少ない水やりで元気に育つ!ミルクブッシュの育て方。

 

 

「普段は忙しいけれど、インテリアグリーンが欲しい...!」

そんな方には、水やりが少ないミルクブッシュがおすすめです。

ミルクブッシュは温暖な地域が原産の多肉植物なので、毎日水やりをする必要がありません。

また、ミルクブッシュはオブジェのような個性的な形をしており、品種によって茎の色が赤・黄色・ピンクなどに変色します。

まさに忙しい方向けのインテリアグリーンと言える観葉植物です。

そこでこの記事では、ミルクブッシュの育て方について、詳しくご紹介していきます。

 

ミルクブッシュの基本データ・特徴

まずはミルクブッシュがどのような植物なのか、基本データや特徴をご紹介します。

 

植物名 ミルクブッシュ
和名 ミドリサンゴ・アオサンゴ
学名 Euphorbia tirucalli
原産地 熱帯アフリカ・南アフリカ
科名・属名 トウダイグサ科・トウダイグサ属
耐暑性 強い
耐寒性 弱い
園芸分類 観葉植物・多肉植物・熱帯植物

 

ミルクブッシュは葉がほとんどなく、四方八方に枝分かれした茎がサンゴのように見えることから「ミドリサンゴ」とも呼ばれます。
ユニークな見た目をしているので、オブジェのように飾れると人気の観葉植物です。
また、ミルクブッシュは熱帯アフリカ・南アフリカなどの温暖な地域が原産の多肉植物なので、乾燥に強く少ない水やりでも元気に育ちます。
ミルクブッシュも同様に、少ない水やりで育てられるので、忙しくて毎日水やりをするのが難しい方におすすめの植物です。

ミルクブッシュの主な品種

ミルクブッシュというと緑色の茎を思い浮かべる方が多いですが、実は品種によって赤や黄色などの変色が楽しめます。
ここでは、よく出回っている3種類のミルクブッシュをご紹介します。

ファイヤースティック

「ファイヤースティック」は茎の先が赤く変色する、ミルクブッシュの品種です。
秋から冬にかけて赤く変色する様子は、まさに紅葉のように綺麗です。

イエローマジック

「イエローマジック」は新芽が橙〜黄色に色づく、ミルクブッシュの品種です。

新芽が育った後は、緑色に変色します。

ピンクカメレオン

「ピンクカメレオン」は茎の先がピンクに変色する、ミルクブッシュの品種です。

ファイヤースティックよりも赤みが控えめで、可愛らしい印象があります。

 

ミルクブッシュを育てる環境

ミルクブッシュに限らず、植物を育てるために大切なのは、元気に育つ環境を整えることです。
置き場所や用土など、ミルクブッシュを育てるための環境をご紹介していきます。

日当たり・置き場所

ミルクブッシュは日光が好きなのですが、真夏の直射日光は苦手です。

また、熱帯アフリカが原産地のため、暑さや乾燥には強いですが、寒さや過度な湿気にはには弱い特徴があるので、なるべく日当たりと風通しのよい場所に置きましょう。

夏は直射日光を避けた明るい日陰に、冬は気温が10℃未満であれば室内に移動させます。
一方、ミルクブッシュを室内で育てる場合は、レースカーテン越しの窓際に置きましょう。
ただし、エアコンの風に直接当たると葉や茎が傷むため、エアコンの風を避けられる場所を選んでください。

用土

ミルクブッシュの用土は、水はけの良い土を使って鉢植えします。
水はけが悪い場合、根腐れを起こして枯れてしまうことがあるためです。
お手軽に済ませたい方は、市販の多肉植物用土を使いましょう。

