アガベの人気種類|定番「チタノタ」から小型、希少種までたっぷり紹介
ロゼット状に集まる葉に、ずらりと並んだ鋸歯。アガベ独特のフォルムは、近年おしゃれなインテリアプランツとしても注目を集めています。見た目の愛らしさに加え、サイズや色味など、バリエーションの豊かさも根強いファンを持ち続ける理由の1つでしょう。アガベの魅力に取り憑かれたアガベ専門コレクターも珍しくはないのだとか。
そんな魅力たっぷりなアガベにはどんな種類があるのでしょうか?今回は、人気の品種をピックアップし、特徴と共にご紹介します。あなたもお気に入りのアガベを見つけてみてはいかがでしょうか。
アガベの魅力とは
アガベとは、メキシコや南アフリカを原産とするキジカクシ科アガベ属(リュウゼツラン属)の植物です。ロゼッタ状に開いた肉厚の葉に、鋸歯(または爪)と呼ばれるトゲが並んでいることが特徴的です。アガベには多種多様な品種があり、その数なんと300種類以上とも言われています。テーブルの上で育てられる品種から、最大2m近く成長する品種まで、幅広いサイズのアガベが存在します。また、暑さや寒さに強い品種もあるので、日本の庭でも比較的育てやすい観葉植物として人気を博しています。
育てやすい!小型のアガベの人気種類・品種10選
インテリアプランツとしても人気なアガベ。室内で育てるにはあまりスペースを取らないことも重要ですよね。
ここからは、比較的小型で育てやすいアガベを10種類ご紹介します。
チタノタ(オテロイ)
初めにご紹介するのはアガベの中でもトップクラスの人気がある「チタノタ」という品種です。
アガベと言えば、チタノタと言っても過言ではないほど人気の品種です。鉢植えでは30cmほど、地植えにしても50cmほどにしか成長せず、育てやすいことも人気の理由でしょう。また、寒さにも強いので、地植えで育てるのにもおすすめです。
甲蟹錦(カブトガニ)
青白い葉に褐色の鋸歯が織りなすコントラストが魅力的な品種です。寒さにも暑さにも強く、小型アガベの中では比較的育てやすい部類です。価格も抑えめなので、初心者におすすめの品種と言えるでしょう。
雷神
青みがかった肉厚の葉に赤い鋸歯を持ち、先端の鋸歯が長く伸びることが特徴的な品種です。最大では80cmほどに成長することもあり、生育旺盛な品種です。大きく育てたくないのであれば、鉢植えのサイズなどで調整して育てましょう。
雷神という名の通り、力強い雰囲気が魅力です。
ホリダ
ずらりと並ぶ鋸歯が特徴的です。ホリダの鋸歯は、若いうちは茶色く、成長とともに白っぽい色へと変化します。ワイルドな見た目の葉を持つ一方で、株自体は小柄で可愛く、ギャップを兼ね備えた品種です。
バーントバーガンディ
褐色の縁取りが特徴的なバーントバーガンディは、スラリとしており、スタイリッシュな品種です。野生では1.5mに成長する株も存在するのだとか。褐色の現れ方には個体差があるので、複数育ててみても面白いでしょう。
五色万代
アメリカからメキシコが原産の五色万代は、葉に生じる黄・黄緑・緑から織りなされるストライプ模様が5色に彩られていることから名付けられました。黄色の斑が入っているものの、頑丈で育てやすい品種です。
ホワイトアイス
肉厚の葉をもち、白みがかった色合いが涼しげな雰囲気のアガベです。鋸歯は少しウェーブしながら成長します。明るい色合いのアガベがお好きな方におすすめの品種です。
グアダラハラナ
青みの入ったシルバー色の葉がロゼット状に成長する品種です。青みがかった葉色とは対照的に、鋸歯の色は黄や赤などの暖色系です。葉と鋸歯の色味が織りなすコントラストが美しいです。成長スピードが穏やかなので、気長に育てたい方におすすめです。
パラサナ
肉厚で、青白い葉が特徴的なパラサナ。ロゼット状に葉をつけます。小型の観葉植物として人気は高いものの、流通量は少ない品種です。比較的寒さに強いので、地植えにもおすすめです。
ブルーグロー
青みがかった細長い葉を縁取る赤色のラインが特徴的な品種です。夕陽に当たった際に、青みがかった輝きを放つことからブルーグロー(Blue Glow)との名がつけられました。葉が柔らかいので、傷つけないように注意して取り扱いましょう。
魅力たっぷり!アガべの人気種類・品種16選
300種類以上と言われるほど多くの種類を持つアガベ。
大きく成長する品種、ユニークな形や色をもつ品種など、まだまだアガベの世界は奥深く、魅力に溢れています。
ここからは、比較的入手しやすい品種から、見つけたらラッキーな珍しい品種までご紹介します。
アテナータ
アテナータは、シンプルな葉が魅力のアガベです。葉は肉厚で、ちょっぴりかわいい雰囲気です。
アガベの中では寒さに弱い品種なので、外気温が氷点下を切ったら室内に取り込んであげましょう。
ベネズエラ
ベネズエラは、市場にあまり出回っていないアガベの希少品種として知られています。
