アイビー(ヘデラ)の葉がカサカサ…枯れる原因と復活させる方法
アイビー(ヘデラ)を知っていますか?つる性の観葉植物で、豊富に増やすことができる植物です。
育てやすい植物として寄せ植えや観葉植物として人気の高いアイビーですが、葉がカサカサになってしまった……とお悩みの方もいるのではないでしょうか。
アイビーの葉がカサカサになるのには原因があります。今回は、アイビーに起きやすいトラブルと、その対処法についてご紹介します。
枯れてしまった、カサカサになってしまった場合でも、まだ復活させることができるかもしれません。この記事を参考に、適切な対処をしてあげてくださいね。
そもそもアイビー(ヘデラ)ってどんな植物?
アイビーは、別名セイヨウキヅタとも呼ばれており、ウコギ科の被子植物でヨーロッパや西アジアのほとんどの地域で自生しています。丈夫なつる性植物で、枯れにくい特徴があるため全国で愛されています。アイビーは耐暑性、耐寒性、乾燥、日陰に強いので初心者でも育てやすいですよ。
自生地では、20cmから30cmほどになります。アイビーは非常に増やしやすい植物なので、ぜひ育ててみてはいかがでしょうか?
アイビー(ヘデラ)の葉がカサカサ…原因は?
アイビーは、放っておいても育つほど丈夫な植物です。しかし、葉がカサカサになってしまうことがあります。
葉がカサカサになる原因はいくつかあります。たとえば水をあげすぎてしまったり、害虫がついていたり、根腐れしていたりと、原因はさまざまです。
アイビーの葉がカサカサになってしまう原因と対処法を調べました。お悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
葉焼けしている
アイビーの葉がカサカサになる原因のひとつとして、葉焼けしている可能性があります。アイビーは、暑さ寒さに強い特徴がありますが、直射日光を当ててしまうと葉焼けの原因となることがあります。
また、30℃を超えるような環境下ではカサカサにしおれて元気がなくなるということもあるでしょう。温度が30度を超えることは夏場意外にはありえないでしょうが、最悪枯れてしまうこともあるので注意してください。
対処法
アイビーが葉焼けした場合には、どのような対処法があるのでしょうか。
残念ながら、葉焼けした葉は元の状態に戻すことはできません。葉焼けしてカサカサと変色してしまったら、変色した部分だけ清潔なハサミでカットしましょう。
強すぎる日差しで葉焼けしてしまう観葉植物はとても多いので、まずは葉焼けすることのない場所に置くようにしてください。
害虫がついている
アイビーの葉がカサカサになる原因として、害虫がついている可能性があります。
害虫がつくと葉のツヤが悪くなり、成長しにくくなってしまいます。最悪そのまま枯れてしまうこともあるでしょう。
特に、アイビーには気温が高く乾燥している時期に「ハダニ」が付きやすいです。ハダニはアイビーの葉の裏側に付いて、栄養を吸収してしまいます。ハダニが発生すると、カサカサになると同時に葉全体が白っぽくなり、進行すると糸状のものが葉に絡まります。
対処法
アイビーに害虫が付いてしまった場合、市販の殺虫剤(園芸用)を使うのが効果的です。
また、日当たりの良い場所にアイビーを移して間隔をあけて植えたり、成長に合わせて間引くなど風の通りをよくしましょう。
落ちた葉や花がらなどは害虫の住処になりやすいため、こまめに取り除きましょう。カサカサになってしまった葉はやはり復元することは難しいので、害虫を見つけ次第早めに切り落として他の葉に被害が及ばないようにしましょう。
根腐れしている
アイビーの葉がカサカサになる原因として、根腐れしているという可能性もあります。
アイビーが根腐れすると、葉先がだんだんと黒くなっていき、カサカサに枯れてしまいます。根腐れの場合には、根っこが黒くなっていき、腐り方がひどいと悪臭がすることもあるでしょう。
腐った根では水分を吸い上げることができないので、水分不足で葉がカサカサになってしまうのです。
室内栽培している場合に発生することが多く、土が乾く前に水をやりすぎたなどが原因になります。受け皿に水が溜まっていると、常に土が湿っている状態になるため根腐れを引き起こしやすくなります。受け皿に溜まった水はすぐに捨てる・水やりは土が乾燥していることを確認してから与えることを忘れずにお手入れしましょう。
対処法
根腐れは、そのまま放置していると回復することなくそのまま枯れてしまう原因になります。アイビーが根腐れしている場合は、早急に植え替えをしてください。アイビーの根をほぐして腐った根を取り除き、土も落としてから新しい土に植え替えましょう。
植え替えたら、明るく風通しのいい日陰に置き、数日後に少しずつ水やりを始めてください。
水切れしている
アイビーの葉がカサカサになる原因として、水切れということも考えられます。