自分で用土を作りたい方は「多肉植物用土:赤玉土:鹿沼土=2:2:1」の割合でブレンドしましょう。

ミルクブッシュの育て方

ここからは、ミルクブッシュの詳しい育て方についてご紹介していきます。
ミルクブッシュは、春から秋頃が生育期間です。

そのため、4月〜10月頃までの間に、植え付け・肥料・挿し木などを済ませ、冬は暖かい室内で育てていきましょう。

植え付け・植え替え

ミルクブッシュの植え付けは、5月〜6月頃に行うのが最適です。

7月以降に行う場合は、猛暑日を避けて行いましょう。

用土は前述したように、水はけの良い土を使ってください。

また、根詰まりを防ぐために、1〜2年に一度、ワンサイズ大きな鉢に植え替えをします。
植え替えも、5月〜6月に行うのが最適です。

肥料

ミルクブッシュの肥料は、春から秋の生育期に緩効性肥料を与えます。
丈夫な植物なので、2〜3ヶ月に1回程度で充分です。

また、寒い時期のミルクブッシュはあまり成長しないので、肥料は必要ありません。

逆に寒い時期に肥料をやると、ミルクブッシュが枯れる原因になることもあるので、気をつけましょう。

水やり

ミルクブッシュの水やりは「乾燥気味」と「季節(気温)で変える」のがポイントです。
水をあげずぎると新芽が腐ったように枯れてしまうので、水のあげすぎには注意してください。

【春〜秋の水やり】

春〜秋頃は、土の表面がしっかりと乾いてから、鉢の底から水が出るまでたっぷり与えます。外で育てている場合、梅雨などの雨量が多い時期は、雨の当たらない場所に避難させてください。

【冬の水やり】

ミルクブッシュは気温が15℃以下になると成長スピードが遅くなるため、冬はあまり水やりの必要がありません。

そのため、冬の水やりのタイミングは、土が完全に乾燥してからです。

冬場はミルクブッシュが冬眠に入る時期なので、あまり水を必要としません。もし葉が落ちてくるようであれば、少し水やりの頻度を増やすなどして調整してください。

挿し木

ミルクブッシュは挿し木で増やすことができます。

挿し木に適した時期は、生育期の5月〜9月頃です。

枝の切り口から出る白い樹液は有毒なので、必ずゴム手袋をつけて作業しましょう!

【挿し木の方法】

1.大きく伸びすぎた枝を選び、10cm〜15cmに切る

2.枝の切り口から出る白い樹液を水で洗い流す

3.清潔な用土に挿す

4.枝がぐらつかないように、支柱や割り箸で固定する

5.およそ1ヶ月程度で発根したら、鉢に植え付ける

鉢に植えたら、通常通りの環境に置き、水やりをしましょう。

夏越し

ミルクブッシュを外で育てる場合は、夏越しをしましょう。

前述しているように、ミルクブッシュは夏の直射日光が苦手です。
そのため、猛暑日は日陰または室内に移動させましょう。

また、夏の水やりは土の表面が乾いたら、夕方〜夜にたっぷり与えましょう。

冬越し

ミルクブッシュは気温が15℃以下になると成長スピードが遅くなるため、冬越しが必要です。

外で育てている方は、外の気温が10℃未満の場合は室内に避難させましょう。

特に、霜に当たると枯れてしまうため、霜が出る季節は必ず室内に置いてください。

また、冬の水やりは、土が完全に乾燥してから水を与えましょう。

気をつけたい害虫・病気と対処法

ミルクブッシュ害虫や病気の少ない植物ではありますが、万が一のために気をつけておきたい害虫や病気をご紹介します。

カイガラムシ

3mm程度の小さな害虫「カイガラムシ」は、背中に白い綿毛のようなものを背負ってい流のが特徴です。

カイガラムシが付くと、株が弱ってしまい、枯れてしまう場合があります。

見つけたら殺虫剤などですぐに駆除しましょう。

枝枯病

枝の傷が原因で起こる病気「枝枯病」は、春〜秋にかけて発生しやすい病気です。

枝枯病になると、枝の傷部分に褐色の斑点ができ、やがてその周辺が黒く変色して枝が枯死してしまいます。とてもおそろしい病気なので、見つけたら病気の枝をすぐに除去しましょう。

ミルクブッシュの育て方のポイント・注意点

ミルクブッシュの育て方について、育てる環境から詳しい育て方、気をつけたい害虫・病気などをご紹介してきました。

最後に「特にここを抑えてほしい!」という育て方のポイントや、育てるときの注意点をお伝えしていきます。

水やりは控えめに

何度もお伝えしていますが、ミルクブッシュは熱帯アフリカが原産地のため、乾燥した環境が好きです。
そのため、過度に水やりを行うと、根腐れが起きたり、全体が腐ったように枯れてしまいます。

