花束を色で選ぶ!カラーごとの印象や意味合い、おすすめの組み合わせは?

大切な人へのプレゼントに花束を贈りたいけど、どんな色の花束にしよう……。そう悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

花束の色は、相手の好みや雰囲気、状況や目的に合ったものを選ぶのがおすすめです。

そこでこの記事では、花束の色の選び方やおすすめの色の組み合わせ、色ごとのイメージなどを解説します。また、花束におすすめの人気の花も紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。

 

花束の色の選び方

花束の色は、相手の方が喜んでくれる姿を想像しながら決めるのがおすすめです。

しかし、なかなかイメージが湧かない方は、以下のような項目を参考にしてみると具体的に考えることができるのではないでしょうか。

  • 色別の花言葉を意識する
  • 相手の好みや雰囲気に合わせる
  • シーンに合った色にする

それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。

また、良かれと思って贈った花束でも、シーンによってはタブーとなる色があるので注意してください。

 

色別の花言葉を意識する

花にはそれぞれ、贈る相手に気持ちを伝えるための「花言葉」がつけられています。

普段面と向かって伝えられない想いを届けたいときには、この花言葉に気持ちを乗せて花束を贈ると良いでしょう。

この花言葉ですが、花によっては色ごとにさらに細かく意味合いが分かれているものがあります。バラやガーベラなど、カラーバリエーションが多い花は、花の色によっても花言葉が異なる場合があるので、花束選びのポイントにしてみてください。

例えば、これから新しい一歩を踏み出す方には応援や祝福にまつわる花言葉を、普段お世話になっている方に贈るなら感謝や愛情に関する花言葉をもつ花がおすすめです。

 

相手の好みや雰囲気に合わせる

相手の好みの色や雰囲気がはっきりしているのであれば、その色をメインに花束を選ぶのもおすすめです。

簡易的な決め方にも思われますが、自分の好きな色の花束を贈られることは単純に嬉しいこと。それだけ相手のことを知り、関係性が深いということでもあります。

また、情熱的な人にはレッド系、落ち着いている人にはブルー系、元気で明るい人にはオレンジ系など、その人の雰囲気から色選びをしてもよいでしょう。

 

シーンに合った色にする

お祝いのシーンに適した色の花束を贈るのもポイント。

例えば告白やプロポーズなら情熱的な赤い花束を、開店・開業祝いなら祝福をイメージさせるオレンジ系、結婚や出産祝いには、愛や感謝を表すピンク系がおすすめです。

近しい人の誕生日やちょっとしたお祝いであれば、ほとんどの色の花束がOKになるので、そこまで考えすぎる必要はありません。

逆に、開店・開業祝いに赤い花束を贈ることは、「赤字」や「火事」を連想させるため、ふさわしくないとされています。相手の方が希望した色でない限りは避けるのが無難です。

 

花束の色のおすすめの組み合わせ方

花束の色を決めるときに、その色数も重要なポイントになります。

シンプルに1色で潔く決めるのも素敵ですが、グラデーションやコントラストを活用して複数色で組み合わせるとより華やかでカラフルな印象になるでしょう。

しかし、色が多いほど良いという訳ではなく、最大でも3色におさめるときれいにまとまった色味になります。

 

シンプルな1色

色のメッセージ性を強調した花束を贈りたいのであれば、シンプルに1色でまとめるのがおすすめです。選ぶ側としても、花束に使う花の種類に迷うことも少なくなるでしょう。

1色で花束を作ると、なんとなく寂しくなる場合は、同じ色でも花の種類を増やしてみると全体的に変化が出ておしゃれになります。

また、濃い色味の1色にするのと、淡い色味で1色にするのとではイメージも全く異なるので、1色に限定する場合は花束になったときのイメージを膨らませることが大切です。

 

グラデーションが美しい濃淡

色の種類が同じでも、トーンを変えることでグラデーションをつくるのもおすすめです。

例えば、淡いピンク、ピンク、レッドのように3段階の濃淡で花束を作ると優しくてナチュラルな雰囲気になります。

他にも、水色、青、紺色などは寒色系のグラデーションにいかがでしょうか。

色はできるだけ統一したい、でも少し変化も欲しいというときにおすすめの花束です。

濃淡のグラデーションであれば、全体的な色味のバランスが崩れることもないので、色選びに自信が無い方でも挑戦しやすいかもしれません。

 

コントラストが映える反対色

少し個性を出して、おしゃれな花束に仕上げたいのであれば、コントラストを意識した色の組み合わせがおすすめです。

例えば、補色になる色を組み合わせるとお互いの色を強調しあいながらもきれいにまとまります。補色の例は、青とオレンジ、赤と緑、黄色と紫などが定番。

さらにその中でも、濃淡のグラデーションを取り入れるとより華やかな花束になります。

反対色は実際に花束にしてみないとバランスが分かりにくいので、見本を見てみたりお店の方に相談してみたりすると安心です。

 

