フランスゴムの木を育てよう!育て方や水やり、お手入れのコツ

 

フランスゴムの木の名で親しまれている、フィカス・ルビギノーサをご存知ですか?

肉厚で光沢のある葉が美しく、観賞用として根強い人気がある品種です。

育てるのも楽しく、インテリアとしても美しいフランスゴムの木。

今回は、基本の育て方やコツ、楽しみ方について詳しくご紹介していきます。

フランスゴムの木の基本情報・特徴

植物名:フランスゴムの木、フィカス・ルビギノーサ

科・属:クワ科・フィカス属

学名: Ficus rubiginosa

原産地:オーストラリア東部

園芸分類:観葉植物

耐寒性:強い

耐暑性:強い

 

「フランスゴムの木」とは日本でのみ呼ばれている名称です。

実は、原産地はフランスではなく、オーストラリアの観葉植物です。

フランスの植物学者によって発見されたことが名前の由来になっています。

正式名称であるルビギノーサとは「鉄さび」を意味しており、葉裏がうすく茶色い毛に覆われている様子から付いた名前です。

葉は鮮やかな緑色で、つやつやと光る質感を、ぷっくりした厚みが魅力的で、一枚一枚は小ぶりながらも抜群の存在感がありますよ。

幹を曲げたユニークな樹形のフランスゴムの木は、洗練されてあか抜けた印象も受けます。

カフェ空間のインテリアや、店頭ディスプレイなどに使われる、おしゃれな観葉植物でもあります。

ほっそりとしたシャープな姿ながらも、厳しい環境でも強く育つ生命力があるタフさがあります。

どんなテイストのインテリアにも馴染み、インテリアグリーンとしては重宝されます。

樹液について

ゴムの木は、枝や葉の切り口から白い樹液が出てきます。

ゴムの木の樹液は天然ゴムの原料となるため、ラテックスアレルギーを持つ人は注意が必要です。

アレルギーのない人も、体質により痒みやかぶれを起こす可能性がありますので、剪定作業などの際は、軍手やエプロンを着用して作業しましょう。

もし皮膚に付着した場合は、時間が経つと落ちにくくなるので、すみやかに洗い流しましょう。

フランスゴムの木の花言葉や風水

フランスゴムの木は、実はギフトにも人気でよく選ばれる観葉植物でもあるのです。

多くの方にギフトとして選ばれる理由は、育てやすさや美しさはもちろんですが、フランスゴムの木の花言葉と風水効果にあります。

それではフランスゴムの木の花言葉や、持っている風水効果についてさっそくご紹介しましょう。

花言葉

フランスゴムの木には「永遠の幸せ」という素敵な花言葉があります。

新郎新婦の門出を祝う結婚祝いや、新築祝いのインテリアとしてもぴったりなので、グリーンギフトとして人気が高いのです。

フランスゴムの木の花は、実の内側に花を付ける特殊な形をしています。

同じフィカス属であるイチジクを思い浮かべるとイメージしやすいでしょう。

風水

フランスゴムの木には、風水的な観点で見ると「陽の気」といって、気を明るくするパワーを持っています。

空気浄化の高い観葉植物は、風水では悪い気を浄化してくれる効果を持つので、開運へと導いてくれますよ。

フランスゴムの木の基本の育て方

きちんと育てられるか不安に思う方もいると思いますが、コツさえ抑えればフランスゴムの木の育て方は簡単です。

育て方を覚えて、フランスゴムの木をインテリアに迎えましょう。

ここからは、実際にフランスゴムの木を育てるうえでの基本についてご紹介していきます。

植え付けの時期や方法

ゴムの木を購入する際には、厚みがあり活き活きとした葉でどっしりとした株を選びましょう。

そして必ず、害虫がいないかもチェックしておきます。

植え付けは生育期を迎える時期に行なうと良いため、春先がベストなタイミングです。

夏に植え付けを行うときは、炎天下や猛暑日を避けて行ないましょう。

