鬼灯(ホオズキ)の花言葉には怖い意味がある?種類や育て方なども解説

鬼灯を育てたい、誰かにプレゼントしたいと思ったときに気になるのが、鬼灯の花言葉の意味や由来はどんなものなのかという点です。この記事では、鬼灯(ホオズキ)の花言葉についてまとめていきます。育て方や種類、贈り方など、鬼灯に関することを詳しく紹介していきます。鬼灯について詳しくなれば、鬼灯とのふれあいがもっと豊かなものになるはずです。

鬼灯の花言葉

鮮やかなオレンジと提灯のような形の袋が特徴的な鬼灯ですが、花言葉はどのようなものなのでしょうか。鬼灯の花言葉は、「自然美」、「心の平安」、「偽り」、「ごまかし」「私を誘って」といったものがあります。

鬼灯の花言葉の由来

鬼灯の花言葉の由来はいくつかあります。まず「自然美」という花言葉は、鬼灯の個性的な形がなんとも美しく、まさに自然の産物であるからです。

また、「偽り」や「ごまかし」という花言葉の由来は、オレンジの袋の大きさに対し、中の実はとても小さいことから来ているそうです。確かに袋の中は空洞なので、実の小ささに驚きを感じる人は少なくないでしょう。

さらに「私を誘って」という花言葉は、ホホという名前のカメムシが鬼灯に寄ってくることが由来となっています。

鬼灯の花言葉に怖い意味はある?

鬼灯の花言葉の中には、「偽り」「ごまかし」「私を誘って」といったような、少し不安に感じるような怖い物があります。そういった花言葉は、プレゼントとして鬼灯を贈るときには注意が必要です。

特に、恋人に鬼灯を贈る際には、「偽り」や「ごまかし」という花言葉のせいで、浮気を疑われたり嘘をついていると思われたりしかねません。怖い意味の花言葉以外にも、素敵な花言葉があるということを説明すると、誤解が生まれずに済むでしょう。

鬼灯の基本情報

ナス科
ホオズキ属
和名 ホオズキ(鬼灯)
英名 Winter Cherry、Bladder Cherry、Chinese lantern plant
学名 Physalis alkekengi
原産地 南アメリカ
開花時期 6月〜7月
種類 100種類以上

 

鬼灯は花も実もナスとは似つかないですが、ナス科の植物です。そのため、他のナス科の植物と同様、アカロイドという毒が含まれています。

また、原産地は南アメリカといわれていますが、アジアやヨーロッパに昔から生息している植物です。中国では古くから薬用として用いられておりました。日本では、本州以外にも、四国や北海道でも生息しています。

暑さにも寒さにも耐える事ができるため、家庭栽培にも人気の植物です。また、開花時期である6月から7月の時期には、お寺などでほおずき市が催される非常に馴染み深い植物の一つです。

鬼灯の名前の由来

鬼灯という名前には、さまざまな由来があります。一つ目の由来は、オレンジの袋と実の色が、人間の頬の色のように赤いことから来ているという説です。「目つき」や「体つき」などと同様、「頬つき」という言い回しが用いられ、「ほおずき」になったといわれているのです。

昔、鬼灯の実から種を取り除いて皮だけにし、それを口に付けて遊ぶ方法がありました。この遊びは「頬突き(ほほつき)」と呼ばれていたため、それが鬼灯の名前の由来となったともいわれています。他にもいくつかの名前の由来がありますが、どれが正確な由来であるかははっきりしていません。

鬼灯の特徴

鬼灯は、太い茎が1本伸び、その周りに細い茎と葉がついていきます。葉がある程度しげると、白や黄色い花が咲きます。花が終わると、それが緑色の袋となり、段々と袋が大きくなっていきます。緑からオレンジ色に変わると、私たちが花屋さんで見かける鬼灯となります。袋の中には薄いオレンジや黄色の実があり、実の中に種が入っています。

現在では、多年草のものと一年草の物があり、また観賞用と食用のものが売られています。スーパーなどでは、袋と実の部分だけが売られていることもあります。

鬼灯の実は食べられる?

