【アネモネの色別の花言葉】怖いといわれる理由・由来とは?

赤、青、ピンクに紫と、カラフルで可愛らしいアネモネですが、実は少し悲しい花言葉があるのをご存じでしょうか。

この記事では、そんなアネモネの基本情報や花言葉、種類、人気品種、贈り方について詳しく解説します。花束などのフラワーギフトとしてはもちろん、庭植えとしても人気があるんですよ。

アネモネを贈りたい、花言葉について知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

アネモネとは

アネモネ(Anemone)は、多年草の植物で、バラ科に属する植物の一種です。主に北半球の温帯地域に分布し、日本にも自生する種類があります。

アネモネの花は、赤、ピンク、白、青、紫など、さまざまな色を持っており、花びらが多数あり、外側に広がっている形状が特徴的です。一部の種類は、花の中心に黄色い蜜がたくさん詰まっています。春から初夏にかけて花が咲き、庭や公園などでよく見かける花の1つです。また、薬草としても利用されることがあります。

まずは、アネモネの基本情報から見ていきましょう。

 

基本情報

学名 Anemone
アネモネ属 (Anemone)
バラ科
分類 多年草
生息地 北半球の温帯地域
利用 庭園や公園などで観賞用として、薬草として利用されることがある。
日本に自生する種類 ヤマアネモネ、チシマアネモネ、ヒメアネモネなど

 

特徴

アネモネの特徴は以下の通りです。

花弁が多数ある アネモネの花は、外側に広がった多数の花弁を持ちます。花弁の数は種類によって異なりますが、20枚以上のものもあります。
花の中心に蜜がある 一部のアネモネの花の中心には黄色い蜜がたくさん詰まっています。この蜜は、昆虫などによる受粉に重要な役割を果たします。
多様な色 アネモネの花は、赤、ピンク、白、青、紫など、多様な色を持っています。花の色は種類によって異なります。
多年草 アネモネは多年草であり、一度植えたら数年間生育することができます。
子株を作る アネモネは地下茎を伸ばし、その先から新しい芽を出すことで子株を作ります。これによって、広い範囲に群生することがあります。
毒性がある アネモネには毒性があり、食用には適していません。特に根や茎には毒成分が含まれており、皮膚に触れると炎症を起こすことがあります。

 

アネモネの花言葉は怖い?

アネモネの花言葉には「はかない恋」「恋の苦しみ」「見放された」「見捨てられた」など、悲しいイメージを持つものが含まれています。そのため、愛の象徴として贈られることは少なく、葬儀や追悼の場に用いられることが多いです。

ただし、花言葉はあくまで文化的な伝統であり、人それぞれの解釈や意味付けによって異なる場合もあります。

 

悲しい花言葉の由来とは

アネモネの悲しい花言葉の由来は、ギリシャ神話にあります。

アフロディーテ(愛と美の女神)がアドニスという美青年を愛し、彼と共に過ごしていたところ、彼が猟の最中にイノシシに襲われて死んでしまいました。アフロディーテは悲しみにくれ、彼の血からアネモネという花を生み出しました。

この神話から、アネモネには「はかない恋」「恋の苦しみ」「見放された」「見捨てられた」などの花言葉がつけられました。

 

アネモネの色別の花言葉

アネモネは、色別にも花言葉があります。

アネモネを贈る際は、色ごとの花言葉にも注目してみてください。

  • 赤色:「熱愛」「燃えるような愛情」「情熱」「勇気」「命の危険」「闘志」「殉教」
  • 青色:「期待」「希望」「安心感」「純粋な愛」「慈愛」「信頼」「平和」「精神統一」
  • 白色:「純潔」「清らかな愛」「敬虔」「真実の愛」「喜び」
  • ピンク色:「幸福な愛」「素晴らしい友情」「清らかな心」「信頼」
  • 紫色:「高貴」「尊敬」「気品」「神秘性」

 

悲しい花言葉のアネモネをプレゼントしても大丈夫?

花言葉にはさまざまな意味がありますが、プレゼントする際には花言葉だけでなく、相手の好みや状況に合わせて選ぶことが大切です。

上記でご紹介したように、アネモネには「恋の苦しみ」や「見放された」など少し悲しいイメージの花言葉が多くつけられています。しかし、贈る相手がその花言葉を気にするかどうかは人それぞれです。

アネモネは1月22日・3月12日・3月13日・4月6日の誕生花なので、誕生花をプレゼントされたら嬉しい人は多いですし、花の中でもアネモネが特に好きだという人もいるでしょう。最終的には、相手を思いやったプレゼントを選ぶことが大切です。

アネモネの種類

アネモネは、咲き方にもさまざまなものがあります。

  • 一重咲き
  • 八重咲き
  • 吹き詰め咲き(万重咲き)

