アルストロメリアの花言葉は「未来への憧れ」色別の花言葉や人気品種をご紹介
アルストロメリアというお花をご存知でしょうか?
ユリに似ていますが、ユリよりも小柄で一輪にいくつも花をつけるアルストロメリアは、美しく可憐で、特に切り花として人気があるお花です。
近年活発に品種改良が行われ、色や花びらの模様の出方など、さまざまな品種が開発されています。
今回は、そんなアルストロメリアの基本的な情報や花言葉をはじめ、品種改良における系統別の特徴や、特に人気の5品種についてもご紹介します。
アルストロメリアとは
それでは早速、アルストロメリアについての基本的な情報について見ていきましょう。
基本情報
植物名 | アルストロメリア |
学名 | Alstromeria |
英名 | LilyoftheIncas |
和名 | ユリズイセン インカノユリ |
科名 | ユリズイセン科 |
属名 | ユリズイセン属 |
原産国 | 南アメリカ |
アルストロメリアは、南アメリカが原産の球根植物です。
原産品種は50種類ほどが存在し、湿地や砂漠、森林などさまざまな環境に適応し分布しています。
特徴
アルストロメリアの花は、和名「ユリズイセン」の通りユリやスイセンのような姿で、エキゾチックな色合いからインカノユリとも呼ばれ、ユリのような華やかさとスイセンのような可憐さを持ち合わせた美しさが特徴です。
花びらは大きなものが3枚ある中に、まだらや縞模様といった模様の入った小さな花びらで構成されています。
葉は根本付近でよく茂り、葉の根本からは表と裏が反転した状態で生えていて、私達から見える面は葉の裏側という独特な形状をしています。
すっと伸びた茎にいくつもの花を咲かせ、その数は20〜30もの花をつけるものもあるそうです。
品種改良が盛んに行われており、現在ではおよそ100種類ほどの品種が存在します。
アルストロメリアは1753年、スウェーデンの貴族バロン・クラース・アルストレイマーがペルーで初めて発見したと言われています。
元の原種も育てやすいアルストロメリアですが、イギリスやオランダで人気に火がつき、その後積極的に品種改良が行われてきました。
そして、四季咲き性や耐暑性にも優れた品種が開発され、日本に伝わったと言われています。日本に輸入された1番古い記録は1926年とされていますが、当時は人気が出ずあまり栽培はされませんでした。
しかしバブル期に突入し、そのエキゾチックで華やかな見た目が注目され、昭和50年代からは国内でも栽培されるようになった様です。
現在では、日本の暑い夏、寒い冬に耐えられる品種の開発も進んでいます。
アルストロメリア全般の花言葉
アルストロメリア全体の花言葉は、「持続」「未来への憧れ」「エキゾチック」などがあります。
英語での花言葉は「友情」や「献身」という花言葉もありますよ。
アルストロメリアの花言葉は、その花もちの良さに由来するとされていて、続く友情や未来への希望などを意味する花言葉がつけられたと言われています。
アルストロメリアの色別の花言葉
アルストロメリアは、花の色によって持つ花言葉が違います。
それぞれの色ごとの花言葉についても見ていきましょう。贈る相手のイメージに合わせて、アルストロメリアの色を変えてみるのも素敵ですよ。
ピンク色
ピンク色のアルストロメリアの花言葉は「気配り」です。
優しいピンク色で、小柄なアルストロメリアのお花の優しい印象が花言葉にも表れています。
黄色
黄色のアルストロメリアには「持続」という花言葉があります。
明るい色で元気が出るビタミンカラーにつけられた花言葉は、とてもポジティブに受け取れますね。
赤色
赤のアルストロメリアの花言葉は「幸い」です。
ユリのような花姿から情熱的な印象も感じますが、さまざまなシーンで使用しやすい花言葉ですね。
オレンジ色
オレンジ色のアルストロメリアには「友情」という花言葉があります。
暖かい色合いのオレンジらしい花言葉ですね。
白色
白色のアルストロメリアには「凛々しさ」という花言葉があります。
爽やかな白色で凛とした美しい姿を表した素敵な花言葉です。
アルストロメリアの花言葉に怖い意味はある?
