インテリアとしても人気!多肉植物のおすすめ12選と失敗しない育て方のコツ
サボテンやアロエの仲間でもある多肉植物は、男女を問わず幅広い世代に人気の植物です。
見た目にもユニークなものや可愛らしいもの、花が咲くタイプなど多種多様で、初心者でも簡単に育てられるメリットがあります。今回はおすすめの12選や育て方のコツを解説します。
多肉植物は初心者でも育てやすく、増やしたり寄せ植えをしたり、楽しみが多い植物。
今回は、インテリアとしても評価が高い多肉植物の特徴や、失敗しない育て方のコツをご紹介します。
小さく可愛い多肉植物は、自分で育てるだけでなくプレゼントにも最適な植物です。
また、初心者でも扱いやすいおすすめの多肉植物も厳選してピックアップしますので、最後までチェックしてみてくださいね。
多肉植物の魅力
多肉植物はアフリカや北米などの乾燥地帯をはじめ、世界中のさまざまな地域に分布している植物です。
ぷっくりと肉づきのいい葉には水分を溜め込んでいるので、少しの間水やりを忘れてしまっても丈夫に育つところも人気の理由。
ここでは、一度育てたら夢中になってしまう多肉植物の魅力を徹底的に考察していきましょう。
種類が多い
最近では園芸ショップや雑貨屋さんなどでも見かけることが多い多肉植物は、種類が多いことでも広く知られています。
その種類は原種(品種改良されていない)だけでも、一万種類以上。
過酷な環境下でも生存することができるので、変わったフォルムをしているタイプも多く、世界中にファンがたくさんいることで有名です。
多肉植物の定番と言えばアロエですが、アロエだけでも500種類以上あります。
その他変わったものでは、ウサギの耳のようなフォルムを持った「モニラリアオブコニカ」や、真っ白な棘を微細に身にまとう「マミラリアグラシリス」などがあり、自分の好みで選べるのも魅力でしょう。
生命力があるため育てやすい
多肉植物の一番の強みは、生命力があふれている点と言っても過言ではないでしょう。
プクプクとした厚みのある葉っぱには水分を含んでいるので、多少水やりを忘れたくらいでは枯れることはありません。
長期で旅行に出かけることが多い方や、ついつい水やりを忘れてしまう方にも安心の植物ですね。また、定番の鉢植えの他に水耕栽培もできます。
さらに野外でもすくすく育つ点も、これほどに人気がある理由でしょう。
ただし品種によっては、こまめなお手入れが必要なタイプもあるので注意してください。
寄せ植えする楽しみがある
多肉植物の面白さは、寄せ植えを楽しむことだと思われている方も多いでしょう。
多肉の寄せ植えは、選ぶタイプやフォルムによって全然違った雰囲気になるのがとても魅力的。
多肉植物はとにかくたくましいので、色んな飾り方が楽しめます。
たとえば、わざわざ鉢植えを買ってこなくても、お好みの木のお皿や気に入っているマグカップなどに寄せ植えをしてもステキです。
その際は、水はけを良くするために穴が開けられるタイプの素材であればキリなどで穴を開けてから使うと安心。どうしても穴が開けられない素材の場合は「ゼオライト」という土を使用するとよいでしょう。
土については後ほど詳しく説明しますので、そちらも参考にしてください。
多肉植物の選び方
前の項でも書いたように、多肉植物は育てるのが比較的簡単なので園芸が初めてで慣れていない方でも安心です。
しかし、いくら丈夫といっても最小限気をつけるポイントがあるので、そこをしっかり押さえていきましょう。
ここでは多肉植物を選ぶときのポイントをチェックしてみます。
いつ(季節)購入するのがベストなのか
1年中店頭に並んでいる多肉植物ですが、大きく分けると夏に大きく生育する「夏型」と、冬に成長する「冬型」に分類されます。
生育地によって育ち方が違うので、チェックしてみましょう。
- 夏型
