観葉植物カポック(シェフレラ)の育て方!風水効果や剪定・植え替え方法も解説

丸みのある葉が特徴的なカポック(シェフレラ)は、近年では100均でも取り扱われることも多く、育てやすさと見た目の美しさから人気の観葉植物です。耐陰性が強く、室内でも元気に育つため初心者にもおすすめです。また、風水的にも運気アップのアイテムとしても注目されています。

この記事では、カポックの育て方や剪定・植え替え方法、流通している主な種類、さらに風水効果についても詳しく解説します。カポックを長く楽しむためのポイントを押さえ、緑あふれる空間を作りましょう。

カポック(シェフレラ)の特徴

植物名 カポック(シェフレラ)
英名・和名 Dwarf Schefflera・シェフレラ
原産地 台湾、中国南部、熱帯アジア、オーストラリア、ニュージーランド、ハワイ諸島
学名 Schefflera arboricola
科名・属名 ウコギ科・シェフレラ属
園芸分類 観葉植物
草丈・樹高 ~5m
耐寒性・耐暑性 弱い・強い

丈夫で育てやすい観葉植物として知られている「カポック」。

シェフレラ属は約150種からなり、熱帯アジア、オーストラリア、ニュージーランド、ハワイ諸島に分布する常緑の低木、または小低木です。

カポックとは本来、アメリカやアフリカ原産のアオイ科(パンヤ科)の植物、「パンヤ」のことを指します。

しかし、日本国内に流通してきた当初、「ホンコンカポック(シェフレラ)」がカポックとして販売された経緯があるため、現在もカポック(シェフレラ)として取り扱われています。

カポックはまるで手のひらを広げたような形がかわいらしい、国内でもポピュラーな観葉植物です。

そんなカポックは初心者の方でも育てやすい上、どんなインテリアにも合わせやすいのでプレゼントとしても人気があります。

カポック(シェフレラ)の花言葉

カポックの花言葉は、「実直」と「とても真面目」です。

いつも真面目に頑張っていらっしゃる大切な方へ、実直に周りの人を支えてくれているお世話になった方へのプレゼントにもふさわしい花言葉ですね。

カポック(シェフレラ)の風水効果

カポックは、風水において「調和」と「繁栄」をもたらすとされる観葉植物です。丸みを帯びた葉は、家庭や職場の人間関係を円滑にし、穏やかなエネルギーを空間に与える効果があります。特に、玄関やリビングに置くことで良い気を取り入れ、家庭運や仕事運の向上に繋がるとされています。

また、カポックの力強い成長は「繁栄」の象徴とされ、ビジネスシーンでも運気アップのアイテムとして人気です。オフィスのデスクや会議室に置くことで、集中力や決断力を高め、成功へと導くサポートをしてくれます。さらに、風通しの良い場所に置くことで、滞った気を流し、空間全体のエネルギーを活性化させる効果も期待できるでしょう。

風水的な観点から見ても、カポックは家庭やビジネスの運気をバランスよく整える万能な観葉植物と言えます。

カポック(シェフレラ)の種類

縁起の良い花言葉を持ち、風水的にも大変良い効果があるカポック。

そんなカポックには、どのような種類があるのでしょうか?

カポック(シェフラ)の中でも特に人気のある品種を3つご紹介します。

①シェフレラ・ホンコン・コンパクタ

シェフレラ・ホンコン・コンパクタは、「ホンコン・カポック」として販売されているものの葉を、小さく改良した園芸品種です。

比較的新しい品種ですが、現在人気が急上昇しています。ダイソーなどの100円均一で売られているものも、この種類が多いです。

②シェフレラ・トリネッティ

シェフレラ・トリネッティは、ホンコン・カポックの葉に白い斑(ふ)が入った人気品種です。

「斑入りホンコン・カポック」とも呼ばれています。

③シェフレラ・レナータ

シェフレラ・レナータは、シェフレラ・ホンコンの突然変異から生まれた品種です。葉先が浅く裂けているため、インテリアに自然なアクセントを加えてくれます。また、耐陰性や耐乾性に優れており、育てやすさも抜群です。初心者にも扱いやすく、室内の観葉植物として人気があります。寒さに強く性質が強靭なため、多少の環境変化にも適応できるのも魅力の一つです。