葉の色が特徴的で、ほんのりとグレーとブルーが混ざり合うような緑色をしています。まれに黄色の斑が入ったものも販売されています。
アメリカーナ
「アメリカーナ」は、アガベの中でももっともメジャーな品種のひとつです。日本国内では「アオノリュウゼツラン」という名前でも販売されています。
笹の雪
笹の雪は、葉っぱに入った白い模様が、特徴的な観賞用アガベです。
また、楕円形の葉も、笹の雪の特徴です。かっこよさと、かわいらしさの両方を併せ持つ品種です。
吉祥冠
吉祥冠(きっしょうかん)は、日本で生まれたアガベです。葉は5角形のようなユニークな形をしており、グリーンの中にブルーが混ざったような色味が特徴です。
また、葉の表面にはうっすらと白い粉がのっています。棘部分は赤くなっているのもポイントです。
吉祥天(パリー)
吉祥天(パリー)は、「きっしょうてん」と読みます。
青白い葉に深紅の棘が特徴の吉祥天は、70cm程度に成長します。比較的レアな品種で、愛好家も多くいます。
ドラゴントゥース
ドラゴントゥースは、スモーキーな色合いの青白い葉が特徴。吉祥天と同様に棘は深紅ですが、吉祥天よりサイズが小さいのが魅力です。小型なのでプレゼントにも最適ですが、人気があるため、やや手に入りにくくなっています。
ホリダ
次は「ホリダ」という品種のご紹介です。ホリダは、アガベの中でも特にワイルドな雰囲気の品種です。棘のサイズが大きく、ギザギザとした葉はやや薄いのが特徴です。
ファンも多い品種ですが、販売店ではほとんど見かけないレア品種でもあります。
パラサナ
パラサナは、青白い肉厚の葉が特徴のアガベです。
パラサナもアガベの中では大変レアな品種として販売されています。細かい棘が特徴です。
吹上(ストリクタ)
「吹上(ストリクタ)」という品種のアガベも販売されています。吹上(ストリクタ)は、細い葉が特徴の品種。
一見するとアガベだとは思えないほど、繊細な見た目をしています。
ユニークなアガベをお探しの方におすすめです。
乱れ雪
乱れ雪は、葉の先にある白い糸のようなもの(フィラメント)が特徴のアガベです。
この部分が雪のように見えることから、乱れ雪という名前がつけられています。葉の先がとても鋭いので、取り扱いには特に注意しましょう。
イシスメンシス(雷帝)
雷神と似ていることから雷帝と名付けられました。雷神同様に、葉の先端の鋸歯が長く成長します。比較的小型で、30cmほどまでしか成長しません。耐寒性はやや低いので、冬の間は室内で育てると良いでしょう。
白鯨
白鯨は、チタノタを元に、日本で作られた品種です。白い鋸歯が生えることが特徴です。比較的成長は遅く、耐寒性がさほど強くはないので、冬の間は室内で育てると良いでしょう。
ブルーウェーブ
幅広の葉を持ち、大きく成長すると葉が波打つようにねじれることから、ブルーウェーブと名付けられました。成長スピードは遅いので、葉が波打つような大株は高価で取引されることが多いのだそう。最大でも50cm程度にしかならないので、インテリアとしてもおすすめです。
氷山
細めの葉にシュッとした直線的な白いラインが特徴的な品種です。白のラインに加え、放射状に広がる葉は、スタイリッシュな印象を与えます。成長スピードが遅い上に、流通量が少ないのでお値段は少々お高め。小型で扱いやすいので、もし見かけることがあれば、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
クイックシルバー
薄めで細長い葉がカールするように伸びることが特徴的な品種です。色味は、青みがかったシルバーで、爽やかな雰囲気をまとっています。大きくなると80cmほどにもなる中型種で、成長速度も早いです。寒さには比較的弱いので、冬場は室内で育てましょう。
アガベの希少種4選
ここからは滅多にお目にかかれないアガベの希少種をご紹介します。流通量が少ないので、お値段が張る品種も多いですが、他ではみられないユニークな姿を見せてくれること間違いなしです。
チタノタ黒魔女
肉厚の葉にV時の白いラインが特徴的な品種です。葉の先端にある鋸歯が長く成長します。非常に流通量が少なく、お値段も高めです。
チタノタスペシャル(胖鯨)
肉厚の葉に、幅広のうねった鋸歯が並ぶ、ワイルドな見た目の品種です。日本での流通量は少なく、主に台湾から入荷されます。ちなみに胖鯨(パンジン)とは、太った鯨という意味があります。
アガベ ドラド ドワーフ
幅広で、青みがかったシルバー色の葉を持つ品種です。淡い黄緑と緑からなるストライプ模様、そして褐色の鋸歯も特徴的です。
アガベ ブルーエンペラー
青みがかった深緑色の葉の先端に尖った鋸歯が成長する品種です。耐寒性が強いので、地植えで育てるのもおすすめです。
アガベは「販売店」と「通販」どちらで購入するべき?
