カンノン竹を育てよう!育て方や水やり、お手入れのコツ

 

和風のインテリアグリーンにぴったりな観葉植物、カンノン竹をご存知でしょうか。

ゆっくりと育つカンノン竹は、あまり手もかからず室内でも育てやすいので、初心者向けの観葉植物です。

お部屋に飾れば、リゾートテイストやアジアンな雰囲気を演出してくれますよ。

今回は、カンノン竹の基本的な育て方から、特徴やお手入れのコツをご紹介していきます。

購入を検討されている方は、ぜひ参考になさってくださいね。

カンノン竹の基本情報・特徴

植物名:カンノン竹(観音竹)

科・属:ヤシ科・カンノン竹属

学名:Rhapis excelsa

別名:リュウキュウシュロチク・ラピス

原産地:中国、東南アジア

園芸分類:観葉植物

耐寒性:やや強い

耐暑性:強い

 

カンノン竹の原産地は中国地方ですが、沖縄の観音山に自生していたので、和名で「観音竹」と表記されるようになりました。

竹にとてもよく似た姿ですが、実はヤシの仲間で、夏の暑さにも強い性質を持ちます。

そのため、ヤシ科特有の生長速度で、ゆっくりと育ってくれる植物です。

掌の形に見える光沢のある葉をたっぷりと付けた、落ち着いた佇まいです。

シュロチクとの違い

カンノン竹とよく似ているものに、シュロチクという品種があります。

どちらもヤシ科の植物で似ているのですが、見分け方として、カンノン竹はシュロチクよりも成長が早く、葉の幅が太い点があります。

カンノン竹は暖かい室内向き、シュロチクは寒さに強いのも、両者の植物の違いです。

高い空気清浄効果を持つ

カンノン竹は、空気清浄効果が高い植物として知られています。

「シックハウス症候群」など、健康被害を及ぼすホルムアルデヒドなどの有害物質を除去する効果もあるのです。

そのため、新築祝いや移転祝いの贈り物としても好まれ、喜んでもらえるギフトです。

カンノン竹の花言葉や縁起物の理由

 

和の雰囲気を持つカンノン竹は、実は縁起物として親しまれている観葉植物です。

その縁起の良さとあわせて、素敵な花言葉も持っているのですよ。

次は、カンノン竹の持つ花言葉と、なぜ縁起物として親しまれているのか、その所以についてご紹介します。

花言葉

カンノン竹には「日々の平安」という花言葉が付けられています。

通年、つやつやとした輝く葉を生やしてくれる様子から浮かんだ花言葉なのでしょう。

災いがなく穏やかな日々が続くよう、願いを込めつつ育ててみるのもいいですね。

英名でLady palm(女性の手のひら)と呼ばれることにちなみ、「スマートな淑女」という花言葉もあります。

カンノン竹は、ごく稀にオレンジ色の花を咲かせるのですが、滅多に開花することはなく、なかなかお目にかかれない貴重な瞬間です。

なぜ縁起物なの?