カポック(シェフレラ)を枯らさない育て方の基本

ここからはカポックを枯らさないための基本の育て方を紹介します。

これからカポックを育てたいという方はぜひご覧ください。

置き場所

カポックは、耐陰性(日陰に耐える力)があり、日陰やあまり日の当たらない室内でも育てることができます。

ただ、まったく日の当たらない場所でカポックを育てると葉の色が悪くなるだけでなく幹がひょろひょろと細くなってしまいますので、できるだけ明るい場所で育ててあげるのがおすすめです。

カポックの置き場所としてもっとも最適なのは、明るい日陰かレースのカーテン越しに柔らかい日の光が差し込むような場所です。

暗い場所でカポックを育てる場合は、1週間に2~3回程度は外に出し日光浴をさせてあげると良いでしょう。

また、カポックの耐寒性(寒さに耐える力)は比較的強いことに加え、環境に順応する力が強いため、東京より西の地方であれば屋外での冬越しも可能です。

ただし、それ以外の地方でカポックを育てる場合は冬場は屋内で冬越しさせるようにします。

水やり方法

カポックの水やりに最適なタイミングは、「土が乾いてから」です。

カポックの土の中まで乾いたら、たっぷりと水を与えてください。

カポックを植えている植木鉢の底から水があふれ出てくる程度まで、しっかりと水を与えるようにします。

カポックは冬場でも生長しますが成長は穏やかになるため、よく土や葉の状態を確かめてから水やりしてください。葉が垂れるなどの症状の場合、水切れを起こしている可能性があります。

目安としては、「土の表面が乾いたあと2~3日経ってから」水を与えるようにしましょう。

観葉植物初心者の方はつい毎日のように水やりをしてしまいがちですが、カポックに毎日水を与えていると水分が過剰になり根腐れを起こす原因となります。

水やりは必ず「土の表面が乾いてから」行うようにしてください。

肥料

カポックは肥料を与えなくても丈夫に育ってくれる観葉植物です。

ただし、カポックを早く大きくしたい場合や緑を濃くしたい場合などは肥料を与えましょう。

肥料を与える場合は、カポックの生育期である5月~9月頃を選びます。希釈した液体肥料を10日に1回程度のペースで与えるのがおすすめです。

また、カポックの生育がゆっくりになる冬場には肥料を与えないようにしてください。

これは、カポックが休眠期に入る冬場に肥料を与えると肥料焼けを起こすことがあるためです。

害虫や病気に注意!

カポックは、アブラムシ、ハダニ、カイガラムシの被害に合うことがあります。

特にハダニやカイガラムシは乾燥した環境が大好きな害虫ですので、発生を防ぐためにはカポックを乾燥させすぎないことが重要です。

ハダニを防止するためには、葉水(霧吹きなどで葉っぱに水を吹きかけ乾燥を防ぐこと)が有効ですので、水やりと同じタイミングで葉水を与えるようにしてください。

葉水で予防できないくらい害虫が発生してしまった際は、薬剤を使用します。

また、カポックの新芽にはアブラムシがつきやすくなります。

アブラムシもハダニなどと同様に葉水で防止しましょう。

定期的に剪定をおこない、葉の密集を避けるのも有効です。

また、カポックがかかりやすい斑点細菌病を予防するには、カポックを風通しの良い場所に置くことが有効です。

カポックの生い茂った葉を剪定し、風に当てて湿気を取り除いてあげましょう。

カポック(シェフレラ)の植え替え方法

カポックを植え替えるタイミングとしては、主に下記のようなものがあります。

  • カポックを購入してから2年程経過している
  • カポックを植えている鉢に対して、明らかに木が大きくなりすぎている
  • 水を与えても土に染み込んでいかなくなってきた
  • 鉢の底から根が出てきている
  • 植木鉢が割れている など

