猫に安全なおすすめの観葉植物!猫とグリーンと暮らそう
家に帰ってかわいい猫が出迎えてくれると、1日の疲れも吹き飛びますね。
観葉植物も同じく、生活に癒しと安らぎを与えてくれる存在です。
猫の飼い主さんが観葉植物をご自宅で育てるときに、気になるのが猫と植物の相性です。
観葉植物は、猫が誤って舐めたり食べたりすると、危険な種類もあることをご存知でしょうか。
今回は、猫にとって安全な観葉植物や、一緒に暮らすための対策などをご紹介します。
猫の特性を知って先回りしよう
猫がいる暮らし、緑がある暮らし…どちらも私たちの生活を彩ってくれる、大切な存在です。
できることなら、猫にも植物にも安全な状態であってほしいですよね。
そのためには、まず猫の特性や習性を知ることから始めましょう。
習性を理解すれば、猫の行動パターンや、なぜその行動を起こすのか、理由が分かります。
理由が分かれば、先回りして対策することができます。
それでは、猫が持つ特性について、さっそく勉強していきましょう!
動くものを追いかける
猫には、動くものを追いかける習性があり、若い猫は特に好奇心旺盛です。
部屋の観葉植物が風でさやさやと揺れれば、きっと気になってしまうでしょう。
新しく置いた観葉植物にも、新たに部屋に現れたものとして興味を持ち、ちょっかいを出してしまいます。
植木鉢の形状が気になる
猫は、丸みのある容器に体を納めることで気が安らぐ習性を持っています。
つまり、植物自体に興味を持つよりも、鉢に興味を示している場合があるのです。
小さな鉢だと、鉢ごと倒れて猫が怪我をする可能性も考えられるので、お気に入りの寝床や場所を用意することで、猫の注意を上手に逸らしましょう。
毛玉の処理に草を食べる
猫は、毛繕いで体内に溜まった毛玉を、草を食べて吐き出す習性を持ちます。
毛玉を吐き出したそうにしているときは、食べても問題ない猫草などを準備しましょう。
ちなみに猫草には、ビタミン補給の効果もあるそうです。
購入してすぐに食べられるグラスタイプや、種から育てるシードタイプといった形状もあり、種類もえん麦やイタリアンライグラス、チモシーなどさまざまです。
あなたの猫が気に入る猫草を見つけてみてくださいね。
猫に安全!おすすめの観葉植物
「猫を飼っているけれど、観葉植物を育ててみたい」「猫に安全な植物ってどんなものがあるの?」
こんなお悩みをお持ちの方へおすすめしたい、猫に無害な観葉植物をご紹介します。
猫が誤って食べても害がなく、さらに初心者の方でも育てやすい丈夫な観葉植物をいくつかピックアップしてみました。
お部屋のインテリアグリーンとしても優秀なものばかりですよ。
ぜひこの中からお気に入りの観葉植物を選んでみてくださいね。
パキラ
観葉植物の代表格でもあるパキラは、大きな葉と幹の質感が、おしゃれなインテリアグリーンとして人気です。
複数の幹を三つ編みにしたパキラは、さらにおしゃれ度が上がって、無造作に置おいてもナチュラルなインテリア空間が生まれます。
パキラは日陰でも元気に育って、乾燥にも強い性質なので、とにかく丈夫で長持ちします。
初めて観葉植物を育てたいと考えている方にも、おすすめしたい種類です。
「マネーツリー」とも呼ばれるパキラは、金運アップ効果が期待できるとされており、銀行などに飾られているのをよく見かけます。
もし猫が食べてしまっても害はありませんが、鉢の転倒などで怪我をしないよう注意してください。
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エバーフレッシュ
エバーフレッシュは、別名「アカサヤネムノキ」とも呼ばれており、熱帯が原産地のネムノキの仲間です。
樹形はスタイリッシュで、細い葉が繊細な印象を醸し出しています。
サイズ展開も豊富にあるので、インテリアとして取り入れやすく、モダンテイストな部屋には、特にしっくり馴染んでくれるでしょう。
ネムノキには、夜になると葉を閉じて水分の蒸発を防ぐ性質があります。
人間の生活リズムと似ていて、一緒に暮らしている感じや、植物が生きている実感が強まりますね。
古くから中国ではネムノキは「夫婦円満」の象徴とされており、エバーフレッシュを玄関やエントランスに飾ると、人間関係を良好にする効果があるとされています。
