ストレリチア(極楽鳥花)の花言葉と由来|風水効果についてもご紹介
極楽鳥花、英語ではBirdofparadiseとも呼ばれ、その名の通り楽園の鳥のような見た目をしたエキゾチックな魅力溢れる花です。
観葉植物としても人気で、扇のような丸みを帯びた鮮やかな葉っぱがリラックスした雰囲気を演出してくれます。
花言葉も「輝かしい未来」など素敵なものが多く、就職・出世祝いなどのシーンでのプレゼントとしても最適です。
この記事では、ストレリチア(極楽鳥花)の花言葉と由来を中心に、育て方や風水効果まで詳しくご紹介します。
ストレリチア(極楽鳥花)の花言葉とは
南国から来た明るく華やかなストレリチア(極楽鳥花)。
そんなストレリチアの花言葉は以下の通りです。
- 輝かしい未来
- 気取った恋、恋の伊達者
- 寛容
- 全てを手に入れる、万能
- 女王の輝き
- 情熱
南の楽園をイメージさせる花の姿や、そんな花を見た人々が喜んだ様子からついている花言葉は、どれも南の日差しのように煌びやかで刺激的なもの。
英語の花言葉はmagnificence(壮麗)・faithfulness(誠実)ですが、日本では独自の意味の花言葉がたくさんついています。花言葉と、その由来を見ていきましょう。
輝かしい未来
ストレリチア(極楽鳥花)の花言葉の1つ目は「輝かしい未来」です。
憂いや不安とは縁のない、明るく陽気な南国に咲き誇る花、そんなストレリチアの与えるイメージからつけられた花言葉です。
ストレリチアの他の花言葉は刺激的なもの、ユニークなものもあるので、ギフトとして贈る場合はこの「輝かしい未来」をチョイスして贈ると、誰に対しても安心して贈れるギフトになるでしょう。
特に就職祝いや出世・転職祝いなど、仕事を頑張っている人にぴったりの贈り物になります。
気取った恋、恋の伊達者
ストレリチア(極楽鳥花)の花言葉の2つ目は、「気取った恋」「恋の伊達者」です。
恋にまつわる花言葉は多く、甘くロマンチックなものから情熱的なものまで、さまざまなテイストのものがありますが、見るものを魅了する極楽鳥のように咲き誇るストレリチアには、その姿にぴったりの魅惑的・刺激的な花言葉がついています。
「伊達者」というのは主に粋な人、華やかで風流な人という意味なので悪い意味ではありませんが、「気取った恋」という花言葉は恋人などへのプレゼントとして贈ると少し相手にびっくりされてしまうかもしれません。
寛容
ストレリチア(極楽鳥花)の3つ目の花言葉は「寛容」です。
オレンジ色の鮮やかな花と共に、丸みを帯びたツヤツヤと輝くグリーンの葉からもリラックスした南国の雰囲気を感じさせ、そのことからこの花言葉がついたと考えられています。
さらに大きく伸びやかに、真っすぐ上に育っていくストレリチアの成長の仕方からも「寛容」さが連想されたのでしょう。
全てを手に入れる、万能
ストレリチア(極楽鳥花)4つ目の花言葉は「全てを手に入れる」「万能」です。
南国に鮮やかに咲き誇る花であるストレリチアは、栄光をつかむ輝かしいイメージを連想させます。そんなストレリチアにぴったりの、煌びやかで力強い、かっこいい花言葉ですね。こんなインパクトばっちりの花言葉を添えて、勉強や仕事を頑張っている人、夢を追いかけている人に、応援のギフトとして花言葉を添えて贈るのもいいかもしれません。
女王の輝き
この花言葉は、18世紀のイギリス国王ジョージ3世の妻であるシャーロット王妃に由来しています。
原産地アフリカで発見されたストレリチア(極楽鳥花)は、イギリスで盛んだった庭園文化や宮廷の植物愛好家たちに歓迎され、中でも当時文化の最先端を行く植物愛好家であったシャーロット王妃に捧げられました。
ストレリチアという名前もシャーロット王妃の旧姓から来ています。ちなみに品種名であるストレリチアレギネ Strelitziareginaeのreginaeは「女王の」という意味です。こうした逸話に因んで、「女王の輝き」という花言葉がついたようです。
情熱
ストレリチア(極楽鳥花)の最後の花言葉は「情熱」です。
これはストレリチアのオレンジ色の花の姿が羽を広げた鳥に似ており、まるで南国の華やかな鳥が求愛のダンスを踊っている姿に見えることからつけられました。
また、その鮮やかな色や形からも、熱烈な情熱、情熱的な愛を連想させると言われています。輝く南国の陽射しや華やかな鳥の姿が目に浮かぶようなストレリチアは、燃えるような愛情を相手に伝える際にも贈っても素敵ですね。
ストレリチア(極楽鳥花)の花言葉に怖い意味はある?