上記の状態を確認したら、植え替えを行いましょう。カポックの植え替えは、成長期である5月~7月の暑すぎない日が最適です。

 用意するものは以下の通りです。

  • 元の植木鉢よりひと回り大きな植木鉢
  • 鉢底ネット
  • 移植ごて
  • 軍手
  • ゴロ土
  • 観葉植物の土

 カポックの植え替え方法は以下の通りです。

  1. ひと回り大きな植木鉢に鉢底ネットを敷く
  2. ゴロ土を鉢底が見えなくなる程度まで入れる
  3. 観葉植物の土を鉢に対して3分の1程度入れる
  4. カポックを元の植木鉢からゆっくりと丁寧に引き抜く
  5. 根が張っている場合は、根鉢を少し崩す(張っていない場合はそのままでOK)
  6. 新しい鉢に植え付け、土を入れていく(移植ごてや指を使って隙間を埋めていくように)
  7. 水をたっぷり与える

植え替え後、一週間程度は強い風の当たらない明るい日陰で管理するようにしてください。また、植え替えで弱っているところに肥料をすぐに与えてしまうと、肥料焼けしてしまうことがあります。肥料は2〜3週間は与えないのが無難です。

カポック(シェフレラ)の剪定方法

カポック(シェフレラ)は成長が早く、放っておくと枝が伸びすぎて樹形が乱れることがあります。そのため、定期的な剪定が美しい形を保つために重要です。剪定は春から初夏にかけて行うのが最適で、この時期は植物が活発に成長するため、切ったあともスムーズに新芽が出てきます。

まず、伸びすぎた枝や葉が密集している部分を剪定します。枝分かれしている部分の上でカットすると、新しい枝がそこから伸び、ボリュームのある形に仕上がります。

また、内側に向かって伸びている枝や弱っている枝も取り除くことで、風通しが良くなり、病害虫の予防にもつながります。

カポック(シェフレラ)の曲げ木のやり方

カポックの茎は比較的柔らかいため、曲げ木に挑戦しやすい観葉植物です。

針金曲や紐などをカポックの茎に巻きつけていき、徐々に好みの形に曲げていきます。

ただし、初心者の方がカポックの曲木に挑戦する場合は、挿し木などで増やした若い株を用いたほうがうまくいきやすいのでおすすめです。

カポック(シェフレラ)の増やし方

カポックは、ご家庭で簡単に増やすことができます。

ここからは「カポックの増やし方」をご紹介します。

種から育てる

カポックの増やし方として1つ目にご紹介するのが、「種から育てる」と言う方法です。

カポックを上手に育てていると花が咲き、種子が収穫できることがあります。

運よくカポックの種を収穫することができたら、下記の手順で発根させてみてください。

◆カポックの種の撒き方

  1. カポックの種を一日水に浸す
  2. 平たい容器に水を含ませた脱脂綿やティッシュなどを敷き、カポックの種を撒く
  3. 乾燥させないよう時々霧吹きで水をかけ、暖かい場所で管理する
  4. 3日程度で発根するので、ある程度大きくなってきたら土に植え付ける

挿し木で増やす

カポックの増やし方として2つ目にご紹介するのが、「挿木で増やす」方法です。

挿木(さしき)とは、観葉植物の一部分をカットし土に植える(挿す)ことで発根させ、植物を増やす方法です。

カポックを挿木で増やす場合は、葉の先端から1節~2節分程の長さを斜めにカットし、赤玉土などに植え付けます。

カポックの挿木は、5月~7月頃に行うのが良いでしょう。

乾燥しないよう管理し、発根を待ちます。

カポックの葉をすべて半分ほどの長さにカットすると、挿木の成功率が高まります。

カポック(シェフレラ)をインテリアとしておしゃれに飾ろう

カポックをお部屋の中に置くなら、インテリアのひとつとしておしゃれに飾りたいものですよね。

カポックをおしゃれに飾るためにはどのようなことに気を配ればいいのでしょうか?

