花で心を豊かに!部屋に花を飾ると得られる嬉しい効果とは
忙しいオフィスでの仕事中や日常生活で、ふと花を見て心が癒されたりリラックスしたりしたという経験がある人は多いのではないでしょうか。
部屋に花を飾ると、雰囲気が明るくなりおしゃれに見える効果以外に、気持ちや心の面でも嬉しい効果が期待できます。その効果の高さから、フラワーセラピーという花を使った心理療法が確立されているほどです。
今回の記事では、部屋に花を飾ることで得られる嬉しい効果について解説します。
花の色ごとに違った効果が期待できるので、飾る場所に合わせてふさわしい色合いの花を選んでみたり、欲しい効果に合わせた花を選んでみたりしてみましょう。
花を飾る習慣がある人もない人も、これからの花選びがもっと楽しくなる情報をお届けします。
花を飾ることで得られる嬉しい効果5選
部屋に花を飾ることで、生活や心に嬉しい効果が期待できます。
花は生き物です。お世話をしてあげることでより長く、美しい状態を楽しむことができますし、逆に水を与えなければ枯れてしまいます。
花を眺めたり花びらや茎に触れたりすること自体にもストレスを緩和する効果があることが分かっていて、部屋に飾った花のお世話をすることで、日々新しい発見が生まれるはずです。
それ以外にも以下の5つの効果が期待できますよ。
- 心が癒されリラックスできる「フラワーセラピー効果」
- ストレス緩和・集中力をアップする効果
- 自然と部屋が綺麗になる
- 毎日の生活に小さな楽しみが増える
- 運気アップ・風水効果
それぞれの効果についてさらに詳しく見ていきましょう。
心が癒されリラックスできる「フラワーセラピー効果」
花を見て癒されたという経験をしたことがある人も多いでしょう。
花を見たり、香りをかいだり、葉や花びらに触れるなど五感を使って花と触れ合うことで心が癒され、リラックス効果が期待できます。
花を見ると私たちの脳内では「ドーパミン、オキシトシン、セロトニン」という「幸せホルモン」が分泌されます。
ドーパミンは心を高揚させやる気を出すホルモン、オキシトシンは心を安らかにする愛情のホルモン、セロトニンは不安や恐怖を抑えるホルモンです。これらのホルモンが分泌されることで、緊張感が和らぎ、幸福感が得られることがわかっています。
花を眺めることはもちろん、水替えなどで葉や花びらに触れる事でもこのホルモンは分泌されるので、部屋で花のお世話をすることで心が癒され、リラックス効果が得られるというわけです。
ストレス緩和・集中力をアップする効果
幸せホルモンの1つであるドーパミンは活力のホルモンです。やる気が出ないときでも花を見てリフレッシュすることで、気持ちの切り替えができ、仕事に集中することができるはずです。
また、花を見ることで心が豊かになり、想像力が広がる効果も期待できます。最近はコロナ禍を経て、リモートワークが増えたという人も多いかもしれません。自宅だとなかなか仕事に集中できないという人は、仕事部屋に花を飾ってみるのがおすすめです。
なお、飾る花の色によっても違った効果が期待できます。例えば、黄色い花は集中力をアップさせ、コミュニケーション能力を高める色。オフィスや仕事部屋に飾ることで、仕事の効率を上げることができるでしょう。
自然と部屋が綺麗になる
部屋に花を飾ると、自然と部屋を綺麗にしたいという気持ちが生まれ、いつもより部屋が片付くという嬉しい効果もあります。
新しい洋服を着た日や、髪形を変えた日はいつもよりおしゃれに気合いが入るという人も多いですよね。
花も同様に「せっかく美しい花を飾るなら素敵な部屋にしよう」「この綺麗な花が映えるように部屋の掃除をしよう」という心理が働くので、自然と部屋の片づけが進むはずです。
また、花はインテリアとしても部屋の雰囲気をガラリと変えてくれます。大きな家具の模様替えをするのは大変でも、花は飾るだけで手軽に部屋の印象を変えられるので、気分を変えたいときやリフレッシュしたいときにもおすすめです。
いつもと気分を変えたいときには、普段選ばない花を飾ってみると、部屋の印象が変わって新しい発見があるかもしれません。
毎日の生活に小さな楽しみが増える
生花は生き物なので、毎日少しずつですが成長しています。
翌朝新しい蕾が開いていたり、元気のなかった葉が水替えをすることで生き生きとしていたりと、日々の生活に新しい楽しみが増えるのも花を飾る楽しみです。
お水に入れておけば良いと思いがちですが、花はお世話した分だけ元気な状態を保ち、長持ちしてくれます。
水を取り替えたり、痛んだ葉や花を取り除いたり。毎日が同じルーティーンの繰り返しで疲れていると感じている人は特に、小さなお世話をすることでより心が満たされ、充実した日々を送れるようになるはずです。
運気アップ・風水効果
部屋に生花を飾ると、運気がアップすると言われています。