おしゃれな3色

関係のない色を複数組み合わせたいときには、3色におさめるのが無難です。花束だけでなくポスターやチラシなどのグラフィックデザインにおいても、使用する色は3色までにとどめるのが一般的。

色の組み合わせ方はさまざまで、選ぶ花の種類やトーンによってもバランスが変わってくるので、自由に花束をアレンジしてみたい方におすすめです。

いきなり3色を決めようとすると難しいので、まずは気になる花を2種類選んでみましょう。そして、その2種類に他の花を組み合わせてみて、しっくりくる色味を探していきます。

 

花束の色ごとのイメージ

花束の色によって、その花束が与えるイメージや雰囲気は異なります。それは、それぞれの色に異なるパワーや心理的効果があるからです。

色が与える印象を理解しておくことで、贈る相手やシチュエーションに合った花束の色を決めやすくなります。

 

レッド系(愛情・情熱・感謝)

赤は「エネルギー」を象徴する色で、愛情や情熱などのイメージが高くなります。

赤い花束は告白やプロポーズの定番ともなっていますが、それ以外にも気持ちを前向きにさせたり、やる気をださせたりしたいときの花束としてもおすすめです。

また、赤は人の視線を惹きつける効果もあるので、大勢の前で花束を渡すときなど、目立たせたいときにも最適。

明るい赤は女性に、シックで深い赤なら男性にも贈りやすくなるでしょう。

 

ピンク系(可愛らしい・上品・優しい)

ピンクは、女性に人気のある花束の色の1つで、「可愛らしさ」や「優しさ」を象徴する色だとされています。

ピンク色がもたらす幸福感が女性ホルモンの分泌を促し、肌や髪の調子を整えるといった美容効果もあるとされているので、女性への花束に最適です。

また、可愛らしいイメージから出産祝いの花束の色としてもおすすめ。ただし、生まれた子が男の子の場合は、淡いブルーの花束も良いかもしれませんね。

ピンクが好きな方や、ピンクのような優しい雰囲気をもっている方への花束にいかがでしょうか。

 

オレンジ系(情熱・元気・幸せ)

明るく元気な印象を与えるオレンジは、性別や年齢を問わずどんなシーンにも贈りやすい花束です。オレンジには健康や幸せ、友情などのイメージもあるので、家族や友人への誕生日プレゼントやお祝いにぴったり。

淡いオレンジならより優しい雰囲気に、ビタミンカラーのオレンジならハツラツとした印象の花束に仕上がります。

また、オレンジは緑や赤、ブルー、黄色など多くの色との組み合わせのバランスも良いので、花束の色選びに迷ったら取り入れてみるのがおすすめです。

 

イエロー系(明るい・友情・健康)

太陽のような明るさとあたたかさを持ち合わせている黄色い花束は、友情や健康を祈る花束としておすすめです。また、黄色には「幸福」のイメージもあるので、相手の方を祝福する意味合いも込められます。

また、男性にも女性にも贈りやすいのが黄色の花束のメリット。年齢で言うと、どちらかというと若者向けかもしれませんが、ご年配の方にいつまでも元気に長生きしてほしいという願いを込めたいのであれば全く問題はありません。

黄色も他も色と組み合わせやすい色で、赤やピンクを組み合わせると可愛らしい印象に、青や緑と組み合わせるとスタイリッシュでおしゃれな印象の花束になります。

 

パープル系(尊敬・上品・神秘的)

古来の日本において紫は染料が少なく、大変貴重な色だとされており、身分の高い人のみが身に付けられる色だとされていました。そのイメージは現在でも残っており、紫には「高貴」や「上品」などの意味合いがあります。

また、赤と青の正反対の色が混ざっている紫は神秘的な色だともされており、大人っぽさや艶やかな雰囲気もかもし出す色です。

大人っぽい人へのプレゼントや、尊敬する上司などへの花束としていかがでしょうか。

 

ブルー系(クール・落ち着き・誠実)

静かな水面のように落ち着いた印象を受ける青い花束は、クールな雰囲気になるので男性への花束におすすめ。

また、青には「忠実」や「誠実」のイメージもあるので、上司の退職祝いの花束としても最適な色です。

さらに欧米では、花嫁さんが身に着けると幸せになれる「サムシングフォー」の1つに「サムシングブルー」があることから、花嫁さんの幸せを願って青い花を贈るという風習もあります。

サムシングブルーを意識して、結婚祝いに青い花束を贈るのも素敵です。

青1色の花束だと少し寂しい印象になってしまうときには、黄色や白などの花と組み合わせると明るさがプラスされます。

 

グリーン系(フレッシュ・癒し・安らぎ)

