初心者におすすめ!多肉植物の人気品種5選と美しい姿を保つ育て方

ぷくっと膨らんだ小さな葉を持つセダム属、バラの花ように葉を広げるエケベリア属など、多肉植物は非常に種類が豊富です。そのユニークな姿はどれも魅力的で、1株でも圧巻の存在感を放ち、空間をおしゃれに彩ります。

今回は、そんな多肉植物に注目して、人気の理由や初心者にも育てやすい品種、シンボルツリーにもなる大型品種をご紹介します。さらに、ユニークな姿を維持するための育て方や剪定方法、増やし方についても詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

多肉植物とは

多肉植物とは、厚みのある葉や茎に水分を蓄える特性を持つ植物の総称です。多肉植物に分類される品種は非常に多く、原種だけでも15,000種以上。姿や成長の仕方もさまざまで、葉が薄くて中の水分が透けて見える品種や、季節によって葉色が変化する品種も存在します。

原産地は南アフリカや南米などの乾燥地帯で、多くの品種が日差しを好み、乾燥に強いです。日本の環境は原産地と異なりますが、その品種が好む環境を整えることで、元気に育てることができます。

多肉植物が人気の理由

お庭やお部屋を彩る観葉植物として、多肉植物を取り入れてみませんか?

多肉植物には以下のような魅力があり、初心者はもちろん、インテリアに変化を求める上級者にも大変人気があります。

  • 管理が簡単で育てやすい
  • ユニークな姿でインテリア性が高い

なぜ多肉植物がこんなにも人気を集めているのか、その理由を詳しく見ていきましょう。

管理が簡単で育てやすい

多肉植物は、肉厚な葉や茎に水分を蓄える特性があり、少し水やりを忘れても枯れにくいのが大きな魅力です。そのため、植物を育てることに不安がある方や、留守がちで水やりができない方でも安心して育てられます。

さらに、多肉植物は以下の点でも育てやすさが際立っています。

  • 剪定が簡単でサイズを維持しやすい
  • 成長スピードが緩やか
  • 小さいまま育つ品種も多い
  • 比較的簡単に増やせる

これらの特徴から、多肉植物は特に初心者におすすめです。ミニサイズの多肉植物なら、キッチンの小窓、ワークスペースの片隅などにも飾りやすく、気軽に癒やしの空間を作り出すことができます。

ユニークな姿でインテリア性が高い

多肉植物は、一般的な観葉植物とは異なり、そのユニークな姿が特徴です。ぷっくりと膨らんだ小さな葉をもつ可愛らしいものから、剣のような細長い葉をもつスタイリッシュなもの、うちわのような平べったいものなど、同じ分類とは思えないほどバリエーション豊かです。

これらのユニークな姿は、抜群の存在感を放ち、1株置くだけで空間をおしゃれに彩ります。インテリア性が高い多肉植物は、癒しの空間をつくり出すだけでなく、おしゃれな空間づくりにもぴったり。こだわりを持つ上級者にとっても、注目の植物と言えるでしょう。

多肉植物の種類おすすめ一覧

多肉植物は非常に品種が多く、どれも個性的でおしゃれな姿をしていることから、目移りしてしまう方も多いのではないでしょうか。

そこで、ここからは特に人気の高い5つの品種を紹介します。

  • セダム属
  • エケベリア属
  • ハオルチア属
  • アエオニウム属
  • クラッスラ属

特徴や魅力を簡単に紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

セダム属

果実を思わせるような、ぷっくりとした小さな葉を密集して茂らせるセダム属は、多肉植物の代表的な人気品種です。セダムと言ってもその種類は非常に多く、葉色や葉姿が異なり、さまざまな雰囲気を楽しませてくれます。

その可愛らしいフォルムは、癒しの空間づくりにぴったりです。乾燥に強く、繁殖力が旺盛な特性をもつため、多肉植物初心者にも非常に育てやすい品種です。

エケベリア属

エケベリア属は、花が開いたような形の葉姿が特徴的です。肉厚な葉をロゼット型に広げる姿は力強さがあり、シックな葉色と相まって、スタイリッシュな雰囲気を醸し出します。