咲き方の特徴についても見ていきましょう。

一重咲き

花びらが一重に咲くタイプで、清楚で繊細な印象があります。主に春に咲くものが多く、赤やピンク、白、黄色などの色があります。

一重咲きは花弁が美しく整っており、上品な印象があります。また、ボリューム感があまりないため、可憐で清楚な印象がありますよ。

一重咲きのアネモネには、アネモネ・デ・カー、アネモネ・ヒュベリス、アネモネ・セントブリッジなどがあります。

一重咲きのアネモネは、ヨーロッパではブーケや花束のアクセントに使われることが多いです。また、季節感を感じるアレンジメントや、おしゃれなインテリアにも使われます。

八重咲き

花びらが多重に咲くタイプで、豪華で華やかな印象があります。春から初夏にかけて咲くものが多く、赤やピンク、白、紫などの色があります。さらに、アネモネの八重咲きには、スパイダー咲きの品種もあります。スパイダー咲きとは、花弁が細長く伸びた形状で、蜘蛛の脚のように細長く伸びていることからその名がついたとされています。スパイダー咲きのアネモネは、花びらが一重咲きや八重咲きのアネモネに比べてやや細く、長い花びらが魅力的な品種です。

吹き詰め咲き(万重咲き)

花びらがふんわりと重なって咲くタイプで、存在感があります。秋に咲くものが多く、赤、ピンク、白、紫などの色があります。

また、花びらの数が多いため、その数にちなんで「万重咲き」とも呼ばれています。一重咲きのアネモネとは異なり、華やかで存在感があり、花びらの数も多く、膨らんだようなふくらみがあるのが特徴です。

主に春に咲く品種が多く、花色は赤、ピンク、白、紫などさまざまな色があります。花径も比較的大きく、10cm以上の大輪で見応えがあります。切り花としても人気があり、ブーケやアレンジメントにも使われます。ただし、品種によっては栽培が難しく、専門的な技術が必要とされることもあるため、注意が必要です。

山野草のアネモネもある

山野草としてもアネモネの仲間は存在します。代表的な種類としては、アネモネ・フランセッティ (Anemone flaccida) や、アネモネ・セプテンブリナ (Anemone septentrionalis) などが挙げられます。これらは、庭園で栽培されるアネモネとは異なり、野山や森林地帯などの自然環境で生育する野生種です。

これ以外にも、アネモネには種類がたくさんあり、花の大きさや色合い、咲く時期などもそれぞれ異なります。

【アネモネ】人気の品種

さまざまなカラーや咲き方があるアネモネですが、ここからはアネモネの人気の品種をご紹介します。

 

アネモネ・デカン

アネモネ・デカンは、ヨーロッパ原産の多年草で、高さ30〜50cm程度になります。花期は春で、白やピンク、紫、青などさまざまな色の花を咲かせます。特に葉っぱが美しく、緑色の切れ込みがあるものや、赤褐色の葉っぱのものなど、さまざまなバリエーションがありますよ。

庭や花壇に植えることもでき、土壌にあまりこだわらない丈夫な植物です。また、切り花としても使われることがあります。

 

アネモネ・シルベストリス

アネモネ・シルベストリスは日本原産の山野草であり、花径が3〜4cm程度の淡いピンク色の花を咲かせます。高さは30〜50cm程度に成長し、花期は春から初夏にかけてです。耐寒性が強く、繁殖力も高いため、ガーデニングにおいては人気があります。

また、地植えや鉢植えにも適しているため、庭やベランダで育てることができます。花言葉は「素朴」「純真」「希望」であり、特に女性への贈り物に適しているでしょう。

 

アネモネ・セントブリッジ

アネモネ・セントブリッジは、秋に咲く園芸品種のアネモネで、花径が大きく、直径10〜15cmにもなります。花弁の基部に紫色の縁取りがあり、白地に紫色が映える美しい花色が特徴です。

直立する花茎に花を咲かせるので、背の高いプランターに植えるとよく映えますよ。

切り花としても人気があり、花壇や鉢植え、カットフラワーとして広く使われています。

開花期間は9月から11月頃まで。耐寒性が強く育てやすいので、初心者でも挑戦しやすい品種のひとつです。

 

アネモネ・モナーク

アネモネ・モナークは、明るいピンク色の花を咲かせるアネモネの品種です。この品種は比較的新しい品種であり、花弁が薄く透き通るような美しい色合いが特徴的。

また、アネモネの中でも比較的大輪で豪華な花を咲かせ、花弁の数が多いのも特徴的です。花期は4月から5月頃で、庭やプランターなどで栽培されます。また、切り花としても人気があり、花束やアレンジメントにも利用されますよ。

 