鬼灯には、観賞用と食用の物があります。観賞用の鬼灯はアルカロイドという毒が含まれているため、食べることはできません。

一方、食用の鬼灯は、フルーツとして食べることができます。ヨーロッパでは、鬼灯の実がスーパーなどでも売られています。日本では鬼灯の実を食べることはほとんどありませんが、ジャムやフルーツソースなどに調理した状態で食べられています。また、味噌汁の具材にしたり混ぜご飯に入れたりなど、フルーツの枠を超えて野菜のように調理して食べることもあるようです。

鬼灯はいつの誕生花?

誕生日のプレゼントに誕生花を贈る方も多いかと思います。鬼灯は、開花時期でもある7月8日の誕生花になっています。7月8日に鬼灯をプレゼントすれば、花もその後の実も楽しめるので、長く喜んでもらうことができるでしょう。

また、花言葉には「自然美」や「心の平安」といった素敵な意味があります。誕生花としてプレゼントに選ぶのもおすすめです。

鬼灯の主な種類

鬼灯は、オレンジ色の綺麗な提灯のような袋や実が印象的ですが、実は種類が色々あります。その数はなんと100を超えているのです。

その中でも、一般的でよく花屋などで目にすることができる4種類の鬼灯を紹介します。どれも似ているようですが、特徴や見かけに違いがあります。違いを知っておくと、鬼灯を実際に見たときに、より深く楽しむことができるはずです。

ヨウラクホオズキ

ヨウラクホオズキは、色はオレンジや朱色のような色で他のものと変わりがありません。しかし、袋の形が変わっていて、縦に細長くなっています。

また、1本の枝に対して何本も房のように袋がついている特徴があります。小さなバナナのような形と袋の付き方をしているため、一度見たら忘れられないことでしょう。江戸時代には、すでに日本で育てられていた記録が残っているので、古くから親しまれている鬼灯の一つです。

タンバホオズキ

タンバホオズキは、昔から京都で育てられている鬼灯です。私たちがよく知っている丸い形の袋が付いています。実の色は、最初は緑で徐々に濃いオレンジへと色を変えていくのが特徴です。とても大きな実がなるので鉢植えでも見応えがあり、大変人気があります。

特に、「ほおずき市」では必ず販売されているとても一般的な鬼灯です。育てやすい種類なので、鬼灯を初めて育てる場合にもおすすめです。

シマホオズキ

シマホオズキは、食用のホオズキとして知られています。小さな袋の色はベージュのような薄い茶色、中の実色は黄色です。中の実は黄色いプチトマトによく似ています。

シマホオズキの実味は甘酸っぱく、フルーツとしてそのまま食べることができます。食べごろは8月となるため、シマホオズキを食べてみたい人は、旬の頃にスーパーをチェックしてみましょう。

もちろん、シマホオズキを家庭で育てることもできます。シマホオズキは多年草なので、上手に育てれば貴重な食用鬼灯を毎年収穫することもできますね。

ショクヨウホオズキ

ショクヨウホオズキはシマホオズキ同様、食べることのできる鬼灯として知られています。花の色が黄色く、茎が濃い緑や黒ずんだ色をしているのが特徴です。袋の色が緑であるため、中の実の色で熟しているかをチェックする必要があります。中の実が、黄色ではなく、オレンジになったら食べ頃です。

ショクヨウホオズキの実は甘酸っぱく、トマトのようにサラダとして食べたり、ジャムにしたりして楽しむことができます。

ショクヨウホオズキはツルのように、地面を這って枝が伸びていくのが特徴です。そのため、支柱を立てて枝を伸ばしながら、育ててあげましょう。

鬼灯は魔除けになる?縁起物として良い?

