観葉植物に元気がない原因は?対処法を紹介
室内のグリーンインテリアとして、手軽に観葉植物を楽しむ人は増えてきています。
青々とした美しい葉が元気に育っている姿は、見ていると心安らぐ存在ですよね。しかし、生きている植物である限り、元気をなくすこともあります。
このまま枯れてしまうのかと不安になりますが、早くに原因を突き止めて対処すれば、元気を取り戻してくれますよ。
今回は、観葉植物に元気がないときに考えられる原因や対処法についてご紹介します。
観葉植物が弱っている原因と対処法
植物が元気をなくしていたら、なぜ元気をなくしたか原因を探るのが最優先です。
水やり、日当たり、管理温度など、基本的な育て方を振り返ってみましょう。
何か引っかかることや、忘れていたお世話など、思い当たる節はありませんか?
まずは、大切な植物が弱っている原因を突き止めていきましょう。
葉がふにゃふにゃしている:水不足
・葉がふにゃふにゃしている
・葉が垂れている
・茎や枝が萎れている
・葉先が丸まっている
・土が乾ききっている
このような症状が見られる時は、水不足である可能性が高いです。
水が不足して、乾燥した状態は「水枯れ」といいます。これは水分を多く必要とする植物に、充分な量の水やりができていないと起こるトラブルです。
水枯れの症状に当てはまったら、とにかくたっぷりと水をあげましょう。
根から水分を取る以外にも、霧吹きなどで葉水を与え、室内の湿度を高めると葉からも水分を吸収して、より早く元気になってくれます。
鉢底から根が出ている:根詰まり
・水をあげてもなかなか流れ出ない
・鉢底から根が出ている
・土から根が見えている
このような症状に当てはまったら、観葉植物が根詰まりを起こしています。
植物の根は、枝や葉と同じく生長していくものなので、生長速度にあわせて、一回り大きな鉢へと植え替え、根を快適にしてあげましょう。
人間も窮屈なサイズの靴をいつまでも履いていたら、足の成長や健康に悪いですよね。植物も同じで、鉢内で根がぎゅうぎゅうと窮屈になれば、水分や養分の吸収が難しくなり、元気をなくしてしまいます。それぞれの観葉植物の生長スピードにもよりますが、目安としては鉢や株の購入後や、前回の植え替えから2~3年が経っていたら、定期的に植え替えるタイミングです。2~3年経過していなくても、上記のような症状が見られたら、早めに植え替え作業を行ってください。
根詰まりをそのまま放置すると根が腐ってしまい、回復がより困難になります。
葉が黄や茶に変色している:根腐れ
・水やりしているのに元気がない
・葉が黄や茶に変色している
・触ると枝や葉がぷにぷにと柔らかい
・根の色が黒い
・土から腐臭がする
・土が乾燥するまで遅い
・幹に白いカビがある
このような症状が見られたら、水の与え過ぎや土内の過湿状態により、根腐れを起こしています。
それぞれの植物が持つ性質によってタイミングはまちまちですが、観葉植物の水やりは土が乾いてから、たっぷりと水を与えるのが基本中の基本です。
必要以上に水をやり過ぎると、根が上手に呼吸できなくなって根腐れを起こします。
先述した根詰まりを放置しても、根腐れを引き起こしてしまうので注意してください。植物を支える重要な部分である根が腐れば、枝や茎、葉も腐っていき、最後には植物そのものが枯れてしまいます。根が腐ると回復はなかなか難しいですが、早急に一回り大きな鉢へ植え替えて対応すれば、また元気を取り戻してくれるかもしれません。土から株を出して、腐った根を切り除き、根をやさしく水洗いしたら、水はけを良くした新しい土に植え替えましょう。根付くまではデリケートなので、日光がダメージになる場合もありますから、日陰に置いて管理します。
早く元気になってほしいからと肥料を与えたくなりますが、肥料は与えず水やりのみで管理してください。水やりでは、なるべく葉や茎に水がかからないよう、株元へ注いでくださいね。
葉色が薄い、葉つやが悪い:日光不足
・葉色が薄い、葉つやが悪い
・葉の模様がぼやけている
・幹がヒョロヒョロしている
植物が生きるうえでは、光合成が不可欠であり、日光が大切です。薄暗い室内や廊下、日の差さない玄関などに観葉植物をずっと置いていると、日光不足で弱ることがあります。
耐陰性があり、室内育ちに向いている観葉植物でも、時折日光浴させてあげるのはとても大切なお世話です。
ただし、長い間暗めの場所に慣れた植物を、急に明るい場所で日光浴させると、葉焼けを起こす可能性があります。
レースカーテンやブラインド越しなどの、やわらかく日光が差す場所から少しずつ慣らしていくと安心です。
葉が部分的に枯れている:葉焼け
・葉色が白っぽい、褐色
・葉が部分的に枯れている
最近、「弱い日光が好きな観葉植物を、強い光が当たる場所に移した」「雨や曇りの日ばかりだったが、最近晴天日が続いて強い光を浴びた」などが思い当たる場合も、葉焼けを起こしています。
葉焼けとは、人間でいうと日焼けのようなものになりますが、葉にとっては火傷に等しいほどの問題です。
