペンタスの花言葉には怖い意味はある?

花言葉に一つでも怖い意味があると、大切な人に贈ることを躊躇してしまいますよね。しかし、ペンタスの花言葉に怖いものはないので安心してください。むしろ、夜空に輝く星のように、温かく見守り、心を明るく照らしてくれるような花言葉ばかりなので、積極的にプレゼントに活用しましょう。

ペンタスの花言葉

ペンタスの花言葉は、日本と西洋で少し違うのですが、どちらも花の形から連想されるものがつけられています。ポジティブで前向きな花言葉ばかりなので、国籍問わず安心して贈ることができるでしょう。以下で詳しく解説します。

日本での花言葉

ペンタスの日本での花言葉は、「希望が叶う」「願い事」「博愛」「誠実」「鮮やかな行動」などがあります。これは、ペンタスの花が小さな星のように見え、「流れ星に願い事をするとその願いが叶う」という言い伝えからつけられました。

ペンタスが5枚の花びらをぱっと開いて咲かせる様子は、まさに夜空に輝く星のようです。ポジティブな花言葉のため、どのようなシチュエーションで贈っても喜ばれることでしょう。また、自分で育てて願掛けをするのも良いかもしれません。

西洋での花言葉

西洋において、ペンタスのように五角形の花の形はペンタグラム(五芒星)と考えられており、平和や幸運をもたらす花として愛されています。

5枚の花びらにはそれぞれ、「信仰」「希望」「慈善」「正義」「平和」という意味があり、お守りのような存在とされているようです。そのため、西洋ではペンタスはとても縁起の良い花とされています。

ペンタスの色別の花言葉

ペンタスには、赤やピンク、白、紫などさまざまなカラーバリエーションがありますが、色別の花言葉は特に定められていないようです。花によっては、色別に見るとギフトにふさわしくない花言葉を持つ種もあるのですが、ペンタスはそのような心配はありません。

自分や相手の方の好みに合わせて自由に選んでください。

ペンタスの基本情報

ペンタスの花言葉は、お守りのような素敵な意味合いがあります。ペンタスをフラワーギフトとして大切な人に贈ったり、自分で育てて楽しむなら、もう少しペンタスのことを知ってみませんか。ここからは、ペンタスの特徴や名前の由来、誕生花などをご紹介します。

 

科・属 アカネ科・ペンタス属
和名 草山丹花
英名 Star cluster
学名 Pentas Lanceolata
原産地 熱帯アフリカ東部~アラビア半島
開花期 6月~9月

ペンタスの特徴

ペンタスは、小さな星型の花を密集して咲かせる熱帯性低木で、開花期は初夏〜秋の終わり頃までです。原産地は熱帯アフリカなどで、温暖な気候を好みます。基本的には多年草ですが、寒さには弱いため、日本では一年草として扱われることがほとんどです。

ペンタスの花径は小さいですが、アジサイのようにまとまって密集するので存在感は大きく、庭先やフラワーギフトを明るく彩ってくれるでしょう。甘くて清涼感のある香りも魅力です。花の色は白やピンク、赤、紫などさまざまで、一重咲きや八重咲きなど多くの品種があります。

ペンタスの名前の由来

ペンタスの名前は、ギリシャ語で「5」を意味するPenta(ペンテ)が語源です。花の形が星型で五芒星(ごぼうせい)の形をしていることから名付けられました。

英名ではStar cluster(星団)と呼ばれますが、小さな星がたくさん集まって咲いている様子から連想されたようです。

また、和名の草山丹花(クササンタンカ)はペンタスが同じアカネ科のサンタンカ(山丹花)に似ていることから名付けられました。ちなみに、学名である「Pentas Lanceolata(ペンタス ランケオラータ)」のLanceolataは「槍のような」という意味であり、ペンタスの先のとがった葉を表しています。

ペンタスの誕生花

誕生日に花をプレゼントしたいと考えている方も多いのではないでしょうか。誕生日プレゼントにはその日の誕生花を贈ると特別なギフトになるでしょう。

ペンタスが誕生花となる日は、6月26日、9月16日、11月5日です。当日や近辺に誕生日を迎える人がいたら、ぜひペンタスを贈ってみてください。

ペンタスの人気の品種

ペンタスには花の色や咲き方によってさまざまな品種が存在します。草丈や花の大きさなども異なるので、好みに合わせて選びましょう。フラワーギフトには、大輪の花や八重咲きなどのボリュームがある品種を選ぶと華やかになります。

以下で、ペンタスの人気の品種を解説します。

グラフィティー

グラフィティーは大輪でよく枝分かれし、華やかに庭先を彩ってくれる品種です。花壇や寄せ植え、コンテナでも良く咲くので、管理しやすいというメリットがあります。

6~9月までの間に次々と花を咲かせる品種のため、初心者の方にもおすすめです。花の色はさまざまで赤、白、青などがあります。

ペンタス・バタフライ

ペンタス・バタフライは、ペンタスの代表的な品種群の一つです。花びらが大きく、蝶の羽のように見えることから名付けられました。株張りがよく、大きく広がっていくので育てがいがあります。カラーバリエーションが豊富で、園芸用としても人気です。

