ブーゲンビリアの花言葉は情熱的でウェディングにぴったり!ギフトに選ぶときのポイントも紹介

ブーゲンビリアは目を引く花色が鮮やかな植物で、トロピカルで朗らかな佇まいが人気です。

日本では温暖な沖縄などを中心に露地栽培されており、観光客の目を楽しませてくれます。

昨今では2018年冬アニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の中でも取り上げられて話題になった花でもあります。

では、ブーゲンビリアにはどんな花言葉が秘められているのでしょうか。

この記事では、花言葉の意味や、ウェディングにも人気の理由をご紹介します。

 

ブーゲンビリアの基本的な情報

夏にカラフルな花を咲かせるブーゲンビリアは、どんな特徴を持っているのでしょうか。

この花は南国で見かけることが多く、民家や塀の囲いとしても使用されています。

暖かい場所を好むので、山のスロープなどに自生していることも多いでしょう。

ここではブーゲンビリアの基本データや、見頃の時期などを解説します。

 

ブーゲンビリアってどんな花?

オシロイバナ科のブーゲンビリア属に分類されているこの花は、中南米に自生する彩り豊かな植物になります。

花に見える色鮮やかな部分は花びらではなく、花を取り巻く葉なのです。

この部分は「苞葉(ほうよう)」といって、3枚または6枚で構成されています。

花は苞の中にある先端の白色の部分です。しかし正確にいうと、この部分も花びらではなく「萼(がく)」と呼ばれています。

  

名前の由来

ブーゲンビリアは、フランス人の探検家「ルイ・アントワーヌ・ド・ブーガンヴィル」の名前が原点になっていると伝えられています。

彼は1766年に未知の大陸発見のためにブレスト港を出発したのです。

そして1768年、ブラジルに寄港していた際に同行していた植物学者フィリベール・コメルソンが珍しい植物を発見して、後に名前を友人のブーガンヴィルに関連付け「ブーゲンビリア」と名づけました。

和名では九重葛(ココノエカズラ)・筏葛(イカダカズラ)という呼び名もあります。

南の島などでは1m~10mくらいまでツルを伸ばして、他の植物や木などに絡みついたり、陸地を這うように広がって生長していく姿が見られますよ。

また苞の部分が薄くて、触った感覚が紙のようにも感じることから「ペーパーフラワー」という呼び名も存在しています。

 

見頃はいつ?

南アメリカなどの熱帯雨林に自生しているブーゲンビリア。

熱帯地域では1年中咲いていることもありますが、日本の冬は寒いので開花するのは5月~10月くらいまでになります。

5月~10月は屋外に出して太陽の光をたくさん浴びさせてあげてください。

それ以降は室内の日当たりの良いエリアで管理するようにしましょう。

光が不足すると丈夫に育たないことがあるので、天気の良い日は思い切り日光浴をさせてあげると元気になりますよ。

越冬温度は5℃です。意外と耐寒性があると思った方もいらっしゃるかもしれませんが、極端な温度変化には弱いので注意してください。

 

日々のお手入れ方法

 ブーゲンビリアのお手入れ方法をご紹介します。

 

水やり

春から秋にかけての開花時期には、土の表面が乾燥したら水をたくさんあげるようにしましょう。

逆に冬は控えめに、土の乾き方にもよりますが目安としては1週間~10日に1度のペースで水やりを行うのがベストです。

  

肥料

やや控えめに肥料を与えることが、元気に育つポイントになります。

ただし成長期となる春~夏の期間は月に2回くらいリン酸を多く含む肥料を与えてください。

速効性のある液体タイプより、ゆっくりと効き目が出る緩効性肥料がおすすめですよ。

 

切り戻し

枝がどんどん生長するブーゲンビリアは、見た目を美しく維持するために切り戻しを行いましょう。

伸びすぎた枝は、気になったら切り落とすようにしてください。

タイミング的には花の時期が落ち着いてくる8月頃がおすすめです。

この時枯れた枝や色が変わってしまった枝もいっしょに切り落としましょう。

この作業をすることで、次の花芽の付きが良くなります。

ブーゲンビリアにはトゲがある場合があるので、けがをしないように気をつけて作業してくださいね。

  

ブーゲンビリアの花言葉/日本・西洋の違い

日本の中では特に沖縄県で人気が高いブーゲンビリアですが、最初は宮崎県の青島県立亜熱帯植物園に寄与されたことから広まったとされています。

では鮮やかな花色を持つブーゲンビリアは、どんな花言葉を秘めているのでしょうか。

ここではブーゲンビリアの花言葉をカラー別にチェックしていきましょう。また西洋と日本の違いも解説します。

 

ピンク色 

・日本の花言葉「あなたは魅力に満ちている」

夏が見頃になるこの花は、母の日のギフトとしても人気があります。

花言葉にも素敵な意味が込められているので、いつまでも若々しくいてほしい母親に贈ったら喜ばれそうですね。

 

・西洋の花言葉「情熱(passion)」

南国に咲く鮮やかな花のイメージからつけられたといわれています。

この他赤色・紫色にも同様に「情熱」という花言葉がついているのです。

 

