秋の花といえば?秋に出回る人気の花を一気に紹介

 

金木犀の甘い香りが漂う頃になると、街はすっかりと秋の色に染まります。

そんな秋に美しさをプラスしてくれるのが、色とりどりに咲く秋の花たちです。

この記事では秋を代表する花の他にも、少し珍しい花や贈り物にピッタリの花などをピックアップしてみます。是非あなたのお気に入りの花を見つけてみてくださいね。

秋の花といえば?

秋に咲く花と言うと、9月〜11月頃に咲く花をイメージする方が多いのではないでしょうか。しかしガーデニングの場合は、はっきりと区別することは難しく、例えば春から秋にかけて咲く花や秋から咲き始めて春まで咲く花などが存在します。

ここでは秋に咲く花の特徴や魅力を紹介しましょう。

秋の花の特徴

①温かみのある色合い

秋には、ケイトウやコスモスなどの温かみがある暖色系の色彩を持つ花が多くなります。

四季がある日本の秋にふさわしい色合いを持っているため、この時季たくさん出回る実ものとの相性も抜群です。

②お手入れがしやすい

暑さが一段落して過ごしやすくなる秋は、ガーデニングにピッタリの季節になります。

夏は急生長する草花でも、秋になると日照時間が短くなり、ゆっくりと生長していくようになるのです。そのためお手入れがしやすくなります。

また秋の花はある程度寒さに強いため、丈夫で育てやすいというメリットもあるでしょう。

秋の花といえば?~ガーデニングに使いやすい花8選

先にも紹介したように、秋はガーデニングに向いている季節です。

太陽の光も弱くなり水やりも楽になりますし、虫の発生が少なくなるのもうれしいポイントではないでしょうか。

ここではガーデニングに向いている花を8種類紹介します。

①サルビアセージ

科/属 シソ科/サルビア(アキギリ)属
英名 Common Sage(コモン セージ)
和名(別名) 薬用(ヤクヨウ)サルビア
原産地 地中海沿岸
草丈(樹高) 30~60cmくらい
花の色 ピンク/白/紫
花言葉 家族愛/良い家族/燃える思い/知恵/尊敬
誕生花 10月5日/11月5/12月18日
用途/特性 キッチンガーデン/カラーリーフ

 

こちらは料理用のハーブとしても有名で、キッチンガーデンにも活用されます。

また品種によって白や紫色などの葉っぱがあるので、カラーリーフとして楽しめる点も魅力です。開花時期も長く、夏から晩秋までお庭に華を添えてくれます。

また日光に良く当てると葉っぱの香りが良くなりますよ。

②ユーフォルビア

科/属 トウダイグサ科/トウダイグサ(ユーフォルビア)属
英名 Euphorbia(ユーフォルビア)
和名(別名) 灯台草(トウダイグサ)/スパージ
原産地 地中海沿岸
草丈(樹高) 10~100cm
花の色 赤/オレンジ/黄/白/緑/紫
花言葉 明るく照らして/地味/控えめ
誕生花 2月19日/8月26日/ 8月31日/11月9日
用途/特性 カラーリーフ

 

ユーフォルビアは夏から秋にかけて、繰り返し咲いてくれる使い勝手のいい草花です。

ひとつひとつの花は非常に小さいですが、花の数が多いためボリュームもあります。

花がら摘みなどの手入れも不必要なので、ハンギングにも最適です。ただし寒さには弱いため、日本では1年草として扱われています。

③シュウメイギク

科/属 キンポウゲ科/イチリンソウ(アネモネ)属
英名 Japanese anemone(ジャパニーズ アネモネ)
和名(別名) 秋明菊(シュウメイギク)
原産地 中国/台湾
草丈(樹高) 30~150cm
花の色 白/ピンク
花言葉 薄れゆく愛情/多感な時/忍耐
誕生花 9月14日・30日/10月8日・15日
用途/特性 花壇/鉢植え/切り花

 