花言葉の中には少し怖い意味を持つものもありますが、アルストロメリアの花言葉には、怖い意味を持つものは見受けられません。
全体の花言葉や色別の花言葉もポジティブな印象のものが多く、フラワーギフトに使用する際にも特に気をつけなければならない点はないでしょう。
花言葉を込めてアルストロメリアを贈る際は、一緒にメッセージカードを添えて花言葉の意味を伝えてみましょう。
【アルストロメリア】代表的な種類
アルストロメリアの種類は、主にチリタイプとブラジルタイプに大別されるといわれており、草丈は30cm〜100cmに伸びるものまでさまざまです。
ここからは、およそ100種類もあると言われるアルストロメリアの分類についてご紹介します。
野生種を品種改良してできた「リグツ系」
「リグツ系」はチリ原産の野生種を改良した品種を指します。草丈が高く、花色もカラフルで耐寒性が高いのが特徴です。
開花時期は4月〜5月と短く、年に1回の花期をもつ一季咲きの品種です。
リグツ系は黄色の花が多いといわれています。
常緑性で花持ちの良い「バタフライ系」
「バタフライ系」は草丈が低く小型で、耐寒性がやや弱い特徴をもつ品種です。
開花時期は春から秋と長く観賞でき、常緑性であるためガーデニングにも向いた品種となっています。
しかし耐寒性はあまり強くなく、最低温度が0℃以下になってしまうとダメージを受けるため、温暖な気候の地域や室内で育てるのが良いでしょう。
原種を品種改良してできた「オーランチカ系」
「オーランチカ系」は、アルストロメリアの一種である原種のオーランチ化を改良した品種です。
耐寒性は高い一方、暑さに弱いため、初夏に花を咲かせた後は休眠期に入ります。
近年の酷暑により特に鑑賞期間が短いため、ガーデニングより切り花に向いている品種です。
花に斑点が少ない「カリオ系」
「カリオ系」の特徴は、アルストロメリアの原種に近い品種に多い花びらの斑点が少ないことです。
斑点が目立たないことで、他のお花との相性が良く、ブーケやアレンジメントにも使用しやすいでしょう。
ブラジルを原産とするカリオフィラエアを品種改良したもので、お花の大きさや香りの有無まで非常に豊富な種類のアルストロメリアが存在します。
異なる品種をかけ合わせた「ハイブリット系」
「ハイブリット系」は異なる系統の品種を交配し開発された品種です。
交配する系統により、その特徴や姿もさまざまです。
花期は主に春ですが、鑑賞期間の長さや一季咲きや四季咲きなどは品種により、現在流通しているアルストロメリアの多くはハイブリット系であるといわれています。
チリ北部が原産の「ペレグリナ系」
「ペレグリナ系」は、チリ北部を原産とするアルストロメリアの品種です。草丈は20〜40cmと比較的低めながら、お花は大きいという特徴があります。
耐寒性はやや弱く、初夏に花を咲かせた後は地上部を枯らし休眠期に入ります。
休眠期は真夏と厳寒期ですが、土の中で冬眠しているだけなので、寒さが和らぐとまた活動し始めます。
矮性で大きくなりにくい品種のため、鉢植えやガーデニングに向いている品種です。
【アルストロメリア】人気の品種
ここからは、特に人気のアルストロメリアの品種5種類をご紹介します。
品種改良によりスポットレスタイプや花びらの色の出方など、個性豊かな品種がたくさんありますよ。
アルストロメリア・ピンクパフェ
ピンクパフェという名前だけでもかわいさ満点ですが、もちろんお花もかわいい品種です。
淡いピンクとホワイトが花びらにのっていて、模様というわけでもなく、その花一つ一つ色の出方が違うため、白っぽいお花やピンクが多いお花など個性があります。
えんじ色のストライプ模様が淡いピンクと白の花びらにアクセントを加え、華やかな印象です。ストライプやスポットがあると、一般的にはエキゾチック感が増す印象があります。しかし、ピンクパフェは色合いも優しく統一感があるのでユリのような豪華さが演出できますよ。
ブーケやアレンジメントに合わせると、他のお花とも馴染みよく、加えるだけでぱっと華やかな雰囲気になる品種のアルストロメリアです。
アルストロメリア・スイートイエロー
スイートイエローは、リグツ系の品種。
スポットレスタイプという、アルストロメリア独特の花びらにある斑点を取り除いたタイプの品種です。
透明感のある黄色が美しく、他のお花との相性も抜群です。清らかな見た目と明るい黄色は、ブライダルシーンでも人気があります。
また、先ほどご紹介した黄色のアルストロメリアの花言葉は「持続」です。そんな花言葉からも、2人の新たな人生を地道に続けて素敵な未来を築いてほしい、というブライダルシーンにぴったりですね。
生花としての流通はもちろん、耐寒性が高く地植えにも耐えられるリグツ系のスイートイエローは、園芸品種としてポット苗でも販売されています。
アルストロメリア・ルーミネス
ルーミネスは、ピンクに近い紫色の花びらにスポットが入ったエキゾチックな印象の品種です。
内側の小さな花びらは黄色く、濃いピンクとのコントラストが、王道のアルストロメリアの魅力を存分に堪能できます。
とても華やかな印象のお花なので、ブーケやアレンジメントに加えると一気に豪華な雰囲気になります。
