シンビジウムの花言葉を色別に解説!プレゼントにピッタリな色は?

 

シンビジウムは、美しい花の姿と多様な花色で知られるエレガントな観賞用の植物になります。それぞれの花色に秘められた花言葉には、素敵なものが多いため、プレゼントにも人気ですよ。この記事ではそんなシンビジウムのカラー別の花言葉を詳しく解説します。

また上手な育成の秘訣についても紹介しますので、是非最後までチェックしてください。

シンビジウムってどんな植物?

 

シンビジウムは、上品でありながらも華やかな花姿と多彩な色合いで人気の植物です。

贈り物としても胡蝶蘭に次いで人気があります。

ではシンビジウムとはどんな植物なのでしょうか。ここでは基本情報や特性について詳しく解説します。

基本データ

植物分類 常緑植物(半着生植物)
学名 Cymbidium(シンビジウム)
科/属 ラン科/シンビジウム(シュンラン)属
英名 Cymbidium(シンビジウム)
和名(別名) 霓裳蘭(ゲイショウラン)/シンビデューム
原産地 インド北部/ミャンマー/タイ/フィリピン/オーストラリア
草丈(樹高) 30〜100cm
開花時期 12~4月
花の色 ピンク/白/黄色/オレンジ/緑/茶/複色など
耐寒性/耐暑性 やや弱い/強い
花言葉 華やかな恋/深窓の麗人/高貴な美人/誠実な愛情/飾らない心/野心/気取らない心/素朴/熱心
誕生花 1月15日・22日/11月7日/12月18日

 

シンビジウムの原種はインド〜アジア〜オーストラリアなどにかけて約60種類以上分布していると言われています。日本で特定されたのはそのうち7種類で、着生・地生・半地生と、諸々の形で存在しているのです。

またこの植物が日本に渡来したのは明治時代以後で、開花時期が長く色合いも美しいことから、贈答用のランとしても人気があります。

 

※着生植物(ラン)とは?

着生ランとは、地面に根を生やすのではなく、木や岩や壁などに張り付いて生息する植物のことです。多くは太い根から空気中に含まれる水分などを取り込みバルブ(肥大した塊茎)に養分を蓄えて生きています。したがって、単純に足場として木や岩を活用しているのです。

一方地生ランは、他の植物と同じように地面に根をおろして、土壌から栄養分を吸収しています。ちなみにランの約7割は着生種だと言われます。

名前の由来

学名の「Cymbidium(シンビジウム)」は、ギリシャ語で「舟」を意味する「cymbes」と「形」を意味する「eidos」が語源になっているようです。これはリップとも言われる唇弁(しんべん)が、船に似ていることに由来していると言われています。

切り花の楽しみ方

シンビジウムの花の旬は冬季ですが、開花時期は12月〜4月くらいまでと長めになります。

最初の花が開花してから1ヶ月以上見頃が続くのです。

切り花の持ちも良く、涼しい場所に置けば約1か月以上楽しむことができます。

シンビジウムの切り花は丈夫なので、業務用に活用されることも多いです。また最近では高級感がある花として、結婚式のブーケや装花としても取り入れる人が増えています。

さらに押し花やドライフラワーとして活用できるのも、シンビジウムの魅力です。

シンビジウムの花言葉に秘められた意味

世界の4大洋蘭の1つとしても人気があるシンビジウム。

花色や花形も多種多様で、豪華ながらもエレガントな佇まいが魅力となり、多くの人々に愛されています。

ではシンビジウムにはどんな花言葉が秘められているのでしょうか。

プレゼントにシンビジウムを取り入れたいと思っている方の参考にして頂けると幸いです。

シンビジウム全体の花言葉

花言葉は多くの伝説や歴史的背景に基づいて付けられています。そのため特定の花に特別なメッセージが秘められているのです。

花言葉を知れば、花をプレゼントする楽しみが増えます。

では早速シンビジウムの全体の花言葉をチェックしてみましょう。

 

①飾らない心

飾らない心を持つ人は、どんな時にも自分に素直でクリアな意志を持っています。したがって自然のまま振る舞うことを大切にして、自分を必要以上に大きく見せようとはしないでしょう。

この花言葉は、シンビジウムのナチュラルな色合いから誕生しました。華やかでありながらも、パステル調の優しいニュアンスカラーには心癒されます。

②高貴な美人

高貴な美人とは人柄に気品があり、いい家のお嬢様といった感じでしょうか。

これはシンビジウムの華やかな美しさに焦点を当てた花言葉です。背が高く凛とした姿で咲く様子から高貴な美人をイメージしたのでしょう。

③素朴

「素朴」とは、飾り気がなくてありのままでいることです。多くは褒め言葉として活用されることが多いでしょう。

他のランは原色に近い華やかな色合いをしていますが、シンビジウムは落ち着きのあるプレーンな色合いが魅力です。したがって、この花言葉は自然体で控えめな色を持つこの花に親しみを込めて付けられたと考えられます。