風水の中でも生活に生花を取り入れることで、運気をアップさせるのが「花風水」です。
大地に根を張り、太陽をたくさん浴びて育った生花には大きな自然のパワーがあるというのが花風水の考え方。
生花はどこに飾っても良い気を放つとされていますが、より効果を高めたい人は玄関に花を飾るのがおすすめです。
風水において玄関は「気の出入り口=全ての運気が入ってくるところ」とされているので、玄関に生花を飾ることで良い気が部屋中に行きわたります。
玄関は、お客さまを最初にお迎えする場所です。花を飾り綺麗に保つことで、気持ち良く来客を迎えることができるでしょう。
欲しい効果に合わせた色の花を飾ろう
花は色によっても、人の心に与える効果が変わります。
例えば明るい色の服を着ている日は、不思議と気分も晴れて明るくなったという経験をしたことがある人もいるでしょう。
同じ種類の花でも色違いや品種違いが多数存在しているので、そのときに欲しい効果に合わせた花を選んで飾るとより効果的です。
やる気を出したいときには赤色の花
赤色は交感神経(活動時に働く神経)を刺激し、血行を良くする色です。
エネルギッシュな赤色の花は、人を活動的にし、やる気を向上させてくれる効果が期待できます。
元気が欲しいとき、自分に自信が欲しいとき、前向きになりたいときに選びたい色です。
ただし強い色なので、取り入れすぎると疲れてしまうことがあります。葉物や他の色の小花と上手に組み合わせて飾るのがおすすめですよ。
赤色の花:バラ、チューリップ、ダリア、アンスリウム、ケイトウなど
優しくなりたいときはピンク色の花
ピンク色は、緊張感をやわらげ心を穏やかに保ってくれる色です。
イライラしてなんだか人に優しくできないというときにピンク色の花を飾ると、心をそっと包み込んでくれることでしょう。
またピンク色は女性ホルモンの分泌を促す効果があるので、心を潤わせ、アンチエイジング効果が期待できる色でもあります。
ピンク色の花:バラ、ラナンキュラス、スイトピー、ガーベラ、チューリップなど
リフレッシュしたいときは黄色い花
黄色には、知性や判断力をつかさどる左脳を刺激して、集中力を高める効果があります。
また、気分を明るくし、人とのコミュニケーションを円滑に進められる希望に満ちた色です。そのため、勉強部屋や仕事部屋、オフィスに黄色い花を飾ると勉強や仕事の効率が上がり、円滑なコミュニケーションを取る手助けになるはず。
さらに、黄色などの鮮やかで明るい色は食欲を増進させる効果があるので、食卓のあるリビングに飾る花としてもおすすめです。
黄色い花:ひまわり、スイセン、ガーベラ、モカラなど
癒されたいなら緑色の花
自然を象徴する緑色は、疲労回復やストレス軽減効果のある色です。疲れたときに自然豊かなところに行きたいと感じる人が多いことからも分かるように、自然の緑色には人の心を癒す効果があります。
刺激が少なく目にも優しい色なので、慌ただしい日々を過ごす人には葉物をたっぷり取り入れた、花束を贈ってみてはいかがでしょうか。
緑色の花:トルコキキョウ、ラナンキュラス、カラー、テマリソウ、葉物など
緑色の花についてはこちらの記事でも詳しく紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
心を落ち着けたいなら青色の花
青色は副交感神経(休むときに働く神経)に働きかけて、興奮を静める色です。
良質な眠りに導く効果もあるので、寝室などゆっくりリラックスしたい場所に飾るのに最適な色。
自律神経を落ち着かせ、心を静めることで集中力を研ぎ澄ませる効果も期待できます。
悩みごとがあったり、心が落ち着かず眠れなかったりする日々を過ごしている人は、青色の花を飾ってみると問題解決の手助けになってくれるかもしれません。
青色の花:デルフィニウム、ブルースター、アジサイ、ニゲラなど
アイデアが欲しいときには紫色の花
静の青と、動の赤、どちらもかねそなえた紫色は、心や体のバランスを整えてくれる色です。
ひらめきや想像力を高めて、芸術的なセンスを引き出す色なので、作品を制作する人やアイデアが欲しいときに部屋に飾りたい色。
神秘的でミステリアスな魅力ある色なので、非日常を感じたいときに取り入れるのもおすすめです。
また、紫色はヒーリングカラーといって傷ついた心をいたわってくれる色なので、心と体の回復効果も期待できます。
紫色の花:ヒヤシンス、トルコキキョウ、ラベンダー、アイリス、ムスカリなど
心がもやもやするときには白色の花
リフレッシュ効果が期待できるのが白色です。凛として清らかなイメージのある白色は、心をリセットしたいときや新しいことを始めるときに飾りたい色。
浄化効果のある色なので、心がもやもやしてすっきりしないときには白色の花で心と体をリセットしてみましょう。癒し効果のある緑色の葉物と合わせて飾れば、心も体も元気になって、気持ち良く新しい1日を支えてくれるはずです。