鬼灯は、お盆の時期に飾られることが多い植物です。理由は、仏壇やお墓に飾れば、迎え火の代わりになるといわれているからです。鬼灯の形がまさに提灯のようなので、お盆の飾りとして用いられるようになりました。

さらに、お盆以外に鬼灯を飾っても、縁起物としての意味があります。玄関や出入り口に飾ることで、魔除けの役割を果たしてくれるといわれているのです。。鬼灯には「家を守ってくれる」という意味が込められているので、縁起物として飾ってみるのも良いでしょう。

鬼灯の育て方

鬼灯は、種や苗から自宅でも簡単に育てることが可能です。ここでは、鬼灯の育て方について、下記の観点から詳しく見ていきましょう。

  • 用土・肥料
  • 置き場所
  • 水やり
  • 植え付け・植え替え
  • 剪定
  • 夏の管理方法
  • 冬の管理方法
  • 増やし方

順番に解説していきます。

用土・肥料

鬼灯を育てる際には、水はけの良い用土を選びましょう。同じ科の植物を同じ土で育てると植物が枯れてしまう可能性があるので、以前ナス科の植物を育てていた用土は、使わないようにしてください。

また、肥料は花が咲く時期に与えると、十分な栄養を与えることができます。花や野菜向けの一般的な肥料を用いれば問題ありません。

置き場所

鬼灯は、基本的に外で育てるのに適した植物です。鬼灯は土が乾燥すると枯れやすくなるため、真夏は日当たりの良い場所よりも日陰に置くと良いでしょう。また、鬼灯は寒さに強いので、冬の時期も外に置いておくことができます。苗の場合は、寒さ対策として株元に藁を敷いておくのが安心です。

実がついてきたら実や花が落ちないように、雨を避ける場所に置くようにしてください。実がつくと、枝が重みで折れてしまうこともあります。支柱を立てられる場所に置いて、風などに煽られて倒れないようにすることも大切です。

水やり

先ほども少し触れましたが、鬼灯は土が乾燥した状態が続くと枯れてしまいます。夏場の水やりはたっぷりと行いましょう。葉がピンとしている状態が理想的なので、少しでも葉が元気がなければ水をあげてください。

また、実の収穫が終わると葉が落ちて枝だけになってしまいます。枝が枯れていなければ、ときどき水をあげるようにしましょう。1週間に1回程度水をあげ、春になって新芽が出てくるのを待ちましょう。

植え付け・植え替え

植え付けや植え替えの時期は、3月から4月です。鉢植えの場合は毎年植え替えを行い、地植えの場合は数年に1回のペースで植え替えを行うようにしましょう。あまり高頻度で行う必要はありませんが、同じ土で繰り返し育てていると、生育不良などの症状が出る可能性があります。

剪定

鬼灯は枝分かれしやすい性質なので、放置していると側枝が増えてきてしまいます。剪定をしないと見栄えがあまり良くありませんし、養分が吸い取られて花に栄養がいきにくくなる可能性もあります。鉢植えの場合は特に剪定をしっかりと行うようにしましょう。

夏の管理方法

先ほども少し触れましたが、夏には花が咲いて実がなります。そのため、花や実を雨から守るため、屋根がある場所に移動させましょう。日当たりが良すぎる場合には、半日陰に移動させるなどの対策も必要です。また、土が乾いてしまうとすぐに枯れてしまうので、1日に1回は水をたっぷり上げてください。

夏の間、鬼灯の葉には虫がつきやすくなります。特にアブラムシがつきやすいので、こまめに葉の裏や枝を見てあげるようにしましょう。

冬の管理方法

冬は、鬼灯の水やり以外、やることがほとんどありません。枝しか残っていませんが、水はあげるようにしましょう。水をあげすぎるのは良くないので、水はけの良い場所や鉢に植えてあげることが大切です。

雪が降る場合は、雪が当たらない場所に置いてあげると、枝が折れてしまう心配がありません。冬が終わる頃には、植え替えの時期となります。忘れずに植え替えを行い、新芽が出てくるのを待ちましょう。

増やし方

鬼灯の増やし方は、主に種まきと株分けです。種まきをする際は、秋頃に収穫した実から種を取って乾かしておきます。すぐには種を撒かず、翌春の4月から5月をのタイミングで種まきを行いましょう。