必ず、春〜秋の水やりは「土の表面が乾いてから」、冬の水やりは「土が完全に乾燥してから」行うようにしましょう。

日光を浴びると発色がきれいになる

ミルクブッシュは、真夏の直射日光は苦手ですが、基本的に日光は好きです。

日陰でも育つ植物ではありますが、真夏の直射日光以外は、しっかり日光を当てることで、より健康に元気に育ちます。また、春〜秋の生育期にかけてしっかり日光を当てることで、品種それぞれの黄色やピンクの色がきれいに発色するでしょう。
しっかり日光を当てて、きれいに発色したミルクブッシュを楽しんでください。

白い樹液に注意

ミルクブッシュは、枝の中に白い樹液を含んでいます。この液体が名前の由来でもありますが、この樹液には毒性があるので注意が必要です。

皮膚に付着するとかぶれ、口や目に入ると強い刺激痛などがあるので、気をつけましょう。
挿し木や植え替えをする時は、必ずゴム手袋をするなどして、防御してください。

もしそれでも身体などに付着した場合は、すぐに水で洗い流しましょう。

 

ミルクブッシュが枯れる原因と対処法

ミルクブッシュは上手に育てていても、枯れてしまうことがあります。

その場合は、以下の項目が考えられます。

  • 手入れが行き届いていなかった
  • 水のあげすぎ
  • そもそも環境が悪い

それぞれを詳しく解説します。

手入れが行き届かない

ミルクブッシュはとても繊細な植物なので、手入れが行き届かないと枯れてしまうことがあります。必ず、ミルクブッシュに好ましい環境で育てるのはもちろんこまめに、葉水などを行い、害虫などにも気をつけましょう。ミルクブッシュは生命力が強いので、早めに気づけば、すぐに立て直せるはずです。

また、ミルクブッシュの先が茶色くカサカサしてきたら、枯れ始めている合図なので、早めの処置をしましょう。

 

水のあげすぎ

乾燥している環境を好む植物なので、水のあげすぎは直接的な枯れる原因になります。特に、水やりのあと受け皿に水が残っていたり、こまめに水をあげるなどといった行為はNGです。

根腐れを起こすと、生命力の強いミルクブッシュでも枯れてしまうので、水は上記で説明したように、土がしっかりと乾燥しているのを確認したらあげるようにしましょう。

そもそも環境が悪い

生命力の強いミルクブッシュが枯れる原因として1番に考えられるのは、そもそもの育てている環境が悪いということです。

日当たりが悪い場所や5度を下回る環境で育て続けると、ミルクブッシュは枯れてしまいます。

植物の元気がない、枯れかけているなど、心配なポイントが出てきた場合は、育てる環境がきちんと整っているのかを確認しましょう。

ミルクブッシュは風水的効果も!

ミルクブッシュは、東や北に飾ることで「金運アップ」の効果が期待できます。

また、緑色は風水的にも運気が上がる色なので、全体的に緑のミルクブッシュは人気が高いです。

ほかにも、以下の場所に置くのがおすすめです。

  • 玄関
  • トイレなどの水周り
  • リビング

特に玄関は運気の入り道なので、ミルクブッシュを置くことで良い運気を呼び込むことができるでしょう。

トイレなどの水回りは、風水的には悪い運気が溜まりどんよりする場所だと言われています。ミルクブッシュを置くことで、気を整えて良い運気の流れを作ることができるでしょう。

一方でリビングは良い気が溜まりやすい場所だとされています。特に家族が集まる場所なので、リビングの運気次第で家族運が左右されるとも言われます。ミルクブッシュを置くことで、よりリビングの運気が整い家族運をあげることができるでしょう。特に、家電の周りにおくと効果を発揮します。

ミルクブッシュの育て方のまとめ

この記事では、ミルクブッシュ の育て方についてご紹介しました。

少ない水やりでも元気に育ってくれるので「普段は忙しいけれど何か植物が欲しい」と考えている方にぴったりの観葉植物です。

また、品種によって赤・黄色・ピンクなど、様々な色に変色するので、インテリアグリーンとして楽しんでいただけるのではないでしょうか。

プレミアガーデンでは、鉢植えのミルクブッシュ を多数販売しています。

 

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