結婚25周年を祝う銀婚式のプレゼントには花を贈ろう

銀婚式は、毎年やってくる結婚記念日の中でも節目の年です。結婚して25年、四半世紀という長い年月を一緒に過ごしてきたパートナーや両親に感謝し、これからも共に生きていきましょうと絆を深める日でもあります。

子どもとして、銀婚式を迎える両親へ。あるいは、共に銀婚式を迎えるパートナーへ、何か贈り物を考えているという人におすすめしたいのがフラワーギフトです。普段は面と向かって感謝の気持ちを伝えづらいという人も、花束と一緒ならその思いを伝えることができるのではないでしょうか。

今回は、銀婚式に贈りたいフラワーギフトの選び方に加え、気持ちがより伝わる贈り方も紹介します。

銀婚式はどんなお祝い?

銀婚式というイベントは知っていても、なぜ銀色なのか、何を祝うお祝いなのかを知っている人は少ないかもしれません。

結婚記念日を年ごとにお祝いする風習はイギリスからアメリカへ渡り、さらに日本に伝わったと言われています。結婚15年目までは1年ごとにも名称がついており、紙婚式(1年目)、藁婚式(2年目)、革婚式(3年目)と、少しずつ重みのある高価なものに移り変わっていくように名付けられているのです。

銀婚式は節目の年

結婚25年目に当たる銀婚式は、今まで共に歩んできたことに対する感謝をすると同時に、結婚50周年である金婚式に向けて、これからも夫婦の絆を深めていきましょうという意味合いが込められているイベントです。

ちなみに銀婚式は英語でも「silver wedding anniversary」と呼ばれており、銀にちなんでカトラリーや食器、シルバーアクセサリーを贈る風習もあります。

銀婚式の銀には、磨くと光る、いぶし銀のような奥深い美しさという意味が込められています。結婚50周年を祝う金婚式で、豊かさの象徴ともいえる金色の輝きを得るとされており、それまでに絆を深めるステップとして銀婚式を祝います。

銀婚式には何をする?

銀婚式には家族で集まって食事をしたり、パートナーに贈り物を贈ったりする人が多いです。銀婚式を迎える年になる頃には、子どもがある程度大きくなっている夫婦も多いため、子どもから両親へ、日ごろの感謝のお祝いを贈ることもあります。

イギリス、アメリカでは夫婦で、日ごろの感謝や愛情を言葉で伝え合います。

しかし日本の人の特性上恥ずかしくてなかなか直接は伝えられないという人も多いので、手紙を書いたり、気持ちを花束に込めたりして贈るという人も多いようです。

銀婚式に贈る花を選ぼう

銀婚式に贈る花に決まりはありません。贈る相手のイメージに合わせて花を選びましょう。

花の贈り物として思い浮かべる人が多い花束はもちろん、フラワーアレンジメントやプリザーブドフラワー、最近ではフラワーリースも人気があります。

花を贈り慣れていない人だと、何を選んだらいいのかと悩んでしまいますよね。

フラワーギフトは、ライフスタイルや性格に合わせて、相手に負担のないギフトを選ぶと良いでしょう。

ここからは、銀婚式に選びたい、フラワーギフトとおすすめのポイントを紹介します。

祝福が伝わる花束

花の贈り物と聞いて、真っ先にイメージする人が多い花束。

抱えきれないほどのボリュームのある花束を貰うことに憧れがあるという人も多いのではないでしょうか。

花束は生花本来の美しさをダイレクトに感じることができるのが魅力です。お花をもらったあとに花瓶に自由に生ける時間も楽しむことができます。

また、銀婚式では記念の写真を残すシーンもあるでしょう。そんなときにも、見た目が華やかな花束であれば、お祝いシーンを一層賑やかに演出してくれるはずです。

しかし、生花は花瓶に生ける必要があります。中には水替えや枯れた花の処理など、お手入れを億劫に感じる人も。そんな人には、次に紹介するフラワーアレンジメントがおすすめです。

