人気の観葉植物カポック(シェフレラ)の育て方は?購入する前に知りたいあれこれ

 カポックの特徴や種類、基本的な育て方はもちろんのこと、お手入れのワンポイントアドバイスやおしゃれな飾り方、カポックに関するよくある質問とその回答なども幅広くまとめました。

カポックについてご関心をお持ちの方は、どうぞ最後までご覧ください。

 

カポックの特徴

植物名 カポック(シェフレラ)
英名・和名 Dwarf Schefflera・シェフレラ、ホンコンカポックなど
原産地 台湾、中国南部
学名 Schefflera arboricola
科名・属名 ウコギ科・シェフレラ属
園芸分類 観葉植物
草丈・樹高 ~5m
耐寒性・耐暑性 弱い・強い

丈夫で育てやすい観葉植物として知られている「カポック」。

カポックとは本来、アメリカやアフリカ原産のアオイ科(パンヤ科)の植物、「パンヤ」のことを指します。

しかし、日本国内では「ホンコンカポック(シェフラ)」がカポックとして販売されているので、今回はホンコンカポック(以下カポック)についてご紹介いたします。

カポックはまるで手のひらを広げたような形がかわいらしい、国内でもポピュラーな観葉植物です。

そんなカポックは初心者の方でも育てやすい上、どんなインテリアにも合わせやすいのでプレゼントとしても人気があります。

カポックの風水効果

グリーンギフトにも人気のカポック。

カポックには、どのような花言葉や風水効果があるのでしょうか?

はじめにカポックが持つ「花言葉」からご紹介します。

カポックの花言葉は、「実直」と「とても真面目」です。

いつも真面目に頑張っていらっしゃる大切な方へ、実直に周りの人を支えてくれているお世話になった方へのプレゼントにもふさわしい花言葉ですね。

そんなカポックは、風水的にも良い効果があると言われています。

カポックの丸い葉には心を落ちつかせ、リラックスさせてくれる効果があると言われています。

また、上を向いたカポックの葉には気持ちを前向きにし、良い気を引き寄せる効果も期待できます。

 

カポックの種類

縁起の良い花言葉を持ち、風水的にも大変良い効果があるカポック。

そんなカポックには、どのような種類があるのでしょうか?

カポック(シェフラ)の中でも特に人気のある品種を2つご紹介します。

 

①シェフレラ・ホンコン・コンパクタ

はじめにご紹介するのが、「シェフレラ・ホンコン・コンパクタ」です。

「ホンコン・カポック」として販売されているものの葉を小さく改良した品種です。

比較的新しい品種ですが、現在人気が急上昇しています。

 

②シェフレラ・トリネッティ

次にご紹介するのは、「シェフレラ・トリネッティ」です。

こちらは、ホンコン・カポックの葉に白い斑(ふ)が入った人気品種です。

「斑入りホンコン・カポック」とも呼ばれています。

 

カポックを枯らさない育て方の基本

さまざまな品種改良が進んでいる、カポック。

大変丈夫で育てやすく、初心者の方にもおすすめの観葉植物です。

しかし、カポックを枯らさずに育てるためには基本的な育て方を知っておきたいところですよね。

そこで、ここからは「カポックを枯らさない育て方の基本」をご紹介します。

これからカポックを育てたいという方はぜひご覧ください。

 

置き場所

はじめに確認しておきたいのが、カポックの「置き場所」です。

カポックは、耐陰性(日陰に耐える力)があり、日陰やあまり日の当たらない室内でも育てることができます。

ただ、まったく日の当たらない場所でカポックを育てると葉の色が悪くなるだけでなく幹がひょろひょろと細くなってしまいますので、できるだけ明るい場所で育ててあげるのがおすすめです。

カポックの置き場所としてもっとも最適なのは、明るい日陰かレースのカーテン越しに柔らかい日の光が差し込むような場所です。

暗い場所でカポックを育てる場合は、1週間に2~3回程度は外に出し日光浴をさせてあげると良いでしょう。

また、カポックの耐寒性(寒さに耐える力)は弱いものの置かれた環境に順応する力が強いため、東京より西の地方であれば屋外での冬越しも可能です。

ただし、それ以外の地方でカポックを育てる場合は冬場は屋内で冬越しさせるようにします。

 

