初心者必見!観葉植物パキラの育て方とポイント!気をつけたい病害虫の対処も紹介!
緑色の大きい葉が印象的なパキラ。数ある観葉植物の中でも人気の高い植物です。
パキラは丈夫な植物ですが、せっかく育てるなら絶対に枯らさずに育てたいですよね?
そこで今回は、パキラの育て方とポイント、パキラが気をつけたい病害虫とその対処法を解説します。
パキラの特徴・基本データ
植物名 | パキラ |
学名 | pachira glabra |
英名 | guiana chestnut |
別名 | カイエンナッツ |
科名 | アオイ科 |
属名 | パキラ属 |
原産地 | 中南米 |
開花時期 | 6~7月 |
難易度 | 初心者向け |
パキラはアオイ科のパキラ属に属する植物で、原産地は中南米の温暖な地域です。
常緑の髙木で自生のパキラは、約20メートルほどに成長し、葉の形は手のひらを広げたような美しい形をしていて、6月から7月の梅雨の時期には白や赤のブラシのような特徴的な花を咲かせます。
とても丈夫で初心者でも育てやすいため、日本では観葉植物として大変人気があります。
また、パキラは別名「発財樹」と呼ばれています。この別名は、昔貧しい男性がパキラを売ったことでお金持ちになったという言い伝えが由来とで、縁起物としてビジネスシーンなどのお祝いとしてもよく選ばれているようです。
パキラの種類と品種
パキラには、複数の品種があることをご存知ですか?
約20種類ほどあると言われていますが、ここでは数多くある品種の中でも、代表的な品種
- パキラ・グラブラ
- パキラ・アクアティカ
- パキラ・ミルキーウェイ
の3つについて紹介していきます。
パキラ・グラブラ
パキラ・グラブラの特徴は葉の形と花の色にあり、日本で流通しているほとんどのパキラは、このグラブラという品種です。グラブラの花の色は白色をしていて、実は緑色をしています。
これから紹介するパキラ・アクアティカと非常に見た目が似ていますが、グラブラの方が葉っぱが尖っているので、葉っぱの形で見分けると良いでしょう。
パキラ・アクアティカ
グラブラの次に日本で流通しているのが、このアクアティカという品種で、アクアティカはグラブラに比べて、葉に丸みがありふっくらとしているのが特徴です。
といっても極端に葉っぱの形が変わるわけではないので、よく見ることが大切。
アクアティカは花の色が赤色なので、花が咲いていたら色で見分けるのも良いでしょう。
パキラ・ミルキーウェイ
班入りの葉が特徴的なパキラ・ミルキーウェイは、鮮やかな緑の葉っぱに無数の白い班が広がっているとても美しい品種です。天の川を想像させる無数の白い班が名前の由来となっていて、インテリアとして非常に人気があります。
ミルキーウェイは実生株はほとんど出回っておらず、とても希少価値の高い品種なので、市場では見ることはほぼないでしょう。
ミルキーウェイの育て方は、基本的なパキラとさほど変わりはありません。しかし、班入りの品種はパキラに限らず直射日光に弱い傾向があるので、注意が必要です。
パキラを育てるまでの準備
パキラを育てるためには、鉢や土などが必要になります。
パキラの苗を購入する前、もしくは購入するときに必要なものを揃えておきましょう。
また、鉢で育てる場合と庭で育てる場合とでは、準備しておくものにも違いがありますので、確認しておくとよいです。
ここでは、パキラを育てるまでにしておきたい準備を解説します。
鉢で育てるための準備
パキラを鉢で育てる際に必要になるものは、適切な大きさの鉢と観葉植物の土、鉢底石、ジョウロです。
ほかにも、軍手と室内で植え付けや植え替えを行うときには土が床に落ちないよう新聞紙なども用意すると便利です。
剪定用の剪定バサミ、肥料も準備しておくと使うときに活躍します。
庭などに直接育てるための準備
パキラを庭植えする場合には、まず植える場所を確保することが大切です。購入時はそれほど大きくなくても、パキラはどんどん大きくなるので、なるべく広めに植える場所を確保しておくと良いでしょう。
パキラは日光を大変好む植物ですが、直射日光は葉焼けなどの原因になるため、半日影の明るい場所が最適です。
また、暖かい地域の植物なので、耐寒性は5℃程度と寒さには弱い特徴があります。
暖かい地方では問題なく屋外で冬越しできますが、5℃を下回る地域では冬を越せないため、寒くなる前に鉢上げをして室内で冬越しをする必要があります。
冬場に5℃を下回る地域では、冬越しの際に必要になる鉢や土も準備をしておきましょう。
パキラの育て方の基本情報
パキラはとても丈夫で生育旺盛な植物ですので、育て方もそれほど難しくはありません。
しかし、育て方を間違えてしまうと枯れてしまうこともあります。
育て方で基本となるのは水やり・肥料・置き場所・剪定の仕方や時期です。