ペンタス・ニュールック

ペンタス・ニュールックは、ペンタスの中でも小さな花を咲かせる品種で、草丈も20〜25cmとコンパクトなのが特徴です。ガーデニングをされている方に人気で、ホームセンターや園芸店などで種や苗を購入できます。赤、白、ピンク、紫など花の色もさまざまで、夏の花壇や庭先を鮮やかに彩ってくれるでしょう。

ライカピンク(八重咲き)

ライカピンクは、小さいものの八重咲きでたくさん咲かせるのでボリュームを感じられる品種です。赤、白、ピンク、紫など花の色を選ぶ楽しみもあります。まとまりが良いので一つの大きな花にも見え、花壇や鉢植えでは華やかな存在感を放ちます。

パニックタワー

パニックタワーは、ペンタスの中でも特に夏の暑さに強い品種で、温暖な地域での栽培に向いています。草丈が高いため、花壇では後方から中央にかけての配置がおすすめです。切り花としても扱いやすいので、花束やアレンジメントなどのフラワーギフトにも適しています。

スタークラスター

スタークラスターは花びらが大きく、アジサイのようなボリュームがあり、見ごたえのある品種です。葉の色も濃い緑色なので、花の色とのコントラストを楽しめるでしょう。丈夫で育てやすく、初心者の方でも挑戦しやすいです。

開花期も5~11月と長めなので、長く花の美しさを楽しみたい方におすすめです。

ペンタスの育て方

ペンタスは開花時期が長く、1株でも華やかに庭先を彩ってくれるため、ガーデニングで育てるのもおすすめです。生育が良く、丈夫で育てやすいので初心者の方でも挑戦しやすいでしょう。現在は、鉢植えで育てやすいように、さまざまな園芸品種が誕生しています。

以下では、ペンタスの育て方やポイントを解説します。ぜひ、気軽にチャレンジしてみてください。

用土・植え付け

ペンタスは過湿に弱いため、水はけの良い土を使いましょう。用土を自分で配合する場合は、赤玉土小粒と腐葉土と粒状パーライトを6:3:1の割合で配合します。ホームセンターや園芸店で購入できる草花用の培養土は、手軽で育成も良くなるのでおすすめです。

置き場所

ペンタスは日当たりと風通しの良い環境を好みます。暖かい地域が原産のため、暑さには強いのですが、真夏の直射日光に当たりすぎると弱ってしまうこともあるので注意しましょう。コンクリートに直置きすると地面からの熱が伝わり、株に負担をかけるので、スタンドなどを利用して高さを出すと効果的です。

また、高温多湿になりやすい梅雨は、軒先など雨がしのげる場所に移動させましょう。

ペンタスは寒さが苦手なので、日本の冬に屋外で育てていると枯れてしまいます。5℃以上を保つ室内では冬を越せるので、季節に合わせて置き場所を変えるのがおすすめです。

水やり

ペンタスは湿気を嫌う性質があるので、水のやりすぎには注意しましょう。鉢植えの場合、土が乾燥したタイミングで鉢底から水があふれるくらいたっぷりと与えます。

ただし、水切れ状態になっても生育に良くないため、乾燥が激しくなる夏場は様子を見て水やりをしましょう。ペンタスの葉がしおれていたら、水が足りていない合図です。

夏以外の季節は、土の状態を見ながら適度に与えるようにしましょう。

肥料

開花期が長く、次々に花を咲かせるペンタスには、たくさんの栄養が必要になります。そのため、開花期である初夏から秋の終わりにかけては定期的に肥料を与えましょう。

開花期は2週間に1回程度のペースで、ゆっくりと効いていく固形肥料を株元にまくと花つきが良くなります。花つきが悪い場合は、即効性のある液体肥料も併用すると効果的です。

室内で冬越しさせる場合は、休眠期に入るので肥料は必要ありません。

花がら摘み・切り戻し

ペンタスの花が咲き終わったら、こまめに花がらを摘み取っておきましょう。花をそのまま残しておくと、種子を作ろうとしてエネルギーを消費してしまい、新たな花が咲きにくくなります。さらに、花が落ちることで株元が汚れ、害虫発生の原因にもなります。

ペンタスは枝分かれして大きくなっていくので、花が終わったら脇芽が見える位置で切り戻してください。脇芽が育って次々に花を咲かせるようになるでしょう。

植え替え

根張りが旺盛なペンタスは、同じ鉢植えで育て続けると根詰まりを起こすことがあります。酸素や水分をうまく吸い上げられず、株が枯れてしまう原因にもなるので、1~2年に一度は一回り大きな鉢に植え替えをしましょう。

