ダイヤモンド婚のお祝いに花を贈ろう!選び方やマナーを解説

ダイヤモンド婚とは、結婚60年目をお祝いする節目のことです。半世紀以上という長い歳月を共に過ごしたご夫婦に特別なお祝いを贈りたいと思う方も多いのではないでしょうか。

記念すべきダイヤモンド婚には、華やかな花の贈り物がおすすめです。

この記事では、ダイヤモンド婚の由来から花の選び方、おすすめのフラワーギフトなどをご紹介します。

ダイヤモンド婚とは?

結婚記念日のお祝いと聞くと、金婚式や銀婚式をイメージはあっても、ダイヤモンド婚にはなじみがない方も多いのではないでしょうか。ダイヤモンド婚とは結婚60年目にあたる節目の年のことです。夫婦そろって迎えることはそれほど多くなく、とても喜ばしいことなのです。

結婚記念日の歴史

結婚記念日をお祝いする風習は、19世紀頃のイギリスで始まったとされています。かつての日本では、夫婦間よりも家同士の結びつきを重視する考え方が多く、結婚記念日を祝う習慣はありませんでした。

しかし、明治天皇がヨーロッパの風習を取り入れ、「大婚二十五年祝典」という銀婚式にあたるお祝いを執り行ってから、日本でも結婚記念日が広がり始めました。

なぜ「ダイヤモンド」なのか

結婚記念日は1周年から15周年までは1年ごとに名称が付いており、それ以降は5年おきに定められています。最初は「紙」から始まり、「革」や「木」、「鉄鋼」、「水晶」などだんだんと硬い物質にまつわる名称へと変化していきます。これは、年を重ねるごとに夫婦の絆が強まっていくという意味を表しているのです。

ダイヤモンドは鉱物の中で最も硬いとされており、60年という長い歳月を共に過ごしてきた夫婦にふさわしいモチーフです。日本にも広まっているイギリス式では60年目がダイヤモンド婚となっていますが、アメリカ式では75年目にあたります。

ダイヤモンド婚には「ダイヤモンドのように輝かしい長寿と一族の繁栄。最高の結婚記念日」という意味が込められています。

ダイヤモンド婚を英語でどう表記する?

ダイヤモンド婚は英語で、「Diamond Wedding Anniversary 」や「60th Wedding Anniversary 」と表記できます。お祝いにメッセージカードを添えたい場合やケーキのデコレーションに記したい場合は、おしゃれな英語表記もおすすめです。

また、外国の方へのダイヤモンド婚のお祝いにも英語表記で贈れると良いですね。

ダイヤモンド婚以外の結婚記念日は?

金婚式や銀婚式などは結婚記念日の中でも知名度が高くなっていますが、ほかの記念日をご存じでしょうか。あまり知られていない記念日も多いので、これを機にチェックしてみましょう。

  • 1年目 紙婚式
  • 2年目 藁婚式
  • 3年目 革婚式
  • 4年目 花婚式
  • 5年目 木婚式
  • 6年目 鉄婚式
  • 7年目 銅婚式
  • 8年目 ゴム婚式、青銅婚式
  • 9年目 陶器婚式
  • 10年目 錫(すず)婚式
  • 11年目 鋼鉄婚式
  • 12年目 絹婚式
  • 13年目 レース婚式
  • 14年目 象牙婚式
  • 15年目 水晶婚式
  • 20年目 磁器婚式
  • 25年目 銀婚式
  • 30年目 真珠婚式
  • 35年目 珊瑚婚式
  • 40年目 ルビー婚式
  • 45年目 サファイア婚式
  • 50年目 金婚式
  • 55年目 エメラルド婚式
  • 60年目 ダイヤモンド婚式
  • 65年目 ブルーサファイア婚式
  • 70年目 プラチナ婚式

このように、結婚記念日の呼び名をたどっていくと、夫婦の結びつきがだんだんと強くなっていく様子を表していることが分かります。

60年目のダイヤモンド婚のあとは、65年目のブルーサファイア婚、70年目のプラチナ婚がありますが、夫婦そろって90歳近くにならないと迎えられないので、お祝いできることはとても喜ばしいことです。

 

結婚記念日におすすめのフラワーギフトや喜ばれる贈り方のポイントなどは以下の記事でも解説しています。ぜひご覧ください。

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ダイヤモンド婚にはどんなお祝いをする?