フランスゴムの木は、水はけのよい土が好きなので、赤玉土や鹿沼土を混ぜたものが良いですが、市販の観葉植物用の土をそのまま使用しても問題ありません。

置き場所

フランスゴムの木は、室内でも元気に育ってくれる観葉植物ですが、日光は大好きです。

明るい半日陰、レースカーテンやブラインド越しの窓辺などに置いて、葉の色つやを良く育てましょう。

難しければ、休みの日などに数時間ほどでもいいので、日光浴させてください。

ただし、急な環境変化は苦手なので、極端な温度変化がないよう管理しましょう。

頻繁に置き場所を変えていると、温度差に着いていけす、葉が元気をなくします。

いつも室内で育てているゴムの木を、突然ベランダや屋外に出すと、日差しに負ける恐れもあります。

日光浴させたいときは、室内から急に出すのではなく、段階的に少しずつ慣らして出すと、植物が戸惑わずに済みます。

水やり

観葉植物の水やりは、基本的に「土が乾いてから」鉢底から水が流れ出るほどたっぷりと与えます。

夏場は乾燥するため、こまめに土を確認して水やりしてあげてください。

高温の時間帯に水やりすると、高温になった鉢内で根が蒸れてしまうので、午前中や夕方などの涼しい時間帯に水やりしましょう。

反対に、冬場はいちばん冷え込む時間帯を避けた、暖かい日中に水やりしてください。

冬には生長がほとんど止まるので、春~秋の生育期と同じ要領で水をあげると、根腐れを起こす原因になります。

冬季は、土が乾いたことを確認してから2~3日後に水を与え、乾燥気味に育てましょう。

水やりの際、鉢の受け皿に水を溜めたままだと根腐れの原因になりますので、水やりの都度、こまめに捨ててくださいね。

肥料

フランスゴムの木は春~秋にかけてが生育期です。

枝のあちこちから新芽が顔を出すようになったら、肥料で生長を助けましょう。

反対に、生育期なのに生長が遅くなったとき、葉の色つやが悪いときに与えるのも効果的です。

緩効性の置き肥を2ヶ月に1回、もしくは即効性の液体肥料を10日~2週間に1回のペースで与えます。

元気に育てほしいからと肥料を与え過ぎては、植物にとってかえって毒なので、あくまで補助程度にしておきましょう。

冬季は成長が止まる休眠期なので、置き肥などは取り除いておきましょう。

植え替え

植え替えは、植物の生長に合わせて、鉢内の根にゆとりを持たせる意味があります。

根がぎゅうぎゅうに詰まると、上手に水分を吸い上げられず、植物が枯れてしまうためです。

フランスゴムの木は、2年ごとを目安にして、生長期である春~秋の間に植え替えを行なうと、早く回復してくれます。

冬を迎えるぎりぎりのタイミングで植え替えると、フランスゴムの木が回復しきる前に冬になって、休眠期に入ってしまいます。

春先から真夏を迎える前の5~7月頃の植え替えが適期です。

【植え替えの目安】

・購入後や前回の植え替えから2年経過している

・下の葉が枯れ始めた、落葉がひどい

・鉢底から根がはみ出ている

・鉢土から根が見える

・水やりしても水流れが悪い

このような症状が見受けられたら、2年経過していなくても植え替えをします。

植え替えが手間だからとかなり大きい鉢にすると、根が水を吸い上げる量に対して、土に含んだ水の量が多く、鉢土が常時湿って蒸れることにより、根腐れを引き起こします。

少し手間ではありますが、植え替えでは欲張らずに一回り大きな鉢を選びましょう。

【植え替え手順】

①新しい鉢底に、鉢底ネット・鉢底石を敷く

②新しい鉢に土を3分の1入れる

③株を出して、古い土を落とし、根をやさしくほぐす

④新しい鉢に株を置き、隙間を埋めるように土を足す

⑤細かい部分まで土を埋めたら、たっぷり水を与える

⑥植え替え後、しばらくは涼しい日陰で管理する

 