株分けをする場合は、植え替えをする時に一緒に行います。そのため、株分けの時期は3月から4月の時期となります。株を数本ずつまとめて植えていき、一つの鉢に3〜4本の株になるようにしましょう。地植えの場合には15cmほどの間隔をあけて、同じように3〜4本の株を植えていってください。

注意すべき病害虫

鬼灯は、基本的に強く育てやすい植物です。しかし、やはり虫がついてしまうこともあります。ここでは、注意すべき病害虫を紹介しますので、実際に鬼灯の様子が変わってしまった際には、参考にしながら対処してみてください。

害虫

鬼灯を育てる際に注意すべきなのが、アブラムシです。アブラムシは春から夏にかけて大量発生することがあるので、できるだけ早く発見するために、毎日枝と葉を観察しましょう。

アブラムシがついていたら、セロテープを軽く貼ったり歯ブラシなどで軽く撫でるように擦ったりして撮ってあげてください。

また、カメムシなどの比較的大きな虫が着くこともあります。見つけたらすぐに捕まえるのはもちろんですが、木の根元にコーヒーの粉を蒔くのもおすすめです。霧吹きなどでコーヒーを吹きかけると、カメムシだけでなく他の虫もつきにくくなります。

病気

鬼灯の病気は、アブラムシが運んできたり、落ち葉からもらったりすることがほとんどです。葉が白くカビる「うどんこ病」、葉に模様ができる「モザイク病」といった病気が代表的です。どれもアブラムシなどの虫が運んでくる病気なので、虫を駆除することが大切です。枯れてしまった葉や落ち葉は必ず取るようにしましょう。

また、根元が枯れている場合、土のせいで病気になってしまった場合もあります。すぐに植え替えを行い、元気な株を植え替えてあげるようにしましょう。枯れてしまった根元や枝は処分する必要があります。

鬼灯を贈るおすすめのシーン

鬼灯についてよく分かったら、鬼灯を誰かにプレゼントしたくなりますよね。鬼灯は、夏頃から秋にかけてお店でもよく販売されています。鉢の大きさも小さいものから、大きいものまでさまざまなので、シーンに合わせてぴったりのものを贈ることができるでしょう。どんな鬼灯が適しているのか、シーンに合わせて考えていきましょう。

誕生日

先ほども解説したように、鬼灯は7月8日の誕生花なので、7月8日の誕生日の方にはもちろん、7月などの夏生まれの方に贈る誕生日プレゼントにもピッタリです。誕生日はお祝い事なので、必ず「自然美」や「心の平安」などの素敵な意味の花言葉があることを伝えるといいでしょう。

鬼灯の鉢植えは大きいものはとても豪華ですが、高さもあるため、誕生日プレゼントとしては大きすぎるかもしれません。実の小さなタイプの鬼灯を選んであげると、誕生日にぴったりな可愛らしさと華やかさがあっておすすめです。

母の日

鬼灯は、鮮やかな色と形の美しさ、花言葉も意味などから母の日のお祝いにもぴったりです。ただし、母の日の時期には、まだ花や実が楽しめない場合もあるので注意が必要です。後にしっかりと楽しんでもらうため、食用の鬼灯を選ぶのも良いでしょう。

食用となれば、自分で花を咲かせて実を実らせ、収穫する楽しみを満喫してもらうことができます。女性の中には、植物を育てることが好きな人も多いですし、料理が趣味の人も多くいます。そういった人には、ぜひ食用の鬼灯を母の日に贈り、楽しんでもらいたいですね。

まとめ

今回、鬼灯の花言葉はもちろん、種類や育て方まで鬼灯の全てについて紹介しました。鬼灯の花言葉には、「自然美」、「心の平安」、「偽り」、「ごまかし」「私を誘って」などがあります。良い花言葉も多いですが、「偽り」や「ごまかし」といった不穏な花言葉もあるので、不安な方はメッセージカードなどを添えてプレゼントをすると良いでしょう。

大切なあの人にお花を送ってみませんか?