シュウメイギクは9〜11月に咲く多年草で、日本では昔から華道や生け花として活用されて来ました。花色は白やピンクで、優美で可憐な花の姿が魅力です。

この花は根付けばお手入れが楽なので、初心者でも簡単に育てることができます。冬の間は株元をウッドチップなどでマルチングしておくと、生育が良くなるのでおすすめです。

④コスモス

科/属 キク科/コスモス属
英名 Cosmos(コスモス)
和名(別名) 秋桜(アキザクラ)
原産地 メキシコ
草丈(樹高) 50~120cmくらい
花の色 ピンク/赤/白/オレンジ/黄/茶
花言葉 調和・謙虚・乙女の純真(全体)/乙女の純潔(ピンク)/優美・純潔(白)など
誕生花 9月27日(全体)/10月5日(黄)10月6日(赤)/10月14日(白)/10月22日(ピンク)
用途/特性 花壇/切り花

 

俳句の世界では秋の季語としても用いられているコスモスは、秋を代表する花です。

風にそよぐ清楚な姿を見て、秋を感じる方も多いのではないでしょうか。

この花は丈夫で育成も簡単ですが、湿度には弱いので風通しの良い場所に植えるのがおすすめです。

⑤リンドウ

科/属 リンドウ科/リンドウ属
英名 Gentian(ゲンチアナ)
和名(別名) 竜胆(リンドウ)/疫病草(ヤミエグサ)
原産地 日本(本州・四国・九州)
草丈(樹高) 30~50cm
花の色 青紫/ピンク/白
花言葉 勝利・正義感(全体)/愛らしい(ピンク)/誠実な人柄(白)など
誕生花 8月31日/9月16日/10月20日
用途/特性 落葉性/切り花

 

リンドウは、日本のあちこちに自生する多年草です。春に新芽が出て、9〜11月頃に花を咲かせます。花穂を垂直に伸ばして、小さな花が連なって咲くのが特徴です。

この花は曇りや雨の日には咲かないので、なるべく日当たりの良い場所で管理するようにしましょう。しっかりと根付けば、毎年美しい花を咲かせてくれます。

  

⑥ケイトウ

科/属 ヒユ科/ケイトウ属
英名 cooks comb(クックス コーム)
和名(別名) 鶏頭(ケイトウ)
原産地 熱帯アジア/インド
草丈(樹高) 10~200cmくらい
花の色 赤/オレンジ/ピンク/黄/淡緑
花言葉 風変わり/個性/おしゃれ/気取り屋/色あせぬ恋
誕生花 8月24日/8月29日
用途/特性 初心者でも育てやすい

 

ケイトウはニットのような質感があるので、実ものなどと組み合わせて花束にすれば、秋を演出することができます。最近では淡い黄色や鮮やかなピンクなどカラフルな色が展開されており、アレンジの幅が広がっているのも魅力です。

日当たりと水はけが良い場所に植えれば、夏から晩秋まで長い間咲き続けてくれるでしょう。

⑦バコパ(ステラ)

科/属 ゴマノハグサ科/ステラ属
英名 Bacopa(バコパ)
和名(別名) ステラ/ズーテラ
原産地 アフリカ/カナリア諸島
草丈(樹高) 10~20cm
花の色 白/紫/ピンク/複色
花言葉 小さな強さ/愛らしい/心が和む/家族/知恵
誕生花 1月16日
用途/特性 グランドカバー/寄せ植え

 

バコパは、ほぼ1年を通して可愛らしい花を咲かせてくれるので、ガーデニングには大活躍する花です。タフでよく育つので初心者の方にもおすすめ。

ただし夏の高温多湿には弱い傾向があるので、夏場は半日陰のエリアに置いてあげてください。また冬場も霜に当たると枯れてしまうので注意が必要です。

 

⑧カリブラコア

科/属 ナス科/カリブラコア属
英名 Trailing Petunia(トレーリング ペチュニア)/Mini Petunia(ミニ ペチュニア)
和名(別名) 小輪(ショウリン)ペチュニア/Million bells(ミリオンベル)
原産地 南アメリカ
草丈(樹高) 10~30cm
花の色 赤/ピンク/青/黄/白/オレンジ/茶など
花言葉 自然な心/穏やか/心が和らぐ/あなたといる安らぎ
誕生花 4月15日/6月20日
用途/特性 ハンギング仕立て/寄せ植え

 