アガベを販売しているお店には大きく分けて、実店舗型の販売店とフラワーショップが運営している通販サイトの2種類があります。
「街中にある販売店とインターネットの通販サイト、どちらでアガベを買えばいいのかわからない」とお困りの方もいると思います。
ここでは、販売店と通販サイトの特徴・メリットについて解説します。
販売店と通販サイト、どちらを利用するかお悩みの方はぜひご覧ください。
店舗型の販売店の特徴
まずは「販売店のお花屋さんの特徴とメリット」からご紹介します。
店舗型の販売店でアガベを購入する際の最大のメリットは、「自分の目で実物のアガベを見て選ぶことができる」ことでしょう。
自分の目で実物を確認しながら選びたいという方にとっては嬉しいですね。また、「販売員のアドバイスを聞きながら、アガベを選ぶことができる」というのも実店舗型販売店を利用するメリットです。
通販サイトの特徴
次に「フラワーショップが運営する通販サイトの特徴とメリット」を見ていきましょう。
通販サイトのメリットとしてはじめに挙げられるのは、「24時間いつでも注文することができる」ということです。
店舗型の販売店の多くは日中のみの営業となっているため、「日中は忙しくて花屋に行く暇がない」という方もいますよね。
そういった方には通販サイトのご利用がおすすめです。
また、「自宅にいながらじっくりとアガベを吟味することができる」「販売員さんと話をしなくて済む」「贈り先にアガベを配送してくれる」「購入したアガベを持ち運ぶ手間が省ける」というのもフラワーショップの通販サイトならではのメリットです。
最近では、届いた商品にトラブルがあれば交換対応してくれる通販サイトも増えてきているので、「実物を見ないと不安」というお客さまは交換に対応している通販サイトを選ぶと安心です。
また、アガベの希少種を手に入れたい場合は通販サイトが特におすすめです。アガベの希少種は街中の販売店ではほとんど見かけないため、希少種を探すなら通販サイトの方が向いているでしょう。
アガベに関するよくある疑問
さて、最後にご紹介したいのが「アガベに関するよくある疑問とその答え」です。
アガベの値段相場や希少種の入手方法などをまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。
アガベの値段相場は?
品種やサイズによっても異なりますが、8000円から10000円前後で販売されているのが一般的です。プレゼントには6000円以上で販売されているアガベがおすすめです。
アガベを増やしたい。株分けの方法やコツは?
アガベの株分けをおこなう場合は、4月から6月の間が最適です。株分けは下記の手順でおこなってください。
- ①株分けをするアガベを植木鉢から優しく引き抜く
- ②アガベの幹を2本ずつ程度に分ける
- ③根についた古い土を優しく落とす
- ④小さめの鉢に植え付ける
- ⑤植え付けたあとは水をたっぷりと与える
- ⑥一週間程度は強風の当たらない明るい日陰で管理する
こちらの記事では、アガベの増やし方や育て方についてさらに詳しくご紹介しています。これからアガベを育てたい!という方はこちらの記事もぜひご覧ください。
観葉植物アガベ(リュウゼツラン)の育て方や人気種類、花言葉まで徹底解説
アガベの希少種はどこで購入できる?
アガベの希少種を購入するなら、フラワーショップの通販サイトを利用するのがおすすめです。
これはアガベの希少種が市場になかなか出回らず、街中の販売店で見つけるのが難しいためです。インターネットの通信販売を利用された方が手に入る可能性が高いでしょう。
アガベの花言葉は?
アガベの花言葉は「繊細」「気高い貴婦人」です。無骨でワイルドな見た目とは少々不釣り合いに思われる方も多いのではないでしょうか。
実は、アガベの花言葉にはそれぞれ由来があります。アガベは、一生に1度しか花を咲かせないと言われており、そのことから「繊細」という花言葉がつけられました。
また、成長スピードが比較的穏やかな品種が多く、ゆっくりと育つさまが高貴さを感じさせることから「気高い貴婦人」との花言葉がつけられたようです。
まとめ
この記事では、観葉植物のアガベについてご紹介しました。アガベは小型のものから大型、希少種まで、さまざまな種類があります。この記事を参考に、お気に入りのひと鉢を見つけてくださいね。
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