テーブルヤシを巨大化させないには?適切なサイズを保つための育て方

テーブルヤシを巨大化させないには?適切なサイズを保つための育て方

「テーブルヤシ」と呼ばれる小型のヤシの木は、そのみずみずしい緑色が室内に生命感を与えてくれる観葉植物として高い人気があります。

しかし、テーブルヤシは徐々に成長していき、何もしなければ巨大化してしまう植物なので、小さいまま保ちたい場合は注意が必要です。

そこで今回は、テーブルヤシの基本情報や特徴、巨大化する理由、巨大化させない栽培方法などを紹介します。

テーブルヤシの基本情報

テーブルヤシの基本情報は以下の通りです。

科・属 ヤシ科・テーブルヤシ属(カマエドレア属)
別名 チャメドレア
英名 parlor palm
学名 Chamaedorea elegans
原産地 メキシコ、中南米など
花言葉 あなたを見守る

魅力的な特徴

テーブルヤシはその名前の通り、テーブルの上に置けるほどのサイズが魅力の観葉植物です。

中南米の熱帯地域が原産地であり、耐暑性に強く湿度を好む傾向にあります。

形状は細長く、緑色の色鮮やかな葉がついており、ふんわりと広がる涼しげな様子は南国な雰囲気を感じられます。

明るい場所であれば比較的簡単に育つので、机の上や窓際などに緑を取り入れたいときに最適です。

また、テーブルヤシは成長スピードが遅く、管理に手間がそれほどかからないため、初心者でも育てやすいといえるでしょう。

ただし、徐々に大きくなっていく植物であるため、適切なお世話をしなければ巨大化してしまうかもしれません。

テーブルヤシが巨大化する理由

テーブルヤシが巨大化してしまう理由として、主に2つ挙げられます。

  • 大きい鉢植えに植え替える
  • 水や肥料の与えすぎ

 

それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。

大きい鉢植えに植え替える

テーブルヤシが巨大化する原因の一つとして、大きい鉢植えに植え替えていることが挙げられます。

テーブルヤシは成長するにつれて根が鉢一杯に広がりますが、根が環境に合わせて全体的に大きくなる傾向にあります。

そのときに、一回り大きな鉢植えに植え替えてしまうとテーブルヤシの成長をより促進させることになり、その結果として巨大化します。

水や肥料の与えすぎ

テーブルヤシの巨大化は、水やりや肥料の与えすぎによっても引き起こされます。

テーブルヤシも他の植物同様に適度な水分と栄養を好みますが、いつも通りの水やりや肥料でも徐々に大きくなっていきます。

比較的生命力が強い植物であるため、気づいたらテーブルの上で存在感を放っているなどの状況になってしまうかもしれません。

テーブルヤシを巨大化させないための対策

テーブルヤシの巨大化を防ぐ対策として、主に3つの方法が挙げられます。

  • 同じ大きさの鉢に植え替える
  • 水やりや肥料を控えめにする
  • ハイドロカルチャーで育てる

 

ここでは、巨大化を防ぐ対策を詳しく解説します。

同じ大きさの鉢に植え替える

テーブルヤシの巨大化を防ぐためには、同じ大きさの鉢に植え替えることが肝心です。

テーブルヤシは、鉢の大きさに合わせて成長する特性を持っており、植え替えの際に一回り大きな鉢を選ぶとその分テーブルヤシも大きく成長します。

そのため、テーブルヤシを適切なサイズに保つためには、植え替えの際に同じ大きさの鉢を選ぶようにしてください。

その際、根を1/3程度切り落として調整してから植え替えると根腐れなども防止できるのでおすすめです。

水やりや肥料を控えめにする

テーブルヤシの巨大化を避けるためにも、水やりや肥料の投与量にも注意が必要です。

適度な水分と栄養分は植物の成長に欠かせませんが、テーブルヤシの場合だと巨大化を促してしまいます。

そのため、水やりや肥料は規定量よりも控えめに行うことでテーブルヤシの成長速度を抑えられます。

ただし、完全に成長を止めることはできないため、あらかじめ理解しておくことが大切です。

また、極端に水やりや肥料を少なくしてしまうと元気がなくなり、枯れてしまう原因になるので注意してください。

ハイドロカルチャーで育てる

テーブルヤシの巨大化を回避するために、ハイドロカルチャーで育てるのもおすすめです。

ハイドロカルチャーとは、土を使わずに水や養液だけで植物を育てる方法をいいます。

見た目が可愛らしいので人気が高く、テーブルヤシの根が伸びるのを抑制する効果が期待できます。

ハイドロカルチャーで使用するハイドロボールは透明であり、容器も透明にすれば中の水を確認でき、水やりや肥料の管理が比較的簡単です。

ただし、常に水に濡れている状態なので蒸れてしまう可能性があり、水位が高すぎると根腐れの原因になるので注意しましょう。

巨大化したテーブルヤシの対処法

巨大化したテーブルヤシの対処法

巨大化してしまったテーブルヤシの対処法として、主に2つの方法が挙げられます。

  • 株分けする
  • 剪定する

 

