オリーブコロネイキとは?特徴や育て方を解説

私たちの生活の中で、パスタなどのイタリア料理を作る時に使用されるオリーブオイル。オリーブオイルはオリーブの実から抽出されるものであり、私たちの生活に欠かせないものです。オリーブの実は500種類以上あり、その中でもコロネイキとはオリーブの一種で、主にギリシャで生産されています。

本記事では「オリーブコロネイキ」の特徴や育て方、オリーブの種類について解説していきます。

 

基本情報

まずは、オリーブコロネイキの基本情報を見てみましょう。

学名 Olea europaea ‘Koroneiki’ モクセイ科 オリーブ属
別名 コロネイキ
生産国 ギリシャ
果実の大きさ 1~2g
樹高 地植え:3m~6m 鉢植え:1m~2m
花の色 白、黄白色
開花時期 5~6月
花言葉 平和、勝利、知恵

 

特徴

コロネイキはギリシャが主な生産地であり、オイル用として作られています。また、ギリシャで作られるオリーブのほとんどがこの種類です。

他のオリーブより果実の大きさが小さく、取れるオイルの量が少ないため、コロネイキのオリーブオイルは高級品となっています。

成長が早い品種で、栽培には暑くて乾燥している地域が適しています。寒さには弱いため、育てる環境下は気温が3度以上である必要があるでしょう。小さなかわいらしい葉がつき、インテリアとして観賞用にも人気があります。

 

オリーブには品種がたくさん!おすすめは?

オリーブはコロネイキだけでありません。たくさん種類があり、その中でもおすすめの7種類を紹介します。

 

アザパ

チリ原産の大粒の果実を作る品種です。果実の色、香りがよく、塩漬け用として用いられることが多く、その実は大変美味として知られています。

潮風に強く、栽培には暖かく雨が少ない地域が適しており、育てるのが簡単です。日本では小豆島が主な生産地になっています。

また、苗木の生産が少なく、国内では珍しい品種となります。

 

チプレッシーノ

イタリアのシチリア島が主な産地の品種です。大きめの銀葉系の美しい葉をつけ、その果実は楕円形で2〜3.5gの大きさを持ち、オリーブオイルや塩漬けに用いられます。

チプレッシーノは乾燥や暑さに強く、耐病性にも優れており、寒さにも-10度まで耐えられることから初心者でも育てやすい品種となっています。

葉色も美しく、観賞用としても価値が高いとされ、おしゃれな観葉植物として屋内栽培も可能です。

 

マンザニロ

スペイン原産の品種で、世界の至る所で栽培されています。丸みのある硬めの小さい葉をつけ、果実は3gほどと大きく、小さいリンゴのような形をしています。

果実の大きさのわりにオイル含量は少なく、主にピクルスとして用いられているようです。果実は炭疽病に弱いですが、暑さと乾燥、寒さに強く、比較的育てやすい品種ですよ。樹高が低く、収穫の際には果実を採りやすいです。

 

ルッカ

イタリアが原産国の品種です。果実は2〜2.5gの小ぶりですが、たくさんの実をつけます。ルッカは、果実中のオイル含量が多いため、主にオイルとして用いられています。また、作られるオリーブオイルはフルーティなものです。

ルッカの木は枝葉が多く、横に広がるように成長します。街路樹や庭の生垣、記念樹として栽培されることもあるようです。また、害虫には少し弱いですが、耐病性があり、比較的育てやすい品種となっています。

 

ミッション

アメリカのカリフォルニア州で発見されたスペイン系の品種です。尖った銀葉を持ち、木がまっすぐ育つため、日本の狭いベランダや庭で育てるのに向いています。

長円形の2.5gの果実は、ピクルスやオリーブオイルに用いられています。香りが良いため、オイル用に人気です。ミッションは暑さや乾燥に強く耐寒性もあり、1本だけの栽培でも実をつけることが可能です。

 

ネバディロ・ブランコ

スペイン原産の品種で、オリーブの中でも花粉量が多くたくさんの花を咲かせます。そのため、観賞用としても栽培されています。果実は長めの楕円形で大きさは2〜2.5gで、果肉が柔らかいのが特徴です。食用には主にオリーブオイルとして用いられています。

苗木の国内生産量が多いため、比較的簡単に入手でき、栽培を始めることができますよ。

 

レッチーノ

イタリア・トスカーナ原産の世界中に普及している品種です。果実は2.5g〜3.5gの大きさの楕円形で、完熟すると黒い光沢を見せます。

レッチーノは主にオリーブオイルとして用いられ、フルーティーで良質のオイルになります。暑さ、乾燥、寒さに強く、栽培しやすいですが、1本では実がならず、受粉期に他の品種との混植が必要となります。

 

オリーブコロネイキの育て方

オリーブの育て方といっても品種によって、置き場所、水やりの方法などの栽培方法が異なってきます。今回は、オリーブの中のコロネイキの育て方を解説していきます。

 