アネモネ・パブニナ

アネモネ・パブニナは、白色や淡いピンク色の花を咲かせるアネモネの一種で、別名「ユキヤナギソウ」とも呼ばれます。高さ30〜50cm程度に成長し、茎先に花を多数つけます。開花期は5月〜6月頃で、花径は約3〜4cm程度。草丈は1m程度にもなる葉牡丹のような葉が特徴で、花茎を中心に広がるように生えます。栽培が比較的容易で、庭園や公園などの植栽にもよく利用されます。

こちらの品種も、切り花としても人気があります。

 

アネモネの贈り方

アネモネの贈り方には、花束やアレンジメント、鉢植えなどがあります。

贈る相手の好みや用途に合わせて、フラワーギフトのスタイルを選んでみましょう。

アネモネは庭植え用のものもあり、ガーデニング好きの方への贈り物にもぴったりです。

 

花束

フラワーギフトといえばまず花束が思い浮かびますよね。アネモネの花束は、誕生日や記念日、お祝い事、お見舞いなど多様なシーンで贈られます。春の訪れを感じることができるので、入学式や就職祝いなどにピンクや赤色のアネモネを贈るのもおすすめですよ。

 

アレンジメント

アレンジメントには、外出先で渡した場合も持ち帰りやすい、花瓶に挿しかえる必要なくすぐに飾れるなどのメリットがあります。

深みのある色合いのアネモネを使った落ち着いたアレンジメントは、お悔やみやお見舞いの場面にもおすすめですよ。

アレンジメントは花材を組み合わせることでさまざまな雰囲気を表現できるため、相手の好みやシチュエーションに合わせたデザインを選ぶことが大切です。素敵なアレンジメントを選んで、贈り手の気持ちを伝えましょう。

 

鉢植え

アネモネの鉢植えは長い間美しい花を楽しむことができるため、お祝いや記念日の贈り物、ガーデニング好きの方への贈り物として最適です。

もし鉢植えで贈る場合は、開花前のつぼみがついたものがおすすめです。水やりに注意しながら、日当たりのよい場所で育てると長く楽しめるでしょう。また、鉢植えのデザインにもこだわって、季節感や相手の好みに合わせたものを選ぶと喜ばれます。

 

アネモネを購入するならどこがおすすめ?

アネモネの花言葉や魅力についてお伝えしましたが、アネモネを贈るならどこで購入すれば良いのでしょうか。

最初に、実店舗の花屋さんと花の通販サイトのメリットや特徴をご紹介します。

花屋さん

花屋さんでは、花束やアレンジメントの他に、鉢植えのアネモネも販売されている場合があります。鉢植えは長く楽しめるため、自宅で楽しむのも良いですし、お見舞いなどのシーンにも適しています。

花屋さんでアネモネを購入するメリットは、現物を直接確認できることや、花束やアレンジメントなどのオーダーを直接話しながらできることが挙げられます。

また、アドバイスやアフターケアのサポートを受けることもできるでしょう。しかし、花屋さんによっては品揃えが限られている場合もあるため、種類や色、数量などによっては、通販サイトを利用する方が便利かもしれません。

 

通販サイト

アネモネを通販サイトから贈る場面としては、遠方に住む方へ贈りたい場合や、忙しくて花屋に行く時間がない場合などが挙げられます。

通販サイトでは豊富な品種やカラーから選ぶことができ、手軽に注文することができることや24時間いつでも注文できるというメリットがありますよ。また、花屋さんに比べて比較的安価に購入できることもメリットの1つでしょう。

ただし、配送に時間がかかったり、花の状態が思わしくなかったりする場合もあるため、信頼できる通販サイトを選ぶことが大切です。

プレミアガーデンでは、品質の高い商品を低価格で提供しています。配送中の事故による破損や、配送過程の原因により著しい劣化が判明した場合は、返品・交換できる保証もあるので、安心して利用できますよ。

胡蝶蘭やスタンド花、花束やアレンジメントまで、さまざまなフラワーギフトを取り揃えているので、贈り物をお探しの方はぜひウェブサイトをご覧ください。

 

まとめ

アネモネは春から秋にかけて咲く鮮やかな色合いが魅力的な花で、日本を含む世界中で愛されています。今回はアネモネの花言葉を中心にご紹介しました。少し悲しい花言葉もあるアネモネですが、「希望」「平和」「期待」など贈り物としてもぴったりな花言葉もありました。色ごとにも異なる花言葉があるので、贈る用途ごとに色を選んでみても素敵ですね。

アネモネには一重咲き、万重咲きなどさまざまな種類があり、中でも人気の品種に「アネモネ・デカン」「アネモネ・セントブリッジ」などがあります。

贈り方は、花束やアレンジメント、鉢植えなどさまざまな方法があるので、贈るシーンや相手のことを考えて選択してみてくださいね。

フラワーギフトを贈りたいとお考えの方は、プレミアガーデンのウェブサイトもぜひご覧ください。この記事を参考に、素敵なフラワーギフトを贈ってくださいね。

大切なあの人にお花を送ってみませんか?