敬老の日にはフラワーギフトで感謝を伝えよう

敬老の日は、祖父や祖母などの身近な高齢者に対して長寿と健康を祝う祝日です。敬老の日には、プレゼントで日頃の感謝を伝えたいと考える方もいるでしょう。しかし、年齢が離れていると好みがわかりにくく、何を贈ったらいいか迷ってしまうかもしれません。

そんなときは、性別や年齢問わず誰にでも贈りやすいフラワーギフトがおすすめです。

豪華な花束や手軽なアレンジメントなど、敬老の日にぴったりなお花のプレゼントをご紹介します。

そもそも敬老の日とは

高齢の方を敬い、感謝を伝える敬老の日。なんのための記念日なのかは知っている人も多いかもしれませんが、どのような由来で制定された日なのかは意外と知られていないものです。

敬老の日にフラワーギフトを贈る前に、まずは敬老の日がどのような祝日なのかを再確認してみましょう。

敬老の日の由来

敬老の日は昭和22年、現在の兵庫県多可町で「お年寄りを大切にしよう」という考えのもと、「としよりの日」が制定されたことから始まります。その記念日は次第に全国に広がり、昭和39年に「老人の日」に名称が変更され、昭和41年には現在の「敬老の日」として定められました。

ちなみに、敬老の日は毎年9月15日でしたが、2001年以降からは3連休になるよう9月の第3月曜日に変更されました。2023年の敬老の日は、9月18日の月曜日です。

敬老の日は何歳から?

身近な高齢者に対して感謝を伝える敬老の日ですが、何歳から祝うべきなのかと疑問に思ったことはありませんか?敬老の日にお祝いをしたいと思っても、祝われる本人にとっては「高齢者」と位置づけられることに不満を感じることもあるかもしれません。

一般的には、前期高齢者となる65歳を超えた方に対して敬老の日のプレゼントを贈ることが多いようですが、お孫さんがいる方であれば本人もあまり年齢を気にされないので贈りやすいでしょう。

敬老の日におすすめのフラワーギフトのスタイル

フラワーギフトとひとことで言っても、そのスタイルはさまざまです。

フラワーギフトとして定番の花束から、お手入れがほとんどいらないプリザーブドフラワーなど、贈る相手にぴったりなスタイルを探してみましょう。

花束

花束は、花本来の美しさを自然に引き出せるスタイルです。また、花の本数によってボリュームの調整もしやすいフラワーギフトです。花の種類や色合いなども自由に決めやすいので、こだわりをもって花を選びたい方におすすめでしょう。

ただし、切り花のため花瓶に飾る必要があり、水替えなどの手間がかかります。そのため、普段から花を飾る習慣がある人に贈ると喜ばれるでしょう。少しでも長く花を観賞してもらうには、できるだけ花もちの良い花を選ぶのがポイントです。

アレンジメント

花瓶を持っていなさそうな方や、花の扱いに慣れていない方に贈るならアレンジメントがおすすめです。花器の底に敷き詰められたスポンジから水を吸い上げられるので、花瓶や水替えなどの手間がかからず気軽に飾ってもらえます。

大きさはコンパクトなものから豪華な大型サイズまでさまざまなので、飾るスペースなどを考慮して選びましょう。

プリザーブドフラワー

「お手入れの手間がかからず、生花よりも長く保存できるものが良い」とお考えなら、プリザーブドフラワーがおすすめです。

プリザーブドフラワーとは、生花から色素を抜いて人工着色料を施したもの。インテリアとして、年単位の長期保存が可能なフラワーギフトです。

中にはスケルトンのケースに入っている商品もあり、高級感と保管しやすさが両立できます。

花鉢

ガーデニングが趣味の祖父や祖母にフラワーギフトを贈るなら、鉢植えがおすすめです。花を育てながら美しさを楽しんでもらえるでしょう。

多年草なら、翌年以降もずっと花が咲くので、長期間お庭を彩ってくれます。ただし、あまりサイズが大きすぎると移動がしにくくお世話が難しくなるので、小型から中型の鉢が無難です。また、高齢の方には持ち運びが難しいこともあるので、自宅に直接配送するか、訪問をして贈ると良いでしょう。

ギフトセット

花だけではなく、プラスアルファでほかのギフトをセットで贈るのも人気です。合わせるプレゼントは、お菓子やケーキ、ゼリーなどのスイーツ、お茶、雑貨などが定番です。

ほかにも、一緒に食事やお酒を楽しむのも良いでしょう。アクティブな方には、旅行のチケットなどを贈るのも素敵ですね。

具体的に何をセットで贈ればよいかわからない場合は、さまざまなお店で使える商品券などを検討してみましょう。

敬老の日のフラワーギフトの色合い

敬老の日に贈るフラワーギフトの色合いは、明るくて健康的な印象のものがおすすめです。相手の好みや、印象で色合いを検討してみましょう。

敬老の日のフラワーギフトにおすすめの色合いをご紹介します。

ピンク&レッド

明るくて可愛らしいおばあちゃんに敬老の日のフラワーギフトを贈るなら、ピンクやレッド系の色合いがおすすめです。同じピンクでも淡い感じならふんわりと優しい印象に、ビビットなピンクや赤なら情熱的で若々しい印象になります。