ご紹介した通り、ストレリチア(極楽鳥花)の花言葉は、明るく華やかなもの、煌びやかなものが多かったですね。
花言葉には少し怖いものがつけられていることもありますが、ストレリチア(極楽鳥花)には一般的に怖さを連想させるような花言葉はついてはいません。
むしろ「輝かしい未来」「全てを手に入れる」など希望に満ちたものが多く、ギフトとして贈るには向いている花言葉が多いと言えます。
日本ではストレリチアについている花言葉が豊富なので、相手やシチュエーションにぴったりのものを選び贈ってみましょう。観葉植物としても喜ばれるストレリチアですから、花束として贈るのはもちろん、鉢植えで贈るのもおすすめです。
ストレリチア(極楽鳥花)の基本情報
科・属 | ゴクラクチョウカ科ゴクラクチョウカ属 |
英名 | Strelitzia・birdofparadise |
和名 | 極楽鳥花 |
学名 | Strelitziareginae |
原産地 | 南アフリカ |
ストレリチア(極楽鳥花)は南アフリカ原産の多年草で、花だけでなく葉を楽しむ観葉植物としてもよく栽培されています。
極楽鳥花と呼ばれ、ストレリチアの代表的な種になっているのは、オレンジの花と青いガクが特徴の、「ストレリチア・レギネ(レギナエ)」と呼ばれる種です。
ストレリチアの他の種は高さ10mほどにまで成長しますが、ストレリチア・レギネは1.5〜2m前後と比較的小さめです。
ストレリチア(極楽鳥花)の名前の由来
ストレリチアは和名で「極楽鳥花」と呼ばれ、これは南国に生息する鳥「フウチョウ」から由来しています。
「フウチョウ」は日本で「極楽鳥」と呼ばれており、ストレリチアのガクと花を広げて咲く花の姿が鳥の姿のように見え、特に「フウチョウ」に似ていることから「極楽鳥花」と呼ばれるようになりました。ちなみに「極楽鳥」はフウチョウの正式な和名ではなく、通称(一般的に流布している呼び方)です。
一方で英名の「Strelizia」は、英国のジョージ3世の妻、シャーロット王妃の旧姓に由来しています。また、英名は他にもいくつかあり「Birdofparadise」と呼ばれることもあります。
ストレリチア(極楽鳥花)の特徴
ストレリチア(極楽鳥花)の花部分は鳥が羽を広げた姿に似ていることで知られています。
レギネの花はオレンジ色ですが、ストレリチアの花は他にも黄色、白などがあり、ガクの色も種により違います。ス
トレリチア属のものは日本では主に4種が知られており、レギネ、ユンケア、ニコライ(オーガスタ)などの種があります。
葉を楽しむために育てられることもあり、扇のような丸い葉っぱが放射状に広がるのが特徴です。常緑性で、開花時期が5〜10月と長いため、長期間楽しむことができるのも人気の理由でしょう。南国の植物ですが、比較的耐寒性があるので温暖な地域だと越冬も可能です。
ストレリチア(極楽鳥花)はいつの誕生花?