水やり方法

次にご紹介するのは、カポックの「水やり方法」です。

カポックの水やりに最適なタイミングは、「土の表面が乾いてから」です。

カポックの土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えてください。

カポックを植えている植木鉢の底から水があふれ出てくる程度まで、しっかりと水を与えるようにします。

カポックは冬場でも生長しますので、冬場も同様に水を与えます。

ただし、気温が下がり明らかにカポックの生長が止まっているような場合は、水やりの頻度を少なくしてください。

目安としては、「土の表面が乾いたあと2~3日経ってから」水を与えるようにします。

観葉植物初心者の方はつい毎日のように水やりをしてしまいがちですが、カポックに毎日水を与えていると水分が過剰になり根腐れを起こす原因となります。

水やりは必ず「土の表面が乾いてから」おこなうようにしてください。

 

植え替えのタイミング

次に、カポックの「植え替えのタイミングと方法」について見ていきましょう。

カポックを植え替えるタイミングとしては、主に下記のようなものがあります。

(下記は一例ですので、すべての場合において植え替えが必要なわけではありません)

 

  • カポックを購入してから2年程経過している
  • カポックを植えている鉢に対して、明らかに木が大きくなりすぎている
  • カポックの下葉が枯れてきている
  • 水を与えても土に染み込んでいかなくなってきた
  • 鉢の底から根が出てきている
  • 植木鉢が割れている など

 

カポックの植え替えは、5月~7月の間が最適です。

カポックを植え替える際は、下記の手順をご参考になさってください。

 

◆用意するもの

  • 元の植木鉢よりひと回り大きな植木鉢
  • 鉢底ネット
  • 移植ごて
  • 軍手
  • ゴロ土
  • 観葉植物の土

 

◆カポックの植え替え方法

  1. ひと回り大きな植木鉢に鉢底ネットを敷く
  2. ゴロ土を鉢底が見えなくなる程度まで入れる
  3. 観葉植物の土を鉢に対して3分の1程度入れる
  4. カポックを元の植木鉢からゆっくりと丁寧に引き抜く
  5. 根が張っている場合は、根鉢を少し崩す(張っていない場合はそのままでOK)
  6. 新しい鉢に植え付け、土を入れていく(移植ごてや指を使って隙間を埋めていくように)
  7. 水をたっぷり与える
  8. 一週間程度は強い風の当たらない明るい日陰で管理する

害虫や病気に注意!

最後にお伝えしたいのが、「カポックにつきやすい害虫やかかりやすい病気」についてです。

カポックは、アブラムシ、ハダニ、カイガラムシの被害に合いやすい観葉植物です。

特にハダニやカイガラムシは乾燥した環境が大好きな害虫ですので、発生を防ぐためにはカポックを乾燥させすぎないことが重要です。

ハダニを防止するためには、葉水(霧吹きなどで葉っぱに水を吹きかけ乾燥を防ぐこと)が有効ですので、水やりと同じタイミングで葉水を与えるようにしてください。

葉水で予防できないくらい害虫が発生してしまった際は、薬剤を使用します。

また、カポックの新芽にはアブラムシがつきやすくなります。

アブラムシもハダニなどと同様に葉水で防止しましょう。

定期的に剪定をおこない、葉の密集を避けるのも有効です。

また、カポックがかかりやすい斑点細菌病を予防するには、カポックを風通しの良い場所に置くことが有効です。

カポックの生い茂った葉を剪定し、風に当てて湿気を取り除いてあげましょう。

 

カポックのお手入れのワンポイントアドバイス

ここまでは、「カポックを枯らさない育て方の基本」をご紹介しました。

カポックの基本の育て方を確認できたら、次はカポックをお手入れする際のポイントについて見ていきたいと思います。

「カポックのお手入れのワンポイントアドバイス」をご紹介します。

 

曲木でおしゃれにアレンジ

はじめにご紹介するのは、カポックの「曲木」についてです。

カポックの茎は比較的柔らかいので、曲木に挑戦しやすい観葉植物です。

針金曲や紐などをカポックの茎に巻きつけていき、徐々にお好みの形に曲げていきます。

ただし、初心者の方がカポックの曲木に挑戦する場合は、挿し木などで増やした若い株を用いたほうがうまくいきやすいのでおすすめです。

 

冬のお世話は特に注意!