POINT:株を出した際に、黒ずんだ根があれば切り取っておきましょう。

剪定方法

ぐんぐん育ってくれるフランスゴムの木は、放置していると樹形が崩れてきますので、剪定で整えましょう。

剪定というと難しそうで身構えてしまいますが、フランスゴムの木の剪定作業は至って簡単です。

邪魔だと思う枝や、葉が密集している部分など、気になる場所を剪定バサミでカットするだけです。

フランスゴムの木は、葉が生えている箇所から新芽が出るので、葉の付近を切るようにすると上手に形を整えられますよ。

黄色くなった古い葉も、早いうちに切り取っておくと、新芽の成長が促進され、葉の色つやが増してくれます。

枝以外に、葉の切り口も樹液が出るので、手袋などを着けて作業してくださいね。

作業後は、日当たりが良い場所でしばらく管理して回復させましょう。

剪定作業は、不要な葉や枝を整えることで、生育を促す効果があります。

さらに、木の風通しが良くなれば害虫や病気対策にもなりますよ。

樹形やシルエットもきれいになりますし、一石二鳥以上の効果がある大切な作業です。

冬越し

冬季は、カーテンで遮光した窓際に置いて管理しましょう。

フランスゴムの木の耐寒温度は5℃以上が目安になります。

冬場の冷え込む朝方や夜間は、なるべく室内の奥まった場所で管理できるとベターです。

フランスゴムの木のお手入れポイント

基本的な育て方を覚えたら、次は応用テクニックを覚えて、フランスゴムの木のお手入れをもっと楽しみましょう。

次は、フランスゴムの木をさらに楽しむための増やし方や、活き活きと育てるポイントを抑えておきましょう。

フランスゴムの木の増やし方

フランスゴムの木は、剪定時に切り落としたなどを利用して、「挿し木」で増やしていきましょう。

増やしたフランスゴムの木をいくつも並べれば、さらにおしゃれなインテリアを作ることもできますよ。

【挿し木の手順】

①枝を10cm程に切り、葉を1~2枚残して取り除く

②葉からの蒸散により株の乾燥を防ぐため、残るの葉を半分にカットする

③半日ほど水に挿して、十分な量の水を吸収させる

④苗植えポットにやさしく植え、発根まで涼しい日陰で管理する

⑤乾燥させないようたっぷり水を与え、発根したら鉢に植え替える

POINT:葉からも樹液が出てくるので注意しましょう。

葉水をしよう

フランスゴムの木は、乾燥しすぎると葉が丸まったり変色したりします。

特に、エアコンの風が直接当たっているとこのような状態になるので、必ず避けて置きましょう。

乾燥しやすい時期は、霧吹きなどで葉水を毎日行ない、葉が水分を保てるよう保湿します。

葉水とあわせて、葉の表面を濡れ布などでやさしく拭き取ると、表面につもった埃が落ちて清潔な状態をキープできます。

葉水は害虫対策としても効果的なので、ぜひ1枚ずつ楽しんで拭いてあげてください。

害虫に注意しよう

フランスゴムの木に限らず、観葉植物は高温多湿の環境だと害虫の発生リスクが高まります。

フランスゴムの木は、比較的病気や害虫に強い植物ですが、植物にとってあまり悪い状態が続くと、カイガラムシやハダニが発生します。

どちらも、新芽や葉裏に潜みやすく、植物の液を餌として、植物をどんどん弱らせてしまう虫です。

排泄物が貯まることですす病を発生させ、二次被害も想定されます。

ハダニの駆除には、殺虫剤の散布か、葉水や木に水をかけて洗い流しましょう。

カイガラムシの成虫は、体を硬い殻で守り薬剤が効きにくいため、発見次第、歯ブラシや綿棒、ハケなど、やわらかいもので擦り落としましょう。

風通しの良い場所での管理と、毎日の葉水、こまめな剪定により、ある程度害虫は予防できます。

葉水の際に、日頃からよく植物を観察し、異変があればすぐ気付けるようにしましょう。

フランスゴムの木が枯れる原因

愛情込めて大切に育てていても、観葉植物は生き物ですから、育てていれば元気をなくすこともあります。

初心者向けでもある丈夫で強いフランスゴムの木ですが、元気をなくしたときに心当たる、いくつかの原因や、その対策法について説明していきます。

植物の様子がいつもと違うと思ったら、これらの原因と照らし合わせてみてください。

葉焼け

フランスゴムの木の葉が変色していたら、強すぎる日光により葉焼けを起こしています。

夏場は日差しが強いので特に注意しますが、春先の直射日光にも気を付けてください。

冬の日差しに慣れたフランスゴムの木が、春先に少し強くなった日光に慣れず、葉焼けを起こすこともあるからです。

葉焼けを防ぐには、春が近づいてきたら、まず日陰→半日陰→日当たりの良い場所という風に、徐々に日光に慣らしていきましょう。

白い斑状模様の葉を持つ種類では、特に葉焼けを起こしやすいため気を付けてくださいね。

高温と多湿

猛暑が続く夏場は、暑さによって葉が変色するケースがありま。

一見葉焼けにも見える症状ですが、植物を置いている環境が高温多湿過ぎるために、鉢内が蒸されているのが原因です。

鉢内が蒸された状態が続くと、根がダメージを受けて根腐れに繋がる恐れもあります。

夏季は特に風通しを意識して、涼しい半日陰に置きましょう。

水切れ

日光の強さにも気を付けているし、湿度にも気を配っているのに、葉がどんどん落ちていく…

そんなときは、水が不足して水切れを起こしているかもしれませんので、水やりの回数をもう少し増やしてみましょう。

「土が乾いてからたっぷり水を与える」「土が乾燥するまでは水やりしない」が観葉植物の水やりの基本ですが、根腐れさせないようにと注意していて、逆に水不足を起こすケースもあります。