ここでは、育て方の基本を詳しく解説します。
植え付けの仕方
植え替えに必要なのは以下のアイテムです。
・ひとまわり大きい鉢
・観葉植物ようの土
・底石
植え付けるときは、鉢に鉢底石を敷き詰めて、その上に観葉植物用の土を鉢の半分ほどいれてパキラを入れてください。このときに、パキラに付いていた土は落とさないように注意しましょう。苗が倒れてしまわないように、パキラを支えながらしっかり植え付けて土を積んでいきます。
その後に水をたっぷりとあげ、根付くまでは水切れに注意しながら半日陰で管理してください。
水やりの仕方
パキラの水やりの仕方は、生育期間とそうでない時期とで頻度が変わります。
生育期間である4月から9月ごろまでは、水をたくさん必要とするので、土が乾いたら鉢底から流れ出るくらいたっぷりあげるようにします。
生育期間でない時期は、成長を止めるので水をそれほど必要としません。土が乾いてから2〜3日あけて水やりをしましょう。
水やりをする時は鉢底から流れ出るくらいたっぷりあげますが、受け皿に溜まった水は必ず捨ててください。
水をあげすぎたり、受け皿に溜まった水を放置しておくと、加湿状態になり根腐れの原因になるので注意しましょう。
また、水をあげない時期でも毎日葉っぱに霧吹きなどで水を吹き付けることで、潤いのあるパキラをキープできます。
肥料のあげかた
パキラはとても生育旺盛な植物なので、肥料をあげなくても枯れる心配はほとんどなく成長スピードも早いでが、肥料をあげるとよりグングン成長してくれるのでおすすめです。
パキラの肥料のあげる時期は、4月〜9月の生育期間です。肥料は緩効性の固形肥料をあげるとよいでしょう。
生育期間以外の時期に肥料を与えると、肥料焼けしてしまったり枯れてしまう原因にな流ので注意が必要です。また、肥料を選ぶときには、化成肥料がおすすめ。有機肥料はコバエが湧きやすいので避けましょう。
剪定の仕方
パキラの剪定は
- 徒長している枝があるとき
- 葉が混み合っているとき
- 枯れている葉があるとき
この3つを目安にして行います。
パキラの生育期は初夏から秋にかけてですが、剪定に最適な時期は5月から6月です。パキラはとても丈夫な植物ですが、剪定は植物にとってとてもストレスになるので、元気いっぱいのこの時期に剪定をしましょう。
剪定の仕方のポイントは「生長点」の上を切ることで、パキラには枝の所々に「生長点」と呼ばれる白い突起があります。
新芽はその「生長点」から出流ので、「生長点」は残すように剪定していきましょう。
冬越しさせる方法
パキラの冬越しを成功させるには「気温」に気をつける必要があります。パキラは温暖な地域の植物なので、寒さに弱いく、耐寒性は約5度なので、冬越しをさせる場合は5℃以上ある場所で管理しましょう。
また、庭植えをしていて冬場に5℃を下回る場合には鉢に植え替えて室内で冬越しをさせるようにします。
植え替えが不可能な場合は、簡易的なビニールハウスを作るのがおすすめです。
挿し木での増やし方
パキラは挿し木で増やすことができます。パキラの挿し木の方法は、剪定で切り落とした枝を、挿し木用の土に挿します。
挿し木に使用する土は、水はけが良く肥料分が少ないものがおすすめです。ホームセンター等でバーミキュライトなどの挿し木用の土が販売されているので、その土を使うとよいでしょう。
また、枝の根元に根が出やすいようにするため、発根剤を塗ると発根率が高まります。
発根するまでは、半日陰で水切れに注意しながら管理してください。
挿し木に適した時期ですが、挿し木は剪定した枝を使用するので剪定時期と同じ時期になることが多いでしょう。
パキラの育て方のポイント
パキラを育てるときに、基本の育て方と合わせて、育て方のポイントを覚えておくと、より丈夫で健康なパキラになります。
ここでは、おさえておきたいパキラの育て方のポイントを解説します。
置き場所
パキラは日光を好むので、置き場所は日のあたる窓際が最適です。
ただし、直射日光が当たると葉焼けの原因になるので、必ずレースカーテン越しに置くようにしましょう。
パキラは耐陰性のある植物なので必ず日差しが当たらなくても育つことができますが、日照不足になると、徒長の原因にもなるので出来る限り日に当ててあげてください。
耐寒性は約5℃程度と寒さには強くないので、暖かい場所で管理します。また、エアコンの風には当たらないように気をつけましょう。
苗の選び方
パキラの苗を選ぶときには、見るべきポイントが4つあります。
・葉っぱを観察する
・虫がついていないか確認する
・幹が太く硬い
・新芽が出ているかどうか
それぞれを詳しく解説します。
ポイント①葉っぱを観察する。
パキラの苗を選ぶときには、葉っぱをよく観察しましょう。健康で丈夫なパキラは葉っぱにツヤがあり葉っぱが濃い色をしています。