カリブラコアは、ペチュニアを小さくしたような花を咲かせる草花です。開花時期も長く4〜11月頃までお庭をカラフルに彩ることができます。

また草姿が匍匐性なので、色々な仕立て方が楽しめるのも魅力です。

またペチュニアと比較すると雨による花びらの傷み方が少ないので、お手入れも簡単ですよ。挿し芽をして小苗を作ることで、冬越しさせることもできます。

 

花屋さんに出回る秋の花といえば?プレゼントに人気の花8選

秋になると気温が下がるので、切り花にとっても過ごしやすいシーズンを迎えます。

花屋さんには秋めいた葉ものやユニークな実ものなども揃い、秋色を濃くしていくでしょう。

では秋に出回る中で、プレゼントに人気な花は何でしょうか。ここでは8種類紹介しますので、ギフトを選ぶ際の参考にしてください。

①ブバルディア

科/属 アカネ科/ブバルディア属
英名 Bouvardia(ブバルディア)
和名(別名) 管丁字(カンチョウジ)
原産地 熱帯アメリカ
草丈(樹高) 50~100cm
花の色 赤/ピンク/白/黄/オレンジ
花言葉 交流・情熱(全体)/夢・幸福な愛(ピンク)/親交・清楚(白)など
誕生花 10月10日/12月26日
用途/特性 切り花/花束

 

ブバルディアは、4つの十字のような花びらを持つ可愛らしい花です。花の姿が楚々としてエレガントなので、ブライダルブーケにも活用されます。

またふんわりした四角形の蕾も個性的で、アレンジメントのアクセントとしても人気です。

例えばトルコキキョウやケイトウなどと組み合わせると、秋にピッタリの花束になります。

②ワックスフラワー

科/属 フトモモ科/チャメラウキウム属
英名 Geraldton waxflowdr(ジェラルドン ワックスフラワー)
和名(別名) チャメラウキウム/ウンキナツム
原産地 オーストラリア
草丈(樹高) 50〜200cm
花の色 白/ピンク/赤
花言葉 気まぐれ/繊細/かわいらしさ
誕生花 1月16日・19日・30日/2月8日/3月12日/7月17日/8月21日/1月12日
用途/特性 切り花/リースの花材

 

ワックス(蝋)のようなテイストの花びらと鋭い松のような葉っぱが特徴的な植物です。

オーストラリアなどの砂漠に自生するワイルドフラワーですが、とても繊細な魅力を持っています。

この花には光沢があるので、花束やアレンジメントのアクセントとして活用されることが多いです。また秋色の木の実や葉ものとの相性も抜群なので、リースの飾りにも向いています。

③オキシペタルム

科/属 ガガイモ科/トゥイーディア属
英名 Oxypetalum(オキシペタルム)
和名(別名) 瑠璃唐綿(ルリトウワタ)/ブルースター
原産地 ブラジル/ウルグアイ
草丈(樹高) 40〜100cm
花の色 青/ピンク/白
花言葉 信じあう心/幸福な愛/身を切る想いなど
誕生花 3月8日/4月14日/6月14日/9月7日
用途/特性 ブライダルブーケ/切り花

 

青色のオキシペタルムは「ブルースター」という名前で出回っています。

淡い色調と星型のフォルムは他の花との相性も良く、選ぶ花材によってスイートにもナチュラルにも仕上げることができるでしょう。

例えばホワイトレースフラワーやカスミソウなどの小花と合わせると、爽やかなリゾート風の結婚式にもピッタリのブーケになります。

シャクヤクやマムをミックスさせれば、華やかさをプラスできますよ。

④リューカデンドロン

科/属 ヤマモガシ科/リューカデンドロン属
英名 Silver tree(シルバーツリー)/ Cone bush(コーンブッシュ)
和名(別名) 銀葉樹(ギンヨウジュ)
原産地 南アフリカ
草丈(樹高) 100~300cm
花の色 黄/赤
花言葉 物言わぬ恋/閉じた心を開く
誕生花 1月22日/8月10日/9月4日
用途/特性 切り花/ドライフラワー

 

リューカデンドロンは、シックな色合いの苞(ホウ)とカッコいい雰囲気の花形が人気の植物です。さまざまな品種が展開されており、見た目もバラエティーに富んでいるのも魅力になります。

またこの花は乾燥させても色褪せが少ないため、スワッグやドライフラワーにして楽しむのもおすすめです。プレゼントに採用する時には、落ち着いたトーンのカラーやクルクマと合わせると、大人っぽい雰囲気を演出できます。