深い赤ならシックなイメージにもなるので、男性にも贈りやすいでしょう。

イエロー&オレンジ

いつも元気なおじいちゃんには、明るくてポップな印象のイエローやオレンジのフラワーギフトを贈りましょう。太陽を象徴するような色合いで、見ているだけで元気を与えてくれます。

イエロー系の色は性別問わず贈りやすいので、夫婦2人にまとめて贈りたいときにもおすすめです。グリーンとの組み合わせも良く、爽やかな印象になります。

パープル&ホワイト

清楚で落ち着いた印象の方には、パープルやホワイトで大人っぽくまとめたフラワーギフトがよく似合います。紫色の花は和のテイストもあるので、和室にもなじみやすいでしょう。

ミックス

いつも優しい方にフラワーギフトを贈るなら、ミックス系のカラーもおすすめです。どんなインテリアにもなじみやすく、見る人の捉え方によってさまざまな印象を与えるので、そっとその時の気持ちに寄り添ってくれるでしょう。

贈る相手がどんな色が好きかわからないときにも、ミックスカラーであれば好みに左右されません。

敬老の日に贈るフラワーギフトの花

ここからは、敬老の日に贈るフラワーギフトにおすすめの花を11種類ご紹介します。

秋に旬を迎える季節の花から、素敵な花言葉をもつもの、花もちが良いものなどさまざまな観点から解説します。

贈りたいフラワーギフトをイメージしつつ、最適なものを選んでみましょう。

リンドウ

秋の代表的な花の一つであるリンドウは、その落ち着いた佇まいで敬老の日のフラワーギフトに多く用いられています。花の色は紫が有名で、日本では昔から紫色を高貴な色として扱ってきたことから、高齢者の方に対する尊敬の気持ちも込められます。

また、リンドウの根は古くから漢方の生薬として用いられていたので、健康や長寿のイメージもあり、敬老の日に最適です。花言葉は「勝利」や「正義感」などがあり、年齢に打ち勝っていつまでも元気でいてほしいという願いを込めることができます。

ユリ

上品かつ堂々とした花姿が多くの人を魅了しているユリ。大ぶりで存在感があるので、フラワーギフトに1輪入れるだけでも豪華な印象になります。また、ユリは和と洋どちらの部屋にもなじむので、飾る場所を選びません。

ユリの花言葉は「威厳」で、人生経験豊富な方にぴったりです。男女問わず、尊敬の意を表すことができます。

さらに、ユリは香りが強いことでも有名なので、花の美しさと香りを楽しんでもらいたいときにもおすすめです。

バラ

誰もが知っている定番の花でありながら、特別感があって豪華な印象のバラ。さまざまな贈り物のシーンで選ばれていますが、もちろん敬老の日にもおすすめです。

バラは花の咲き方や色など品種が豊富なので、贈る相手のイメージに合わせて選びやすいでしょう。

バラ全般の花言葉は「愛」や「美」ですが、その中でもピンクのバラには「感謝」という花言葉もあるので、日頃の感謝を伝えたい方におすすめです。

カーネーション

母の日に贈るイメージが強いカーネーションですが、敬老の日に贈ることもできます。というのも、赤いカーネーションには「母への愛」という花言葉があるのでまさに母の日に最適ですが、ピンクのカーネーションには「感謝の心」という意味合いがあるのです。

フリルのように繊細な花びらをつけるカーネーションを用いることで、優しい雰囲気のフラワーギフトになります。

ガーベラ

ぱっと開いた花姿が元気な印象を与えるガーベラ。赤やピンク、オレンジ、黄色、白などカラーバリエーションが豊富で、ほかの種類の花との相性も良いのでさまざまなフラワーギフトに用いられています。花の大きさや色合いなど品種が豊富なので、イメージに合わせて選びやすいでしょう。

ガーベラの花言葉には「希望」や「常に前進」などがあり、前向きでポジティブな方への敬老の日のプレゼントに最適です。

胡蝶蘭

花鉢の贈り物として、ビジネスシーンでも活躍しているのが胡蝶蘭です。花の咲き方が、蝶が飛ぶ様に見えることが名前の由来で、花言葉もその様子にちなんで「幸福が飛んでくる」という素敵な意味合いになっています。

胡蝶蘭は花もちもよく、鉢植えであれば1~2ヶ月ほど咲き続けることもあり、長く花を楽しんでもらいたい方におすすめです。鉢植え以外にも花束やアレンジメントに使われることもあるので、贈りたいフラワーギフトのスタイルに合わせましょう。