ポイント②虫がついていないか確認する
パキラの苗を選ぶときには、虫がついていないか確認しましょう。
どんなに良い見た目のパキラでも幹や葉っぱに、カイガラムシが付いている可能性があります。虫が付いているパキラは弱っている恐れがあるので要注意です。
ポイント③幹が太く硬い
パキラの苗を選ぶときには、幹の太さや硬さを確認しましょう。
特に、幹を触って柔らかい場合には、根腐れを起こしていたり弱っている可能性が高いです。
ポイント④新芽が出ているか確認
パキラの苗を選ぶときには、新芽が出ているものを選ぶようにしましょう。
パキラはとても生育の早い植物なので、健康なパキラは次から次に新芽が出てきます。
新芽が出ているかどうか?はパキラが健康で丈夫な証拠になるのです。
植え替え時期の方法
パキラの植え付けは幹に大きな負担がかかるため、パキラが元気に成長しやすい5月〜7月の暖かい時期に行うようにしましょう。そうすることで、強めの負担が生じても枯れずに復活しやすいです。
寒い時期の植え替えは、傷ついた幹が復活できなくなるので、なるべく避けたほうが良いですが、極度の根詰まりを起こしている場合は、パキラ自体を枯れさせる可能性があるのでなるべく早く植え替えを行いましょう。
パキラにつく害虫・病気とその対処法
パキラは病害虫に強い植物ですが、育て方や環境によっては病害虫に侵されてしまうことがあります。
病害虫を放っておくと、パキラが枯れてしまったり成長が妨げられたりする恐れがあるので、見つけ次第速やかに対処するようにしましょう。
ここでは、パキラが気をつけたい害虫と病気、そして対処法について解説します。
カイガラムシ
カイガラムシは、白い綿のような殻に覆われていて、体長は約2〜3ミリ程度の害虫で、葉や幹に口ばしを挿して樹液を吸っています。放っておくと、どんどん増えてしまい、パキラが弱ってしまうので、早めに対処しましょう。
対処の方法は、殺虫剤や歯ブラシで擦るのが効果的です。殺虫剤で効果がないと感じるときは、歯ブラシで擦ってとるか、ひどい場合はカイガラムシが発生している部分を切除すると良いでしょう。
カイガラムシは多く発生すると、対処が非常に難しい害虫なので予防がとても大事です。
葉が混み合っていて通気性が悪かったり、風通しが悪く加湿状態になっている場合はもちろん、葉が乾燥しすぎることもカイガラムシの発生の原因になるので、葉水をし風通しのよう場所で管理することをおすすめします。
アブラムシ
アブラムシは、パキラの新芽が出始める頃に発生する恐れのある害虫です。体長2ミリ程度ですが、目視できる大きさなのでよく観察することが大事。気づいたら大量発生していた…なんてこともよくあることなので、気をつけましょう。
アブラムシはウイルスを媒介するため一度発生してしまうと植物が病気になる恐れがあるほか、樹液を吸われ続けることで、パキラはどんどん弱ってしまいます。
アブラムシの対処には木酢液が有効です。木酢液はホームセンターなどで手に入れることができるので、一つは常備しておいたほうが良いでしょう。
どうしても薬剤を使いたくない場合は、牛乳を使用する方法もあります。牛乳を使用した後は、綺麗に洗い流すようにしてください。
うどんこ病
うどんこ病は、その名の通り葉っぱにうどん粉をまぶしたように、カビが発生する病気で、5月から11月に発生する恐れがあります。
うどん粉の予防には、風通しを良くし日に当てること。葉が混み合って湿度が高くなったり、水やりのしすぎで加湿状態が続くと発生する可能性があるので注意しましょう。
もし発生してしまったら、初期の場合には薬剤で退所が可能です。
しかし、ひどくなると他の健康な葉に被害を拡大させないためにも、うどんこ病にかかってしまった葉は取り除くようにしましょう。
炭疽病
炭疽病も、うどんこ病と同じでカビが原因になって発生する病気ですが、うどんこ病と違うのは、炭疽病は黒や灰色の斑点が拡がるところです。
広がる速度がとても早いので、初期の段階で薬剤散布を行うのが有効。初期の炭疽病は薬剤で対処しましょう。
一方で、広がってしまった炭疽病は元に戻ることはありません。ひどい場合には他の健康な葉っぱに被害がいくまえに切ってしまうことをおすすめします。
対処法としては、高温多湿を好む性質があるので、風通しをよくし加湿状態にならないように管理することで予防することができます。
パキラを育てるならプレミアガーデンへ
今回は、パキラの育て方とポイント、パキラが気をつけたい病害虫とその対処法を解説しました。
近年では、100円均一でも販売されていることが多く、とても手に入りやすいパキラは、丈夫で育てやすいことから、ガーデニングが初めての人には特におすすめです。
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