就任祝いにお花を。プレゼントする際の選び方とポイントをご紹介
お世話になっている取引先の方が会社の重要なポジションに就任された場合、お祝いの気持ちを示す手段としてお花をプレゼントしたいと思うことでしょう。
老若男女問わず人気の美しいお花は、就任祝いとしてぴったりですね。
就任祝いでお花を贈ろうと思ったとき、どのお花をどういった基準で贈ればいいのか、どんなことに気をつけなければいけないのかなど悩むこともたくさんありますよね。
そこで、この記事では、就任祝いでお花をプレゼントする際に意識したいポイント、選び方について詳しく紹介します。
相手の立場を考える
就任祝いでお花を送る際、種類やスタイルに決まりはありません。最も気をつけたいことは、「相手の地位や置かれている状況を察して、そのときベストなものをプレゼントすること」です。
表立った贈り物としてオフィスやお店、職場のお部屋に堂々と飾ってもらう場合、こぢんまりしたものよりは、華やかで存在感がある方が良いでしょう。
一方で、相手の自宅へ贈る場合には、ただ大きければいいというものではありません。自宅の広さや、一緒に生活しているご家族への配慮をした上で、ちょうど良いサイズ感やデザインのお花をチョイスする必要があります。
就任祝いといえば、就任した人・出世した人に対する気遣いばかり考えてしまいがちですが、就任・出世した人の裏側には「できなかった人」の存在もありますので、もしお店やオフィスなどパブリックスペースに飾るためにお花をプレゼントする場合には、就任しなかった人に対する配慮も必要になります。
相手の立場によっては、あまりに目立つ遅すぎるものが送られてくるとバツが悪くなってしまうこともあるでしょう。
そういった場合、あまり目立つものではなく控えめなお花が相応しいかもしれませんね。
いずれの場合にせよ、相手の立場を考え、困らせることがないものを送ることが大切です。
就任のお花選びで大切なポイントは?
就任祝いのお花を選ぶ上で覚えておきたいポイントがあります。ここでは、就任祝いのお花を選ぶポイントを4つ紹介します。
適切な価格のものを選ぶ
ビジネス関係の相手に送る就任祝いのお花は、相手に失礼がないような相場に見合ったものをチョイスする必要があります。詳しい予算については、後ほど解説していますが、お花を選ぶ上で予算はとても大切です。
縁起の良いものを選ぶ
就任祝いのお花を選ぶ際には、縁起の良いもの、花言葉のもつ意味を考えて選ぶと良いでしょう。
手入れが簡単なものを選ぶ
手入れが大変なお花を贈ると毎日の世話が相手にとって負担になることがあります。相手が無理なく世話することができるよう、できるだけ丁寧に手間がかからないお花を選ぶようにしましょう。
贈り先のスペースに配慮して選ぶ
無理なく負担なく飾ってもらえるように、相手のスペースに見合った大きさと花の種類をセレクトしましょう。贈り先のスペースがあるか事前に確認しておくと良いかもしれません。
就任祝いを贈るタイミングは?
就任祝いでお花を送るタイミングはいつ頃が相応しいのでしょうか?ここでは就任祝いを贈るタイミングを5つ紹介していきます。
正式な辞令が発令された直後
最も一般的なものは、正式な辞令が出た直後に送ることです。
噂や付き合いなどで、実際に辞令が発令される前に就任することを知ることもあって、できるだけ早いタイミングで贈った方が相手の印象に残るだろうと考えることがあるかもしれませんが、辞令が出る前に贈ることは絶対にやめましょう。
直前になって就任が取り消されることもあるかもしれません。また、噂の出所について問題になることもありますので正式な事例が出てから贈るようにしましょう。
就任後すぐのタイミング
相手が就任した当日から1週間以内に送るのもおすすめです。あまり遅くなってしまうと「忘れられてたのか」などあまり良いイメージを相手に与えないので贈るタイミングには注意しましょう。
もし、1週間以上経ってしまった場合、すぐに「遅くなって申し訳ありませんでした」と一言添えてお祝いの手配をしてください。
株主総会の終わった後
株式会社の場合、株主総会で就任が決まります。もし株主総会が開かれるような会社であれば、総会が終わった後に届くようにするのがベストなタイミングかもしれません。株主総会が終わったのを確認してから贈ると良いでしょう。
上場企業に就任祝いを贈るタイミング
上場企業の場合、就任する前に公式発表が行われることも多いものです。こういったケースでは、就任前に贈ることもできます。
就任前にお花を贈る際には、現職の人に対する気遣いを忘れてはいけません。
新しく就任する人がいるということは、新設のポストでない限り現職の人もいます。新しく就任する相手に対するお祝いの気持ちを考えるあまり、現職の人が不快な気持ちをさせないように配慮したいものです。こういった場合、実際に就任するまでは、会社にお祝いを贈ることは避け、まず相手方の自宅に届けるのも1つの方法でしょう。
少し出費が嵩んでしまいますが、こういった手段をとることでより、相手の印象に残ることができるでしょう。
相手方の会社に確認する
いずれの場合にせよ、もし就任をお祝いするお花をどのタイミングで送って良いのか悩んだ場合、相手方の上司や総j務課へ直接確認するのが無難です。
就任にお花を贈る場合、タイミングを間違えてしまうと、どんなに素敵なお花でも全て台無しになってしまいますので注意するようにしましょう。
就任祝いのお花の相場はどのぐらい?