ダイヤモンド婚には、家族や親族で集まって食事会をしたり、記念品を贈ったりするのが一般的です。旅行やレストランでの食事も結婚記念日のお祝いとして人気ですが、ダイヤモンド婚を迎えるご夫婦に負担のかからない内容を計画しましょう。

ダイヤモンド婚を華やかにお祝いするプレゼントとして、花の贈り物もおすすめです。消えものである花は、高齢のご夫婦にも負担がかかりにくく、気軽に受け取ってもらえるギフトになります。

ダイヤモンド婚のお祝いに贈る花の選び方

ダイヤモンド婚のお祝いとして贈る花は、夫婦の好みや結婚記念日にまつわるものがおすすめです。好みが分からない場合は、月にちなんだ花や、伝えたい想いに近い花言葉を選ぶのも良いでしょう。

夫婦の好きな花や色

ご夫婦の好きな花や色があるなら、それをメインにしたフラワーギフトを贈りましょう。ご主人が奥様に初めて贈った花など、2人の思い出の花を選ぶのもおすすめです。

花の種類が決められないときは、好きな色でイメージをつかんでみてください。暖色系や寒色系、にぎやかなものや落ち着いたものなど、全体の雰囲気からフラワーギフトを探すこともできます。

結婚記念日がある月にちなんだ花や旬の花

1~12月までそれぞれの月に、その時期の旬の花があり、誕生花のように定められています。それぞれの月にちなんだ花は以下の通りです。

 

  • 1月:チューリップ
  • 2月:スイートピー
  • 3月:フリージア
  • 4月:バラ
  • 5月:アンスリウム
  • 6月:デルフィニウム
  • 7月:トルコキキョウ
  • 8月:ヒマワリ
  • 9月:ダリア
  • 10月:コスモス
  • 11月:ブバルディア
  • 12月:シクラメン

 

結婚記念日がある月にちなんだ花を贈ることで、季節を意識した素敵なフラワーギフトになるでしょう。

お祝いにふさわしい花言葉

祝福すべきダイヤモンド婚の節目なので、花言葉にもこだわって伝えたい想いを託してみませんか。おめでたい意味や、相手の幸せを祈るような花言葉がおすすめです。

例えば、キキョウには「永遠の愛」、ダリアには「感謝」、ゼラニウムには「尊敬」などの花言葉があり、夫婦の強い絆や、両親や祖父母に感謝する意味などを込めることができます。

誕生花にも注目してほしいなら、ぜひメッセージカードなどにその旨を記して、さりげなく伝えてみましょう。

ダイヤモンド婚のお祝いにおすすめのフラワーギフト

ダイヤモンド婚に贈る花は、相手の趣味に合わせたものや、気軽に受け取ってもらいやすいもの、管理しやすいものなどが好まれます。

ここからは、ダイヤモンド婚のお祝いにおすすめのフラワーギフトをご紹介します。

花束

花束は、複数本の花を形よく束ねてラッピングしたものです。フラワーギフトの中でも定番の形態で、プライベート・ビジネス問わず多くのお祝いのシーンで用いられています。

両手いっぱいに抱えるような花束は、見栄えも良いのでお祝いのシーンに映えやすく、ダイヤモンド婚でのギフトにもぴったりです。

花束は花瓶に生けたり、小分けにしていろんな場所に飾ったりと、受け取り手が自由に楽しめるという魅力があります。

 

結婚記念日に花束を贈りたい方は、以下の記事もぜひご覧ください。

両親の結婚記念日には素敵な花束を!花の種類や贈り方のポイントは?