④華やかな恋

シンビジウムは「4大洋蘭」にピックアップされていますが、その中ではかなりやわらかい印象があります。しかし品種改良が進んだことで、現在はカラフルな品種も増えていて、中には胡蝶蘭のように花茎を垂らして咲く品種も存在します。そんな姿には優雅さと艶美さがあり、また違った表情を見せてくれるのです。華やかな恋という花言葉は、そんなシンビジウムの多角的な魅力を捉えたものだと考えられます。

シンビジウムの色別の花言葉

シンビジウムにはカラー別に花言葉が付けられています。ネガティブな花言葉はなく、どれも素敵なものばかりなので、贈り物にも最適です。

ここでは色別に付けられた花言葉を紹介していきましょう。

 

ピンク「上品な女性」

ランにはビビットな色合いが多い中、シンビジウムのピンクはレトロな雰囲気を持っています。そのため甘いとか可愛いというよりも、上品な魅力があるのです。

ピンク色はバリエーションの幅が広く女性を若返らせる色とも言われています。特に鮮やかなピンクは気分を上げてくれるのに役立ち、落ち着いたピンクはリラックス効果が抜群です。

 

白「深窓の麗人」

「深窓」とは大きなお家に住んでおり窓までの距離が遠いことを意味しています。あるいは心の距離を表している可能性もあるでしょう。また「麗人」とは容姿が美しい女性のことです。したがって白のシンビジウムに秘められた花言葉は、手が届かない人というイメージが強くなります。相手の純真無垢な美しさを称えたい時の贈り物としてピッタリですね。

 

黄色「誠実な愛情」

円熟したパステルイエローのシンビジウムには、「誠実な愛情」という花言葉が付けられています。その包み込んでくれるような優しい色合いは、洋ランでありながら素朴ささえ感じるほどです。

好きな女性へのプレゼントには、最適な花言葉ではないでしょうか。

 

緑「野心」

黄緑色のシンビジウムには「野心」という花言葉が込められています。「野心」とは新しいことに挑戦したいと密かに思う気持ちを表しているのです。

色の世界で言うと黄緑色は創造力とフレッシュさを意味しており、新しいものを取り入れるパワーを秘めています。したがって起業してこれから何かを始める方へのギフトには最適ではないでしょうか。

シンビジウムの上手な育成のコツ

シンビジウムは花の少ない冬の時期に華やかに咲いてくれる植物です。ランの中では栽培も簡単な方なので、一度は育ててみたいと思っている方も多いのではないでしょうか。

またお祝いでシンビジウムを貰ったけれど、どうやって育てたらいいのか分からないと困っている方もいるでしょう。

ここでは基本的な育成のコツや、お手入れ方法を紹介しますので参考にしてください。

栽培の環境

早速シンビジウムを栽培する上で最適な環境についてチェックしていきましょう。

ここでは置き場所の日当りや土壌作り、肥料、水やりのタイミングなどを詳しく解説します。

置き場所~日当り

シンビジウムは鉢花として育成されることが多いです。年間を通して日当たりの良いエリアに置くことが丈夫に育てるコツになります。

そのため、1月〜2月にかけての本当に寒い時期以外は屋外での栽培がおすすめです。

ただし強い直射日光を浴びると葉焼けの原因になりますので、6月〜9月いっぱいは遮光ネットなどを活用して強い日差しをカットしましょう。

また日光不足になると育ちが悪くなるので、冬場は室内で管理する場合でも、暖かくお天気の良い日には日光浴させてあげると良いですよ。

土作り

水はけの良い土が適しています。シンビジウムはたくさんの水分を必要としますが、滞りがあると根腐れを起こしやすいのです。

したがって、初心者の方であれば市販の洋ラン用の培養土を活用しましょう。

その他ミックスコンポスト(バークチップや軽石などをミックスさせたもの)やバーク単体などの土を活用するのもおすすめです。

鹿沼土や赤玉土は保水性が高すぎるので、避けるようにしてください。

肥料

シンビジウムの場合は、液体肥料と固形肥料を使い分けると良く育ちます。開花時期が終わる5月には固形肥料がおすすめです。有機肥料の場合は月に1度のペースで取り替えますが、化学肥料であれば春に1度だけ与えてください。

また暑い夏(8月〜9月)は週に1回液体肥料を施します。それ以降は肥料を与えるのは避けるようにしましょう。

 

水やりの頻度

この植物は茎の付け根にある球状のバルブに水分を蓄えることができます。そのため少しくらい水やりを忘れても枯れてしまうことはありません。春から秋の間は、鉢土の表面が乾いたら充分に水を与えます。また冬場は、約7日〜10日に1度の割合で水やりを行ってください。