ここからは、「カポックをインテリアとしておしゃれに飾るアイデア」を3つご紹介します。 

植木鉢カバーにこだわる

植木鉢カバーとは、その名の通り植木鉢を覆ってカバーするための容器や布などのことです。

最近ではラタンや陶器、レザーや布などでできたおしゃれな植木鉢カバーがたくさん販売されています。

カポックを飾るお部屋のインテリアに合わせて植木鉢カバーを選んでみましょう。

植木鉢の雰囲気が変わるだけで、カポックをよりおしゃれに飾ることができますよ。

植木鉢カバーは、大型の園芸ショップやホームセンター、インテリアショップのほか、インターネットの通販サイトなどで手に入れることができるので、お好みのものを探してみてはいかがでしょうか。

部屋のシンボルツリーとして飾る

カポックをおしゃれに飾るための2つ目のアイデアは、部屋のシンボルツリーとして飾る」です。

大きめのカポックは、お家のシンボルツリーにもぴったりです。

家族みんなが集まるリビングなどに飾り、シンボルツリーとして楽しむのもおすすめです。

土をココナッツファイバーで隠す

カポックの土の表面をココナッツファイバーやバークチップなどで隠すだけで、生活感が抑えられまるでインテリアショップのような雰囲気を作ることができます。

ココナッツファイバーやバークチップは大型園芸店や大型の100円ショップ、インターネット通販などで購入することができます。

カポック(シェフレラ)に関するよくある疑問

ここからは、カポックを育てている、またはこれから育てようと考えている方向けに、カポックに関するよくある疑問にお答えしていきます。

カポックに関する疑問をお持ちの方は、ぜひご参考にしてください。 

葉がベタベタするときの対処方法は?

カポックの葉がベタベタする原因としては、カポックにカイガラムシやアブラムシなどの害虫が発生していることが考えられます。

カポックの葉のベタベタは、害虫の排泄物である可能性が高いです。

葉のベタつきは柔らかい布なのでふき取り、害虫は歯ブラシなどでこそぎ落とします。

また、害虫が多く発生している場合には薬剤も有効です。

カポックに害虫がつかないようにするには、生い茂った葉を剪定して風通しを良くし、定期的に葉水を与えるようにしましょう。また、鉢ごと水に沈め、水没させてしまうのもおすすめです。

シェフレラとの違いは?

日本国内においては、カポックとシェフレラは同じものとして流通しています。

ただし、厳密に言うとカポックは、アオイ科(もしくはパンヤ科)の植物であり、学名はCeiba pentandraと言います。

一方でシェフレラ(ヤドリフカノキ)は、ウコギ科の植物で、学名はSchefflera arboricolaと言います。

カポックとシェフラは実は違う植物なのですが、姿形がよく似ているため日本国内では同じものとして販売されていることが多いです。

幹を太くする方法は?

カポックの幹が細い場合、主な原因として「日照不足」が考えられます。

まずはしっかりと日の光に当ててみましょう。

また、カポックの成長期に、本記事で紹介した剪定を行うのも有効です。

剪定を行うことでカポックの幹へ栄養が行きやすくなり、幹が徐々に太くなっていきます。

いずれの方法も時間はかかりますが、根気強く行ってみてください。

カポックの値段相場はいくらですか?

卓上サイズの小さなものですと1,000円ほど、背丈の大きなものは40,000円台で販売されているものもあります。近年では、幼苗が100円均一で売られているケースもあり、自分の求める大きさで購入を検討するといいでしょう。 

プレミアガーデン厳選のカポック(シェフレラ)の商品紹介

カポックは、プレミアガーデンでも大変人気のある観葉植物の一つです。

高さ約100~120cm前後と存在感のあるお品物ですので、ビジネスシーン・プライベートシーンでのグリーンギフトとしてもおすすめです。

カポックに関することはもちろん、お届け方法やお支払い方法などに関してご不明点やご要望などございましたら、弊社までお気軽にお問い合わせください。

商品ページ:カポック8号(ラスターポット付き)

まとめ・カポック(シェフレラ)ならプレミアガーデンへ

カポック(シェフレラ)は、育てやすさとおしゃれな見た目から人気の観葉植物です。風水的にも運気アップの効果が期待でき、インテリアとしてもさまざまな空間にマッチします。適切な育て方や剪定を行うことで、長く健康的に楽しむことができます。

プレミアガーデンでは、厳選されたカポックを取り扱っており、品質の高い観葉植物をお届けしています。ご自宅用はもちろん、開店祝いや引っ越し祝いなどのギフトにも最適です。豊富なラインナップから、あなたにぴったりの一鉢をぜひ見つけてください。

 

大切なあの人にお花を送ってみませんか?