フラワーアレンジメント

フラワーアレンジメントとは、吸水スポンジをセットした専用容器に花を挿してデザインしたものです。受け取ったらそのまま飾ることができ、花瓶や水替えなどが必要ない手軽さで人気を集めています。

花器はバスケットや陶器、ブリキなど素材や形状がさまざまで、花の種類や数によってもバリエーションが豊富です。相手の好みや雰囲気に合わせて選んでみましょう。

花鉢

ガーデニングが趣味のご夫婦には、花鉢を贈っても喜ばれます。高齢の方でも管理しやすいよう、小型~中型のサイズの花鉢を贈るのがおすすめです。

切り花と違って、花を長く楽しめるというメリットがあり、成長や開花も楽しんでもらえます。いつまでも元気に長生きしてほしいという願いを込めて、翌年以降も花を咲かせる多年草の花鉢がおすすめです。

プリザーブドフラワー

ダイヤモンド婚の記念品として残るようなものを贈りたい方は、プリザーブドフラワーがおすすめです。プリザーブドフラワーは、生花から水分や色素を抜き、特殊な薬品や着色料で美しさを再現したものです。

本物の花の質感を残しながらも、数年単位で美しさを楽しむことができます。水やりの必要もないので、花の手入れが難しい高齢の方へのフラワーギフトにもおすすめです。

ダイヤモンド婚のお祝いにおすすめの花

ダイヤモンド婚のお祝いに贈る花は、華やかさと上品さを兼ね揃え、縁起の良い花言葉や意味をもつ種類がおすすめです。フラワーギフトとして定番となっている花は、市場にも多く流通し、手に入りやすいというメリットもありますよ。

胡蝶蘭

ビジネスシーンでの贈答用の花として人気の胡蝶蘭ですが、小型のものならプライベート感でのギフトにもおすすめです。胡蝶蘭は開花期間が長く、手入れの手間もそれほどかからないので、高齢の方でも管理しやすいでしょう。

胡蝶蘭には「幸せが飛んでくる」という縁起の良い花言葉もあるので、ダイヤモンド婚のお祝いにもぴったりです。

 

胡蝶蘭の魅力については以下の記事でも解説しています。ぜひご覧ください。

胡蝶蘭を買うなら通販がおすすめ!メリットや料金比較まとめ

お花のプレゼントなら胡蝶蘭がおすすめ!ギフトに人気の理由や選び方をご紹介

バラ

花の女王とも呼ばれているバラは、フラワーギフトの定番中の定番の花です。世界中で品種改良が盛んに行われ、種類や品種が豊富で、1年中出回っている花なので、季節問わず手に入りやすいでしょう。

バラには「愛」や「美」という花言葉がありますが、色や本数でも意味合いが異なるので、花言葉にこだわりたい方はチェックしてみてください。

 

バラの花言葉については以下の記事でさらに詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

おしゃれなバラをプレゼントしよう!花言葉や贈る際のよくある質問を紹介

バラの花言葉は?本数・色・状態ごとの意味を徹底解説!

ユリ

気品があり、エレガントなイメージの花を咲かせるユリも、ダイヤモンド婚のお祝いにふさわしい花です。大輪なので1本でも存在感が大きく、フラワーギフトの主役となってくれることでしょう。「威厳」という目上の方に贈るのにふさわしい花言葉もあります。

ただし、ユリはお供えの花として用いられることもあり、特に高齢の方の中にはお祝いにふさわしくないという考え方を持っている方もいらっしゃるので注意してください。

カーネーション

フリルのような繊細な花びらが上品で優しい印象を与えるカーネーション。母の日に贈るというイメージが強いかもしれませんが、季節問わずさまざまな花束やアレンジメントに用いられており、もちろんダイヤモンド婚のお祝いにもおすすめです。

赤いカーネーションには「母への愛」という花言葉がありますが、ピンクのカーネーションには「上品」、オレンジのカーネーションには「純粋な愛」という花言葉もあります。

シャクヤク

花びらを幾重にも重ね、丸みのあるボリューミーな花を咲かせるシャクヤク。優雅で華やかな見た目と優しく広がる香りが魅力で、ダイヤモンド婚のお祝いの花としてもおすすめです。花の色や咲き方のバリエーションも豊富なので、イメージに近づけやすいでしょう。