水を与える時間帯にも注意が必要です。夜間の水やりは冷えてしまうので行いません。

また水道の水は冷えているので、室温と同程度の温度にした水を与える方が良いです。

シンビジウムのお手入れ方法

ここからは最も大切なお手入れのポイントを紹介します。

これさえマスターすれば、毎年きれいなシンビジウムの花を楽しむことができますよ。

ここでは植え替えのコツや株分けのポイントを詳しく解説します。

植え替え

シンビジウムは定期的に植え替えることで、根を強化していくことができます。

これは新しい土に移すことで、フレッシュな栄養分が根に行き渡るからなのです。

植え替えは2年に1度の割合がベストになります。(植え替えに適している時期は3~4月)

5月に入る前に行うようにしましょう。

植え替えをする際には、今よりも少し大きな鉢を用意します。これ以上株を大きくしたくないという場合は、株分けするのがおすすめです。

株分け

株分けの時期は植え替え適期と同じです。株分けは茎の付け根にある球根のような塊(バルブ)を使います。バルブの役目は養分や水分を蓄えることです。葉が出ていない古いバルブ(バックバルブ)は、新しいバルブに栄養を送る役割を果たしています。

ただし中身がスカスカのバルブは既に役割が終わっていると考えられるでしょう。

株分けは芽が出ている新しいバルブとバックバルブが2〜3つ以上になるように、清潔なナイフなどでカットして活用します。

植え替え/株分け後の管理

植え替えまたは株分け後は繊細な状況になっていますので、数週間ほどは管理に気を付けてください。鉢は日陰で管理して、水やりも控えめにするのがおすすめです。

水苔を使用している場合は保水性が高いので、土の中までしっかり乾いているのを確認してから水やりを行いましょう。

シンビジウムを来年も花を咲かせるために注意したいこと

シンビジウムは開花時期が長いことも魅力の植物です。しかし長期間花を咲かせると株が脆弱になるため、他の蕾が咲き出したらカットして、切り花として楽しむのがおすすめになります。

また生育期には新芽が次々に出ますが、これを放置すると栄養が分散してしまって葉ばかりが育つような現象が起こるようになるのです。

これを防ぐために大切なのは「芽かき」の作業になります。

芽かきのポイント

芽かきとは、たくさん出た新芽を間引く作業になります。この作業を行うことで1つ1つに十分な栄養を運ぶことができるようになりますよ。

基本的にはバルブ1つに対して1つの芽を残すのがポイントです。

新芽には花芽と葉芽があり、ふっくらしているのが花芽になります。わからない場合は新芽が生長するのを待ってみてください。

芽かきをする際は、清潔に消毒したハサミなどを使い、ウイルスに感染しないよう配慮しましょう。

注意したい病害虫

軟腐(なんぷ)病

この病気は細菌が原因となっており、土壌中の細菌が植物の傷などから侵入します。

主に高温多湿で発生しやすいため、予防のために梅雨時などは軒下などに入れるようにしましょう。

ナメクジ

ジメジメした時期に注意したいのは「ナメクジ」です。ナメクジは2匹いれば産卵しどんどん増えていくので、1匹見つけたらすぐに退治するようにしましょう。

自宅ですぐにできるのは「熱湯」をかける方法です。また昔から言われる「塩」をかける方法も有効になります。

塩をかけると脱水状態になるので、弱っている間に駆除してください。

プレゼントにシンビジウムを贈る最適なシーン

 

シンビジウムには素敵な花言葉がたくさん付けられています。そのため、さまざまなお祝いのシーンで贈られることが多いでしょう。

ではどんなお祝いの場面に適しているのでしょうか。

 

好きな人へのプレゼント

シンビジウムには「誠実の愛情」という花言葉が秘められています。そのため好きな人への告白のシーンにピッタリです。

また結婚記念日やパートナーの誕生日など、誠実に愛を育んでいきたいと思っている方への贈り物にも向いています。

 

父の日・母の日のプレゼント

「飾らない心」という素敵な花言葉が込められているシンビジウムは、感謝の気持ちを表すにも最適ではないでしょうか。

特にガーデニングが好きなご両親や親族の方なら喜んで頂けるはずです。

シンビジウムの華やかでありながらも素朴な美しさは、感謝の気持ちを伝える場面にも適しています。

 

結婚祝い

「華やかな恋」という花言葉を秘めるこの花は、結婚祝いにも向いています。

特に電撃結婚をしたカップルや、短期間で入籍した方々へ祝福を込めて贈るのに最適な花言葉が付けられていますよ。

シンビジウムのエレガントな美しさは、門出を祝う日の贈り物にピッタリです。

シンビジウムの花言葉は素敵なものばかり

 

シンビジウムは、優雅でありながらもナチュラルな美しさが際立つ植物になります。

洋ランの中でも胡蝶蘭に次いで人気があり、贈り物として選ばれることも多いですよ。

特に花の少ない冬の時期に開花して、長期間私たちの目を楽しませてくれるところもうれしいポイントです。

あなたも是非素敵な花言葉がこもったシンビジウムを、大切な方へ贈ってみませんか。

大切なあの人にお花を送ってみませんか?