次にご紹介するのは、カポックの「冬のお世話」についてです。

丈夫で育てやすいことで知られているカポックですが、実は耐寒性は弱いとされています。

ただし、カポックは環境に順応する力が強いため、東京以西であれば屋外で冬越しさせることも可能です。

それ以外の地域にお住まいの方は、冬場はカポックを屋内に移してあげましょう。

また、挿し木などで増やした若いカポックは、大きく育ったカポックより寒さに弱い傾向にあります。

そのため、若いカポックの場合は地域に関わらず冬場は室内で管理したほうが安心です。

室内でカポックを管理する場合、暖房やエアコンの風が直接当たるとカポックが弱ってしまいますので、必ずエアコンなどの風が直接当たらない場所に置くようにしてください。

 

肥料のあげかたにも注意!

最後にご紹介するのは、カポックに与える「肥料」についてです。

カポックは肥料を与えなくても丈夫に育ってくれる観葉植物です。

ただし、カポックを早く大きくしたい場合などは肥料を与えても構いません。

肥料を与える場合は、カポックの生育期である5月~9月頃を選びましょう。

希釈した液体肥料を10日に1回程度のペースで与えるのがおすすめです。

また、カポックの生育がゆっくりになる冬場には肥料を与えないようにしてください。

これは、カポックが休眠期に入る冬場に肥料を与えると肥料焼けを起こすことがあるためです。

 

カポックを増やすには?

ここまでは、「カポックのお手入れのワンポイントアドバイス」をご紹介しました。

観葉植物初心者の方でも育てやすいカポック。

基本の育て方とちょっとしたお手入れのポイントを押さえておけば、健康に育てることができますよ。

さて、そんなカポックですが、実はご家庭で増やすこともできるんです。

ここからは「カポックの増やし方」をご紹介します。

 

種から育てる

カポックの増やし方として1つ目にご紹介するのが、「種から育てる」と言う方法です。

カポックを上手に育てていると花が咲き、種子が収穫できることがあります。

運よくカポックの種を収穫することができたら、下記の手順で発根させてみてください。

 

◆カポックの種の撒き方

  1. カポックの種を一日水に浸す
  2. 平たい容器に水を含ませた脱脂綿やティッシュなどを敷き、カポックの種を撒く
  3. 乾燥させないよう時々霧吹きで水をかけ、暖かい場所で管理する
  4. 3日程度で発根するので、ある程度大きくなってきたら土に植え付ける

挿し木で増やす

カポックの増やし方として2つ目にご紹介するのが、「挿木で増やす」という方法です。

挿木(さしき)とは、観葉植物の一部分をカットし土に植える(挿す)ことで発根させ、植物を増やす方法です。

カポックを挿木で増やす場合は、葉の先端から1節~2節分程の長さを斜めにカットし、赤玉土などに植え付けます。

カポックの挿木は、5月~7月頃におこなうのが良いでしょう。

乾燥しないよう管理し、発根を待ちます。

カポックの葉をすべて半分ほどの長さにカットすると、挿木の成功率が高まります。

 

カポックをインテリアとしておしゃれに飾ろう

カポックをお部屋の中に置くなら、インテリアのひとつとしておしゃれに飾りたいものですよね。

カポックをおしゃれに飾るためにはどのようなことに気を配ればいいのでしょうか?

ここからは、「カポックをインテリアとしておしゃれに飾るアイデア」を3つご紹介します。

 

植木鉢カバーにこだわる

カポックをおしゃれに飾るための1つ目のアイデアは、「植木鉢カバーにこだわる」です。

植木鉢カバーとは、その名の通り植木鉢を覆ってカバーするための容器や布などのこと。

最近ではラタンや陶器、レザーや布などでできたおしゃれな植木鉢カバーがたくさん販売されています。

カポックを飾るお部屋のインテリアに合わせて植木鉢カバーを選んでみましょう。

植木鉢の雰囲気が変わるだけで、カポックをよりおしゃれに飾ることができますよ。

植木鉢カバーは、大型の園芸ショップやホームセンター、インテリアショップのほか、インターネットの通販サイトなどで手に入れることができるので、お好みのものを探してみてはいかがでしょう?