カンノン竹の葉の形は、広げた手のひらのように見えるので「掌状葉」と呼ばれています。

同じ掌状葉であるモミジやヤツデの葉を思い浮かべると、分かりやすいかと思います。

この手のひらの形が、飾り物の縁起熊手になぞらえられ、福や運を掻き込むとされているのが縁起物である所以です。

また、「観音」の名前の由来は沖縄の地名ですが、観世音菩薩になぞらえて縁起が良いとも考えられています。

古くから日本で愛され、贈り物としても大変人気のある植物なのです。

カンノン竹の基本の育て方

カンノン竹の特徴や花言葉、縁起物として親しまれる理由をお伝えしてきました。

「植物を育てるのは初めてだから心配…」というビギナーの方でも、カンノン竹はとても育てやすい植物です。

基本の育て方さえマスターすれば、あまり手が掛からずに健やかに育ってくれますよ。

株植えの時期・方法

カンノン竹の株は、5~6月に購入し、葉が活き活きとしているものを選びましょう。

また、虫がいないかどうかを必ずチェックします。

育て始めたばかりのカンノン竹が害虫のせいで弱ったら悲しいですよね。

不安な方は、園芸専門店などで、店員さんにアドバイスを受けながら選ぶと安心です。

カンノン竹は湿度に弱いため、水はけの良い土を作ります。

カンノン竹用の観葉植物土も販売されているので、慣れるまではそちらを使っていきましょう。

土を作る際は、赤玉土6:腐葉土3:軽石1のブレンドが水はけよく仕上がるのでおすすめです。

置き場所

カンノン竹は耐陰性があるので、明るく風通しが良い日陰で室内管理できます。

室内置きでは、エアコンの風が直接当たらない位置に置き、葉の乾燥を防ぎましょう。

屋外では風当たりが強い位置を避けて、葉を守ります。

外の強すぎる日差しや直射日光は葉やけを起こすので、遮光ネットなどで調節するのもおすすめです。

水やり

乾燥植物の水やりは、鉢土が乾いてから行うのが鉄則です。

指などで触り、鉢土が乾いているのを確認したら、底から流れ出るほどたっぷりと水やりをします。

特に夏場は、こまめに土の乾燥具合をチェックして、水分を補給させましょう。

反対に冬場は、観葉植物が休眠期に入り、養分や水分をそこまで必要としませんので、冬の過度な水やりは根腐れを引き起こします。

乾燥気味に育てるのがポイントなので、土が乾いてから2~3日後を目安に水やりしましょう。

肥料

カンノン竹には、生育期である春~秋の間に肥料で生長を助けます。

緩効性の置き肥は2ヶ月に1回、即効性の液体肥料は10日~2週間に1回のペースで与えましょう。

室内置きの場合は、有機肥料だと臭いが発生してコバエを集める原因になるので、避けたほうがいいでしょう。

生長が遅くなる冬場に肥料を与えると、栄養過多により肥料やけを起こしますので、冬季の肥料は不要です。

冬越しの前に、置き肥などは忘れず取り除いておきましょう。

植え替え

カンノン竹の植え替えは、2年ごとを目安に行なってください。

定期的に植え替えをしないと、鉢内で根が育ちすぎて根詰まりになり、根が水分を吸収できずに枯れてしまいます。

植え替えは、植物にとって負担が掛かる作業ですので、回復力のある生育期前の5~6月頃に行うと早く元気を取り戻してくれます。

【植え替えの目安】

・購入後や前回の植え替えから2年経過している

・下の葉が枯れ始めた

・鉢底から根が出ている

・鉢土から根が見える

・水やりしても鉢底から水が出にくい

このような症状があるときも、植え替えのタイミングです。

一回り大きな鉢へ植え替え、カンノン竹の生長を助けましょう。

【植え替え手順】

①新しい鉢底に、鉢底ネット・鉢底石を敷く

②新しい鉢に土を3分の1入れる

③株を出し古い土を落として、根をやさしくほぐす

④新しい鉢に株を置き、土を足す

⑤隙間を埋めるよう細部まで土を入れたら、たっぷり水を与える