管理しやすいアレンジメント

花をオアシスと呼ばれる吸水させたスポンジにさしてアレンジしたのがフラワーアレンジメントです。

花を短くカットするので、花束に比べると日持ちは短いですが、花瓶がなくてもそのまま飾ることができます。

器のデザインが豊富で、アレンジメントのデザイン性が高いのも特徴です。花束のような水替えも必要なく、管理しやすいので忙しい人や、花を飾る習慣のない人にもおすすめできるフラワーギフトです。

また、スポンジに給水させているので持ち運びがしやすく、花束より比較的コンパクトに持ち帰りが可能。ボックスに入ったタイプのアレンジメントであれば、花をつぶす心配がないので更に持ち運びに便利です。

帰省のタイミングで渡す際など、新幹線や飛行機での持ち運びが必要な場合にはこちらを検討してみるのも良いでしょう。

永遠の幸せを願うリース

生花やドライフラワー、プリザーブドフラワーで作られたリースも最近注目が高まっているフラワーギフトです。中には生花の状態からそのままドライとして楽しむことができる材料でつくられたリースもあります。

リースは輪形で、切れ目がない事から永遠の象徴とされています。命やしあわせがいつまでも続きますようにという願いを込めてつくられているのです。

銀婚式は、これからも共に歩んでいくことを再び誓い合うイベントなので、2人の今後のしあわせを願ってリースを贈ることは、本来の由来にもぴったりですね。

玄関やリビングに長く飾っておくことができるので、見るたびにもらったときの喜びを思い出せるはずです。

胡蝶蘭の鉢植え

銀婚式は特別なお祝いなので、特別なお祝いにふさわしい胡蝶蘭の鉢植えも人気があります。

胡蝶蘭は、蝶が舞っているような咲き姿からその名が付いた蘭の花。「幸せが飛んでくる」というとても縁起の良い花言葉があるので、お祝いに贈るにはぴったりな鉢植えです。

胡蝶蘭は、土を使用せず水苔やバークチップという素材で仕立てられているため、室内でも衛生的に管理できるのも魅力です。上手に管理すれば2~3か月、美しい状態を長く楽しむことができます。

大きな胡蝶蘭だとちょっと大きすぎると感じるというようであれば、小ぶりのミディサイズもかわいらしくておすすめです。小ぶりで可憐な花の姿は、自宅でも飾る場所を選ばず、素敵な贈り物になるでしょう。

花束やアレンジメントの相場はどのくらい?

銀婚式でフラワーギフトを贈るときの相場は、相手との関係性によって変わっていきます。

花と一緒にプレゼントを渡す場合もあるので、フラワーギフトにかける金額は5000円~10000円程度という人が多いでしょう。

しかし、花束やアレンジメントをオーダーする場合、どのくらいのサイズ感になるのかが分かりづらいという声も聞きます。なかなか直接聞きづらい花束やアレンジメントの金額とボリュームについて解説していきましょう。

3000~5000円の花束、アレンジメント

3000円の花束は、発表会で渡しても恥ずかしくないくらいのボリューム感です。送別会や誕生日のお祝いに選ばれることも多く、紙袋で持ち帰りやすいサイズになります。

5000円の花束になると、抱えたときに胸元が隠れるくらいのサイズ感に仕上げることができます。5000円の予算であれば、ユリなど値段の高い花を入れることが可能なので、華やかなフラワーギフトに仕上げることができるでしょう。

3000~5000円のアレンジメントは、デザインにもよりますが器サイズが15~20cmほどのものが多いでしょう。金額によって入れる花のボリュームや種類が変わります。あまり大げさなギフトを贈りたくない、という人におすすめのサイズ感です。