 

お家のシンボルツリーとして飾る

カポックをおしゃれに飾るための2つ目のアイデアは、「お家のシンボルツリーとして飾る」です。

大きめのカポックは、お家のシンボルツリーにもぴったりです。

家族みんなが集まるリビングなどに飾り、シンボルツリーとして楽しむのもおすすめです。

 

土をココナッツファイバーで隠す

カポックをおしゃれに飾るための3つ目のアイデアは、「土をココナッツファイバーで隠す」です。

カポックの土の表面をココナッツファイバーやバークチップなどで隠すだけで、生活感が抑えられまるでインテリアショップのような雰囲気を作ることができます。

ココナッツファイバーやバークチップは大型園芸店や大型の100円ショップ、インターネット通販などで購入することができます。

とても簡単な方法なので、ぜひ試してみてくださいね。

 

カポックに関するよくある疑問

ここまでは、「カポックのおしゃれな飾り方」をご紹介しました。

ここからご紹介するのは、「カポックに関するよくある疑問とその答え」です。

カポックに関する疑問をお持ちの方は、ぜひご参考になさってください。

 

葉がベタベタするときの対処方法はありますか?

カポックの葉がベタベタする原因としては、カポックにカイガラムシやアブラムシなどの害虫が発生していることが考えられます。

カポックの葉のベタベタは、害虫の排泄物である場合が多いのです。

葉のベタつきは柔らかい布なのでふき取り、害虫は歯ブラシなどでこそぎ落とします。

また、害虫が多く発生している場合には薬剤も有効です。

カポックに害虫がつかないようにするには、生い茂った葉を剪定して風通しを良くし、定期的に葉水を与えるようにしましょう。

シェフレラとの違いはなんですか?

日本国内においては、カポックとシェフレラは同じものとして流通しています。

ただし、厳密に言うとカポックは、アオイ科(もしくはパンヤ科)の植物であり、学名はCeiba pentandraと言います。

一方でシェフレラ(ヤドリフカノキ)は、ウコギ科の植物で、学名はSchefflera arboricolaと言います。

カポックとシェフラは実は違う植物なのですが、姿形がよく似ているため日本国内では同じものとして販売されていることが多いんですよ。

 

幹を太くする方法はありますか?

カポックの幹が細い場合、主な原因として「日照不足」が考えられます。

まずはしっかりと日の光に当ててみましょう。

また、カポックの成長期に剪定をおこなうという方法もおすすめです。

剪定をおこなうことでカポックの幹へ栄養が行きやすくなり、幹が徐々に太くなっていきます。

いずれの方法も時間はかかりますが、根気強くおこなってみてください。

 

カポックの値段相場はいくらですか?

卓上サイズの小さなものですと1,000円台~、背丈の大きなものは40,000円台で販売されているものもあります。

また、最近では観葉植物のレンタルという形でカポックを楽しまれるお客様も増えてきています。

 

カポックの商品紹介

カポックは、プレミアガーデンでも大変人気のある観葉植物のひとつです。

「カポック8号(ラスターポット付)」は、特別価格6,500円(税抜)でご用意いたしております。

高さ約100~120cm前後と存在感のあるお品物ですので、ビジネスシーン・プライベートシーンでのグリーンギフトとしてもおすすめでございます。

カポックに関することはもちろん、お届け方法やお支払い方法などに関してご不明点やご要望などございましたら、弊社までお気軽にお問い合わせください。

商品ページはこちらカポック8号(ラスターポット付)

まとめ

観葉植物のカポックについてご紹介いたしました。

贈り物としても大変人気のあるカポック。

見ているだけで優しい気持ちになれるような観葉植物です。

ご自宅用にはもちろん、ビジネスシーン・プライベートシーンのグリーンギフトとしてもぜひご検討ください。

大切なあの人にお花を送ってみませんか?