POINT:植え替え後の植物はデリケートなので、しばらく涼しい日陰で管理しましょう。

剪定方法

カンノン竹は、水分不足や乾燥などにより、葉先が茶色く枯れることがあります。

その場合は、緑色の健康な部分を避け、葉先のみを切り落とします。

たまに、ひょろりと一本だけ伸びて目立つ枝があるので、見映えやバランスが気になる時は気になる枝を根元から切り取りましょう。

剪定バサミは、切れ味が良く清潔なものを使用してください。

冬越し

冬季には、管理温度が5℃以下にならないよう調節しましょう。

暖かい地域であれば、霜や雪に当てないようにして屋外管理も可能ですが、冬場はできるだけ室内に入れてあげてください。

生育の適温は15℃以上ではありますが、10℃ほどでもゆっくり育ってくれます。

室内では、エアコンの風や暖房器具が直接当たらない場所に置くよう注意します。

増やし方

カンノン竹は、親株から枝などを切り分け、新株を増やす「株分け」によって増やしていきます。

株分けは、梅雨を迎える5~6月頃に作業できると最適です。

【株分けの手順】

①株を鉢から出して古い土を丁寧にほぐす

②株が分かれていれば、手で根を2~3つに切り分け、分けにくければ刃物で切り分ける

③水を張った容器で根の土を落とし、やさしくほぐす

④傷んだ根などを切り、根を広げつつ新しい鉢に植える

⑤日陰で数日管理し、落ち着いてから日当たりの良い場所に移します。

POINT

・カンノン竹は傷ついた根の修復が難しいので、ほぐすときは慎重に行います。

・小さく分けすぎると生育が悪いので、2~3株ついた状態で分けましょう。

カンノン竹のお手入れポイント

ここまでは、カンノン竹の基本的な育て方についてご紹介してきました。

カンノン竹は、基本の育て方さえ抑えれば、元気に育ってくれる丈夫な観葉植物です。

これからご紹介するお手入れポイントもあわせて抑えれば、もっと元気な姿を見せてくれますよ。

次は、カンノン竹のお手入れのコツや注意点についてお話ししていきます。

水の量に注意

カンノン竹は多湿や水不足にとても弱く、過度な水やりでも、逆に少なくても、葉先が枯れやすい植物です。

夏場は水切れを防ぐために、たっぷりと水を与えるよう意識してください。

冬場は、加湿状態を避け、やや乾燥気味にして育てるようにするのがコツです。

葉水をしよう

カンノン竹を健康的に育てるには、なるべく毎日、霧吹きなどで葉水をかけましょう。

葉水には、乾燥を防ぐ他に害虫や病気の予防対策としても効果的です。

こまめな葉水で、カンノン竹の光沢のある葉を元気にしてあげてください。

また、葉の表面についた埃は光合成の邪魔になります。

カンノン竹は葉が多く埃がつきやすいので、葉水と一緒に、濡れ布やティッシュで葉の表面をやさしく拭いてあげると、さらに健やかに育ってくれるでしょう。

病気や害虫に注意

カンノン竹には特別目立つ病気はありませんが、ハダニやカイガラムシなどの害虫が付きやすいので注意が必要です。

これらは植物の養分を吸い上げ、株を弱らせていく厄介な虫で、放置すると植物が枯れてしまいます。

新芽や葉裏によく寄生しているので、日頃からまめに観察しておくと、被害が少ないうちに対処できますよ。

ハダニ

乾燥を好むハダニには、こまめな葉水と湿度の管理が有効な予防策です。

もし発見したら、ハダニはとても小さいので、ベランダなどで木に水をかけて洗い流すことができます。

すでに大量に寄生していたら、早めに殺虫剤で駆除しましょう。

カイガラムシ

カイガラムシの成虫は、固い殻で体を覆っていて薬剤が効きにくいので、歯ブラシや綿棒などでこすり落として駆除すると効果的です。

風通しが悪いと発生率が高まるので、風通しの良い場所での管理を心がけ、葉が密集しすぎないよう剪定で調節しておきましょう。

カンノン竹が枯れる原因

きちんと水やりをしているのにカンノン竹の葉が枯れている…一体どうして?