シャクヤクには「幸せな結婚」という花言葉があり、長年連れ添った夫婦にふさわしい意味合いになっています。

ダイヤモンド婚のお祝いの花に添えるおすすめギフト

ダイヤモンド婚のお祝いに贈る花に、ほかのギフトも添えればより特別なプレゼントになります。本来は結婚記念日の名称にちなんだもの、今回であればダイヤモンドのネックレスやイヤリング、指輪などが好ましいのですが、高価になってしまうため、ほかのギフトでも構いません。

夫婦2人で使えるペアグッズや、家族の思い出がつまったアルバムなども喜ばれます。

記念品としてふさわしくないもの

ダイヤモンド婚のフラワーギフトに添える記念品として、ふさわしくないとされる品もあります。例えば、ハンカチは漢字で「手巾(てぎれ)」と表記し、「手切れ」を連想させるため避けましょう。特に白いハンカチは「別れ」を表すので贈り物としてはマナー違反です。

また、櫛は「苦・死」を連想させ、日本茶は弔事に使われることが多いので避けましょう。ほかにも、印鑑や時計、鞄、履物などは勤勉や責任を連想させるため、目上の方に贈ることはふさわしくないとされています。

ダイヤモンド婚のお祝いの花の相場

ダイヤモンド婚のお祝いに花を贈るなら、相手に気を遣わせすぎない程度の価格に抑えましょう。子どもから両親へ贈るなら1万円前後、祖父母や知人に送るなら5千円程度のフラワーギフトが相場になっています。

「子ども一同」や「孫一同」など、連名で贈る場合は、もう少し豪華な花になっても構いません。

ダイヤモンド婚のお祝いに花を贈るときのポイント・マナー

記念すべきダイヤモンド婚のお祝いなので、不快な想いを与えることなく、心から喜んでもらいたいものです。身内であればそれほど細かいことを気にする必要はありませんが、最低限のポイントやマナーは抑えておくに越したことはありません。

メッセージカードを添える

ダイヤモンド婚のお祝いの花に、メッセージカードを添えることで、より気持ちのこもったプレゼントになります。「ダイヤモンド婚、おめでとう!」や「結婚60周年おめでとう!」などの文言と共に、日ごろの感謝や長寿を願う言葉などを記して添えましょう。

普段なかなか伝えることのできない気持ちも、手紙なら伝えやすくなるはずです。

贈るタイミングに気を付ける

ダイヤモンド婚をお祝いする花は、結婚記念日の1週間前から当日までの間に贈りましょう。食事会などお祝いの席を設けるのであれば、その場で渡すこともできます。

遠方に住んでいる場合など、都合が合わずに結婚記念日のお祝いに駆け付けられないときは、配達を利用して当日までに贈るのもおすすめです。その際には、事前に電話でその旨をお伝えし、在宅の日時を聞いておくと再配達などの手間を省けます。

年齢を配慮する

ダイヤモンド婚を迎えるご夫婦は、若くても70代後半で中には80歳台や90歳台の方もいらっしゃるでしょう。そのような高齢の方に贈り物をする際には、体調や健康面に配慮することが大切です。

食事会は負担がかからないように自宅や近隣のお店で行い、天候や気温の良い日を選びましょう。また、ご本人の体調が優れないときには、無理にお祝いの会を開催せず、日を改めたり花だけ渡して手短に済ませたりして、臨機応変に対応できると安心です。

手入れしやすいものにする

ダイヤモンド婚を迎えるご夫婦は、80歳台や90歳台の高齢者の方が多くなります。花をいじるのが好きな人であれば花束や花鉢でも喜ばれますが、そうでない方にはアレンジメントなど管理しやすい花を贈ってあげましょう。

花びらや花粉が落ちにくい花であれば、飾っている場所の周辺も汚しません。

ダイヤモンド婚を華やかなフラワーギフトでお祝いしよう!

ダイヤモンド婚は、結婚60年目を迎える素晴らしい記念日です。華やかなフラワーギフトを贈って、ご夫婦の節目をお祝いしてみませんか。

お2人の好みや縁起の良い花言葉、飾りやすさなどを考慮し、ダイヤモンド婚のお祝いにぴったりのプレゼントを選んでみましょう。花だけでなく、メッセージカードやほかのギフトを組み合わせるのもおすすめです。

大切なあの人にお花を送ってみませんか?