赤色 

・日本の花言葉「あなたしか見えない」

赤色にはとても情熱的な花言葉が秘められています。

赤が持つイメージは、太陽や炎などエネルギーが強いものが多いですね。

視界の中に無意識に飛び込んでくる赤色は目を引き心に強く残ります。

熱いメッセージを込めた赤いブーゲンビリアは、愛の告白にも最適です。

 

・西洋の花言葉「情熱」

ピンク色と同様に情熱という花言葉があります。

またこの花の美しさに魅了されて心を奪われたことから「魂の花」ともいわれていました。

 

白色

・日本の花言葉「あなたはステキ」

明るくポップな花色が魅力のブーゲンビリアですが、白色も清楚でさわやかなイメージがあります。

どんな場面のプレゼントにも向いていますね。

 

・西洋の花言葉「美しい日」

これはブーゲンビリアが長い期間咲き続けることを意味しています。

白いブーゲンビリアを鑑賞しながら、美しい思い出をたどるのは何ともロマンチックですね。

 

ネガティブな花言葉はある? 

それでは、ブーゲンビリアにはネガティブな花言葉はあるのでしょうか。

ブーゲンビリアは、花びらに見える苞の部分が薄い紙のように見えることから「薄情」という花言葉もあります。

しかしそれ以上に素敵な花言葉を秘めるブーゲンビリアは、自信を持って大切な人へ贈ることができますね。

  

種類はどれくらいある?ブーゲンビリアの人気の種類

 ブーゲンビリアは、大きく分けて3種類あります。

まずはペルー、コロンビア原産のペルビアナ。

次に、ブラジル原産のグラブラ、バッティアナ。この3原種を素に、品種改良が進んでいます。

グラブラは沖縄に古くから存在している品種で、比較的寒さに強いのが特徴です。

日本ではこの3種類を掛け合わせたタイプのブーゲンビリアがたくさん流通していて、贈り物として人気があります。

それでは、人気の品種をいくつかピックアップしてみましょう。

 

ブライダルブーケ 

結婚式の装花やブーケとしても人気のブライダルブーケは、清楚な見た目が魅力的な園芸品種です。

苞(花に見える部分)が綿密に集まって咲くので、ボリュームがある花姿がかわいらしい印象を受けます。

白い苞は、咲き進むにしたがって段々と縁がピンク色に染まるのが特徴的でしょう。

樹形はツル性で、高さは50cm以上に生長します。

また同じような色合いで、日光を長く浴びるほどにピンクに色づく「クリスタルピンク」という品種も人気ですよ。

 

ミセスバット

ミセスバットは、古くから地植え用として親しまれて来た品種になります。

こちらはグラブラとペルウィアナの混合雑種となり、赤花系の代表格です。

花の苞が大きいため、たくさん咲くと華やかな印象になるでしょう。

春から秋にかけて数回咲き、寒さにもある程度耐えられることも大きな特長です。

 

サンデリアナホワイト 

沖縄県ではサンゴ礁という名前で親しまれているサンデリアナホワイトは、小輪で純白の花を咲かせる品種です。

斑入りの珍しい種類で、耐寒性もあるので地植えも可能でしょう。

ただし0℃以下の気温には耐えられないので、寒い地域にお住まいの方は冬場の管理には気をつけてください。

また葉がカラフルなので、花のない時期にもカラーリーフとして鑑賞できますよ。

 

ブーゲンビリアをウェディングブーケに使う方法

ロマンチックな花言葉を秘めているブーゲンビリアは、ウェディングシーンにもピッタリです。

実際に沖縄での結婚式の装花などに、ブーゲンビリアをリクエストする声が増えています。

特に最近人気のガーデンウェディングでは、開放的な雰囲気の中で明るく映えるブーゲンビリアが人気を集めているのです。

ここではブーゲンビリアを使用したブーケのさまざまなスタイルを紹介します。

 

キャスケードブーケで変化を楽しむ 

花嫁の王道スタイルのクラシカルなドレスにピッタリのキャスケードブーケ。

滝のように逆三角形に垂れ下がるフォルムは、とても華やかで裾が長いドレスとよく合います。

存在感があるため、背が高い女性にも向いていますよ。

南の島をイメージするようなカラフルなブーゲンビリアのブーケは、ウェディングシーンを美しく彩ってくれるでしょう。

 

ピンク色でまとめてキュートさを演出 

南国で式を挙げるなら、青い海に映えるビビットなピンク色のブーゲンビリアがおすすめです。

トーンが違うピンク色を束ねても、ロマンチックな雰囲気を演出できます。

また色のニュアンスやテイストにこだわれば、ナチュラルさをプロデュースすることも可能です。

例えば、南国情緒あふれるモンステラやアレカヤシの葉っぱと組み合わせても素敵ですよ。

 

白のプルメリアと組み合わせてリゾート気分で

リゾート婚に最適なのは、ロマンチックな白のプルメリアとブーゲンビリアをブレンドさせるスタイルです。

ブーゲンビリアを主役にするなら、アクセントとしてプルメリアを少しだけ入れてもいいですね。

ちなみにプルメリアの花言葉は「上品」「恵まれた人」なので、ウェディングに向いています。

ブーゲンビリアとプルメリアの組み合わせは優美なので、最大限に女性の美しさを引き出す効果があるのです。

  

ブーゲンビリアのギフトの種類は?