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サンスベリア(サンセベリア)
ぷっくりとした肉厚の葉が可愛らしいサンスベリアは、特徴のあるストライプ模様が虎の尾にも見えることから「トラノオ」とも呼ばれます。
サンスベリアは多肉植物で、自分で水を蓄えられるので、多少水やりを忘れても枯れずに育ってくれます。
厚みのある葉は上向きに伸びるため、部屋に置いても圧迫感を生みません。
どんなインテリアにも馴染みやすい姿と、育てやすい丈夫さから、とても人気がある観葉植物です。
光合成による空気清浄効果が高い「エコ・プラント」としても有名で、オフィスグリーンとしても近年人気を集めています。
マイナスイオンを多く出してくれるサンスベリアをお部屋に取り入れれば、フレッシュな空間作りができますよ。
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シュロチク
ヤシ科のシュロチクはとてものんびり生長するので、室内で育てるのに適しています。
中国が原産地なので、日本の環境にも馴染んでくれます。
和風、アジアンテイスト、リゾート感などを演出したいときに活躍してくれますよ。
先ほどご紹介したサンスベリア同様に、ヤシ科の植物は高い空気清浄効果を持っているので「エコプラント」としても人気です。
ゆったりとしたオリエンタルな雰囲気に包まれながら、マイナスイオンによるリフレッシュ効果も期待できます。
尖った上向きの細い葉は、風水的には魔除けや悪い気を払う効果があるので、玄関に置くのもおすすめです。
ただし、尖った形は猫が齧りたくなる形なので、口に含んでも無害ではありますが、植物の安全を守るためにも置き場所には注意しましょう。
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アレカヤシ
明るい色合いでみずみずしい質感の葉をボリューミーに生やしたアレカヤシです。
置くだけでお部屋がリゾートテイストな空間に様変わりします。
ゆったりした空気感に癒されたいと考えている人は、アレカヤシを取り入れるだけでがらりと雰囲気が変わりますよ。
アレカヤシもエコプラントなので、マイナスイオン効果とあわせて、リラックスできること間違いなしです。
存在感が抜群なので、部屋のシンボルツリーとして飾るのもおすすめです。
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猫には危険!注意すべき観葉植物
さて、ここまでは猫にとって無害で安全な観葉植物をご紹介してきました。
次は、反対に猫にとって害がある、注意すべき観葉植物をご紹介していきます
猫が誤って口にして、中毒症状に苦しむのはかわいそうですし、見ていて辛いものです。
もし、猫に害がある植物を知らずに置いていたら、早めに対策してトラブルを防ぎましょう。
害とは、あくまで猫が誤食した場合ですので、通常育てる分には無害な植物であることをご理解くださいね。
ユリ科の植物
ゴージャスで華々しいユリは、フラワーアレンジメントには欠かせない存在ですが、実はユリ科の植物には、猫には有害な成分が含まれています。
花や茎など、どこを食べても中毒症状が出る恐れがあり、ユリが挿してある花瓶の水を舐めても症状が出る可能性もあります。
よく思い浮かべる大輪のユリの花以外に、ヒヤシンス、チューリップ、タマネギもユリ科に属します。
人間には無害でも、猫には有害な成分があり、最悪の場合は命に関わります。
猫自身が判断して回避はできないので、猫が暮らすエリアには持ち込まないでください。
アロエ
猫にとって有害なのは、アロエの葉と皮に含まれるバーバロインという成分です。
果肉には有害成分がありませんが、誤食すれば葉と皮を摂取したことになるので、下痢などの中毒症状の恐れがあります。
また、アロエ特有の棘で猫が口周りや口内を怪我してしまうので、アロエを育てるのであれば、お庭があれば外に植えて栽培すると安全です。
ポトス
ポトスは観葉植物でも特に人気があり、すでに育てている方もいるかもしれません。