アイビーの葉がカサカサになり、さらに茎がしなしなに萎れてきてしまった場合は、水切れが原因の可能性があるでしょう。
生育期のアイビーは葉がたくさん生えるため、葉からの水の蒸散が多くなってしまい、乾燥の原因となります。
乾燥に強いアイビーですが、特に夏場は土の乾きが早いので、水やりを忘れてしまうだけで水切れになってしまう可能性があります。
対処法
原因が水切れの場合は、まずは鉢底から水が出るくらいまでたっぷりと水をあげましょう。ほとんどのアイビーは、正しい水やりをすることで復活してくれます。
しかし、水切れの症状が酷い場合には、まず鉢からつるまでアイビー全体を新聞紙で包みこんで、バケツに水を張って包んだ鉢を浸します。2時間ほど浸しておくことで、水が上がってくれるでしょう。
株全体が枯れてしまっている場合は、復活は難しいです。
立ち枯れしている
アイビーの葉がカサカサになる原因として、立ち枯れも考えられます。
立ち枯れとは植物が植えられた状態で枯れてしまうことをいい、カビ菌が土壌に繁殖することによって発生したり、害虫や乾燥が原因で発生する症状です。
アイビーが立ち枯れすると、まず根っこが腐り、茎が少しずつ萎れて元気がなくなって枯れてしまいます。
根が腐ると栄養が取れなくなり、葉がカサカサになってしまうのです。
対処法
立ち枯れが原因でアイビーの葉がカサカサになってしまった場合、重要なのはカビ菌をなくすことです。
土を全て入れ替える必要があるため、カビに感染してしまったアイビーの株は処分しましょう。新しい土を使うか、古い土を消毒して使うことも可能です。土の消毒は、黒いビニール袋に古い土を入れてそれに水をかけ、口を縛って直射日光に当てると消毒できますよ。ゴミや石はとりのぞいてから袋に入れましょう。夏は1週間、冬は1ヶ月そのまま放置しておきます。
根腐れした時の対処法と同じように、植え替えが済んだら風通しのいい半日陰で水やりは日かめに育ててください。
植え替えに失敗した
アイビーの葉がカサカサになる原因として、「植え替えに失敗した」という可能性もあります。アイビーを植え替え、その後から葉がカサカサになったのであれば、植え替えに失敗した可能性が高いです。
これは、植え替えた際に根っこを傷付けてしまったり、その根から雑菌が入ってしまったことなどが原因で、葉がカサカサになり最悪枯れてしまいます。
アイビーの植え替えは、4月〜10月にかけてがおすすめです。根腐れなどの場合は時期は関係なく早急な植え替えが必要ですが、それ以外の場合は寒い時期の植え替えは避けた方がいいでしょう。
対処法
植え替えの失敗が原因でアイビーが枯れてしまったとしたら、植え替えた時に根っこを切ってしまった可能性が高いです。その場合は、残った根っこと同じくらいに葉も減らしてあげましょう。葉を減らすことで、根っこから十分な栄養が補給できるようになり、枯れる症状を予防することが可能です。
カサカサになった葉は回復させることは難しいので、全て取り除きましょう。
肥料やけしている
アイビーの葉がカサカサになる原因として、肥料やけの可能性もあります。
肥料やけとはどういう症状なのかというと、肥料を過剰にあげてしまったことで根っこの機能が弱くなってしまい、栄養を吸収できなくなるというものです。栄養が吸収できないので、葉がカサカサに枯れてしまうのです。
葉の色が黒くなってきたり、全体的にしおれてきた場合には、肥料やけの可能性があります。
対処法
肥料やけの対処方法は、肥料をあげすぎないことです。良かれと思って肥料を与えすぎていると、肥料やけを起こしてしまいます。
アイビーに肥料をあげる場合には、鉢を植え替える時に用土に規定量の緩効性肥料を混ぜ込んで元肥を施します。
生育期である4月から9月の間は、液体肥料を2週間に1回程度与えるといいでしょう。肥料をほどよくあげて水をあげていれば、アイビーはなかなか枯れることはありません。初心者の方は無理に肥料をあげなくてもいいかもしれませんね。この場合も、カサカサになった葉は取り除いてください。
アイビー(ヘデラ)の育て方のポイント
次に、アイビーの育て方のポイントについてご紹介します。
アイビーは、上手に育ててあげれば枯れることは少なく、すくすくと育つ植物です。以下で紹介する育て方の基本をチェックして、アイビーを健康に育てましょう。
水はけ・通気性のよい土で育てる
アイビーの育て方のポイントのひとつめは、水はけ・通気性のよい土で育てることです。
例えば、アイビーの場合には観葉植物用の用土が特に簡単でおすすめ。 小粒赤玉土と腐葉土を6:4の割合で混ぜると水はけのよい土になりますよ。
アイビーは根腐れを起こしやすいため、水はけと通気性が良い土を好みます。根腐れを予防するためにも、土にも気をつかってみてください。
水やりの基本はたっぷりと
アイビーの水やりの基本は、たっぷりと与えることです。葉水も忘れずに与えましょう。