置き場所

日当たり、水はけ、風通しが良い場所に置きましょう。

寒さに弱いので、東北以北で育てる場合は鉢植えにして、室内の日当たりの良い場所で育てる必要があります。日当たりが悪い場合は、枝が細くなったりして、生育に影響がでてきてしまいます。

 

水やり

地植えの場合、非常に乾いている場合を除き水やりの必要はありません。自然に降る雨で十分です。

鉢植えの場合ですと、土が乾きやすいので、土が乾いたらたっぷり水をやりましょう。水が足りないと果実にシワが入ってしまい、生育不良の果実になってしまうことも。

その他にも、乾燥しすぎや排水不良が起きてしまうと、葉の色が茶色くなり美しいオリーブの葉が汚くなってしまう原因になります。

 

用土・肥料

 

  • 用土

 

庭に植える場合は、弱アルカリ性の土を使用します。この土は、堆肥や腐葉土がすきこまれた土に、パーライト、赤玉土を混ぜ排水性を良くし、さらに有機石灰を混ぜて作ります。しっかりと土作りをしてから植えましょう。

鉢植えの場合は、木質堆肥、パーライト、ココピート、カキガラ、真砂土などが含まれている弱アルカリ性の土を用意しましょう。また、市販で売られているオリーブ用の土を使うと簡単ですよ。

 

 

  • 肥料

 

2月ごろに株周りを堀り、掘った場所に腐葉土、堆肥、有機肥料をを入れていきます。そして、年に一度だけ有機石灰と天然硫酸マグネシウム肥料を与えましょう。

また、5月に化学肥料も与えていきます。肥料が足りないと葉先が黄色に変色したりするので、しっかり肥料を与えていきましょう。

 

剪定

3年以下の木や、自然樹形を楽しむ場合、剪定は必要ありません。

地植えの場合、3年経過した木は、1年で3回剪定する必要があります。

1回目は、1月〜3月の新芽が出る前に大きな枝を剪定します。

2回目は、3月〜4月に1回目の剪定での気になる部分や生育が良く株元から伸びる枝を切りましょう。

3回目は6月〜10月。これはオリーブの生育期間で、風通しをよくするために軽く剪定します。また、翌年のためにもあまり枝を切りすぎないようにしましょう。

 

鉢植えの場合は、5月〜12月に木の形を綺麗に整えるために枝を剪定します。鉢植えされているのは若い木が多いので、そろえる程度の簡単な剪定で良いでしょう。オリーブの木を剪定する前に、木をどんな形にするか考えておくと剪定しやすくなります。

剪定する際には、清潔なハサミで行いましょう。もし、うまく切れず枝に少し割れ目などの傷ができてしまった場合は、傷口に癒合剤を使用して枯れるのを防いでください。

 

植え替え

植え替えは鉢植えの場合、必要になってきます。木の成長に合わせて、鉢を大きくしていきます。木は大きくなると倒れやすくなるので、しっかりと木のサイズにあった鉢を選びましょう。時期は4月から6月頃が最適です。

真夏や寒い時期は木が弱っていますので、その時期に植え替えをしてしまうと、失敗して木を枯らしてしまう恐れがあります。

 

増やし方

6月から7月上旬に挿し木をします。地植えの場合、大きめの枝を土の中に埋めておくと、1カ月から2カ月で根が張り、新芽が出てきます。

大きめの枝を使用したほうが挿し木が成功する確率が上がりますよ。枝は直径5cm以上、長さ30cm以上のものを選びましょう。

 

注意すべき病気・害虫

新芽にハマキムシが枝先につくことがあります。木にはオリーブアナアキゾウムシ、コガネムシの幼虫がつきます。観賞用のオリーブの木に幼虫がついた場合は殺虫剤で駆除しましょう。もし、果実を収穫する予定がある場合は、しっかり剪定をし、風通しを良くしておいて害虫予防を行うことが大切です。

また、7月から11月には炭疽病が発生することも。発生してしまった場合、果実は落ちた実も含めて全て取り除き、被害を最小限に食い止めましょう。

 

オリーブの実を収穫するには?

オリーブは1本だけ植えても実がならない植物です。受粉させるために2種類以上の品種を近くに植えて育てると、果実がつきやすくなります。

また、花粉を運ぶ虫を寄せ付けるために、他の植物を近くに置くと受粉しやすいです。まれに自分の花粉でも受粉をする品種があります。

屋外ではこれまで説明した方法で実をつけることができますが、屋内では2種類以上の品種を近くにおいても受粉しにくいことがあります。そういった場合には、紙コップに花粉を集め、果実をつけようと思っているオリーブの雌しべに筆で花粉をつけて人工授粉を行います。

 

コロネイキは、ミッションと一緒に栽培すると果実をつけやすいです。また、果実をつけるには、新芽が出る前に剪定をしっかり行うことが必要となります。

 