植物の色である緑色には、癒しや安らぎといった印象があります。

花束に取り入れる葉だけでなく花にも緑色を使うと、優しくフレッシュな雰囲気の花束になり、派手すぎないナチュラルなイメージが若者に人気です。

ただ、濃い緑色の花は少なく、あっても淡い黄緑のような色が一般的。濃い色の葉と組み合わせることで、自然に濃淡のグラデーションができてきれいにまとまります。

また、ご年配の方にグリーンの花束を贈ると少し寂しい印象を与えてしまうこともあるので、その場合にはラッピングペーパーを違う色味にするなどの配慮も必要です。

 

ホワイト系(清らか・崇高・純粋)

清潔感があってピュアな印象の白い花束は、ウエディングドレスやブーケを連想させる色です。白には、心を浄化してリセットさせてくれるような効果もあるので、リフレッシュしてもらいたいときの花束としておすすめです。

ただし、白い花には仏花の印象もあるので、お祝い事には白1色でなく他の色の花と合わせたり、グリーンを取り入れた花束を贈るのが無難です。

また、ラッピングペーパーで色味を足して華やかさをプラスするのも良いでしょう。

 

花束におすすめの色数が多い花

花束の色が与える印象について解説してきましたが、どのような色味の花束にするかイメージが付いてきましたでしょうか。

なんとなくの色は決まったけど、どんな花を選べば良いか分からないという方も多いと思います。

そんなときには、色の展開が豊富なメジャーな花から検討してみるのがおすすめです。季節を問わず人気の定番の花は、いつでも手に入りやすく、希望する色味を再現しやすいというメリットがあります。

 

バラ

バラの花束はフラワーギフトの中でも定番となっており、まずはバラを検討する人も多いのではないでしょうか。

特に赤いバラの花束は愛を伝えるものとして、告白やプロポーズの際の定番のギフトとも言えます。しかしバラは他にもピンクや黄色、白、オレンジ、紫などのたくさんの色があり、それぞれで花言葉も異なります。

さらに、バラは花の本数によっても花言葉が異なり、例えば3本は「愛しています」、12本は「付き合ってください」、108本は「結婚してください」という意味合いになるので、本数を意識してバラの花束を贈ってみるのもおすすめです。

 

ガーベラ

ぱっと花を開いて、元気な印象を与えるガーベラは、ファッションアイテムや雑貨のモチーフにも多く取り入れられているメジャーな花です。

花びらが多く存在感があるので花束などのフラワーギフトとしても人気で、花の組み合わせ方次第で主役にも脇役にもなってくれます。

ガーベラは特に花のバリエーションが多い花で、赤、ピンク、オレンジ、黄色、白などさまざま。さらに、その中でも品種によって少しずつ色味が異なり、ガーベラだけで濃淡やコントラストを取り入れた花束を作るのも素敵です。

 

カーネーション

母の日に贈る花として定番のカーネーションですが、実は赤以外にもピンクや白、黄色や紫、オレンジといったカラーバリエーションが豊富な花。

赤いカーネーションには「母への愛」という花言葉があるので、母の日の花束に最適ですが、ピンクには「感謝」、白には「尊敬」、オレンジには「あなたを愛します」、黄色には「友情」といった花言葉があるので、友人や母以外の家族にも花束を贈れます。

 

ラナンキュラス

花びらが幾重にも重なり、丸いフォルムが可愛らしいラナンキュラスは、ガーデニングやフラワーギフトに人気の花です。ボリューミーで華やかな印象なので、花束ではメインとして輝いてくれることでしょう。

ラナンキュラスも品種が多い花で、赤、ピンク、オレンジ、白、紫、黄色など定番カラーがそろっているので、どんな色味の花束にも仕上がります。

その中でも、赤いラナンキュラスには「あなたは魅力に満ちている」、ピンクのラナンキュラスには「飾らない美しさ」、紫のラナンキュラスには「幸福」といった前向きな花言葉もあるのでプレゼントには最適です。

 

チューリップ

春を代表する花の1つであるチューリップは、子どもから大人まで誰もが知る人気の花。春らしさを強調するようなあたたかくて優しい花束が作れます。

チューリップ全体の花言葉は「思いやり」や「博愛」ですが、色ごとにも意味合いがことなり、赤は「愛の告白」、白は「新しい恋」、ピンクには「愛の芽生え」、紫には「永遠の愛」といった素敵な花言葉があるので、恋人やパートナーへの花束におすすめです。

しかし、黄色いチューリップには「望みのない恋」というネガティブな意味もあるので、花言葉を意識したいときには避けた方が無難かもしれません。

 

まとめ

花束を贈るときには、どんな色の花を取り入れるかが重要なポイントになります。基本的には、相手の好みや雰囲気に合わせて自由にアレンジして良いのですが、シチュエーションによってはふさわしくない色もあるので注意してください。

花束の色選びに迷ったときには、ネットで画像を検索してイメージを膨らませたり、お店の方に相談するのもおすすめです。

相手の方が喜ぶ顔を想像しながら、素敵な色の花束を探してみましょう。

 

大切なあの人にお花を送ってみませんか?