アジサイが持つ花言葉は怖い?色別で異なる花言葉や意味合いなどを紹介

梅雨の風物詩として親しまれるアジサイは、その美しい色合いや形だけでなく、花言葉にも豊かな意味が込められた魅力的な花です。「移り気」や「無情」といった意味がある一方で、「家族団らん」や「和気あいあい」など、前向きなメッセージを持つ言葉も多く存在します。
本記事では、アジサイの基本情報やアジサイ全体の花言葉、色別で異なる花言葉などを解説します。
アジサイの基本情報
アジサイの基本情報は以下の通りです。
科・属 | アジサイ科・アジサイ属 |
英名 | Hydrangea |
和名 | アジサイ |
学名 | Hydrangea macrophylla |
別名 | 七変化、八仙花、四片 など |
原産地 | 日本 |
樹高 | 1~2m |
耐陰性 | 普通 |
耐暑性 | 強い |
耐寒性 | 普通 |
主な特徴
アジサイは、6月の梅雨時に見ごろを迎える初夏の代表的な花であり、しっとりとした雨の風景によく調和します。最大の特徴は、丸く大きな花房と色の変化が楽しめる点にあります。青色や紫色、ピンク色、白色など、色のバリエーションが豊富であり、同じ株でも咲き進むにつれて花色が変化していく様子が観察できます。
また、アジサイの「花」に見える部分は、実は「萼(がく)」が発達した装飾花であり、中央にある小さな粒のような部分が本来の花です。咲き方にも「テマリ咲き」や「額咲き」など複数あり、庭植え、鉢植え、切り花とさまざまな楽しみ方ができるのも人気の理由です。
アジサイは比較的育てやすく、湿気を好む性質があるため、日本の気候とも性が良い植物といえるでしょう。
名前の由来
「アジサイ」という名前は、「あづ(集)」「さあい(真藍=濃い藍色)」が語源とされており、「青い花が集まって咲いている様子」を表現した言葉です。見た目そのものを表した意味が込められており、昔から日本人に親しまれてきたことが分かります。
一方、英名の「Hydrangea(ハイドランジア)」は、ギリシャ語の「hydro(水)」と「angeion(器)」から派生した言葉であり、「水の器」という意味を持っています。これはアジサイが水を好み、水切れを嫌う性質から名づけられたとされます。こうした語源からも、アジサイが見た目の美しさだけでなく、特徴や性質まで名前に反映されている奥深い植物であることが伺えます。
なお、アジサイには「七変化」や「八仙花」、「四片」、「手鞠花」など、別名が多数あるのも特徴の一つです。
アジサイ全体の花言葉
アジサイには色や咲き方によってさまざまな花言葉が存在しますが、全体を通じて共通しているのは人とのつながりや心の成長を表す前向きな意味です。代表的なものとして、「辛抱強さ」や「家族団らん」、「和気あいあい」といった言葉があります。これは、梅雨の雨に打たれながらも凛と咲き続ける姿や、小さな花が寄り添って一つの大きな花房を形づくる姿が粘り強さや調和を連想させることに由来しています。
また、アジサイは人生の転機や新たな門出を応援する花としても親しまれています。色が少しずつ変化していく様子は、環境や心の成長を表すものとしても捉えられ、ポジティブな意味で贈りやすい花といえるでしょう。
アジサイの花言葉に怖い意味はある?
アジサイにはポジティブな花言葉を多く持っていますが、「移り気」や「無常」といったネガティブな言葉が含まれています。これはアジサイが咲き進むにつれて色が変化する性質があり、「心変わり」や「不安定な感情」の象徴として捉えられた時期もあったことに由来しているといわれています。
しかし、現在ではそうした花言葉だけでなく、アジサイの雨の多い季節にも負けずに咲き続ける強さや、たくさんの花が寄り添うように咲く姿から「辛抱強さ」「家族団らん」といったポジティブな意味を持つ花として広く知られるようになっています。怖い意味ばかりにとらわれず、色やシーンに合った花言葉を選べばアジサイは思いやりのある贈り物となるでしょう。
色別で異なるアジサイの花言葉
アジサイの花は、咲いているうちに色が変化することがあるほど、色彩のバリエーションが豊かなのが魅力です。そのため、花の色ごとに異なる花言葉が存在し、それぞれに異なるメッセージ性を持っています。
ここでは、アジサイの色別で異なる代表的な花言葉を紹介します。
紫色のアジサイ
紫色のアジサイには、「神秘」「謙虚」といった花言葉が込められています。気品ある色合いから大人びた落ち着いた雰囲気を持ち、感情を抑えながらも誠実に相手と向き合う姿勢を象徴しています。
また、紫色は昔から格式や品位を表す色として扱われているため、尊敬の気持ちを伝える際にも適した色といえるでしょう。特に目上の方や上司への贈り物として選ぶ際、この花言葉は好印象を与えてくれます。