白色の花:ユリ、バラ、カスミソウ、ラナンキュラス、カラーなど
部屋に花を飾るための3ステップ
送別会やお誕生日に花束をもらったことはあっても、自分で飾るために購入したことがないという人も意外と多いものです。
花を飾る嬉しい効果はわかったものの、どうやって取り入れたらいいのか悩んでしまうという人もいるかもしれません。
花屋さんでは、好きな花を自宅用に、1本からでも購入することができます。
また、忙しい人には花の通信販売や、定期的にポストなどに花が届く定期便もおすすめです。自分のライフスタイルに合った方法で、気軽に花を飾ってみましょう。
ステップ1:最初は簡単に飾れる一輪挿しがおすすめ
まずは今回ご紹介した、自分が求める効果に合った色や、花屋さんで見つけた好みの花を選んでみましょう。
気に入った花を選んだら、小さめの花瓶に底から3〜5cm程度お水を入れて花を生けます。このときに花が長いと感じるようであれば、花瓶とのバランスを見て茎の先端をカットしてあげます。
一輪挿しがなければ、小さなグラスや空き瓶、水の漏れない容器であれば花瓶でなくてもかまいません。
一輪挿しは花瓶自体もおしゃれなものが多いので、インテリアとしても部屋のアクセントになってくれます。
ステップ2:メインの花と葉物を組み合わせよう
花屋さんでは花だけでなく、さまざまな葉物も取り揃えています。
緑の色が濃いものや薄いもの、葉の先端にツルが付いているものなど、合わせる葉物の組み合わせによって、メインの花の雰囲気がぐっと違って見えるはずです。
花に沿うように葉物を生けると、花が引き立って美しく見えますよ。
花の飾り方に正解はないので、ツル状の葉を垂らすように生けてみたり、大きな葉物を小さく分けて飾ってみたりと、生ける時間もぜひ楽しんでみてください。
ステップ3:大きな花瓶に好きな花を生けてみる
数種類の花と葉物を組み合わせて、花瓶に思い思いに生けてみましょう。
花や葉を触ること自体にもリラックス効果があるので、ストレスが解消され、心が豊かになる贅沢な時間を過ごせるはずです。
花の組み合わせが難しいと感じるときは、花の色味を揃えて花合わせをすると、まとまりやすくなります。
大きな花瓶に花を飾ったあとは、できれば毎日水を替えるのがおすすめです。痛んだ花や葉っぱを取り除いてあげると、最後の1輪まで美しい状態で楽しむことができるでしょう。
部屋に花を飾るときに気を付けたいポイント
選んだ花を美しい状態で長く楽しむために、飾る場所はできるだけ風通しが良く、涼しい場所を選びましょう。
夏場であればエアコンの効いた室内、冬場は逆にエアコンの効いていない玄関や廊下の方が長持ちするのでおすすめです。
最後に、部屋に花を飾る際に気を付けたいポイントを押さえておきましょう。
置き場所
花を花瓶に生けたら、置き場所は直射日光の当たらない、風通しの良い場所を選びましょう。
切り花は観葉植物とは違い、日光による光合成の必要はありません。強い日差しは葉焼けや花痛みの原因になるため避け、明るく風通しの良い場所を選んで飾りましょう。
直射日光が当たる場所では、水の温度が高くなり水が腐りやすくなります。
また、湿度の高い場所は花同士や葉の間が蒸れて痛みが進む原因に。
花にとって最適な温度は人間の生活する室温より低いので、夏場はエアコンで温度管理できる場所、冬場は暖房の効いていない部屋に置いた方が長持ちします。
ただし、エアコンの風が直接当たると花や葉が乾燥して痛みやすくなるので注意が必要です。
水替え
部屋に飾った花を長持ちさせるために、季節に合わせたタイミングで水替えを行いましょう。
夏場は温度が高く水が腐りやすいので、できれば毎日か2日に1回、春・秋なら2〜3日に1回、冬は3〜4日に1回が水替えの目安です。
水替えの際には、洗剤を使って花瓶を洗浄し、ぬめりがあれば洗い流します。茎にもぬめりがある場合は流水で優しく流してあげましょう。その際に、茎の先端を数センチ切って、新しい導管(花が水を給水する管)を出してあげると水の吸い上げが良くなります。
枯れた花からはエチレンガスという花が痛みやすくなる老化ホルモンが出るので、枯れた花や葉は取り除きましょう。
まとめ
毎日の暮らしに花を愛でる習慣が増えると、心が潤い日々の生活がより豊かなものになります。花を選んで花瓶に生ける時間、毎日お水を替え、お世話する時間。それらの時間はあなたの心や体の疲れを癒し、リラックスさせてくれはずです。
飾る習慣がないと難しく思えるかもしれませんが、まずは好きな花を1輪飾ることからはじめてみましょう。花を飾るだけで、いつもと同じ部屋がなんだかおしゃれに見えるのも花の魅力です。
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