夏型の多肉植物は、夏に成長して冬はお休みの期間になります。
このタイプは、アメリカや南アフリカが原産地であることが多いです。
大きく分けると、「アロエ」「アガベ」「カランコエ」「セダム」などの種類が夏型になります。
そして、夏型は乾燥に強いのがメリット。
冬期はお休みするので、水やりは控えめにしてください。
明るい日差しを好みますが、真夏の直射日光に当たると弱ってしまうので注意しましょう。
- 冬型
冬型は夏型の逆で、冬に成長して夏には休息します。
こちらのタイプは、アラビア半島や南アフリカのケープ州などが主な原産地です。
冬型とは言っても管理温度は5℃〜20℃が理想。夏場をどう乗り切るかが大きなポイントなので、日かげの通気性のいい場所に置いて乾燥気味に育ててください。
冬の水やりにもやや注意が必要で、冷たい水を与えると枯れてしまうこともあります。冬型は夏型と比べると少し管理が難しいので、初心者の方には夏型がおすすめです。
冬型の多肉植物には、「フォーカリア」や「ギバエウム」などがあります。
夏型と冬型は分かりにくいため、初めて購入する時はフラワーショップの店員さんに相談するといいでしょう。
理想的な苗の見分け方はあるの?
多肉植物を購入する時に注意するポイントはあるでしょうか。
植え替える予定がある方は、植物の生育期(夏型か冬型か)に注目して購入してください。
その他、自分で購入する時のカブの見分け方をチェックしていきましょう。
- 葉や茎にツヤがあるか
植物が健康に育っているかどうかを確認するには、まず葉や茎をチェックしてみてください。
健康に育っている場合は、ツヤツヤしていて葉もぷっくりとした張りがあります。
逆に、弱っていると葉の一部分が変色していたり、しわが寄っていたりする場合があるので注意しましょう。
- 根がしっかりしているか
多肉植物を購入する際には、カブの根元も見るようにしてください。
少し触っただけで根がぐらぐらする苗や、根が土の表面に見えている苗は、衝撃を受けて傷ついている可能性があります。
根腐れが起こっていると根元が変色していることもあるので、よく観察して購入しましょう。
- 病気になっていないか
苗を購入する時には、パッと見ただけではわからない葉の隙間や裏側にも注目するといいでしょう。
病気になっている苗は、黒い斑点ができていたり、綿のような白っぽい粉がついていることがあるので、よく確認してください。
鉢はどんなものを選べばいいの?
多肉植物はタフで育てやすいので、ガーデニング初心者の方におすすめの植物です。
フォルムが珍しく不思議な種類も多く、まさに自然が作り出した小さな造形に胸が躍るような気持ちになるでしょう。
多肉植物用の鉢は、素材よりも大きさ選びが大切です。購入してきた時のポットよりも、一回り大きな鉢を用意すると良いでしょう。
あまりにも大きすぎると加湿気味になり植物が弱る原因になるので、水の管理が簡単な穴開きタイプの鉢だと便利です。
置きたい場所に合わせて、かわいい鉢をさがすのも楽しいですね。
多肉植物の土を購入する際のポイント
次に多肉植物を植える時には、どんな土を使えばいいのでしょうか。
最近では、ホームセンターなどにも園芸用の土や野菜用の土などが販売されていますが、多肉植物を植えるのにどんな土が適しているのかが気になりますよね。気に入った鉢が手に入ったら、次は土を選んでみましょう。
ここでは、多肉植物用の土をチョイスする際のポイントを紹介していきます。
水はけのいいタイプを選ぼう
多肉植物がうまく育たない原因として、一番多いのは根腐れです。
したがって、水はけの良い土を選ぶことが健やかに育つ秘訣になります。水はけとは、排水するパワーのこと。
基本的には粒が粗い土ほど排水力が高くなり、細かい粒子の土は水持ちがよくなります。
自分でブレンドする場合
多肉の土を選ぶときには、赤玉土の小玉をメインに調合するのをおすすめします。