エケベリア属も種類が豊富で、丸みを帯びた葉を持つ優しい印象のものや、白い粉をまとったような清楚で美しいものなど、見た目、葉色、サイズもさまざまです。

空間の主役となるような、存在感のある1株を選びたい場合にぴったりの品種と言えるでしょう。

ハオルチア属

ぷっくりと膨らんだ柔らかい葉の先端に透明な「窓」を持つハオルチア属は、その美しい透明感が魅力的です。他の植物にはない独自の特徴を持ち、神秘的な雰囲気を楽しませてくれます。

実は、ハオルチア属には硬い葉を持つ品種もあり、その姿はまったく異なります。インテリア性の高いフォルムを持つ品種ばかりです。

また、ハオルチア属は間接的な光を好む品種なので、置き場所を選びやすく、家具や小物とのコーディネートを楽しみやすいのも、大きな特徴と言えるでしょう。

アエオニウム属

アエオニウム属は、茎を伸ばし、その先に花のように葉をロゼッタ型に広げる品種です。他の多肉植物とは異なるフォルムで、空間をおしゃれに演出します。背が高い品種が多いため、縦のラインを意識した空間づくりにおすすめです。

さらに、アエオニウムは生育期が他の多肉植物とは異なり、冬に育成期を迎えるのが特徴です。他の植物が休眠期に入る中で、その生き生きとした姿を楽しませてくれます。

クラッスラ属

クラッスラは種類が豊富で、三角形のぷっくりした葉を交互に重ねてタワーのように伸びるものや、葉先にくぼみのある筒状の葉をもつもの、炎のような姿をしたものなど、さまざまなバリエーションを楽しむことができます。個性が強い品種が多いため、インテリア性を重視したい場合におすすめです。

実は、観葉植物としてなじみのあるカネノナルキも、このクラッスラに属する多肉植物です。多肉植物というとコンパクトな印象がありますが、シンボルツリーとして活躍する種類も多く存在します。

シンボルツリーにおすすめ!大型の多肉植物6選

多肉植物の中には、大きく成長する品種もあり、シンボルツリーとして活躍するものもたくさんあります。一般的な観葉植物と並んで人気の高い多肉植物の中から、特におすすめの6種類をピックアップしました。

  • アガベ
  • ユーフォルビア
  • ミルクブッシュ
  • サンセベリア
  • スタッキー

それぞれの特徴を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

アガベ

商品ページ:アガベシロップやテキーラの原材料になるアガベ

高さが50~70cmほどに成長したアガベは、シンボルツリーとして理想的な存在。その独特なフォルムは強いインパクトを放ち、空間の中でひときわ目を引く存在となります。スタイリッシュな雰囲気が空間全体をおしゃれに彩り、インテリア性を高めてくれること間違いありません。鉢植えにしてもおしゃれですが、地植えにすると、ダイナミックに葉を広げる迫力のあるアガベを楽しむことができますよ。

ユーフォルビア

商品ページ:サボテンのような多肉植物「大雲閣」

「大雲閣」と呼ばれる品種は、サボテンのような見た目をしていますが刺座(しざ)はなく、ユーフォルビア属に属する多肉植物です。その堂々としたカッコよさと、枝分かれした葉がまるで腕をあげているかのようなチャーミングな印象が特徴ですね。存在感のあるシンボルツリーとして、空間をおしゃれに彩ってくれるでしょう。

ミルクブッシュ

商品ページ:棒状の姿が魅力的なミルクブッシュ

細い枝をカクカクと広げるミルクブッシュは、視線を引き付けるインパクト抜群の多肉植物です。壁を背景に飾ると、まるで絵画を飾っているかのような雰囲気を演出し、空間全体をおしゃれに彩ってくれます。コンクリート鉢や陶器鉢など、鉢との組み合わせで変わるアート感を楽しんでみてください。