植物は葉の組織で光合成を行ないますが、その組織が破壊されることで、変色を起こすのです。そして、一度破壊された組織は元に戻らず、葉焼けの範囲が広いと光合成で作るエネルギーが足りず、最悪枯れてしまいます。
まずは、育てている観葉植物がどのくらい日光が好きな植物なのか、性質を知りましょう。
強めの日光が大好きな植物、ほぼ日陰でも充分な植物など、性質により必要な日光の度合いはさまざまです。
ただ、日光浴をさせて悪いことはありません。
不安な場合は、レースカーテンや薄いカーテン越し、ブラインド越しなどの明るい日陰で管理しましょう。やわらかい日光が当たる場所は、植物には居心地の良い快適な場所なのです。
葉が垂れ下がる:肥料の与えすぎ
・最近肥料をたくさん与えた
・葉が垂れている
・葉周りが白く変色している
・水をやりすぎていないのに根が黒ずんでいる
上記のような症状が見られたら、肥料の与えすぎかもしれません。
判別ポイントとしては、「直近で肥料を与えたか」「即効性の肥料を使ったか」「希釈を濃く与えていないか」です。
観葉植物の生育期に、肥料で生長を助けるのは大変効果的ですが、適量以上を与えると肥料焼けを起こしてしまいます。
肥料が濃すぎたり多すぎると、根から水分をうまく吸収できなくなり、根詰まりや根腐れ似た症状が見られるのです。
肥料焼けは根に影響するため、植物には致命的なダメージとなります。
肥料焼けの対処法としては、濃い肥料が根などに巡って、うまく養分を吸い取れない状態なので、とにかくたくさんお水を与えて、植物内の肥料を薄めてあげましょう。
鉢植えは日陰におき、3日間ほどはいつもの2~3倍の量の水を与えてください。早くに気付いて対処できれば、まだ植物が復活できるかもしれません。
置き場所を変えたら弱った:気温や環境の変化
・葉が茶色く変色している
・多く落葉する
・置き場所を変えたら葉が弱った
・季節の変わり目に植物が弱った
葉の変色、落葉が見られたら、気温の変化や温度管理が原因かもしれません。
観葉植物は比較的暑い地域が原産なので、寒さに弱い植物が多く存在します。しかし、植物の耐暑性・耐寒性は種類ごとに異なります。観葉植物を育てる際は、その種類の耐暑性・耐寒性を調べておきましょう。
観葉植物のほとんどは気温が10℃以下になると生長がゆるやかになるので、暖房がない玄関や廊下などの冷え込む場所で管理していると、寒さに負けてしまいます。
また、いくら暑さに強い植物であっても、30℃超えなどの猛暑環境は辛いものです。夏場・冬場は空調が管理された部屋に置いて、温度管理をしましょう。
ただし、エアコンなどの風が直接当たると植物には悪影響ですので、置き場所には注意してくださいね。
また、頻繁に置き場所を変えるのも、温度変化が生まれる原因です。特にベンジャミンなど、ゴムの木の種類はころころ置き場所を変えられるのが苦手ですので、配置場所はなるべく定めておきましょう。
虫食い、葉の表面に何か付いている:害虫被害
・葉に虫食いがある
・葉の表面に何か付いている
・粘着質な汁が付いている
・白い綿埃状のものが付いている
植物に見慣れないものが付着していたら、害虫被害が考えられます。葉裏や新芽をよく観察してみると、原因の虫を見つけられるかもしれません。
害虫は、風通しが悪いじめじめした場所だと発生しやすくなるので、梅雨の時期の管理には特に注意が必要になります。
もし害虫を見つけたら、殺虫剤などですみやかに駆除しましょう。
観葉植物に付きやすい害虫には、ハダニ、カイガラムシ、アブラムシなどが挙げられます。
いずれも植物に寄生して栄養分を吸い取り、植物を弱らせてしまうので、発見次第の駆除が需要です。
カイガラムシの成虫は、殻に覆われた体を持ち、薬が浸透しにくいので、歯ブラシなどで擦り落とします。
対策法としては、まず風通しの良い場所で管理することがポイントになります。
葉が密集しすぎていると風が通りませんので、葉の多い観葉植物は剪定で調節します。
また、害虫は乾燥した葉も好むので、こまめに葉水をかけて、濡れ布などで葉を拭くのも害虫対策として有効です。
日頃からお手入れして葉を観察していれば、害虫がいてもすぐに気付けるので、早期発見に繋がるメリットもあります。
葉に白い粉が付いている、異臭がする:病気にかかっている
・葉に白い粉が見える
・葉に黒い斑点がある
・植物がカビ臭い
このように葉の調子がおかしければ、植物はカビによる病気にかかっています。
観葉植物がかかりやすい病気として、うどんこ病、炭疽病などが挙げられます。
まずうどんこ病は、葉にうどん粉をまぶしたように、白い粉状の「糸状菌」というカビが覆ってしまう病気です。
他の植物にも感染するので、うどんこ病になった葉は、増殖を防ぐために早く摘み取ります。炭疽病もカビが原因ですが、うどんこ病とはカビの色が異なり、黒や灰の斑点が発生します。感染した葉には穴が空いて回復はしないため、早く葉を摘み取りましょう。
特に梅雨の時期には、土に菌が繁殖してカビの発生率が高まります。カビは根腐れに繋がる大ダメージとなりますので、風通しの良い場所で管理して、通気性を意識してください。