植え替えに適している時期は、生育期を迎える前の5月頃です。清潔な鉢と土を用意し、根付いている古い土を半分ほど落として植え替えましょう。

冬越し

ペンタスは寒さに弱いので、暖かい地域でない限り、屋外での冬越しは難しくなります。

地植えでは一年草として扱われることが多いですが、11月までに鉢に移し、室内に入れておけば冬を越すことも可能です。

室温が5℃を下回らないようにしておき、明るい窓際で管理しましょう。乾燥を防ぐためにエアコンの風に当たらないようにしてください。冬は休眠期のため、水やりと肥料を控えめにするのがポイントです。また、窓際が冷え込みやすくなる夜間は、部屋の中央に移動させてあげましょう。キャスター付きのスタンドに置くと、室内での移動がしやすくなります。

増やし方

ペンタスのお世話に慣れてきたら、株を増やしてさらに彩りを楽しんでみましょう。ペンタスは挿し木で簡単に増やせるので、初心者の方にもおすすめです。以下の手順で増やせます。

  1. 元気な枝を5~10cmほど切り取ります。
  2. ポットに赤球土やバーミキュライト、鹿沼土などの挿し木用の土を用いて植え付けます。
  3. こまめに水をやりながら日陰で管理してください。

1ヶ月ほどでしっかりと根を張るので、花壇や鉢植えに植えられるでしょう。

気を付けたい病害虫

丈夫でトラブルの少ないペンタスですが、環境が整っていないと病害虫の被害に遭うこともあります。早期発見と対処で株を守れることもあるので、日頃からこまめに状態を確認しておきましょう。

病気

ペンタスで気をつけるべき病気は、灰色カビ病と立枯病です。

灰色カビ病は、葉に茶色い斑が出現し、放置していると葉にカビが広がって株を枯らしてしまいます。病気は高温多湿の時期にかかりやすいので、見つけ次第悪くなっている葉を取り除き、風通しの良い場所に移動させましょう。

害虫

ペンタスには、アブラムシやカイガラムシがつくことがあります。どちらも繁殖力が強く、放置しているとすぐに大量発生して株を弱らせてしまうでしょう。害虫を見つけ次第、すぐに駆除してください。数が少なければ、歯ブラシなどでこそぎ落とすこともできますが、すでにたくさんの害虫がついている場合は、専用の殺虫剤を噴霧するとまとめて駆除できます。

ペンタスは食べられる?エディブルフラワーとは

ペンタスの花は食べることができます。花を楽しむだけでなく、実用的な使い方ができるのは魅力的です。ペンタスを始めとした食用の花のことを「エディブルフラワー」と呼びます。エディブルフラワーは毒性がないため生で食べられ、料理やお菓子に彩りを与えてくれます。ビタミンなどの栄養素が含まれている花も多いので、野菜のような感覚で食べられるでしょう。

ペンタスは味に癖がなくほんのり甘いため、気になる方は食べてみてください。

ペンタスを食用として育てる場合は、エディブルフラワー用の苗や種から育てましょう。鑑賞用のペンタスには農薬が使われていることがあり、食用には向かないことがあります。

ペンタスを贈るおすすめのシーン

ペンタスを大切な人に贈るときは、花言葉を意識してみませんか。大切な人の夢や希望を応援するような場面で贈ると喜ばれるでしょう。最後に、ペンタスを贈るおすすめのシーンをご紹介します。

新しいスタートや門出を迎える人に

入学や入社、結婚や出産など、人生の新たな門出を迎える人にペンタスを贈りましょう。夢や希望をもって頑張ろうとしている人を応援する気持ちを込めることができます。ペンタスの「希望が叶う」「誠実」といった花言葉は、新しいスタートを切ろうとしている人にぴったりです。

ただし、新生活を始める人は準備などで忙しいことがあるので、贈るタイミングをはかり、アレンジメントなど管理がしやすいフラワーギフトを贈りましょう。

受験や就職を頑張っている人に

フラワーギフトを贈るのは、必ずしも祝いや記念日でなくても構いません。何かに頑張っている人や努力している人を勇気づけるために贈るのも素敵です。ペンタスには「鮮やかな行動」、「願い事」、「希望が叶う」という花言葉があります。

夢に向かって行動し、願い事を叶えてほしいという応援の気持ちを込めてペンタスを贈りましょう。具体的には、受験勉強や資格取得勉強、就職活動などを頑張っている人へのプレゼントにおすすめです。

ペンタスの花言葉をギフトと共に贈ろう

今回はペンタスの花言葉、人気の品種、育て方を解説しました。ペンタスの花言葉は、「希望が叶う」「願い事」「博愛」「誠実」「鮮やかな行動」です。花言葉には怖い意味はないため、安心して贈ることができるでしょう。見た目も華やかなので、大切な人へのフラワーギフトとして贈ってみませんか。

ペンタスの花言葉を知ることで、より心のこもった贈り物になることでしょう。

大切なあの人にお花を送ってみませんか?