それぞれの対策法を詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。

株分けする

株分けは、巨大化したテーブルヤシを適切に管理するための効果的な手段です。

大きくなりすぎたテーブルヤシは環境が悪くなりがちであり、病気になってしまうリスクが高くなってしまうので対処することをおすすめします。

株分けする場合は、新芽が生えてこなかったり鉢植えの底から根が出ていたりする生殖したテーブルヤシに対して、5~10月の暖かさを感じる時期に行うと良いでしょう。

剪定する

剪定するのも、巨大化したテーブルヤシの対策としておすすめの方法です。

不要な部分をカットすることで、成長を抑制できるとともに風通しが良くなるなどのメリットがあります。

選定は比較的簡単で時間をかけずにテーブルヤシを小さくできますが、切りすぎてしまうと悪影響を及ぼす可能性があるので注意が必要です。

たとえば、葉っぱを切りすぎてしまうと光合成が難しくなり、枯れる原因になってしまいます。

また、新芽を切ってしまうと成長が止まってしまう可能性があります。

テーブルヤシを剪定する際は上記のポイントをしっかりと押さえ、適切に剪定するようにしましょう。

 

巨大化以外にも!テーブルヤシに多いトラブル

テーブルヤシは巨大化すると、置き場所がなくなったり可愛さがなくなってしまったりしてしまいますが、それ以外にもトラブルが存在します。

その中でも、よくあるトラブルが以下の4つです。

  • 葉焼け
  • 根腐れ
  • 根詰まり
  • 害虫被害

 

ここでは、よくあるトラブルについて詳しく解説します。

葉焼け

葉焼けとは、高い気温や強い日光が葉に晒されることで葉の緑色の成分「クロロフィル」が破壊され、葉が変色してしまう現象です。

テーブルヤシをはじめとした植物を育てるためには日光が欠かせませんが、強すぎる日差しは良くありません。

人が日焼けするのと同じで、植物も強い光に当たり続けてしまうと焼けてしまうので、直射日光を浴び続けてしまう場所は避けましょう。

また、昼間の気温が30℃以上あったり夜中の気温が25℃以上の日が続くことも、葉焼けしてしまう原因の一つです。

葉っぱが白っぽくなったり枯れて茶色に変色したりしている場合は、葉焼けの可能性があるので注意してください。

根腐れ

根腐れとは文字通り、植物の根っこが腐ってしまう現象をいいます。

土の中で起こる異常なので分かりづらく、発見が遅れてしまうと根が完全に腐ってしまって枯れてしまうかもしれません。

根腐れを起こし始めたテーブルヤシは葉が茶色に変色することがあるため、注意深く観察しましょう。

また、根の成長が早く、土の中が窮屈になって根腐れを起こすことがあるので、土の具合を確かめて硬くなりすぎていないかをチェックすることも大切です。

根が黒くなっている場合は根が腐ってしまっていることを意味し、復活させるのは難しいですが、根の一部が生きていて葉が元気であれば植え替えなどで復活する可能性があります。

根詰まり

根詰まりとは植木鉢の中で根が成長しすぎてしまい、根が窮屈になってしまっている状態のことです。

長期間育てている植物で起こりやすく、土が硬くて水を吸収できなくなったり空気が入らず酸欠状態になっていたりすると根腐れを起こす原因になります。

特にテーブルヤシは比較的成長が早い品種のため、育て始めてすぐの時期でも根詰まりを起こす危険性があります。

葉の色が変色していたり鉢植えから根っこが飛び出ていたりするのが根詰まりのサインなので、定期的に確認して早期発見につなげましょう。

根詰まりを起こしている場合は春から秋に株分けを行い、密集した株を分けるのがおすすめです。

害虫被害

テーブルヤシによくつく害虫として、ハダニやカイガラムシ、ナメクジなどが挙げられます。

特に屋外で栽培している場合には注意が必要であり、放置しておくと枯れてしまったり虫が増殖したりする恐れがあります。

複数の植物を育てている場合、他の鉢の植物にも被害が広がる可能性があるので予防・早期発見が重要です。

テーブルヤシでは特にハダニがつきやすく、高温・乾燥を好む性質があります。

ハダニの駆除方法として、霧吹きなどで植物全体を湿らせるのが有効であり、殺虫剤などの使用もおすすめです。

ハダニは葉の裏側にも繁殖している場合があるので、細かいところまでしっかりチェックするようにしましょう。

テーブルヤシを風通しが良く、日当たりの良い場所に置くとハダニの繁殖を防ぐことが可能です。

テーブルヤシのよくある質問

テーブルヤシのよくある質問

テーブルヤシは比較的育てやすい観葉植物ですが、育て方や増やし方には注意点があります。

ここでは、テーブルヤシに関するよくある質問や注意点、おすすめの利用方法などを具体的に紹介します。

テーブルヤシの増やし方は?