無事に受粉ができたら、夏頃から緑色の実がなります。秋には赤から黒い実に変化していきますよ。

 

オリーブは贈り物にもおすすめ

近年、オリーブはその樹形や葉の美しさから常緑樹の中でも人気の植物です。葉が落ちにくく、1年を通して観賞用として楽しめるため、贈り物にもおすすめとなっています。

ここからは、贈り物としておすすめの理由について詳しく見ていきましょう。

 

シンボルツリーとして人気

シンボルツリーとは、直訳すると象徴する木。その建物やお店を象徴する存在となります。オリーブは見た目が美しく、育てやすく、果実は食すこともできるため、人気のシンボルツリーとなっています。

 

花言葉は「平和」「知恵」

オリーブの木は、幸せを呼ぶ木とされており、また2つの花言葉があります。花言葉は、「平和」と「知恵」。

 

この「平和」という花言葉は、旧約聖書『創世記』に由来しています。創世記の「ノアの方舟」という物語に。オリーブは登場します。

ノアの方舟は人間に失望した神が大洪水を起こす物語。主人公ノアは、大洪水から家族を守るために方舟を作り、地上の様子を調べるためにハトを飛ばします。そして飛んですぐにハトが戻ってきたため、その時点でノアは地上に安全な場所がないと判断し、7日後に再びハトを飛ばします。7日後に飛ばしたハトは、オリーブの葉を口に加えて戻ってきます。

オリーブの葉を見たノアは、洪水が終わった、「平和」が訪れたと実感し地上に上陸することができました。

ハトがオリーブの葉を持ち帰ったことにより、オリーブは「平和」の象徴になったとされています。この物語から、オリーブには「平和」という花言葉がつきました。

 

もう一方の「知恵」という花言葉は、ギリシャ神話が由来になっています。それは、神様同士の争いを描いた物語にあります。

女神アテナと海神ポセイドンが都市の支配権の争いをしていたところ、神ゼウスは『最も人々の役に立つ贈り物を送った方に支配権を認める』と決めます。そして、ポセイドンは戦のために人々に「馬」を与え、アテナは食料や薬として活用できる「オリーブ」を植えます。

 

アテナが送ったオリーブは、さまざまな用途を持ち、「知恵」が詰まったものであったため、人々の役に立つこととなります。結果としてアテナに都市の支配権が与えられました。そしてこの物語により、オリーブに「知恵」という花言葉がついたとされています。

 

育てやすい

オリーブの木は、樹木の中でも比較的育てやすいものです。

温暖で乾燥している気候に適していますが、品種によっては-10度の寒さに耐えられるものもあります。また、地植えの場合は真夏や雨が少ない季節を除き、水やりの必要がほとんどありません。しかし鉢植えの場合は、土が乾燥しやすいので、水を定期的にあげる必要があります。

 

オリーブを購入するならプレミアガーデン

比較的育てやすいオリーブ。シンボルツリーとして自宅用やプレゼント用に購入しようと思っても、車がないと買いに行きにくいですよね。また、実店舗の場合、営業時間が限られていて、なかなか見に行くことも難しかったりします。

通販のプレミアガーデンなら、高品質のオリーブを購入できます。

最後に、プレミアガーデンで購入できるおすすめの商品をご紹介します。

品種については入荷状況によって様々ですのでお問い合わせくださいね。

 

オリーブ8号 (プラスチック鉢)

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高さ140cm〜160m前後のオリーブの木で、すぐに観賞用として飾ることが可能になっています。鉢が直径24cmの8号タイプのコンパクトなものなので、置くのも邪魔にならず外やテラスで楽しむことができるでしょう。

綺麗な樹形と葉が、空間をおしゃれにしてくれるはずです。水受け用のプラスチック容器がついているので、室内でも育てることができますよ。

 

オリーブ8号 (おしゃれな鉢カバー付)

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おしゃれな鉢カバーがついているオリーブです。そのまま置いてもインテリアに馴染んで飾りやすいでしょう。

新築祝いや引っ越し祝いなどのお祝い事におすすめです。

オリーブ10号 (豪華ラッピング)

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高さ180〜200cm前後のオリーブの木です。オリーブを180cmまで育てるのには3年以上かかるため、育てるのが苦手な方やすぐに観賞用として立派なものが欲しい方に向いています。

立派なオリーブの木は、ビジネスシーンの贈り物にもおすすめです。

 

まとめ

さまざま用途を持つ植物、オリーブ。この記事では、種類によって果実の大きさや原産国、用途などが違うことを解説していきました。

オリーブは、その樹形、葉の美しさから、シンボルツリーとして贈り物や自宅用にも人気があります。また、オリーブは水はけを良くし、日当たりの良い場所で日光をたくさん浴びれば比較的簡単に育つので、栽培にもおすすめです。緑のある生活は日常生活を豊かにしてくれますよ。この機会にぜひオリーブを育ててみませんか?

大切なあの人にお花を送ってみませんか?