サトイモ科でつる性のポトスは、つるがゆらゆらと揺れるので、猫が気になりやすい形状でもあります。
ポトスに含まれているシュウ酸カルシウムとタンパク質が、猫にとっては有害です。
誤食すると、皮膚などに炎症が起きて、食欲低下や衰弱の危険性があります。
猫が届かない位置に置く、ハンギングで吊るすなど、対策を講じましょう。
ドラセナ
幸福の木として人気のドラセナは、葉に強い毒性があります。
猫が誤って口にしてしまうと、嘔吐や下痢、手足の腫れや麻痺などの症状を引き起こす恐れがあり、最悪の場合は死に至ることもあります。
観葉植物の猫対策法
観葉植物を猫が一緒に暮らすためには、いくつか対策できる手段があります。
ここでは植物と猫、どちらの安全も守るために取れる対策についてご紹介します。
ご自宅で取り入れられそうなものがあれば、ぜひ参考にしてみてください。
観葉植物にカバーを付ける
猫が鉢土を掘ってしまったり、鉢を倒してしまったり、鉢に関してのいたずらが多ければ、プランターカバーがおすすめです。
プランターカバーは、ホームセンターで販売されており、ネットショップでも入手できます。
鉢よりも大きく、重さもあるプランターカバーを取り付ければ、鉢が安定して店頭を防ぐことができます。
土いじりをされてしまう場合は、鉢土の上に大きいウッドチップ(インテリアバーク)を被せることで対策しましょう。
吊り下げる、高い場所に置く
ハンギングなどの手法を使えば、天井から観葉植物を吊るすことができます。
物理的に猫が届かない位置に観葉植物を置けば安全ですね。
近くに棚などの足場になる場所があると、飛び移って怪我をする恐れがあるので、周りにある家具の配置も考えつつ置いてください。
ハンギングに向いている種類には、先ほど注意すべき観葉植物として挙げたポトスがありますが、ポトスを吊るす際には、必ず猫が届かないよう注意しましょう。
木酢水を使う
木酢水は、お庭や玄関先などで野良猫の対策にも使われています。
柑橘系や酢の匂いを嫌う猫の習性を利用して、猫が嫌がる苦手な匂いで寄せ付けないようにしましょう。
木酢水の作り方は、木酢液の原液をスプレー用に薄めるだけです。
ただし、ホルムアルデヒドが含まれる木酢水は、人間にも害があるので、選ぶ際には天然成分で作られたものを選んでください。
木酢水には、植物から猫を守る以外にも、防虫効果があります。
猫の安全確保と防虫対策がどちらもできるので、ぜひお試しあれ。
猫が入らない部屋を作る
あらゆることに興味が尽きない天真爛漫な猫であれば、猫の生活スペースと、猫が入らない部屋を作って分けてしまいましょう。
ただし、急に部屋の状態が変わると、怒ったり不安に感じたりする猫もいるので、様子を見ながらゆっくりと部屋を整えてあげてください。
保護網を張る
観葉植物の鉢の上部に、保護網を張るのも対策として効果的です。
ただし、猫の好奇心が旺盛過ぎると、保護網に興味を示し、いたずらする可能性も考えられます。
猫の性格を把握して、その子に合わせた保護対策を行ないましょう。
人工観葉植物にする
生きた植物ではなくなってしまいますが、プラスチックでできた人工観葉植物であれば、猫が食べたりかじったりしても、安全ですし破損しにくいです。
手始めに実際に観葉植物を置く前の実験として、人工観葉植物を置き、猫の反応を伺ってみてもいいでしょう。
猫があまり興味を示さないようでしたら、猫にとって安全な観葉植物を置いてみて、実際に育ててみましょう。
最近の人工観葉植物では、脱臭や抗菌加工が施され、気になる臭いを除去するクリーン効果もあるようです。
猫砂などのトイレ近くに置いて、消臭効果を期待するのも良さそうですね。
まとめ
猫も観葉植物も、私たち人間の暮らしを豊かにしてくれる尊い存在です。
どちらも健やかに育つよう、取り除ける危険は排除して、安全な生活空間を提供したいですね。
猫には猫の性質があって、食べたりいたずらしたり、ちょっかいを出しています。
決して悪さをしようとしているわけではありませんから、特性や習性を理解したうえで、少しの工夫をすればトラブルを防げます。
大切なペットと、癒されるグリーンとの暮らしがつつがないものになるよう、この記事が参考になれば幸いです。