花関係の仕事は土日休みが少ない?花屋のお仕事事情を紹介
花屋さんになりたいと思っても、実際にはどうやったらなれるんだろうかと疑問を持つ人は多いはず。
花業界には、花屋さん以外にも様々なお仕事があります。
この記事では、なかなか見ているだけでは分かりづらい、花屋さんの1日や、休日、勤務形態をご紹介します。
花屋さんになりたい人も、ちょっと興味がある人も、この記事を読めば花屋さんのお仕事が今よりもっと分かるはず!
花関係の仕事の休日はいつ?
花関係の仕事は、その職種や働くお店の規模によっても休日の取り方が大きく異なります。
一般的に、土日など決まった休日の概念はなく、1年を通して繁忙期と言われる時期と閑散期と言われる時期で働き方が異なる事が多いです。
例えば、1年で一番忙しいのは、母の日や年始など。逆に花の持ちが悪くなる夏場は、閑散期で花屋店舗に勤務する場合は休みが多くなる傾向にあります。
基本的にお休みは不定期になると考えておくのが良いでしょう。
花関係の仕事、なぜ休みが不定期なのか
花関係の仕事の休みが不定期と言われる理由には、先ほどの繁忙期、閑散期で仕事量に大きな差があること。それに加え、花の入荷状況や、予約状況などによって日々の仕事量に大きく差があるからです。
花市場の場合
花市場とは、生産者から販売委託を受けたり、買い付けを行ったりして、仲卸業者や小売店に対して花の販売をする場所です。
仕事内容は、まず生産者から受け取った情報をもとに、買い手である仲卸や花屋さんが分かりやすい入荷情報を作成します。
花は生鮮物なので、天候や環境で全国の流通量が変化します。
需要と供給のバランスを考え、取引を形成するのも市場の仕事です。
基本的に市場の物流は24時間稼働しているので、その仕事は深夜を含むシフト制になることが多いのも特徴です。
荷受は深夜0時~2時頃、そこから出荷準備や、セリ、花市場にある仲卸は朝4時頃の開店になる事が多いため、明け方までに全ての準備を終わらせる必要があります。
花市場で働く場合は、花の流通量の多い繁忙期、流通量の少ない閑散期でも仕事量に変動がある為、必然的に休みも不定期になります。
花屋の場合
花屋の店舗で働く場合は、花屋のスタイル、花屋の規模によっても営業時間や、休日の取り方が大きく変わることも知っておきましょう。
例えば個人経営の花屋で働く場合とチェーン店の花屋で働く場合では、営業時間の長さやや店舗の休日日数も違うので、働き方や休日の取り方が全く違ってきます。
繁忙期、閑散期は市場と変わりありません。
切花の仕入れは、基本的に「月水金」、鉢物の仕入れが「火木土」と決まっているので、仕入れがある日は週の中でも忙しくなります。
店舗内で、交代で休みを取る場合がほとんどなので、花屋で働く場合も休日は不定期になる事が多いです。
・オフィス街にある花屋
オフィス街にある花屋の場合は、月曜日の午前中が特に忙しくなります。
月曜日は仕入れがあるので、花の水揚げに加えて、月曜日からスタートする会社の定期的な生け込みや、オフィスの装花などが月曜日に集中する事が多いです。
カレンダー通りに働く会社が多いので、送別会の開催は基本的に金曜日になります。
そうなると金曜日の夕方以降は、送別用の花束の受注で忙しくなります。
特に、年度末など、人事異動が多い時期も忙しいです。
逆に土日はオフィス街にお客様が減るので、暇になる事が多くなります。
街の花屋さんに比べると、母の日があまり忙しくならないのもオフィス街の花屋さんの特徴です。
・スーパーなどのテナントの花屋
ショッピングモールやスーパーに入っている花屋が忙しいのは週末です。
その施設が忙しければ忙しいほど、花屋も忙しくなるという特徴があります。
また、営業時間や休日の日程は、そのテナントに準ずることになります。
年中無休で、お正月に初売りをやるテナントの場合は、元旦から出勤になる場合もあります。また、ショッピングモールやスーパーではイベントを重視する傾向にある為、母の日や年末には特設会場を設けての販売や、ひなまつりなどのイベントもしっかりプランを立てて商品展開をする場合が多いです。
お客様がよく通る為、ディスプレイ替えも頻繁に行われます。
店舗の規模、働いている人数により労働環境は大きく変わります。
テナントに入っている場合、配達の仕事は少ないのでお店で接客がメインになります。
・駅前にある花屋
ご自宅用もギフトも、どちらも需要があるのが駅前の花屋さんです。
配達を自身で行っているお店も多いので、梱包作業や車での配達作業も業務に含まれることが多くなります。
