湿気に強い花おすすめ8選|梅雨や夏でも花を楽しむコツなども併せて紹介

湿気に強い花 イメージ

梅雨や夏の季節は湿度が高く、花がすぐに傷んでしまうと感じている方も多いのではないでしょうか。実際、湿気の多い環境では多くの植物が根腐れや蒸れを起こしやすく、管理が難しいとされています。

しかし、そんな時期でも元気に咲いてくれる湿気に強い花も数多く存在します。そこで今回は、湿気に強い花の魅力や育て方のポイント、メリット・デメリットなどを詳しく解説します。季節を問わず花のある暮らしを楽しみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

湿気に強い花を選ぶメリット

湿気に強い花を選ぶメリットとして、以下の5つが挙げられます。

  • 湿気が多い環境でも花が長持ちしやすい
  • 梅雨や夏でも花のある生活を楽しめる
  • 部屋の雰囲気が明るくなり気分転換になる
  • 湿度が高い時期の贈り物にも安心して選べる
  • 空気中の湿気を吸収・調整する効果も期待できる

湿度が高い季節や地域では、花の持ちが悪くなったり管理が難しかったりといった悩みがつきものです。そんな中、湿気に強い花を選べば見た目の美しさを長く楽しむだけでなく、暮らしに快適さや心の余裕をもたらしてくれる選択でもあります。

ここでは、湿気に強い花を取り入れることによって得られる具体的なメリットについて詳しく見ていきましょう。

湿気が多い環境でも花が長持ちしやすい

湿気に強い花は、雨が続く時期や蒸し暑い室内でもしおれにくく、長く美しさを保てるのが最大の特徴です。一般的な花は湿度が高くなると花びらが変色したり、カビや腐敗が発生したりするリスクが高くなります。

しかし、湿気に強い花は葉や茎に厚みがあったり蒸れにくい構造を持ってたりするため、そうした問題が起こりにくいです。湿気に適応した品種であれば、室内でも屋外でも比較的安定して長持ちするでしょう。

梅雨や夏でも花のある生活を楽しめる

梅雨や夏は高温多湿で花が傷みやすく、どうしても花を飾ることを避けてしまいがちな季節です。しかし、湿気に強い花を選べば、そうした時期でも安心して取り入れることができます。

たとえば、梅雨の代表的な花であるアジサイは雨に濡れることでさらに美しさを増し、室内を彩るだけでなく季節の風情を演出する存在にもなります。このような花なら湿度が理由で花をあきらめる必要がなくなり、季節を問わず花のある生活を楽しむことが可能です。それだけでなく、心と暮らしに大きな潤いをもたらしてくれるでしょう。

部屋の雰囲気が明るくなり気分転換になる

高湿度の季節は空気が重たく感じられ、知らず知らずのうちに気分が沈みやすくなります。そんなときこそ、視覚からの刺激で気分を変えるのが効果的です。

湿気に強い花は色鮮やかでボリューム感のあるものが多く、部屋に一つ飾るだけで空間全体の印象がガラリと変わります。レッド系やブルー系の色合いならインテリアのアクセントにもなり、梅雨のどんよりした気配を和らげてくれます。

また、花を見るたびに気持ちがリセットされるような感覚にもなり、湿気対策だけでなく日常の気分転換や癒しとしても大いに役立ちます。

湿度が高い時期の贈り物にも安心して選べる

湿気の多い時期に一般的な花を贈るとなると、「すぐに傷んでしまわないか」と不安に思う方も多いでしょう。しかし、湿気に強い花であればその心配が軽減され、安心して贈ることができます。

また、見た目も華やかで色持ちが良い種類があるため、開店祝いや季節の挨拶、父の日、お中元といった夏のギフトにもぴったりです。相手の手元に届いたあとも長く楽しめる花は、もらった人の満足度も高く、贈る側の気遣いが伝わるアイテムとして重宝されています。

空気中の湿気を吸収・調整する効果も期待できる

植物の中には、空気中の湿気を吸収する働きを持つものもあります。湿気に強い花の中には、熱帯や亜熱帯原産で高湿度を好む性質を持つ品種が多く、空間の湿度バランスを整える一助になる場合があります。

そのため、見た目の美しさだけでなく機能面にも注目し、ジメジメした空間を少しでも快適にしたいときにおすすめです。除湿器の代わりにはなりませんが、植物をインテリアとして取り入れながら自然の力で空間を整えるという視点は、快適な暮らしづくりのヒントになるでしょう。

湿気に強い花におけるデメリット

湿気に強い花 デメリット

一方、湿気に強い花に関するデメリットは以下の3つです。

  • デザインの幅が限られる
  • 他の植物と育てにくいことがある
  • 湿気に強くても日々の手入れは欠かせない

湿気に強い花には多くのメリットがありますが、すべてにおいて万能というわけではありません。ここでは、それぞれのデメリットについて具体的に解説します。

デザインの幅が限られる

湿気に強い花は限られた環境でも育ちやすいという利点がありますが、その分流通している種類がやや限られているという側面もあります。特にフラワーアレンジメントや花束を組む際、「この色味を入れたい」「この形状の花を使いたい」などと考えても、湿気に強い花の中に該当する品種がないケースも珍しくありません。