アレンジメントには器代が含まれるので、実際は花束の方が花のボリュームが多くなります。

5000円~10000円の花束、アレンジメント

子どもや親戚から花束を贈る場合や特別感のあるフラワーギフトを贈りたい場合、5000~10000円の予算があると、満足度の高い花束、アレンジメントに仕上がります。

花束であれば、抱えるくらいのボリューム感、アレンジメントであればお店の受付や舞台の祝い花として贈っても恥ずかしくないくらいのサイズ感に仕上げることができます。

レストランで渡すなど持ち帰りのことも考えると、紙袋に入るサイズでオーダーするなら10000円くらいまでの予算が目安でしょう。それ以上だと持ち帰りが大変なので、車での異動が分かっている場合や、自宅で渡すシーンなどに最適でしょう。

喜ばれる選び方のヒント

贈る花のスタイルが決まったら、次は色味やどんな雰囲気の花を贈るのかを決めましょう。

花屋さんには作り置きの花束、アレンジメントも販売されていますが、大切な日のフラワーギフトはオーダーするのもおすすめです。

花の種類に詳しくなくても、お店にある花を見ながらフラワーデザイナーと一緒に選ぶことができます。オーダーすれば、贈る相手に似合う世界に一つだけのフラワーギフトに仕上げてくれるのでぜひ相談してみましょう。

相手の好きな色から選ぶ

大切なパートナーや、家族でも、意外と相手の好きな花の種類を把握しているという人は少ないかもしれません。そんなときは、相手の好きな色をイメージしたフラワーギフトを贈るのがおすすめです。

普段身につけているものや、持っているアイテムから好きな雰囲気を想像してみましょう。

色だけではなく、かわいらしい雰囲気や大人っぽい雰囲気、おしゃれな雰囲気など、相手のイメージに合った花を贈るのも良いでしょう。

花は持ち帰ったあとには自宅に飾ることがほとんどなので、自宅のインテリアに合わせて色味を決めるのもおすすめです。

色の持つ効果で選ぶ

ビタミンカラーと言われるイエロー、オレンジ系の花を見ていると不思議と元気が出てきたという経験がある人もいるかもしれません。また、雨の日に明るい色の服を着ていると、気持ちまで明るくなったなんてエピソードもありますよね。

花屋さんに並ぶカラフルな花はその色によっても、人に与える印象や効果が違います。その効果の高さから、フラワーセラピーという心理療法があるほどです。

例えば、日ごろ忙しくてリラックスして欲しいと感じる人には白グリーン系の花を贈ったり、仕事をがんばっていてパワーやエネルギーを欲している人には赤系の花を贈ったりするとよいでしょう。このように相手に合った効果を持つ花を選んでみるのはいかがでしょうか。

伝えたい想いを花に託して、花言葉で選ぶ花

花はそれぞれ違った花言葉を持っています。

日ごろ言葉では伝えづらい気持ちを花言葉に託して贈ってみるのはいかがでしょうか。

1つの花に数種類の花言葉を持つ花もあります。その花を選んだ理由も合わせて贈れば、ストレートに言葉にするのはちょっと恥ずかしい気持ちでも、素直に伝えるきっかけになるでしょう。

銀婚式に贈りたい花言葉を持つ花をまとめました。

愛にまつわる花言葉を持つバラ

バラには「あなたを愛します」「愛情」という花言葉があり、銀婚式のギフトとして特におすすめしたい花です。花と言えばバラを思い浮かべる人も多く、もらうと誰もが嬉しくなる花ではないでしょうか。

バラは本数にもそれぞれ意味が込められているので贈りたい気持ちに合った本数を選ぶのも素敵な選び方ですね。

  • 3本「愛しています」
  • 5本「あなたに会えて心から幸せ」
  • 8本「あなたに感謝しています」
  • 9本「いつまでも一緒にいてください」
  • 11本「もっとも愛おしい人」