そんなときに考えられる、いくつかの枯れる原因をまとめてみました。

カンノン竹の様子がおかしいなと思ったら、原因を突き止めて、早いうちに対処しましょう。

葉やけ

葉やけとは、強すぎる日光により葉の組織が破壊されて、変色することを指します。

変色した部分は再生できず、光合成も行えなくなってしまうので、植物には死活問題です。

置き場所は、必ず直射日光を避けて、レースカーテン越しなどの光を遮った場所で管理してください。

屋外では特に、直射日光に当たりやすいため、遮光ネットなどを利用するのも効果的です。

葉が傷まないよう、強風を避けられる場所に置いてくださいね。

日光不足

強すぎる日光は葉やけを引き起こしますが、反対に日光が不足しすぎても、葉や幹が弱々しく育ってしまいます。

葉の色つやが悪い、幹がひょろりとしているときは、日光が足りていないかもしれません。

耐陰性がある植物ではありますが、時折日光浴をさせ、なるべく明るい日陰で育てましょう。

葉が傷むのを防ぐため、屋外でも強風の当たる場所に置くのは避けましょう。

温度管理

カンノン竹は、あまりに気温が低いと寒さに負けてしまいます。

目安としては、気温が15℃以下になったら、室内に入れられると良いでしょう。

冬季は室内で3℃以上を保つように管理します。

カンノン竹を通販で買うメリット

オリエンタルな雰囲気が満点で、飾るだけでもインテリア空間をチェンジできるカンノン竹。

お部屋のインテリアグリーンとして出迎えるなら、通販で購入してみてはいかがでしょうか。

通販サイトで探すことにより、選択の幅も広がるので、きっと納得のいくお買い物ができますよ。

他にも、ぜひおすすめしたい通販サイトの便利なポイントをご紹介します。

重い植物を持ち運ばなくていい

観葉植物を実店舗で購入するとなると、いちばん大変なのが持ち帰りです。

鉢の重さもそれなりにあり、土も入っている鉢植えを運ぶのは、かなりの重労働ですよね。

通販サイトならば、自分で持ち帰る手間もなく、配送のプロが安全に自宅へ届けてくれるのが嬉しいポイント。

24時間好きなタイミングで、豊富なサイトから各店舗を比較して注文できますよ。

新鮮・高品質な商品が届く

通販サイトには、産地直送システムを利用して、新鮮で高品質な観葉植物を配送してくれるところもあります。

さらに、在庫スペースも多く取れるため大量の仕入れが可能で、実店舗を構えない分、コストも削減されます。

新鮮で高品質な観葉植物を、店頭よりも安く買い求められる場合もあるのは、とても魅力的ですよね。

カンノン竹のおすすめ商品紹介

アジアンなインテリア、オリエンタルな植物をお求めなら、カンノン竹に決めてみてはいかがでしょうか。

縁起物とされるカンノン竹は、グリーンギフトとしても人気があり、喜ばれる観葉植物です。

プレミアガーデンでも、リーズナブルな価格帯でカンノン竹を取り揃えております。

鉢のデザインにもこだわってお届けしておりますので、ぜひ鉢カバーにも注目して選んでみてください。

いくつかおすすめ商品をご紹介しますので、ご自宅用やギフト選びの参考になさってくださいね。

 

カンノン竹8号 (ラスターポット付) 

高さが約100cm前後の8号サイズです。

ファインセラミックスでできたラスターポットを付けてお届けします。

ラスターポットの丸みは、洋風のお部屋と和の雰囲気を持つカンノン竹を、上手くインテリアに調和させてくれます。

そのまま飾ってもいいですし、鉢カバーでお楽しみいただくのもおすすめです。

★商品詳細ページ:カンノン竹8号 (ラスターポット付)

 

カンノン竹 達磨10号 (ラスターポット付)

カンノン竹の「達磨(だるま)」という種類になります。

先ほどのカンノン竹と比べると大きいサイズで、高さ約120~140cm前後の10号です。

成長が遅く、長く飾っても樹形が崩れにくいのがおすすすめポイントです。

カンノン竹には達磨の他にも、葉に白い班状模様が入る「瑞光錦」や、葉が丸い小判状で濃いグリーンが特徴の「小判」などの品種があります。

スタンダードなカンノン竹より、ややシャープで落ち着いた雰囲気を持つ達磨を、ぜひご自宅へ迎えてはいかがでしょうか。

★商品詳細ページ:カンノン竹 達磨10号 (ラスターポット付)

 

カンノン竹10号 (豪華ラッピング)

ギフト用に豪華なラッピングを施したカンノン竹もご用意しております。

水受け用のお皿をもお付けしたラッピングです。

縁起物として親しまれるカンノン竹は、長寿のお祝いや敬老の日のギフトにも向いています。

開店祝いや新築祝いなどのお祝い事にもぴったりですので、カンノン竹のギフトをお求めでしたら、こちらの商品をご検討ください。

心を込めて、丁寧なラッピングでお届けいたします。

★商品詳細ページ:カンノン竹10号 (豪華ラッピング)

 

まとめ

今回は、カンノン竹の育て方の基本、お手入れのコツ、おすすめの種類についてご紹介してきました。

カンノン竹は、水やりと置き場所に気を付ければ、簡単に育てられる植物です。

縁起物でありギフトにも向いていますから、ご自宅用以外にも贈り物として、カンノン竹を購入してみてはいかがでしょうか。

カンノン竹をお買い求めの際には、ぜひプレミアガーデンをご利用ください。

★カンノン竹の商品一覧は、こちらからご覧いただけます。

 

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