サンセベリア

商品ページ:観葉植物として高い人気を誇るサンセベリア

サンセベリアは、剣のような大きな葉が株元から茂り、そのスタイリッシュな見た目が魅力の多肉植物です。その魅力はおしゃれさだけにとどまらず、空気清浄効果が高いことや、風水において邪気を払う力があるとされる点も注目ポイント。スマートな姿で飾りやすく、耐陰性があり置き場所を選びやすい点も見逃せない特徴です。

スタッキー

商品ページ:オブジェのように美しいスタッキー

スタッキーは、土から棒が突き出ているような、面白い姿を楽しませてくれる多肉植物です。見た目のインパクトが抜群で、1株置くだけで、空間全体がセンスあふれるおしゃれな雰囲気へと早変わりします。サンセベリアの仲間なので、育てやすく、耐陰性があり、置き場所を選ばずに飾れるのも大きな魅力です。

柱サボテン

商品ページ:多肉植物の仲間である柱サボテン「鬼面角」

柱サボテンとは、上にまっすぐ伸びるタイプのサボテンの総称であり、品種によってその形は異なります。鬼面角は人気のある柱サボテンの1つで、背を高く伸ばしてシンプルに育てることも、胴切りしてユニークな形に仕立てることも可能。個性的な姿を楽しみながら育てられる点も、大きな魅力です。

多肉植物の育て方|水やりと置き場所がポイント

多肉植物は、手間がかからず育てやすいのが特徴ですが、購入した際のユニークな姿を長く楽しむためには、基本的な育て方をしっかり理解し、実践することが大切です。

ここでは、多肉植物を育てる際に抑えておきたいポイントを3つ紹介します。

  • 水やりをするときはたっぷりと
  • 日当たりのよい場所に置く
  • 風通しのよい場所に置く

それでは、この3つのポイントについて詳しく見ていきましょう。

水やりをするときはたっぷりと

多肉植物は、乾燥気味に育てることが大切で、頻繁に水やりをする必要はありません。

では、どのように水やりを行うのかというと、タイミングと頻度がポイントとなってきます。

生育期 葉の水分量が減り、シワがよってきたら与える
休眠期 休眠期に向けて徐々に水やりの頻度を減らし、休眠期は月1回程度で与える

ちなみに、多肉植物は春秋型、夏型、冬型の3つのタイプがあり、品種によって生育期が異なります。選んだ品種の特徴を理解したうえで、水やりを行う点に注意してください。

水やりの量に関しては、鉢底から流れ出るほどたっぷりです。葉に直接水をかけると蒸れを引き起こす原因となるため、土に水をかけるように注意してください。

日当たりのよい場所に置く

多肉植物の多くは日光を好むため、1日のうち半日以上日光を浴びられるのが理想的です。そのため、窓辺の明るい場所を選んで置いてあげるとよいでしょう。

もし十分な日光を確保できない場合は、植物用のライトでも元気に育てることが可能です。ライトアップされたユニークな姿は幻想的で、おしゃれな雰囲気を楽しませてくれますよ。

また、中には直射日光ではなく間接光を好む多肉植物もあるため、日当たりを確保できない場合は、そのような品種を選ぶとよいでしょう。

風通しのよい場所に置く

風通しに関しては、窓辺で外の風を取り入れるのがおすすめですが、サーキュレーターなどで空気を流す方法でも構いません。多肉植物は葉が重なっていたり、ぷっくりとした葉を密集させるタイプが多いため、蒸れ対策として風の流れは必須です。間接的に風があたるように環境を整えて、乾燥気味に育ててあげましょう。

剪定方法と増やし方|美しい姿を守るためのポイント

「購入した際は素敵なフォルムだったのに、成長とともに姿が変わってしまった」という悩みが出てくることもあるでしょう。そんなときに役立つのが剪定作業です。しかし、この剪定を気軽に行ってしまうと、品種によっては予期しない姿になってしまうこともあります。