駅前の花屋さんは、自宅に花を飾る常連のお客様から、送別会やお誕生日のギフトを買いに来るお客様まで、様々な種類のお客様が来店されます。
こちらのタイプの店舗も基本的に、シフト制で回していることが多いので、休日は不定期です。
・繁華街の花屋
「夜のお店」が多い地域や、劇場が近くにある場合は花屋の中でも少し特殊なオーダーが多くなります。
お店によっては、夕方からオープンする店舗も。
公演初日や、スタッフの誕生日など特殊な日に急に注文が殺到するケースも多いです。
街のお花屋さんに比べて多いのは圧倒的にギフトのオーダー。
大型のアレンジメントやスタンド花など、華やかな商品が多く売れる傾向にあります。
フラワーデザイナー・コーディネーターの場合
デザイナーやコーディネーターとして働く場合は、働く企業や店舗によって勤務形態が異なります。
土日祝日は、イベントの開催が多いため、休日は平日になるケースが多いようです。
シフト制で動いている企業の場合は、人数が多い会社であれば希望休が取りやすいところもあるでしょう。
独立して1人でフリーランスとして働く場合は、予約に合わせて自分でスケジュール管理をする必要があります。
好きな日に休日を設けられるメリットもありますが、花の仕入れを担当する場合は朝早く花市場に出向く必要があるので、勤務時間は長くなりがちです。
ガーデンデザイナーの場合
ガーデンデザイナーが所属するのは、造園会社、ハウスメーカー、工務店になります。
企業では、顧客の都合に合わせて作業を行う事が多いため、担当している案件になって勤務時間や出勤日が変わります。
年間を通して、変動の多い勤務形態になる事が多いです。
個人宅を担当する場合は、土日祝日の勤務が多くなる傾向にあります。
また、天候次第でスケジュールを変更する必要が出てくるため、休日が急に変更になるということもありえます。
繁忙期は主に、夏場と春先。この時期は植物の生育期の為、依頼が増える事が多いです。
また、センスが問われる仕事なので、世の中の流行をチェクしたり、美的センスを養ったりする時間も必要不可欠と言えます。
デザイナー職は、特にクリエイティブな仕事なので、仕事とプライベートを区別するのが難しい職種といえるでしょう。
花屋の仕事内容とは
では実際に、花屋で働く場合はどんな仕事をするのでしょう。
花屋では、店頭での花の販売や接客、ブーケの作成以外にも様々な業務があります。
水を扱うので体力が必要な仕事も多いです。勤務形態や、1日の流れを見ていきましょう。
勤務形態
基本的には、他の企業と変わらない8時間労働です。
パートやアルバイトの場合は、短時間の勤務が可能な場合もあります。
また、母の日や年末などの繁忙期は、短期間のみのアルバイトの募集をしている花屋さんもあるようです。
個人経営の花屋の場合は、お客様の入店に合わせて、時間のできたタイミングで休憩を取ることが多いです。
チェーンの花屋の場合は、スタッフが多いため、シフト制で回している店舗が多く、休憩時間も決まっている場合が多いのが特徴です。
花屋の1日の仕事内容
店舗によって、花の仕入れに行く必要があるかによって、朝の業務は大きく変わります。
個人経営の花屋の場合、市場や仲卸に自ら買い付けに行く必要があります。
仲卸では朝の4時頃開店になるお店が多く、必然的に朝は早くから勤務することになります。
切花の仕入れは月水金、鉢物の仕入れは火木土と決まっているので、曜日に合わせて勤務時間が異なります。
チェーンの場合は、切花便としてトラックで荷受けする店舗も多いです。
花が届いたらまず行うのが水揚げ作業です。
花のもちをよくする為、それぞれの花に合った処理方法で水揚げを行います。
オープンまでに、入荷した花をディスプレイし、店舗環境を整える必要があるので、時間との勝負です。
お店が開店した後は、お客様のオーダーに合わせてブーケやアレンジメントを制作や、ご自宅用のお花をお買い求めのお客様への接客などメインの時間になります。
配送を自社で行う場合は、営業中に配送に行くこともあります。
ブーケや制作をしながら、店内を綺麗に保っておくのも大切な仕事です。
閉店後は、次の日の午前中に必要な花束アレンジメントの準備や、花瓶の水替え作業があります。
母の日や、年末は、すぐに持ち帰れる花束やお正月用のお飾りを事前に作っておくこともあります。
花は鮮度が命なので、管理を怠るとせっかく仕入れた花が使えなくなってしまいます。
常に花の鮮度をチェックしておくのも大事な仕事です。
そもそも花屋で働くにはどうしたらいい?