さらに、紫色はスピリチュアルな世界では直感や内面の美しさを示す色とされており、自分自身へのご褒美や静かな勇気を与えたい人へのギフトにもおすすめです。華やかすぎず、穏やかなメッセージを届けたいときは紫色のアジサイがぴったりです。
青色のアジサイ
青色のアジサイの花言葉は「神秘的」「知的」などがあり、落ち着いた佇まいの中に芯の強さを感じさせる意味が込められています。梅雨の時期に雨に打たれながらも凛として咲き続ける姿が、困難に耐えながら努力を続ける人の姿に重なることからこのような言葉がつけられたといわれています。
また、知的で清らかな印象の青色の花は誠実さを象徴する色でもあり、真面目に物事に向き合う人へのエールとして贈るのにもぴったりです。それだけでなく、感情を穏やかに整える効果があるとされており、心を落ち着かせたいときにインテリアとして飾るのにも適しています。
ピンク色のアジサイ
ピンク色のアジサイには「元気な女性」「強い愛情」など、あたたかみのある花言葉が込められています。やさしくやわらかな色合いは受け取る人の心を和ませ、自然と笑顔にしてくれるような明るい印象を与えてくれます。
家族や恋人、親しい友人など、親しみのある相手へのプレゼントに選びやすい色であり、日頃の感謝や愛情をさりげなく伝えたいときに最適です。
また、かわいらしい見た目は女性へのギフトとしても人気があり、母の日や誕生日などのお祝いシーンにもよく選ばれています。ピンク色は、ポジティブな感情を届けたいときにふさわしい色合いです。
白色のアジサイ
白色のアジサイが持つ花言葉は「寛容」「一途な愛情」など、清らかで誠実な気持ちを表現するものが中心です。無垢で落ち着いた印象を持つ白色はさまざまなシーンに馴染みやすく、気品や静けさを感じさせる色でもあります。そのため、結婚祝いや記念日といった特別な節目の贈り物としても人気が高いです。
また、感謝や尊敬の気持ちを伝える際にもふさわしく、世代や性別を問わず贈りやすいのが魅力です。華やかさを控えた中にも強い思いを込められるため、控えめに心を届けたいときにも適しています。
緑色のアジサイ
緑色のアジサイの花言葉には「ひたむきな愛」などがあり、時期が終わったあともひたむきな姿で咲き続けることに由来しています。
緑色のアジサイは、鮮やかな緑というよりはややくすんだ落ち着いた色味が特徴であり、見る人に穏やかさや安心感を与えてくれます。特に、新しい生活を始める人や、心機一転したいタイミングに贈ると励ましの気持ちが伝わりやすくなります。
また、インテリアとしてもナチュラルに馴染みやすく、リラックス効果が期待できるため、病後の回復や転職・引っ越し祝いなどにもおすすめの1色です。
アジサイの花言葉を活用したギフトシーン
アジサイはその美しさだけでなく、色ごとに異なる花言葉を持つことから贈る相手やシチュエーションに合わせて選びやすい花です。特に「辛抱強さ」や「家族の絆」といった前向きなメッセージを伝えられるため、気持ちをさりげなく届けたいときに最適です。
ここでは、アジサイの花言葉を生かした具体的なプレゼントシーンを5つ紹介します。
遠くに住む家族へのプレゼント
離れて暮らす家族には、言葉ではなかなか伝えきれない思いを込めてアジサイを贈るのがおすすめです。アジサイには「家族団らん」「和気あいあい」といった前向きな花言葉があり、気遣いや感謝をやさしく伝えてくれます。
特に白色やブルー系のアジサイは落ち着いた印象があり、年配の方にも好まれやすい色味です。「元気にしてる?」「また会える日を楽しみにしてるよ」といった思いを込めて、季節の節目や母の日、父の日などに贈れば心温まるサプライズになるでしょう。
雨が多い時期でも気分が明るくなるようなアジサイは、離れていてもつながっている気持ちをそっと届けてくれます。
好きな人へのさりげないギフト
アジサイの中でも、ピンク色には「強い愛情」といった花言葉が込められており、好意を伝えたい相手へのギフトにぴったりです。恋人未満の相手や気持ちを伝えるタイミングに悩んでいる方にとって、ピンク色のアジサイはストレートすぎない分、ナチュラルな好意を表現できる便利な花です。
見た目もかわいらしく、重さを感じさせない明るさとやわらかさがあり、誕生日やちょっとした記念日に贈ると相手の心に残る1輪となるでしょう。あえてメッセージを添えずに、花言葉で気持ちを察してもらうのも一つの演出です。
仲直りや謝りたいときのアイテム
人間関係にすれ違いはつきものです。そんなときに、アジサイは「和気あいあい」といった花言葉を通して、仲直りや謝罪の気持ちをさりげなく伝えてくれます。特に青色や白色のアジサイは、誠実さや純粋さをイメージさせる色であり、「もう一度関係を築いていきたい」「本当の気持ちを伝えたい」というメッセージをやさしく届けてくれます。