⑤ヒペリカム

科/属 オトギリソウ科/オトギリソウ(ヒペリカム)属
英名 Hypericum(ヒペリカム)
和名(別名) 弟切草(オトギリソウ)
原産地 地中海沿岸地方/中央アジア
草丈(樹高) 100cm以下
花の色 黄/赤/ピンク(果実)
花言葉 きらめき/悲しみは続かない/怨念/迷信
誕生花 8月27日
用途/特性 切り花/リース/花束

 

ヒペリカムは赤やピンク、黄色の可愛らしい果実を実らせる植物です。

ツヤのあるヒペリカムの実は、花束に入れるとクールなアクセントになります。質感が花とは異なるため、色々なデザインが楽しめるのです。

例えば紅葉したアイビースタンセピアなどを活用して、秋色の花束を作るのも素敵。

真っ赤なバラやスキミアなどをプラスすると、とてもオシャレに仕上がりますよ。

⑥アスチルベ

科/属 ユキノシタ科/アスチルベ属
英名 Astilbe(アスチルベ)
和名(別名) 泡盛草(アワモリクサ)
原産地 東アジア/北アメリカ
草丈(樹高) 20~80cm
花の色 白/紫/ピンク/赤
花言葉 恋の訪れ/自由/落ち着いた明るさ
誕生花 6月21日
用途/特性 切り花/ブライダルブーケ

 

アスチルベは、ふんわりとしたボリュームがある花穂が魅力的な植物です。

そのため昨今ではブライダルブーケとして活用する人が増えています。アスチルベには色々な花色があるので、ドレスに合わせてチョイスできますよ。

例えば純白の花を使えば清楚な雰囲気に。また濃いピンク色のアスチルベを束ねれば、秋らしい雰囲気を醸し出すこともできるでしょう。

この花は暑さにも強いので、夏の挙式などにもおすすめです。

⑦ダイヤモンドリリー

科/属 ヒガンバナ科/ヒメヒガンバナ(ネリネ)属
英名 Nerine(ネリネ)
和名(別名) Nerines(ネリネス)
原産地 南アフリカ
草丈(樹高) 30~50cm
花の色 ピンク/白/赤/オレンジ
花言葉 また会う日を楽しみに/箱入り娘/華やか/忍耐/幸せな思い出
誕生花 10月13日・17日
用途/特性 切り花/ブーケ

 

彼岸花に似ている花を咲かせるダイヤモンドリリー。実は不吉だとされる「彼岸花」に似ていることから、日本での人気はパッとしませんでした。しかし光を浴びると花びらが輝いて見えることから、海外では根強い人気があったのです。

花の形は全体的にシャープで、淡いピンクや白色は愛らしさも備えているため、結婚式のブーケとしても人気があります。

収穫後の花持ちも良いので、ご自宅用の切り花としてもおすすめです。

⑧パンパスグラス

科/属 イネ科/シロガネヨシ属
英名 Pampas grass(パンパスグラス)
和名(別名) 白銀葭(シロガネヨシ)
原産地 南アメリカ/ニュージーランド/ニューギニア
草丈(樹高) 100~300cm
花の色 白/ピンク
花言葉 光輝/雄大な愛/強気な心/人気
誕生花 11月25日
用途/特性 初心者にも育てやすい/フラワーアレンジメントの花材

 

ツヤツヤの長い花穂が華やかなパンパスグラスは、ススキのような見た目が特徴の植物です。生花とドライが出回っており、秋を彩るディスプレイとしても人気があります。

ドライにはカラフルな色に染め上げられたものもあり、9〜10月頃花屋さんに出回ることが多いです。

秋の花といえば?あなたの好みの花はどれ?

日本には四季があり、それぞれの良さがあります。植物の世界でも9月中旬を過ぎると秋めいたニュアンスが濃くなり、秋を彩る花や実ものなどが展開されるのです。

プレゼントを選ぶ時は、定番のバラやダリアなど華やかな花をメインに選び、秋色に染まった葉ものや実もので飾っても素敵ですよ。

深みのある美しい植物たちを使って、秋を演出してみましょう。

大切なあの人にお花を送ってみませんか?