実際に花屋で働きたいと思った場合は、どうするのが良いのでしょう。
現在フローリストとして働いている人も、それまでの道のりは様々です。学校に通う事もありますが、未経験から店舗で修行を積んでフローリストになった方もたくさんいます。実査にはどんな方法があるかをみていきましょう。
資格を得る
先に結論を言ってしまうと、花屋に資格は必要ありません。
ブーケやアレンジメントは、基本的な生花の取り扱いを勉強する必要はありますが、その素敵さを決めるのに明確な基準は存在しません。
しかし、花屋になりたいと希望する人にとって持っていたほうがいい資格もあります。
それは、自動車運転免許。大型トラックなどを運転する事はないので、一般的な免許で大丈夫です。自社配送する場合や、市場に仕入れに行く際など車の免許があると採用に有利になることがあります。
他にも、フワラー装飾技能士という、厚生労働省が管轄している国家資格が存在します。
こちらは、ブライダルや葬儀場でアレンジをする際に活躍する資格です。
フラワーデザイナーの民間試験の資格などもあります。
花屋になるために必要なわけではありませんが、持っていると生花の取り扱いについて一定以上のレベルがあることが証明できます。
花屋はセンスも問われる仕事なので、色彩検定やカラーコーディネーターなど、花以外の資格が役に立つこともあります。
専門学校で勉強する
花業界に就職するための専門学校もあります。
ここでは、生花の取り扱いからブーケ、アレンジメントの制作も学ぶことができるので、現場での即戦力として採用されやすいといえます。
学校に求人が来ることも多いので、花関連の仕事につきやすいというメリットもあります。
未経験でもOK!花屋のバイトに応募する
花屋さんには未経験okの募集をしているところも多いです。
専門的な知識がなくても、花が好きである熱意を伝われば、ゼロから教えてくれるお店もあります。
花屋の仕事は、勉強するより実践で身につく技術の方が圧倒的に多いです。
花屋になりたいと悩んでいるなら、まずは応募してみるのが一番の近道です。
派遣で働くこともできる
花屋の仕事が自分に合うか分からない、どんな仕事か体験してみたい。そんな場合には、派遣として働くことも出来ます。
花関連の派遣に特化したサイトには未経験から応募可能な求人も掲載があります。
また、花業界で特に忙しい、母の日や年末などは、短期アルバイトの募集をかける花屋も多いです。
花屋の仕事を実際に体験してみたい方は、まず派遣や短期の募集から探してみるのもよいでしょう。
花屋の仕事のメリット
好きなものに囲まれて働ける
なんといっても、大好きな美しい花のそばで働くことができるのが一番のメリットです。
切花は四季とともに、種類も豊富。生産する産地によっても、品種が多いので、何年働いていても新しい品種に出会えることもあり、その魅力は計り知れません。
続けることでスキルアップしていく
花屋は続けることで、できることがどんどん増えていく仕事です。
はじめはもちろん、水揚げや掃除などから始めることになりますが、ブーケの制作やアレンジメントを作るようになると、作った分だけ自分のスキルが上がって行きます。
技術だけではなく、センスも必要な仕事なので、花以外の芸術や美しいものに触れることで、それが自分の花束やアレンジメントに活かせるというのも魅力です。
お客様に喜んでもらえる
花業界は、お客様の気持ちを、形を替えてお客様からお客様へ、お届けするお仕事です。
贈り物の花束には必ず、誰かの気持ちが込められています。
花の仕事に関わることで、お客様に喜んでもらうことができます。それは、花屋としてのなによりの喜びであるといえるでしょう。
花屋の仕事のデメリット
水仕事が多い
花は水から離れていると枯れてしまいます。必然的に花屋の仕事には水仕事がつきものです。
花屋では、水替えと呼ばれる、花瓶や桶の水を新しい水に取り替える作業があります。大きな枝などでは、その桶も大きく水も重くなります。
また、冬場の水仕事はとても冷たく、毎日ともなれば手が荒れてしまいがちです。
意外と力仕事が多い
可愛いイメージの花屋の仕事ですが、実際は力仕事が多いです。
先ほどのような大きな水の入った桶を運ぶこともありますし、切花の納品はダンボールで届くのでそれを運んだり、開封したりする作業もあります。
また、鉢物の取り扱いのあるお店では、重い鉢や土を運ぶことも多いです。
すぐには自分の希望する仕事につけない
どんな仕事にも共通するところではありますが、はじめから自分の希望する仕事ができるわけではありません。
例えばフラワーデザイナーになりたい場合も、切花やブーケ、アレンジメントの知識は必要不可欠です。まずは店頭販売から始めることになります。
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フラワーデザイナーでは、水揚げからブーケの制作、花の手入れにいたるまで、花に関する業務が一通り揃っています。
未経験から仕事ができるようになるプログラムも新設されました。
フラワーデザイナーの職種以外にも、電話受付や事務、配送ドライバー、WEBマーケティングと幅広い職種での求人募集を行っています。
プレミアムガーデンなら休暇取得の待遇も安心
週休2日制はもちろん、年末年始、夏期休暇ともに5日間まで休暇取得が可能です。
産休や育児休暇制度も完備しています。
年末年始は毎年、ローテーションでお休みを取れるように工夫がされています。
花業界は女性も男性も活躍できる職場で、プレミアムガーデンの男女比はちょうど50:50です。中途採用の社員も多く、とても働きやすい会社です。
まとめ
花業界のお仕事についてご紹介しました。
なかなか勤務形態や仕事内容が分かりづらい職種ですが、花業界にしかない魅力がたくさん詰まった仕事がたくさんあります。
花業界はやる気があれば未経験からでも、スキルアップしながら働ける業界です。
力仕事など、大変な作業もありますが、お花を通じてお客様を幸せに出来るとてもやりがいのある仕事です。
今回の記事が、花業界のお仕事をはじめるきっかけになればと思います。