直接言葉で謝るのが難しいとき、花の力を借りることで素直になれるきっかけにもなるはずです。メッセージカードを添えることで、相手の心により深く響く贈り物となるでしょう。
結婚記念日や夫婦への贈り物
長年連れ添った夫婦への贈り物として、アジサイは「家族団らん」「調和」「辛抱強さ」といった花言葉からも相性の良い花といえます。紫色や白色といった落ち着いた色合いは、成熟した関係性や互いへの尊敬を象徴し、記念日にふさわしい上品な印象を与えます。
特に銀婚式や金婚式など節目のお祝いに贈ると、「これまでの感謝」と「これからもよろしく」という両方の気持ちを届けられるでしょう。
また、花持ちの良い鉢植えタイプのアジサイを選べば、長く楽しめる贈り物としても喜ばれます。夫婦だけでなく、両親や恩師への感謝の気持ちを伝える場面にもぴったりの花です。
異動・退職・門出のお祝い
人生の新たな一歩を踏み出す人への贈り物としても、アジサイはおすすめです。「辛抱強さ」「謙虚」といった花言葉を持つアジサイは、転職や退職、引っ越し、卒業などの門出にふさわしい意味を持っています。
特に緑色や青色のアジサイは、穏やかな癒しと前向きな気持ちを同時に届けてくれるカラーであり、応援の気持ちをやさしく表現できます。贈る側としては「頑張ってね」「いつも応援してるよ」といった言葉を添えやすく、受け取る側もその思いを感じ取りやすいのが魅力です。
アジサイの代表的な種類
アジサイは世界中にさまざまな品種がありますが、その中でも日本でよく見かけるのは以下の3つです。
- ホンアジサイ
- ガクアジサイ
- 西洋アジサイ
それぞれ見た目や咲き方、花の印象が異なり、用途や贈る相手によって選ぶ楽しさがあります。最後に、それぞれの種類の特徴や魅力について詳しく見ていきましょう。
ホンアジサイ
ホンアジサイは、日本で最も広く親しまれている品種であり、丸くボリュームのある手鞠のような花房が特徴です。咲き始めから満開までに色が変化する性質があり、青色から紫色、赤みがかったピンク色へと変わることもあります。
花の色の変化は土壌の酸度によっても左右され、酸性なら青系、アルカリ性なら赤系になりやすいとされています。雨に濡れながらもしっかりと咲く姿は、まさにアジサイのイメージそのものであり、日本の梅雨の風物詩として多くの人に愛されています。
贈り物や庭植えとしても人気があり、季節感を伝える花として長く楽しまれてきた定番の品種です。
ガクアジサイ
ガクアジサイは中心に小さな両性花が集まり、その周囲を大きな装飾花が囲む「額縁」のような姿が特徴の品種です。日本原産の野生種に近い形であり、素朴で自然な美しさを持っています。
花全体の形が平たく開くため、正面から見ると星が広がるような軽やかな印象を与えてくれます。色合いは青色や紫色が多く、清涼感のある佇まいが魅力です。華やかさよりも繊細さや風情を重視したいときに選ばれることが多く、和風の庭や落ち着いた空間との相性も抜群です。
控えめな美しさを好む方や、落ち着いた雰囲気を演出したい場面におすすめの品種といえるでしょう。
西洋アジサイ
西洋アジサイは、ガクアジサイをもとに品種改良された種類であり、鮮やかな発色と豊かな花付きが魅力の品種です。再び日本に逆輸入される形で流通し、現在ではフラワーショップやギフト用の鉢花としてもよく見かけます。
青色やピンク色、紫色の他、最近ではライムグリーンや赤みがかった珍しい色合いも人気を集めています。花の形はホンアジサイに似た手鞠咲きが多く、ボリューム感のある見た目が特徴です。
華やかで明るい印象を与えるため、お祝いごとやイベント、写真映えを意識したシーンにもぴったりの品種です。インパクトのあるギフトを贈りたいと考えている場合は、西洋アジサイを検討してみてはいかがでしょうか。
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アジサイは、色や咲き方によってさまざまな花言葉を持ち、相手への思いやシーンに合わせて贈り分けができる奥深い花です。特に「辛抱強さ」「家族団らん」など、前向きな意味を込めてプレゼントすることで、気持ちがしっかりと伝わります。
一方で、「移り気」などの花言葉が気になる場合もありますが、相手に合った色や品種を選ぶことで誤解なくやさしい気持ちを届けることができます。梅雨の時期に美しく咲くアジサイは、季節感とともに心に残る贈り物となり、特別な思いを届けてくれるでしょう。
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