共に過ごした日々を思い出すダリア

ダリアの持つ花言葉は「思い出」「感謝」です。

1輪でも存在感があり、華やかなダリアは特別な日のフラワーギフトをとても華やかでゴージャスな雰囲気に仕上げてくれる花です。

それ以外に「気品」「優雅」という花言葉もあるので、相手の魅力を伝えたい人にもおすすめ。その美しい魅力ゆえ「移り気」「不安定」というネガティブな花言葉も合わせ持っているので贈る際には選んだ理由も伝えておくのが安心です。

深い愛が込められたカーネーション

母の日の花として有名なカーネーションは「無垢な愛」「深い愛」という愛に関する花言葉を持っています。

日本では母の日の花というイメージがありますが、外国ではバラ同様にお祝いによく使われている花です。切り花の中でも日持ちが良く、美しい状態を長く楽しむことができるのも魅力ですね。

また、青いカーネーションには咲かせるのがとても難しかったことから、咲かせることができたら永遠に幸せになれるという願いも込めて「永遠の幸福」という素敵な花言葉がつけられています。

これからの2人に贈るガーベラ

ガーベラの持つ花言葉は「希望」「常に前進」です。

これからも長い年月を共に過ごす2人にぜひ贈りたい花ですね。

ガーベラはかわいらしさの中に可憐さのある花で、花束やアレンジメントを優しい雰囲気に仕上げてくれる親しみやすさがあります。咲き姿も前向きでポジティブな印象を与えるガーベラはこれからも共に歩んでいく2人のイメージにぴったりの花です。

銀婚式のフラワーギフトで気を付けることは?

銀婚式は夫婦の結婚記念日をお祝いするイベントなので、他のイベントごととは違ってタブーな花などは存在しません。

しかし、上司などビジネスに絡んだシーンで銀婚式にお祝いを贈る場合には、他のお祝い同様気を付けたいマナーがあります。せっかく贈ったお祝いで相手を不快な気持ちにさせないためにも、最後に銀婚式の花贈りで気を付けたいポイントについて知っておきましょう。

白い菊の花には注意

最近ではおしゃれな菊の品種が増え、洋菊や西洋マムといった名前で花屋さんでも多く取り扱われるようになりました。ニュアンスカラーの菊など、一見菊とは分からない美しい品種も増えています。

しかし、一輪咲きの白い菊は葬儀で使用されることが多く、縁起の悪いイメージを持つ人も少なくありません。親しい間柄であれば問題ありませんが、上司などに贈る際には避けた方が無難です。

渡すタイミングはいつ?

銀婚式の贈り物を渡すタイミングに決まりはありません。結婚記念日の当日に渡すか、お祝いのイベントを開催するタイミングで渡すという人が多いです。

結婚記念日は入籍した日以外にも、結婚式を挙げた日やプロポーズをした日から数えて祝うという人などさまざまです。両親や上司など、パートナー以外に渡す場合であれば、結婚記念日のある月に早めに渡しても問題ないでしょう。

結婚記念日に遅れないように手配する

マナーではありませんが、パートナーにとって結婚記念日を覚えていてくれるというのは嬉しいものです。そのため、どんな素敵な贈り物も、タイミングを逃してしまうと忘れてしまったのだろうかと不安になる原因になりかねません。

当日購入しようと向かった花屋さんに希望する色味の花の入荷がない事も考えられます。銀婚式のお祝いのフラワーギフトは、早めに花屋さんで予約しておくのがおすすめです。

まとめ

銀婚式は、これまでの感謝を伝え夫婦の絆を再確認できる特別な記念日です。

贈り物のお花の相場や選び方、銀婚式におすすめの花言葉をもつ花などを紹介しました。

フラワーギフトは、2人の銀婚式を華やかに演出し、より一層想い出に残る日にしてくれでしょう。毎年結婚記念日を祝う人もそうでない人も、25年目の節目の年にはフラワーギフトを贈って日ごろの感謝と愛情を伝えてみてはいかがでしょうか。

大切なあの人にお花を送ってみませんか?