就任祝いのお花の相場は、送る相手やタイミングによって若干違います。また付き合いの深さなどによっても変わってきます。ここでは就任祝いのお花の相場を紹介していきます。
公式なお祝いとして会社に贈る場合
役員や取締役などに就任した相手に贈る場合、20,000円から30,000円が一般的です。相手が社長など会社を代表するポジションに就任した場合、30,000円から50,000円程度が相場です。それ以外では、付き合いの深さや取引規模によって変わってきますが、15,000円から30,000円程度が相場になっています。
個人的な付き合いで贈る場合
個人的な付き合いで送る場合には、およそ5000円から10,000円程度が相場です。就任祝いでお花を贈る場合、「いくら以上でなければいけない」という公式な決まりはありません。しかし相手が大切な取引先の場合、どんな関係でも10,000円以下だと逆に失礼になってしまいます。相場に合わせた就任祝いを贈るようにしましょう。
就任祝いには立て札をつける
就任祝いのお花を送る場合、立て札をつけるのが一般的なマナーです。
立て札には、
- 受け取った相手が送り主をすぐに把握することができる
- 相手方のお客さんに交友関係の広さをアピールすることができる
といった役割があります。ここでは
お祝い事となると、いろいろな相手からたくさんのお花が届くことと思いますが、立て札がないと、誰から贈られたお花なのかわからなくなってしまいます。
このようなことから、必ず立て札を付け、送り主の名前を記載するのがマナーです。
また、立て札には頭書きを付け、送り主の名前以外にもお祝いの用途に合わせた頭書きを記載します。
就任祝いであれば、「祝」「祝御就任」「御就任御祝」などがあります。
立て札をつける場合の注意点は?
立て札には贈り先の会社の社名や個人名を記載することもありますが、その際には誤記がないように注意しましょう。
個人の名前に関しては注意深く記載するので間違えることはないと思いますが、
- 株式会社か有限会社か?
- 「株式会社」は前につくのか後ろにつくのか?
など、ついつい疎かにしてしまいがちです。
また、会社名が英語表記の場合、スペルミスや、そもそもカタカナ表記が許されるのか?などについてもしっかりと調べて、失礼がないようにしましょう。
日本語であっても、漢字の記載にも注意が必要です。
例えば
・高(ハシゴかそうでないか)
・辺(邊・邉など)
・斎(斉・齋・斎)
は間違いやすいので気をつけるようにしましょう。さらに役職名についても配慮を忘れないようにしましょう。
代表取締役・代表取締役社長・社長
役職の明記に関しては会社によって異なります。
立て札以外にも、下記のようなお祝いのメッセージを添えればあなたの気持ちがより強く相手に伝わりますよ。
※例
〇〇様
この度は社長(役職)就任、誠におめでとうございます。これもひとえに〇〇様のたゆまぬの努力の賜物だと存じております。ますますのご繁栄とご健勝を心よりお祈りしております。
就任祝いにおすすめな胡蝶蘭
就任祝いの定番のお花はやはり胡蝶蘭です。ここでは、就任祝いに胡蝶蘭がおすすめな理由を3つ紹介していきます。
花のイメージが良い
胡蝶蘭の花の形が、蝶々がひらひら舞って来ているように見えることから、胡蝶蘭がもつ「幸福が飛んで来る」という花言葉の由来となっています。大きく開いた花、白やピンクなど華やかな色、茎の曲線など見た目が美しく、就任祝いの含んだお祝いの席にぴったりのお花ですね。
サイズやボリュームが大きいほど豪華さも増し、場が華やかになります。
胡蝶蘭は長持ちする
一般的なお花の場合、数日から長くても数週間程度で枯れてしまいますが、胡蝶蘭は2ヵ月から3ヵ月は、綺麗な状態を保つことができます。
水やりの頻度も1週間から10日に1回と少なく、手入れがしやすいため手がかかりません。
胡蝶蘭に願いを込めて贈ることができる
胡蝶蘭は鉢植えで送ることが一般的ですが、鉢植えには「根が張る」という意味があり、これが「その場所に根付いてずっと仕事をする」に繋がり「いつまでもこのまま業績や地位が盤石なものであるように」と願いを込めることができます。このような理由により、胡蝶蘭は就任祝いに喜ばれるお花として贈られることが多いのです。
胡蝶蘭の本数は?