いつも壁際に置いている植物は、くるくるとたまに鉢を回して、こまめに位置を変えてあげましょう。水やりの際に、枝や葉になるべく水がかからないよう株元にかけるのも、カビ対策として効果的です。
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最後に、プレミアガーデンで購入できる育てやすくて人気の観葉植物をご紹介します。
ドラセナ
「幸福」「隠しきれない幸せ」など幸せにまつわる素敵な花言葉を持つドラセナは、全体として丈夫に育ち、生命力が強く寿命の長い植物です。
マッサンゲアナ、コンシンネ、リフレクサなどの多様な種類があり、葉色や模様のバリエーションも豊富です。
ドラセナの中でもいくつかおすすめしたい品種がありますので、ご紹介します。
ドラセナ類の中でも特に人気なのが、ドラセナ・マッサンゲアナです。
「幸福の木」の別名でも有名な観葉植物ですね。
どっしりとした幹とストライプ模様の葉が人気の秘訣です。
マッサンゲアナは、光合成による空気清浄効果がとても高く、エコプラントとしても大変優れています。オフィスグリーンやインテリアとして、近年人気が高まっていますよ。
お部屋に置くおしゃれなインテリアグリーンとしても、マイナスイオン効果をもたらしてくれるエコプラントとしてもおすすめできる観葉植物です。
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ドラセナ・ジェレ
こちらは、「ドラセナ・ジェレ」という品種です。
先ほどご紹介したドラセナ・マッサンゲアナとユッカを掛け合わせた、比較的新しい品種になります。
マッサンゲアナよりも濃い緑の葉に入ったストライプ模様が特徴です。
すらりと上に伸びてコンパクトに収まるので、あまり広くないお部屋にも圧迫感を与えずに飾ることができますよ。
このドラセナ・ジェレですが、なんとマッサンゲアナのやや寒さに弱い耐寒性を強化した、頼もしい品種となっています。
生命力の強いドラセナ類ですが、寒さに強くなってさらに頼もしさが増しました。
観葉植物初心者の方でも、安心して育てられると思います。
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パキラ
観葉植物の定番品種として人気のパキラは、エキゾチックな雰囲気を持つ観葉植物です。
丈夫で育てやすいので、観葉植物初心者におすすめの種類としての代表格にもなります。
掌状の葉は爽やかなグリーンで、どんな雰囲気の部屋にも合いやすい色合いです。
幹のデザイン性も豊かで、飾りやすい手ごろなサイズ感もあり、インテリア向きなのが嬉しいですね。
パキラは耐陰性もありますが、暗い場所だと葉に色つやがなくなるので、日当たりのよい場所で、なるべく日に当てて育てましょう。
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サンスベリア
サンスベリアは、ぷっくりとした多肉質の葉が可愛らしいので、葉が尖っていても柔らかい印象になります。
上向きに伸びる葉にはストライプの模様が入っており、観賞用としても楽しい品種です。
葉の表面積が広いことから、マイナスイオンを多く発生させる量も多く、エアプラント効果も高くなっています。
サンスベリアは日光と乾燥を好むので、日当たり良く乾かし気味して育てましょう。
寒さにはやや弱いので、室内で育てるほうが向いています
多肉植物のサンスベリアは水分を蓄えておけるので、少々水やりを怠った程度では枯れません。
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モンステラ
モンステラは切れ込みが入った大きな葉が特徴的で、インテリアにぴったりの個性的な姿と育てやすさから非常に人気の高い観葉植物です。
モンステラの原産地は熱帯アメリカで、ジャングル地帯に自生しています。薄暗いジャングルに自生する植物なので、日当たりが悪い部屋でも育てやすいでしょう。もちろんたまに日光浴をさせてあげるのもおすすめです。
耐陰性と耐暑性を兼ね備えているので、初心者でも初めての観葉植物としてぜひ挑戦して観てください。
花言葉は「嬉しい便り」「壮大な計画」、ハワイでは「希望の光を導く」植物として愛されています。縁起の良い植物なので、贈りものにも最適ですよ。
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まとめ
今回は、観葉植物に元気がないときの原因と対処法についてご紹介しました。
観葉植物は毎日気をかけてお世話していても、気温などの変化で元気を無くしてしまうこともあります。しかし、適切に対処すればきっとまた元気を取り戻してくれるでしょう。
基本的な育て方をきちんとおさえ、日頃からよく植物を観察するのが、原因を発見する第一歩です。
様子が変だなと思ったら、直近のお世話のやり方やお手入れ方法を振り返って、原因を特定してみましょう。