土の表面が乾燥したら、鉢底から水が流れ出る位たっぷりと水を与えてください。
しかし、季節によって水やり頻度は変えましょう、気温が低い冬などはアイビーの生長が止まってしまうので水やりは控え、1週間に1〜2回程度の水やりにします。
夏は、気温が上がり始める前の朝に水やりを行い、夕方に土が乾いているようであればもう一度水やりをしましょう。
直射日光を避けた半日陰で育てる
アイビーは、日陰でも育つ観葉植物です。1年中、室内に置いておいても問題はありません。日当たりのいい半日蔭で育てると特に効果的で、枯れる可能性はかなり少なくなります。しかし、日光不足は葉肉がうすくなってしまう原因になることも。みすぼらしくなってしまうので、ほどよく日光に当ててあげるのがおすすめです。
1〜2年に1回植え替える
アイビーの育て方のポイントとして、1年から2年に1回植え替えることもおすすめです。
アイビーを鉢植えで育てて1年から2年が経って鉢の底から根が出ているようなら、植え替えのタイミングだと考えてください。また、水やりをしても時間がかかってなかなか土に浸透するようなら植え替え時でしょう。水のしみこみ具合を日々観察することも大切です。
生育時期には剪定を
アイビーの生育時期には剪定をするのも大切です。
アイビー(ヘデラ)の剪定時期は5月から10月です。ツルや葉を剪定しますが、傷んでいる葉や伸びすぎたものを剪定しましょう。
剪定の方法は、葉が出ているツルであれば、どこから切っても問題ありません。 自分の理想的な形を思い浮かべて剪定するといいでしょう。剪定することによって栄養がいきわたりやすくなるため、おすすめです。
また、カットしたつるは水挿しや挿し木で簡単に増やすことができます。剪定したら、ぜひ水挿しや挿し木に挑戦してみてください。
アイビー(ヘデラ)のおしゃれな飾り方
アイビーの飾り方にはどんなものがあるのでしょうか?
ハンギングで垂れ下がるように飾ったり、他の植物を寄せ植えにしたり、好きな形でトピアリーにしたり……いろいろな飾り方ができるのが、アイビーの魅力です。
ここでは、アイビーのおすすめの飾り方をご紹介します。
ハンギングで垂れ下がるつるを楽しむ
ハンギングで、垂れ下がるつるを楽しむのも素敵な楽しみ方の1つです。アイビーは緑のカーテンにもなるほど多く増えます。ハンギングで上からつるを垂れさがらせて飾るとおしゃれですよ。
ハンギングはお部屋のインテリアのアクセントにもなりますし、置くスペースがない方でも観葉植物を取り入れることが可能です。お部屋のスペースも広く使うことができるので、部屋が狭い方でも楽しむことができるでしょう。
他の植物を寄せ植えに
アイビーと他の植物を寄せ植えにするのもおすすめです。
つる性のアイビーは寄せ植えも非常に人気です。アイビーと相性のいい寄せ植えの植物はさまざまありますが、上にのびるシクラメンや、小花がたくさんついて育つパンジーなどがぴったりではないでしょうか。
アイビーは花の良さを活かしてくれるグリーン。どんな花とも相性がよく、花を引き立てる脇役として重宝するでしょう。
好きな形でトピアリーに
アイビーを好きな形でトピアリーにするのもおしゃれな楽しみ方です。トピアリーとは、ハート形の枠につるをからませてハート形などの形にすることができる飾り方です。
アイビー(ヘデラ)は、成長も早く、トピアリーにぴったりな観葉植物となっています。
トピアリーはリース型やツリー型などさまざまな形があるので、自分好みのものを選んでみましょう。
花瓶に挿してシンプルに
アイビーを花瓶に挿してシンプルに飾るのも素敵です。
剪定した枝は、捨てるのではなく花瓶に挿して飾ってみましょう。シンプルですが、グリーンが生きて部屋の雰囲気が明るくなります。涼しげで素敵なインテリアになってくれますよ。
根が出てきたら、鉢に植えれば新しい株として増やして育てることができます。
観葉植物を購入するならプレミアガーデン
プレミアガーデンはこちら
観葉植物を購入するならプレミアガーデンがおすすめです。
ギフトシーン別に選ぶこともできますし、観葉植物をはじめスタンド花や胡蝶蘭、定番の花束まで、豊富なフラワーギフトを取り揃えています。
観葉植物に詳しくない方でもわかりやすい説明が載っているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
まとめ
今回はアイビーについてご紹介しました。アイビーは、寒さ・暑さにも強く、初心者の方でも枯らす心配が少ない植物です。しかし、葉がカサカサになってしまった、枯れてしまったとお悩みの方は、この記事を参考に適切な対処をしてあげてください。
飾り方もたくさんあるので、アイビーに興味がある方はぜひこの機会に育ててみてはいかがでしょうか。
アイビーの育て方についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひご覧ください。