赤玉土は、水はけも水持ちもちょうど良いバランスに保ってくれるので多肉植物に向いているでしょう。
さらに軽石・鹿沼土は、多肉の種類や性質によって違うので、工夫して混ぜてください。
もしわからないことがあれば、専門店で聞くと失敗を防げるでしょう。また、根腐れをガードするには「ゼオライト」を使う方法もあります。
こちらは天然鉱石で小さな穴が無数に空いており、水はけも良く肥料との相性がいいのが特徴です。
ホームセンターで購入する場合
100円均一やホームセンターで土を購入する時には、なるべく「多肉植物用」と書かれている専用土を購入するようにしましょう。
園芸用に販売されている土は、家庭菜園向けに栄養分や保水性をバランスよく配合しています。そのため多肉植物に使うと、保水力が強く根が傷んでしまう可能性があるので注意してください。
また、部屋の中にインテリアとして飾る場合に土がこぼれてしまうのが心配な方には、ヤシの実の繊維から作った「ベラボン」がおすすめです。こちらは廃棄する際にも、燃えるごみとして出せるメリットがあります。
ただし軽いので、容器の素材によっては転倒してしまうこともあるので注意しましょう。
インテリアにも最適!育てやすいおすすめ多肉植物7選
バラエティー豊かで自分好みの種類が選べる多肉植物は、インテリアとしても人気があります。
色々な種類を混ぜて寄せ植えを楽しんだり、透明なガラスの小瓶で水栽培を楽しんだり、水苔を使用してリースにすることも可能です。
また海などに落ちている流木に穴を空けて、その中に土を敷き多肉を植えれば、ナチュラルで温かみのあるオブジェになりますよ。
ここでは、初心者の方でも扱いやすい多肉植物をご紹介します。
①エケベリア
エケベリア属はメキシコを原産地とする多肉植物です。
白っぽい粉を身にまとうタイプや、葉っぱの色が紅葉色に染まるものなど色んな楽しみ方ができる点もおすすめ。
葉は放射状に広がり、やや膨らみのある葉が折り重なっている姿がバラの花のようだとされて、愛好家の間でも親しまれています。
数ある種類の中でも、ビギナーの方へのおすすめは以下の3種類です。
- 野薔薇の精
他の種類よりも少し小型の「野薔薇の精」は、紅葉すると葉先が赤く染まるのが特徴。
こちらは日本初の交配種で、春になるとかわいいオレンジ色の花を咲かせます。
夏の暑さにも強く、冬の寒さにも−5℃くらいまでなら耐えるので育てやすいですよ。
- 白牡丹
多肉の中でも特に育てやすいと評判の「白牡丹」。
ロゼット状をした厚みのある葉は、白い粉をまとっているようでお花のように愛らしいと人気があります。
白牡丹は、多肉初心者の方には特におすすめの品種です。
- 花うらら(プリドニス)
エケベリアの中で一番人気がある種類の「花うらら」。
他のタイプよりも肉厚で、葉の先がほんのりとピンク色に染まる姿が、とてもかわいらしいと評判です。
②カランコエ
寒さには少し弱いですが温暖な地域の方にはおすすめの「カランコエ」は、多肉の中でも花が美しいと言われています。
日が当たるお部屋の中でならよく育つので、植物を育てるのが初めての方でも安心です。
気温が5℃以下になると休眠期に入るので、お水は控えめにしてください。
カランコエの品種も豊富ですから、早速おすすめを紹介します。
- 縁紅弁慶
こちらのカランコエは別名「成金草」。カネノナルキとして店頭に置かれていることも多いでしょう。
カランコエの中では、比較的寒さにも強くたくましい種類です。
日の当たる場所に置き、乾燥気味に育てるのがコツ。
花言葉も「幸福を招く」「一獲千金」という縁起のいいメッセージがあります。
- プミラ
こちらのカランコエは、シルバーリーフが目を引く種類です。
可愛いピンク色の花を咲かせますが、どちらかと言うと花よりも葉を楽しむ方が多いでしょう。