デンファレ

仲睦まじいご夫婦に敬老の日のフラワーギフトを贈るならデンファレの花はいかがでしょうか。花びらを左右対称に付けるデンファレには「お似合いの2人」という夫婦にぴったりの花言葉があります。

ラン科の花なので胡蝶蘭のような上品さもあり、花もちの良さも魅力です。いつまでも仲良く元気に過ごしてほしいという気持ちが伝わるでしょう。

コスモス

秋が近づくと道端に揺られながら咲き始めるコスモスも敬老の日のフラワーギフトに最適です。昔から日本でも多く自生しているので、高齢者の方にとっても馴染み深い花と言えるでしょう。

花の色も単色や縁が入ったものなどさまざまで、まとめ方によってシンプルにも華やかにもなります。カスミソウなどの小花との相性も良いので、花束にするとふわっとやわらかい印象に仕上がります。

キク(マム)

日本を象徴する花であるキクですが、品種によっては洋風のアレンジも可能です。一昔前までは仏花のイメージが強かったのですが、最近ではスプレーマムやピンポンマムなどポップで可愛らしい品種も多く誕生し、お祝い用のフラワーギフトでも活躍するようになりました。

花言葉も「高貴」などがあり、おじいちゃんやおばあちゃんを敬うための敬老の日に最適の花です。さらにキクは花もちも良いので、きれいな状態を長く楽しんでもらいたい方にもおすすめです。

トルコキキョウ

ひらひらとした繊細な花びらを幾重にも重ねて咲く姿が魅力的なトルコキキョウ。優しい雰囲気の中にも凛とした美しさがある花です。

1本でも存在感があり、複数ならぐっと豪華な印象のフラワーギフトになります。トルコキキョウは花もちも良いので、花束やアレンジメントでも長く花を楽しめます。

また、「優美」や「清々しい美しさ」、「希望」といった前向きな花言葉もあるので、敬老の日のフラワーギフトにおすすめです。

敬老の日に贈るフラワーギフトの相場

敬老の日に贈るフラワーギフトの相場は、3,000〜5,000円が一般的です。しかし、節目の年齢を迎える年など、特別感を出したいときには6,000〜10,000円ほどの豪華なフラワーギフトを贈ってもよいでしょう。ほかのギフトとセットで贈るのであれば、1,000〜2,000円ほどのコンパクトなフラワーギフトと合わせて贈ってみるのも良いかもしれません。

その年の敬老の日に、どんな贈り物をしたいかで予算を設定しましょう。

敬老の日にフラワーギフトを贈るときのポイント

敬老の日は、身近な高齢者に日頃の感謝を伝え、健康や長寿を願うための日です。この気持ちを大切にしていれば、どんな贈り物でもきっと喜ばれます。しかし、フラワーギフトを贈る際には、ちょっとした注意点を知っておくことも大切です。

最後に、敬老の日にフラワーギフトを贈るときのポイントを解説するので、参考にしてみてください。

飾りやすさやお手入れのしやすさを優先する

生花を使ったフラワーギフトは命あるものを扱っているので、美しさを長持ちさせるために多少のお世話が必要になります。特に切り花は、花瓶の水替えを毎日しなければなりません。

贈る相手の足腰が弱っているのであれば、そのような作業も大変になることも。少しでも負担を減らしながら花を楽しんでもらうためには、水替えなどが必要ないアレンジメントを贈るのがおすすめです。また、同居しているほかの家族の方にお世話をお願いするのも良いでしょう。

縁起が悪くなる花は避ける

入院中の方に鉢植えを贈るのは、「根付く」という意味合いから「入院が長引く」ことを連想させるので避けるのがマナーです。花言葉も、花の色によってはマイナスなイメージをもつものもあるので事前に確認しておくと安心です。

ギフトセットの合わせ方に注意

ギフトセットにお茶を合わせる場合、日本茶は香典返しに使われることが多いので紅茶やコーヒーなどにしましょう。さらに、文房具を贈ることは、「もっと勉学に励みましょう」という意味合いにもとらえられることもあるので、おじいちゃんやおばあちゃんなど目上の方に贈るのは避けてください。

さらに、日本において鶴と亀は長寿などおめでたいことの象徴になっていますが、北欧では鶴は不吉な鳥とされており、中国では亀は悪魔の使いと考えられています。海外の方に敬老の日のフラワーギフトを贈る際には、これらのモチーフが使用されていないことを確認しておきましょう。

敬老の日には素敵なフラワーギフトで感謝を伝えよう!

敬老の日にぴったりのフラワーギフトや花の種類をご紹介しました。定番の花から少しなじみの少ない花までさまざまでしたね。フラワーギフトのスタイルは、相手の方の好みやライフスタイルに合わせて適切なものを選びましょう。

敬老の日にいつも何を贈るか迷っている方も、花であれば贈りやすいはずです。素敵なフラワーギフトを贈って感謝の気持ちを伝えましょう。

大切なあの人にお花を送ってみませんか?