たとえば、バラやチューリップのような繊細な花材は湿気に弱く、雨の多い時期には避けられる傾向にあります。その結果、どうしても似たような花材や色合いに偏りやすくなり、デザイン性に制限が生じることがあります。用途や目的によっては、他の花材との併用を検討する必要があるでしょう。

他の植物と育てにくいことがある

湿気に強い花は、高温多湿を好む性質を持っていることが多いです。しかし、観葉植物や他の草花の中には、逆に湿気を嫌う品種も多く存在します。そのため、複数の植物を一緒に育てる場合、同じ環境下で管理しようとするとベストな湿度や日当たり、水やりの頻度などが異なり、うまく育たないこともあります。

寄せ植えやインテリアグリーンのコーディネートを考える際は、湿気に強い花だけで統一するか、それぞれの鉢を分けて管理するなどの工夫が必要不可欠です。

湿気に強くても日々の手入れは欠かせない

「湿気に強い=放っておいても大丈夫」と誤解されがちですが、実際には日々の観察とメンテナンスは欠かせません。湿気に強い花には高湿度に耐える力がありますが、風通しが悪かったり水を与えすぎたりすれば、どんな植物でも蒸れて弱ってしまいます。

また、葉が茂りすぎて空気の循環が悪くなると、カビや病害虫が発生するリスクも高まります。特に梅雨の時期は日照が少ないため、日当たりや風通しのバランスに細心の注意を払う必要があります。

湿気に強いとはいえ、植物である以上基本的な管理は欠かせないので、「丈夫だから手間いらず」と過信せずに日常的なケアを心がけてください。

湿気に強い花のおすすめ8選

湿気に強い花として、以下の8種類が挙げられます。

  • アジサイ
  • アスチルベ
  • アンスリウム
  • インパチェンス
  • キキョウ
  • スイレン
  • ハイビスカス
  • ベゴニア

湿気に強い花は、梅雨や夏のように湿度が高い季節でも美しさを保ちやすく、管理のしやすさからも人気があります。ここでは、湿気に強いおすすめの花の特徴や魅力などを詳しく紹介します。

アジサイ

梅雨の花の代表格であるアジサイは湿気に強く、雨に濡れることでより美しさを増す花です。土壌の酸度によって青やピンクに色が変わる特徴を持ち、季節感の演出にも適しています。

庭植えや鉢植えのどちらでも楽しめ、比較的丈夫で育てやすい点も人気の理由です。剪定次第で翌年も花を咲かせることができるため、毎年の楽しみにもなります。

品種も豊富で、ガクアジサイやアナベル、西洋アジサイなど、好みに応じて選べるバリエーションも魅力の一つです。

アスチルベ

ふんわりとした羽のような花穂が特徴のアスチルベは、湿気の多い半日陰でも元気に育つ多年草です。湿り気を好む性質があるため、ジメジメした梅雨時期にも安心して育てられます。

色は白やピンク、赤系など、柔らかなトーンが多く、和風の庭にも洋風の花壇にもよく馴染みます。切り花にしても長持ちし、軽やかな質感が空間をやさしく彩ってくれるのも魅力です。手入れも比較的簡単で、花壇のグランドカバーとしても活躍します。

アンスリウム

アンスリウムは熱帯アメリカ原産の花であり、高温多湿を好む性質から湿気に強い代表的な植物の一つです。艶のあるハート型の花が特徴的で、赤や白、ピンク、グリーンなどのカラーバリエーションがあり、室内の観賞用としても人気です。

長期間花を咲かせるため、手間をかけずに花のある生活を楽しみたい方に適しています。室内でも管理しやすく、比較的コンパクトなサイズ感なのでインテリア性も抜群です。

インパチェンス

インパチェンスは、日陰や半日陰でもよく育ち、湿気に強く花つきも良い一年草です。小さな花が茂り、長期間咲き続けるのでベランダや玄関先に彩りを加えるのにぴったりです。

また、赤や白、ピンク、紫などのカラーバリエーションが豊富であり、シチュエーションに合わせて選ぶことができます。インパチェンスは水分を好むため、梅雨時期の自然な雨も成長にプラスになります。

寄せ植えやハンギングバスケットにも向いており、屋外でも室内でも楽しめる万能な花といえます。

キキョウ

キキョウは湿気に比較的強く、初夏から夏にかけて可憐な星形の花を咲かせる多年草です。日本の風土にも馴染みが深く、和の雰囲気を持つ庭や盆栽にもよく使われます。

日当たりと水はけの良い場所を好みますが、梅雨の湿度程度であれば問題なく育ちます。青紫の花色が代表的ですが、白やピンクなどもあり、清涼感のある印象を与えてくれます。