日の当たる場所を好みますが、夏の直射日光は避けるようにしてください。
- クイーンローズパリ
こちらは八重咲の花を咲かせる、見た目がうっとりするほど美しい品種です。
花の色もピンクやホワイト・黄色などたくさんあるので、選ぶ楽しみも増しますね。開花の時期は10月〜春にかけてです。
花が咲くと大変ゴージャスなので、プレゼントにしても喜ばれるでしょう。
③グリーンネックレス
グリーンネックレスはナミビア原産のキク科の植物で、コロッとした球体の葉がとてもキュートなのが特徴です。
文字通りネックレスのように、長く連なった緑色の丸い葉は、横にして這わせることも垂れ下げることも可能。
インテリア性も抜群で、寄せ植えで動きをつける際にも重宝されている多肉植物です。
- ドルフィンネックレス
よく見るとイルカが跳ねているように見えることから名付けられた「ドルフィンネックレス」。
あまり出回っていませんが、ハンギングとしても人気の品種です。
冬場は月に1〜2回程度の少なめの水やりで乾燥させて育てるのがコツになっています。
- 三日月ネックレス
葉っぱの形が三日月に見えることから名付けられた三日月ネックレスは、別名「弦月」とも呼ばれています。
ポイントは通気性の良い場所に置くことと、水やりを控えめにすること。
梅雨の時期には特に気を付けて、雨のかからないエリアに移動させてください。
- ピーチネックレス
ピーチネックレスは、どこか桃のようなフォルムをした姿が微笑ましい品種。
葉の一つ一つがグリーンネックレスよりも厚くタフで育てやすいので、初心者の人におすすめです。
高温多湿を避けて、冬場は室内で育てるようにしましょう。
プレゼントにおすすめの多肉植物3選
バリエーションが多く、管理もシンプルでわかりやすい多肉植物はプレゼントにも向いています。
お家時間が多くなってきた今の時代、記念日や誕生日にお洒落な多肉植物を贈ってみませんか?ここでは、ギフトにも喜ばれる多肉植物を紹介していきます。
①ソテツキリン(パイナップルコーン)
まるでパイナップルのような見た目のソテツキリンは、ユーフォルビア属の多肉植物です。
個性的なフォルムでインテリアとして置けば、センスの良さが光ります。
明るい場所を好むので、積極的に日差しを浴びさせてあげましょう。
寒さにさえ気をつければたくましく育ちますし、個性的なフォルムは男性向けのプレゼントとしてもおすすめです。
②アガベ(姫笹の雪)
リュウゼツラン属に類別されるアガベの中でも、白い斑入りの模様がモダンな印象を受ける品種です。
どんなインテリアとも馴染みが良く、何もない空間に一つ置くだけでも風情あふれる雰囲気になるでしょう。
植え替えをするときにブリキの缶などに入れれば、レトロな感じにもなりますよ。
大きくなると直径50cmくらいにもなり、存在感があるところもマニアの間では人気です。
③コチレドン(子猫の爪)
小さくプクプクっとした葉の形が、とても可愛らしいこちらの品種は南アフリカが原産地です。春・秋が生育期になるので夏と冬は水やりを控えめに育てましょう。
秋になると小さなオレンジ色の花が咲きます。
花言葉は「枯れない愛」。パートナーや大切な人の誕生日などにメインのプレゼントといっしょに渡すのもステキですね。
まとめ
過酷な環境下で育った多肉植物は、どれをとってもユニークで面白いのが特徴です。その個性的なフォルムは、見ている私たちの心を不思議に和ませてくれますよね。
無機質なお部屋に温かさをプラスしたいときにも、おすすめのアイテムです。インテリア性が高くさまざまな飾り方ができる多肉植物は、お部屋に一つあるだけでも独特の味を出してくれるでしょう。
また、ガーデニング初心者の方でも育てやすいというメリットがあるので、贈り物としても最適。あなたも是非、大切な方へのプレゼントに多肉植物を贈ってみませんか?