ブーゲンビリアは色彩豊かなので、見ているだけで元気になれます。

また込められている花言葉も素敵なワードが多いので、どんなシーンでの贈り物にも最適なのです。

ではどんなギフトがおすすめなのでしょうか。

ここではブーゲンビリアのギフトの種類を解説します。

 

鉢植え

ブーゲンビリアのギフトとしてポピュラーなのは鉢植えになります。

今年注目されているのは「ブライダルブーケ」ですが、こちらによく似ている「ピンクレディー」も人気ですよ。

ピンクレディーは、ブライダルブーケと比較するとややピンク色が濃く葉の形もスリムです。

もし地植えにするなら、紫色の花色を咲かせる「エリザベスアンガス」や、赤色の「ミセスバッド」がおすすめ。

これらの品種は耐寒性が強いので、関東から南のエリアでは冬越しすることができます。

 

ハーバリウム 

透明なガラスの瓶に植物を入れて、専用のオイルに浸すハーバリウムは美しさを維持できるのがメリットです。

花の発色の優美さを、長い期間楽しめるのが1番の魅力ではないでしょうか。

また忙しい方にとってみれば、お世話する必要がないのも利点でしょう。

インテリア性も高く、どんな場所でも気軽に飾れる所も強みです。男性への贈り物にも向いています。

ハーバリウムの素材は花だけではなく貝殻も使用できるので、ブーゲンビリアと組み合わせれば南国ムードが高まりますね。

 

アートフラワー 

アートフラワーとは造花のことで、一般的には布や絹素材で作られています。

とても繊細に作られているアイテムは、一見すると造花とは思えないほどクオリティが高いです。

また、ずっと枯れないのも魅力といえるでしょう。

茎や葉の部分には針金が使われているので、湾曲しやすく、変化を楽しめるのもセールスポイントです。

ブーゲンビリアは南国の植物なので、蒸し暑い夏や冬の厳しさには耐えられないこともあります。

その点でもアートフラワーなら安心ですよ。

 

知っておきたい!ブーゲンビリアについての雑学

南国独特の鮮明な花色がチャーミングなブーゲンビリアには、さまざまなエピソードがあることをご存知でしょうか。

ここでは、ブーゲンビリアが好きな人なら知っておきたい豆知識を紹介していきます。

 

ブーゲンビリアを誕生花に持つ日はいつ?

ブーゲンビリアを誕生花に持つ日はいつなのでしょうか。

まず白のブーゲンビリアは、7月21日の誕生花になっています。次にピンク色は7月20・23・26日の誕生花です。

またブーゲンビリア全般を花言葉に持つのは6月30日・7月3日になります。

「あなたは魅力に満ちている」という花言葉を持つこの花は、ギフトにもピッタリです。

是非この日がお誕生日の方に贈ってみてくださいね。

 

ハワイでのスピリチュアル的な意味は?

ハワイに行くと、たくさんのトロピカルな花を見かけます。

ブーゲンビリアもその中のひとつですが、実はハワイでは「プア・ケパロー(花の悪魔)」と呼ばれているのです。

その理由は、たくさんのトゲを持っているから。

そんなに怖い呼び名があるのにも関わらず、ハワイの人々から愛され続けているブーゲンビリアは、観光客を迎えるレイとしても大活躍しています。

 

アニメ「ヴァイオレットエヴァーガーデン」で話題になったのはなぜ?

ロマンチックなアニメで有名になった「ヴァイオレットエヴァーガーデン」では、キャラクターに花の名前が付いています。

主人公の「ヴァイオレット」は、最初は孤児だったので名前はありませんでした。

しかし彼女を一人の人として愛そうとした「ギルベルト・ブーゲンビリア」が「ヴァイオレット」と命名したのです。

まだ幼かった少女が本当の愛を知るこの作品は、1番泣けるアニメともいわれて有名になりました。

一途な愛を貫き通した2人の花の名前とキャラが持つイメージが、花言葉にピッタリで感動的ですね。

ちなみに、ヴァイオレット(スミレ)の花言葉は「誠実」「愛」になっています。

 

まとめ

今回はブーゲンビリアについてご紹介しました。

ブーゲンビリアは華やかな花色をしていますが、色がついているのは花びらではなく花を取り巻く葉で「苞葉」と呼ばれています。花は中央の小さな白い部分です。※記事中では、分かりやすいように「花」と記しています。

情熱的な花言葉も秘めているので、愛の告白にも向いていますよ。

南国ムードいっぱいの晴れやかな色合いは、見ているだけで心を元気にしてくれます。

カラフルで真っ白なウェディングドレスとも合うので、ブーケやブートニアにもおすすめですよ。

大切なあの人にお花を送ってみませんか?