テーブルヤシを増やしたい場合は、株分けを行うのがおすすめです。

株分けを行う際は5~9月の比較的暖かい時期に取り出した根を分割し、それぞれを植え付けます。

株分け後は風通しの良い日陰で一週間程度置いておき、新しい葉が出たら半日陰などでほんのり光が当たる場所に置きましょう。

なお、テーブルヤシは他の植物と比べると根の成長が早く、根詰まりが起こりやすい観葉植物なので、株分けを行うことで根詰まりの解消につながります。

テーブルヤシの風水効果は?

テーブルヤシは先の尖った葉っぱを持っているので強い気を発しているといわれており、成長や成功などと関わる仕事運アップが期待できます。

また、テーブルヤシのような上向きの葉は「陽」の性質があり、空間を活発なエネルギーで満たしてくれます。

風水では北西は出世を、北東は転職や変化を司るとされているので、仕事にエネルギーを求めている場合は北西や北東にテーブルヤシを置くと良いでしょう。

その他にも、書斎やリビングなどの仕事や作業を行う場に置くと空間にエネルギーが満ち、普段よりも活力を感じながら進められる可能性があります。

テーブルヤシは猫に有害?

ウンベラータやカジュマルなど、一部の観葉植物は猫にとって有害となりうることがありますが、テーブルヤシは有害な成分はないため、猫のいる家庭でも安心して栽培することが可能です。

葉にも毒性がないため、万が一猫が食べてしまっても特に心配はいりません。

ただし、元気な猫だと走り回って鉢植えを倒し、割ってしまうといったリスクはあるので、しっかり固定するか猫が来ない部屋に飾るようにしましょう。

テーブルヤシはどこで購入できる?

テーブルヤシは高い人気がある観葉植物なので、最寄りの花屋やホームセンターなどで簡単に購入することが可能です。

世界中に100種類以上の品種が存在しますが、安い品種であれば百均ショップで販売していることもあります。

サイズも多種多様であり、30cmの品種から2m程度の品種までさまざまです。

好みのサイズや見た目、特定の品種のテーブルヤシを購入したい場合は、通販で購入するのも良いでしょう。

観葉植物の購入は通販がおすすめ

サイズや見た目にはこだわらずにテーブルヤシを購入したい場合は、花屋やホームセンターで購入は可能です。

しかし、部屋のインテリアとして見た目やサイズにこだわりたいと考えている場合は、たくさんの品種を取り揃えている通販サイトでの購入がおすすめです。

テーブルヤシは品種により見た目もサイズも大きく異なり、「部屋の隅に置きたいのか」「テーブルや棚に飾りたいのか」などで購入する品種を変える必要があります。

通販ではサイズや品種を気軽に選んで購入でき、自身が住んでいる地域まで発送してくれます。

また、お手入れの方法を書いた冊子の同封や各種サービスを提供しているサイトもあるので、初心者でも安心して育てられるでしょう。

テーブルヤシを購入するならプレミアガーデン

理想的なテーブルヤシを購入したい場合は、プレミアガーデンがおすすめです。

プレミアガーデンは花の通販を専門に扱っている企業で創業から10年以上の歴史があり、一部の地域を除いた日本全国へ花を届けています。

スタンド花といった大型のものから自宅用の観葉植物など幅広い花を取り扱っており、テーブルヤシも販売しています。

サイズや値段で検索が可能で、住まいに合った最適なテーブルヤシを探すことが可能です。

テーブルヤシを気軽に購入したいと考えている方は、プレミアガーデンの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

 

気になる場合は、以下のページからご確認ください。

テーブルヤシ8号 (ラスターポット付) – 観葉植物

まとめ

テーブルヤシの巨大化は、「適切な植え替えが行われない」「水やりや肥料が多い」などが主な原因です。

巨大化を防ぐためには、同じ大きさの鉢に植え替えて水やりや肥料を控えめにする他、ハイドロカルチャーで育てることが有効です。

巨大化してしまったテーブルヤシは、株分けや剪定などで対処できますが、注意点もあるので気をつけましょう。

テーブルヤシは近所の花屋やホームセンターでも簡単に購入できますが、こだわりがある場合はプレミアガーデンなどの通販サイトを利用して購入するのがおすすめです。

大切なあの人にお花を送ってみませんか?