毎年咲くのも嬉しいポイントであり、管理の手間もそれほどかかりません。キキョウは、落ち着いた雰囲気を演出したい方におすすめです。

スイレン

水辺に咲くスイレンは、水そのものを生育の場とするほど湿度に強い花です。浅い水鉢や睡蓮鉢で育てられるため、和室や玄関先のインテリアにもぴったりです。

初夏から秋にかけて咲く花はとても優美で、静かな水面に浮かぶ姿は見る人の心を癒してくれます。直射日光を好むので屋外での育成に向いていますが、置き場所次第で室内でも楽しめます。水を活用するだけで育てることができるので、土や湿度管理が面倒な方にも取り入れやすい花です。

ハイビスカス

トロピカルな印象のハイビスカスは熱帯地方原産のため、湿気に強い花です。梅雨や真夏の蒸し暑さにも負けずに大きく色鮮やかな花を咲かせてくれます。

赤やピンク、黄色など、明るいカラーが多く、一つ咲くだけで空間が一気に南国ムードに変わるほどの華やかさを持っています。屋外はもちろん、室内でも日当たりが良ければ元気に育ちます。

日々の手入れ次第で何度も花をつけるため、長く楽しみたい方や季節感を演出したい方にぴったりです。

ベゴニア

ベゴニアは種類が多く、湿気に強いタイプが多いことから梅雨や夏場でも元気に咲いてくれる花として人気です。木立性や球根性など、タイプによって姿が異なりますが、いずれも花つきが良く、カラーバリエーションも豊富です。

また、ベゴニアは日陰にも強く、室内の明るい窓辺などでも元気に育つため、初心者でも安心です。鉢植えでもコンパクトにまとまりやすく、定期的な水やりを行えば長期間開花を楽しめます。湿気の多い日本の気候にも適応しやすい、頼れる花の一つです。

湿気に強い花を育てる際のポイント

湿気に強い花 育てるポイント

湿気に強い花を育てる際、以下の3つのポイントを押さえておくことをおすすめします。

  • 風通しの良い場所に置いて蒸れを防ぐ
  • 水やりは土の状態を見て控えめに行う
  • 葉や花が密集しすぎないように剪定する

湿気に強い花は、他の植物よりも比較的育てやすいイメージがありますが、それでも環境や手入れの仕方によっては思わぬトラブルにつながることもあります。最後に、湿気に強い花を元気に育てるためのポイントを解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

風通しの良い場所に置いて蒸れを防ぐ

湿気に強い花でも、空気がこもるような場所では蒸れが発生しやすくなり、葉や茎にダメージが出たりする可能性があります。特に梅雨時期は、空気中の湿度が高い上に雨による換気不足が重なるため、風通しの確保は最も重要な管理ポイントの一つです。

屋外なら軒下や風の通る半日陰、室内なら窓辺やサーキュレーターを活用して空気の流れをつくることを心がけましょう。

また、植物の周囲に風が通ることで葉の間の換気にもなり、病害虫の発生防止にもつながります。

水やりは土の状態を見て控えめに行う

湿気が多い季節にありがちなのが、水を与えすぎてしまうことによる根腐れです。湿気に強い花であっても、土の中が常に過湿状態になると根が酸欠を起こして弱ってしまいます。そのため、水やりは土がしっかり乾いてから行うのが基本です。

特に鉢植えの場合は、土の表面を指で触ってみて乾燥を感じたら水を与えるようにすると適切な管理ができます。

また、水やりの時間帯は朝~午前中が理想で、日中にかけて葉や土が乾くよう調整すると、余分な湿気を残さずに済みます。土の状態を観察する習慣をつけることで、健康な育成環境が整います。

葉や花が密集しすぎないように剪定する

湿度の高い時期に成長が活発になる植物は多く、葉や茎が茂りやすくなります。そうした密集状態が続くと内部に空気が通りにくくなり、蒸れや病気の原因となってしまうことがあります。

その際は、適切な剪定が必要不可欠です。定期的に古い葉や傷んだ花を取り除き、混み合っている部分を軽く間引くことで全体の風通しが改善されます。

また、日光の当たり方も均一になり、光合成の効率がアップします。特に鉢植えや室内管理の場合は自然の風が届きにくいため、剪定による物理的な調整が植物の健康維持に直結します。見た目のバランスを整える意味でも、定期的な手入れが欠かせません。

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湿気に強い花は、梅雨や夏のジメジメとした季節でも花のある暮らしを快適に楽しめる心強い存在です。アジサイやアンスリウム、ベゴニアなどの代表的な品種は湿度の高い環境でも元気に咲き、見た目の華やかさだけでなく空間の空気感まで整えてくれる効果も期待できます。

育てる上では風通しや水やりのタイミング、剪定などの基本的な管理も欠かせませんが、少しの工夫で長く美しい花を楽しむことができます。湿気の多い季節にこそ、空間に彩りを加えてくれる植物を取り入れてみてはいかがでしょうか。

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