胡蝶蘭の本数は奇数が良いとされています。胡蝶蘭に限らずですが、お祝い事に贈るお花の本数には、日本には古来より、お祝い事には割れない数として奇数が使われてきたという歴史があるからです。その理由として、奇数は陽の数字、偶数は因の数字なので縁起が良くないといわれています。
胡蝶蘭の本数も「3本」「5本」立てなどの奇数が良いといわれています。。
特に就任祝いのように会社同士で送る法人のお祝い事には、5本立ちのボリュームのある胡蝶蘭をおすすめします。
胡蝶蘭以外に就任祝いにおすすめのお花は?
あまりかしこまったものではなく、フランクにお祝いしたい場合、胡蝶蘭ではなくフラワーアレンジメントを送るのも良いでしょう。就任のお祝いには、胡蝶蘭というイメージがありますが、あえて、フラワーアレンジメントを贈るのもオリジナルティーがあって相手の印象に残るかもしれません。
就任祝いとしてフラワーアレンジメントを送る場合、相手の会社のコーポレートカラーを選ぶのも良いですし、贈られる相手が個人的に好きなカラーで統一して送るのも喜ばれます。
相手が女性なら、華やかなピンクを利用したフラワーアレンジメントも可愛らしくていいかもしれませんね。ここでは胡蝶蘭以外におすすめのお花を4つ紹介します。
アルストロメリア
オレンジ、黄色、赤、ピンク、白、紫など、カラーバリエーションが豊富であるアストロメリアは、1本に4、5輪の花がついていて、少ない本数でもボリュームが出やすく他の花とミックスしても綺麗です。アルストロメリアの花言葉は、「勇敢」「栄光」。就任祝いや仕事での成功を祝って贈るのも良いですね。
ガーベラ
ガーベラの品種は豊富で、一年を通して安定して購入することができます。サイズも豊富で、相手の状況や立場に応じてフレキシブルに対応できるのも魅力です。
ガーベラの花言葉は「忍耐強さ」「冒険心」「どこでも成功」、お祝いや新しい環境での成功を願うのにぴったりです。
スイートピー
ひらひらとしたお花の形が可愛らしい春の花、スイートピーは就任祝いのフラワーアレンジメントにぴったりです。
スイートピーの旬は1月から4月と限られているものの、就任は春にあることが多いため、就任祝いに相応しいチョイスといえるでしょう。
スイートピーの花言葉は、胡蝶蘭と同じく「蝶々のように飛来する」「門出」といった意味があり、就任祝いとして喜ばれています。
トルコキキョウ
トルコキキョウという名前を聞いたことがある人は少ないかもしれませんが、実は花束やブーケなどで利用される定番のお花なので、誰しも一度は目にしたことがあるはずです。
トルコキキョウの花言葉は「優美」「清々しい美しさ」。紫のトルコキキョウの花言葉は「希望」白のトルコキキョウの花言葉は「思いやり」です。
就任祝いにはお花がぴったり
この記事では、就任祝いとしてお花を贈る際の注意点やポイントや選び方について紹介してきました。意識すべきことはたくさんありますが、何より大切なのは受け取る相手の気持ちになって選ぶことです。マナーをしっかりと抑えた上でその気持ちを忘れなければ、きっと相手にとって嬉しい贈り物になることでしょう。
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