ストレリチア(極楽鳥花)は、11月23日、12月16日の誕生花になっています。
誕生花は元々、ギリシャ・ローマで花や植物に神秘的な力、人に霊感を授ける力が宿ると考えられていたことからはじまり、その誕生日に生まれた人の存在や人格、パーソナリティを表している花や植物をあてはめたものです。
ストレリチアが誕生花の人は、南国の花のように華やかで煌びやかな一面を持っているとも考えられるかもしれませんね。ギフトで誕生花を贈る時には、ストレリチアの花言葉も一緒に添えて贈るとより喜ばれるでしょう。
ストレリチア(極楽鳥花)の風水効果とおすすめの置き場所
風水とは物の配置や空間環境と方角、それらの調和を通して気の流れをよくし、運気を向上させるもので、主に家の設計や内装などに取り入れられます。
そして、植物には色や形・エネルギーなどからさまざまな風水効果があると考えられ、植物の葉っぱの形や成長し伸びていく向きなどを重視しています。
ストレリチアには、基本的に「金運」「仕事運」「子宝運」があるとされています。それぞれの運気をアップするためにおすすめの置き場所について見ていきましょう。
子ども運・家庭運アップ
観葉植物のストレリチア(極楽鳥花)には、「子宝運」(子ども運)があります。家庭の調和と幸福を促し、夫婦の関係、家族の関係をよりよいものにし、家庭円満、転じて子ども運アップの効果もあるとされていますよ。
ストレリチアを置く場所は南西がおすすめです。南西は、風水において「人間関係を円満にする」方角です。
また、南西は「家庭的な運気」がある場所でもあります。家庭の中にポジティブなエネルギーが満ちるように、リビング・寝室などに置くのがおすすめです。
リビング
リビング・居間は家庭の中心であり、家庭内の人間が集まる場所です。子ども運・家庭運を期待してストレリチア(極楽鳥花)を置くのにおすすめの場所だと言えるでしょう。
風水では、南西は「母性的な気」があり「円滑な人間関係」「家庭的運」が強調される場だとされています。家庭の幸福には家族内の円満な人間関係が不可欠です。ベストなのは南西にリビングがあることですが、そうではない場合は、リビング内の南西の方向にストレリチアを置いてみましょう。
寝室
夫婦にとって大切な寝室にストレリチア(極楽鳥花)を置くことでも、風水効果が期待できます。
「子宝に恵まれる」という効果もありますし、「人間関係を円滑にする」という点から、夫婦の関係を改善・発展させ、コミュニケーションを促してくれる効果もあるでしょう。
人をリラックスさせる効果も期待できるため、普段は忙しく落ち着いて話せないこと、パートナーにしか話せない悩みや相談、その日あった出来事や自分の心・感情について自然と話せるようになるかもしれません。
金運アップ
ストレリチア(極楽鳥花)の風水効果で最も有名なのが金運の効果です。
丸みを帯びた葉は陰の気の現れであり、陰の気はお金の無駄遣い、散財を防いでくれます。ストレリチアの扇のような丸い葉には強い陰の気があります。
おすすめの方角は西です。西は風水で「実り」の方角であるとされており、金運アップの気があります。ストレリチアは乾燥を好み水気が苦手なので、水回りに置くのは避けてください。
玄関
明るく鮮やかなストレリチア(極楽鳥花)は、玄関に置くのがおすすめです。
植物には人を活気づける力があると考えられており、特にストレリチアには強いエネルギー、そして金運効果があります。
1日のはじまりから使う玄関にストレリチアが置いてあると、外へ出かける時に植物からポジティブなエネルギーをもらうことができ、外出中の運気・金運を向上させてくれるでしょう。また、家の中に入ってくる悪い気も追い払ってくれるはずです。
仕事運アップ
ストレリチア(極楽鳥花)には、仕事運もアップする効果があると考えられています。
風水では北西が「仕事運」「出世運」を司ると言われているため、北西の方角に置くと効果があるでしょう。
また、ストレリチアのような丸い形の葉にはリラックス効果があるため、お部屋に置いておくだけで緊張をほぐし、真剣に取り組みたいこと、例えば仕事や勉強に集中することができるようになります。また、仕事での人間関係を円滑にする効果も期待できるでしょう。
書斎
風水においては色も重要な要素で、グリーンやブルーなどは精神を落ち着かせ、物事に集中させる効果があるとされています。
勉強、仕事に集中したいという時には、書斎にグリーンのリーフカラーを取り入れるのは非常に効果的です。
上記でも述べましたが、北西には「仕事運」「出世運」を司るとされているため、書斎の北西の方角にストレリチア(極楽鳥花)を置きましょう。いいエネルギーの環境に身を置くことで、集中力は格段にアップします。そうした環境で作業や勉強、仕事に取り組み、出世運・仕事運の運気を掴みましょう。
ストレリチア(極楽鳥花)の育て方
ストレリチア(極楽鳥花)の開花時期は5〜10月。常緑性のため、いつでもグリーンの葉を見ることができ、季節を問わず楽しむことができます。