こちらも生花としてはもちろん、花苗も流通している品種で、ガーデニングにもおすすめです。淡い色のお花が多い春のお庭に、華やかなアクセントとして存在感を発揮してくれるでしょう。
アルストロメリア・トリプルハート
トリプルハートは、外側の大きな3枚花びらがハートに見えるように色が入った品種です。ピンク色のハートがとても愛らしく、内側の小さな花びらには黄色くスポットが入っています。
そのコントラストも美しく、エキゾチックな雰囲気に可愛らしさが加わった、とても印象的なお花です。
同じ紫系のアルストロメリアのなかでは可愛らしい見た目で、淡いピンクを基調としたブーケやアレンジメントにも馴染みやすくラブリーな雰囲気に仕上がります。
ハートに見える花弁の模様は、特に女性へのギフトにおすすめですよ。お花が好きな方へのギフトにも、話題性があって良いかもしれません。
アルストロメリア・シンプルローズ
アルストロメリアシンプルシリーズには、たくさんの色のバリエーションがあります。
なかでもシンプルローズは、真っ赤ではなく少しピンク色や濃いオレンジ色にも近い花色です。
アルストロメリア独特のスポットはなく、シンプルながら存在感をはっきりと主張する品種です。ブーケなどに少し加えるだけでぐっと華やかになり、また、どことなくツツジにもにた印象のシンプルローズは、和風やモダンなアレンジメントにも非常によく合います。
アルストロメリア・スイートポテト
アルストロメリア・スイートポテトは、まさにさつまいものような紫色と優しい黄色の色合いが可愛らしいお花です。
小さめの花弁が特徴で、外側の大きな3枚も大きくはなく、さらに内側の花びらもかなり小さいため目立ちません。そのため、百合のような豪華さはありませんが、小柄でナチュラルな雰囲気の品種です。
思わず美味しそう、と感じてしまうその色合いは、どんな色のお花とも相性がよく、ブーケやアレンジメントではナチュラルやアンティークな雰囲気にとてもよく合います。ナチュラルな色合いと形なので、どんなインテリアにも馴染むでしょう。お部屋やオフィスのデスクに1輪だけ飾っても、とても素敵な雰囲気でおすすめですよ。
アルストロメリア・ブライズメイド
ブライズメイドは小輪咲きのアルストロメリアです。
これまでご紹介した一般的な大きさのアルストロメリアは、外側の大きな花弁3枚と、内側の小さい花弁の構成がはっきりと見て分かります。
しかし、小輪咲きのブライズメイドは、お花全体がひらひらとした花弁の印象で、少しスイートピーのお花にも似た花姿です。
色はお花の外側が淡いグリーンで、咲き進むにつれて内側の濃いピンクが強く見えてきます。茎の下の方のお花が咲いてきてピンク色が強く、まだ先の方のお花はグリーンというグラデーションのような色合いも楽しめますよ。
グリーンとピンクのコントラストがとても美しく、どこか甘酸っぱいキュンとした気持ちになる、とても美しい品種のアルストロメリアです。
アルストロメリアを購入するならどこがおすすめ?
アルストロメリアはどこで購入できるのでしょうか。
おすすめのお花の通販サイトも合わせてご紹介します。
花屋さん
アルストロメリアを購入するには、まずはお花屋さんへ出向いてみると良いでしょう。
基本的には通年流通しているお花ですが、開花時期である3月〜5月頃が最も多く店頭に並びます。品種により価格もさまざまです。
お花屋さんで購入する最大のメリットは、直接お花を見て購入できることでしょう。
色や質感、お花の大きさなどを確認しながら好みのお花を選べるので、安心して購入できます。
通販サイト
お花の通販サイトでも、アルストロメリアは購入できます。お花を通販で?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
お花の質や品揃えが心配な方に、今回はお花の通販ショップ「プレミアガーデン」をご紹介します。
プレミアガーデンでは、さまざまな観葉植物、ブーケやアレンジメント、スタンド花などのフラワーギフトを通販にて販売しています。実店舗を持たないため、価格もリーズナブルで高品質なお花を購入することができますよ。
予算から商品を選べたり、さまざまなスタイルのフラワーアレンジが写真を見ながらゆっくりと選べる点も魅力の1つです。
また、毎日忙しく生活していると、なかなかお花屋さんに行く時間は作れない場合も多いですよね。
そんな時も、インターネット通販なら自分の都合の良い時間に選んで購入できるのでとても便利です。
全国配送も可能で、当日配送もエリア内なら可能なので、遠方の方へのギフトやビジネスシーンにも最適ですよ。たくさんの商品を取り扱っているので、きっと気に入るフラワーギフトが見つかるのではないでしょうか。
プレミアガーデンはこちら
まとめ
今回は、アルストロメリアについてご紹介してきました。南米原産のエキゾチックな魅力が素敵なお花でしたね。
儚い可愛らしさとともに力強さを感じるお花にぴったりの花言葉とともに、大切な方へのギフトとして贈ってみてはいかがでしょうか。花持ちが良いため、ご自宅に飾るのももちろんおすすめですよ。