たっぷりと水やりをして、葉水をかけて葉っぱからも水分を補給させましょう。

水切れが解消されれば、落葉も止まってくれますよ。

また、フランスゴムの木は温度変化が苦手です。

頻繁に置き場所を変えていると落葉が進む場合もあるので、置き場所を変えすぎないように注意してみてくださいね。

フランスゴムの木をインテリアに

フランスゴムの木は、柔らかい幹の性質を活かして、幹の向きを変えて曲線を描いたデザインに仕上げることもできます。

幹のデザインによって植物の表情や雰囲気が変わるため、インテリア性に優れている観葉植物です。

ここからは、フランスゴムの木のインテリアグリーンとしての楽しみ方をご紹介します。

幹をデザインしよう

それでは曲がり幹のデザインに挑戦してみましょう。

幹を曲げることで、葉が混み合って密集しないという利点も生まれます。

思い描いた形になるまで少々時間は要りますが、曲がって育つ過程も楽しいですね。

自分でアレンジすれば、さらに愛情を注げること間違いなしです。

【幹の曲げ方】

①曲げる幹に、螺旋状に太い針金を巻きつける

②ゆっくりと横や下へ曲げ、針金で固定する

③しばらく育てて固まったら針金を外す

POINT

曲げる幹には、必ず新しい幹を選んでください。

固い幹を無理やり曲げようとすると、折れる恐れがあります。

鉢カバーで楽しもう

観葉植物は、植物そのものを楽しむ以外にも、鉢カバーで雰囲気を変えて楽しむことができます。

鉢カバーを変えれば、模様替えに合わせて簡単に雰囲気を合わせられますよ。

気分転換をしたいとき、季節によって雰囲気を変えたいときも、鉢カバーがおすすめです。

鉢を着せ替えるように、手軽におしゃれを楽しみましょう。

フランスゴムの木のおすすめ商品紹介

インテリア性に優れたフランスゴムの木は、店頭ディスプレイやオフィスのエントランス、飲食店にもよく飾られています。

デザイン性のある幹や、シンプルな樹形のシルエットは、洗練されたおしゃれな雰囲気がありますよね。

インテリアグリーンとしてフランスゴムの木の栽培に挑戦するのでしたら、ぜひプレミアガーデンでお買い求めください。

ご自宅用にもお求めやすい価格で、鉢カバーにもこだわったフランスゴムの木をご用意しております。

フランスゴムの木6号 (鉢カバー付) カルチベーター 01-7426

高さ:約90cm前後

鉢カバー:スプリットバンブー 6号鉢用 / カルチベーター 01-7426

鉢皿:あり(プラスチック皿)

手ごろなサイズの6号のフランスゴムの木です。

 

ざっくりとした編み目がインテリア映えする、バンブーを編み込んだ鉢カバーでお届けいたします。

 

リゾート調、ナチュラルテイスト、和風やアジアンなど、どんなインテリアにも溶け込みやすい色合いと素材です。

 

★商品詳細ページ:フランスゴムの木6号 (鉢カバー付) カルチベーター 01-7426

 

フランスゴムの木7号 (鉢カバー付) カルチベーター 01-1677

高さ 約90cm前後

鉢カバー:柳グレーワッシュ メタボリック 7号鉢用 / カルチベーター 01-1677

鉢皿:あり(プラスチック皿)

シルエットに丸みのあるフランスゴムの木を活かして、カジュアルなバスケットで仕上げました。

北欧テイストのお部屋や、白など明るい色を基調にしたお家でも、鉢が浮かずにそのまま飾っていただけます。

★商品詳細ページ:フランスゴムの木7号 (鉢カバー付) カルチベーター 01-1677

まとめ

今回は、耐寒性・耐暑性に優れて、健やかに育ってくれるフランスゴムの木の育て方や楽しみ方をお伝えしてきました。

和洋問わずにインテリアとして楽しめるフランスゴムの木は、幹のデザインを自分で作ることもできます。

フランスゴムの木は縁起の良い花言葉を持ち、結婚祝いなどのギフトにもおすすめです。

育て方の基本やコツを抑えて、フランスゴムの木を楽しんで育ててくださいね。

★フランスゴムの木の商品覧はこちらから。

 

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