冬以外は屋外で、明るい日差しに当てて育てましょう。生育力が強く病害虫にも強いので育てやすい植物だと言えますが、水のあげすぎには要注意です。
ここからは、ストレリチア(極楽鳥花)の育て方について詳しく見ていきましょう。
用土・肥料
用土は、水はけのよいものが好ましいです。市販の観葉植物用の培養土、または腐葉土など有機物をよく混ぜた土を利用します。
多湿を嫌うので水はけのよさが重要なため、他の花木用、草花用などの園芸用の培養土・腐葉土では水はけのよさが足りません。観葉植物用の培養土を選び購入しましょう。
自分で配合する場合、配合は赤玉土小粒3:腐葉土7または赤玉土5・パーライト3・バーク堆肥2の割合がおすすめです。
置き場所
ストレリチア(極楽鳥花)は明るい日差しが必要なため、よく日の当たる明るい場所で育てましょう。反対に耐陰性はあまり強くはなく、十分な日照がなければ花が咲きません。花を咲かせることを目的にする場合は、冬以外はよく日のあたる屋外で育ててください。
温暖な地域であれば屋外での越冬も可能ですが、北風にあたる場所は避けましょう。冬の寒さが厳しい地域の場合は、冬には室内へ入れます。
室内の場合はよく日の当たる南向きの場所がおすすめです。エアコンの風には弱いので、風の当たらない場所を置き場所として選びましょう。
水やり
ストレリチア(極楽鳥花)は乾燥に強いため、土の表面が乾いてきたら水をやる程度の頻度で十分です。
4〜10月は生育期のため、水やりの際はその都度たっぷりと、鉢やコンテナの底から水が流れ出るまであげましょう。水が花や茎にかからないように根元に水をあげてください。
冬は休眠期のため、より控えめに週1〜2回程度水やりをします。冬に水をあげすぎると根腐れを起こしてしまうので注意してください。
植え付け・植え替え
ストレリチア(極楽鳥花)は一般的に鉢で出回っていることが多く、購入してきたらそのまま飾って楽しめる状態のものが多くあります。植え付けの手間や用意するものが少なくてすむのは嬉しいですし、根を傷める心配もないのでおすすめです。
ストレリチアは生育力が非常に強く、年々大きくなっていきます。根が伸びて鉢を破ることもあるので、1~2年に一度、2回りほど大きな鉢へ植え替えを行ってあげましょう。植え替えの際に株分けも行えます。
剪定
ストレリチア(極楽鳥花)は5~7月ごろの生育期後半、または10月に生育期が終わったころに、古くなった葉、枯れた葉などを取り除きます。
また、花が咲き終わって弱った花茎は根元から切り落としましょう。
ストレリチアは剪定し切り落とした茎から新しい芽が出てくる植物ではありません。そのため、剪定などで自分の望むように大きさを微調整することはできないのです。綺麗な葉は残し、古くなった葉や混みあいすぎた茎などを切って調整しましょう。
夏の管理方法
ストレリチア(極楽鳥花)は日照が必要な植物です。
普段室内で育てていて日照が十分ではない場合、花が咲かないことに加え葉が丸まるなどの現象が起きてしまいます。
夏の日光などに適度に当てることにより、日照を調整し葉が丸まるのを予防することができるでしょう。
しかし、ガラスなどがレンズになり光が集中しすぎる場合や、あまりにも猛暑の日の直射日光などは葉焼けを起こす原因にもなります。あまりに直射日光が強すぎる場合には日除けなどで少し日光を遮りましょう。
増やし方
ストレリチアは、株分けで増やすことができます。
株分けとはその名の通り、植物の株自体を切り分けて増やす方法です。ストレリチアは年々大きくなっていくので、1〜2年に一度鉢を大きなものへ植え替えてあげることが大切です。植え替えのタイミングで株分けを行うのがよいでしょう。
長い根に切り込みを入れ、葉や茎の生え際を手で広げて分け目を作ります。そしてそのままハサミ・ナイフなどで切り込み、株を分けてください。
小さく切りすぎると新しい株の生育が遅れるので、三芽ほどを目安にして切り分けましょう。
注意すべき病害虫
ストレリチア(極楽鳥花)は基本的に丈夫なので、病害虫の心配はあまりありません。
強いてあげるとすれば、ストレリチアが注意すべき害虫はアブラムシ、カイガラムシ、ハダニなどです。
カイガラムシは葉・茎が混みあうと発生します。
病気は白い粉まぶしたようになるうどんこ病にかかる可能性があります。カイガラムシは発見したらすぐに歯ブラシなどで磨いて落としましょう。
その他各病害虫には、市販の殺虫剤、薬で対応するのが効果的です。
まとめ
今回は、エキゾチックで個性的なストレリチア(極楽鳥花)の花言葉や基本情報、育て方についてご紹介しました。
「輝かしい未来」「情熱」など、素敵な花言葉がたくさんつけられていることがわかりました。
ストレリチア(極楽鳥花)は、切り花はもちろん観葉植物として、自宅に風水として取り入れるのもいいですし、プレゼントにも非常におすすめの植物です。おしゃれで個性的な花は、男性へ贈る花束に取り入れるのもおすすめですよ。