「購入した際のユニークな姿を維持したい」といった方のために、剪定と増やし方のポイントを紹介します。

  • 剪定と増やす作業を同時に行う
  • 作業は生育期に行い株を弱らせない
  • 葉挿しや株分けも姿を維持できる方法
  • 胴切りによる自然な姿を楽しむのもおすすめ

それでは、それぞれのポイントについて見ていきましょう。

剪定と増やす作業は同時に行う

多肉植物は生命力が強く、どの位置で剪定しても多くの品種がその切り口付近から新芽を出し、元気に成長を続けます。そのため、剪定自体はそれほど難しくありませんが、太い茎は切り口からの成長は止まり、脇芽が成長するため、元の姿と大きく形が変わってしまう点に注意が必要です。

購入した際のユニークな姿をそのまま残したい場合は、剪定した部分(頭の部分)を発根させて植えるのが効果的です。この方法をとることで、ユニークな姿はそのままに、伸びすぎた茎の長さをリセットすることができます。

要するに、剪定を行うと同時に増やす作業も行うことで、多肉植物の魅力的な姿を維持する大事なポイントとなるわけです。

作業は生育期に行い株を弱らせない

多肉植物の剪定と増やす作業は、生育期に行うことが大切です。生育期に行うことで、株に与えるダメージを最小限に抑えられるほか、回復が早く、根や新芽の成長も促進されます。逆に、休眠期に作業を行うと、切り離した部分も親株も枯れてしまうリスクが高くなるため、十分に注意してください。

ちなみに、一般的に観葉植物の生育期は春ですが、多肉植物は品種によって春秋型、夏型、冬型と育成期が異なります。そのため、品種ごとの生育期を確認してから作業を行うようにしましょう。

葉挿しや株分けも姿を維持できる増やし方

多肉植物は、「挿し木」のほかに「葉挿し」や「株分け」で増やすことができます。

葉挿しは、葉を優しく摘み取り、その葉から発根させる方法。株分けは、株元から出てきた子株を切り離して育てる方法です。どちらの方法も植物のサイズは小さくなるものの、多肉植物ならではのユニークな姿はそのまま。可愛らしいサイズから育てることで愛着が深まり、より一層育てる楽しみも増しますよね。

胴切りによる自然な姿を楽しむのもおすすめ

上記ではユニークな姿を維持する方法にこだわって作業のポイントを紹介してきましたが、胴切りによって形を変える自然な姿を楽しむのもおすすめです。枝分かれするとボリューム感が増し、その見た目は華やかに。特にユーフォルビアや柱サボテンなどは、胴切りを行うことで形が大きく変わり、豪快で魅力的な姿に変身します。

ちなみに、胴切りで姿が変わってしまっても、その枝分かれした部分を切り離し、挿し木を行うと本来の姿に戻すことも可能です。

しっかりお世話をして元気に育てて、さまざまな姿を楽しんでみてください。

多肉植物ならプレミアガーデンにお任せください

オフィスやお部屋に植物を取り入れるなら、多肉植物がおすすめです。多肉植物は以下のような「育てやすさ」が大きな魅力で、初心者や忙しい方にも扱いやすい特徴を持っています。

  • 水やり頻度が少なくて済む
  • 剪定が簡単でサイズを維持しやすい
  • 成長スピードが緩やか
  • 小さいまま育つ品種も多い
  • 比較的簡単に増やせる

さらに、ユニークな姿も多肉植物の魅力の一つです。1株置くだけで、空間をおしゃれに彩ってくれますよ。

多肉植物が気になるという方は、植物の通販サイト「プレミアガーデン」にお任せください。通販サイトであるため、24時間365日植物を閲覧でき、オフィスや自宅への日時指定発送も可能です。シンボルツリーにもなる多肉植物をはじめ、人気のおしゃれ植物も豊富にそろっています。多肉植物を選ぶなら、ぜひプレミアガーデンをチェックしてみてください。

 

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