観葉植物の選び方のポイントやおすすめをご紹介!

インテリアとしても置くことができる観葉植物は、同じ空間にあるだけで元気や癒しを与えてくれる素敵なアイテムです。
自分自身に購入するのはもちろん、贈り物としても最近人気が高まっています。
観葉植物には様々な種類があり、どんなものを購入したら良いか悩む人も多いのではないでしょうか。
今回は、観葉植物を選ぶときのポイントを中心に、おすすめの観葉植物を紹介します。
観葉植物の選び方のポイント
観葉植物を選ぶ際に覚えておきたいポイントは大きく分けて7つあります。自分自身がどんな場所で観葉植物を育てるのか、想像しながらポイントを確認していくと素敵な観葉植物を購入することができるかもしれません。
7つのポイントは以下の通りです。
外に置くか室内に置くか
まずはじめのポイントとなるのが、観葉植物を置く場所です。
観葉植物をベランダやお庭などの屋外で育てるのか、リビングや玄関などの屋内で育てるのかによって選び方が異なります。というのも、観葉植物には種類によって「向いている置き場所」というものがあるからです。
観葉植物の種類によっては、室内ではうまく育たないものや反対に屋外で育ててしまうと弱ってしまう場合があるので、はじめに置きたい場所を決めてから適した観葉植物を選ぶようにしましょう。
日当たり
日当たりも観葉植物を選ぶ際の重要なポイントです。
観葉植物は基本的に日当たりの良い場所を好みますが、中には日陰でも問題なく育つ種類・また日陰を好む種類の観葉植物も存在します。
観葉植物を置く場所の日当たりを確認し、環境に適した観葉植物を選ぶようにすると良いでしょう。
お手洗いやバスルームなど日当たりのあまり良くない場所で観葉植物を育てたいという場合は、「耐陰性」の高い観葉植物を選ぶようにしましょう。
耐陰性の高い観葉植物は、日陰でも問題なく育てることができます。
置く場所の広さ
観葉植物は、どんどん大きく育っていくものが多いです。そのため、余裕を持って育てるスペースが必要になってきます。
また、例外もありますが観葉植物は基本的に2年に1度程度のペースで植え替えが必要となります。
植え替えの際には、観葉植物をそれまでよりもひと回り大きな植木鉢に移すのが一般的です。
こういった理由があるため、置く場所に対してある程度のスペースが確保できるようなサイズの観葉植物を選ぶのがおすすめです。
育てやすさ
「育てやすさ」も観葉植物を選ぶ際のポイントのひとつです。
観葉植物はその種類によって「育てやすさ」が大きく異なってきます。
水やりだけですくすくと大きくなってくれる観葉植物もあれば、一方で温度や湿度など細かな点に気を配る必要のある観葉植物、剪定や追肥など定期的なメンテナンスが必要になる観葉植物も珍しくありません。
あえて育てるのが難しい観葉植物に挑戦するのも楽しいものですが、初心者の方には育てやすく丈夫な観葉植物の方がおすすめです。
風水や花言葉
お花にも花言葉があるように、観葉植物にも風水は花言葉が存在します。
観葉植物は生きているため、飾ることで「邪気を祓い生気を呼ぶ」といわるほど、気が強い植物です。
そのため、パワーストーンよりも効果が強いともされています。基本的にどんなものも風水の力は強いです。
そのため、花言葉も一緒に選ぶとより環境にピッタリな観葉植物を選ぶことができるでしょう。
害虫のつきにくさ
害虫といえば香りのする花に多いイメージが強いですが、観葉植物にも害虫がつく場合があります。
虫が苦手な人は特に、こういった作業はなるべくやりたくないですよね。
実は観葉植物は種類によっては害虫がつきにくいものがあります。そういった観葉植物を選ぶことで、より快適に空間に置いておくことができるでしょう。
水やりの頻度
最後のポイントとなるのが、「水やりの頻度」です。
植物にとって大切な「水」ですが、仕事や子育てで忙しかったり長期で家を空けることの多い人は、水が随時必要な観葉植物はあまりおすすめできません。
逆に、毎日こまめに水をあげることのできる人には、水やりの頻度が高い植物でも安心して育てることができます。
このように、自分の生活リズムに合わせて観葉植物を選ぶと、無理なく育てていくことができるでしょう。
室内に置くおすすめの観葉植物
室内で観葉植物を育てる場合、日光がよく当たる窓際が観葉植物が一番育ちやすい環境です。
そのほかにも蛍光灯がよく当たる場所、白熱球が当たる場所であれば観葉植物は室内でも元気に育ちます。
こういった室内で育てることができるおすすめの観葉植物を紹介します。
ドラセナ(幸福の木)
ドラセナは非常に丈夫な観葉植物なので、観葉植物の中でも比較的育てやすいです。
「幸福の木」とも呼ばれるドラセナは、風水では「開運・仕事運アップ」の効果があるといわれています。
「幸福」という縁起の良い花言葉があるため、贈り物にも喜ばれる観葉植物です。
日陰でもすくすくと育ってくれるので、室内で育てるのに向いていますが、光合成が長期間行われないと元気が無くなってしまうことがあります。そのため、1週間に4時間から5時間程度は日光浴をさせてください。
ただし、直射日光に当てると葉焼けを起こしてしまうので、レースのカーテン越しの光を当ててあげる程度で十分です。
パキラ
ドラセナと同様に育てやすいことで有名なパキラ。
「快活・勝利」という花言葉を持つパキラは、スタイリッシュな見た目から男性にも喜ばれる観葉植物です。
ドラセナと比べると耐陰性は高くないものの室内でも元気に育ってくれます。
基本的にはレースのカーテン越しに日が差し込む場所に置いてあげると良いでしょう。
パキラは寒さに弱いです。室内の温度が極端に低くならないように意識すると、より素敵に育てることができます。
ポトス
「永遠の富」という花言葉を持つポトスは、ツル性の観葉植物なのでハンギングして飾ることもできます。
また、水耕栽培ができる観葉植物でもあるので、キッチンやお手洗いなど小さなスペースにインテリアとして飾っておくことができます。ある程度の寒さにも強いので、初心者でも簡単に育てることができますよ。
室内での栽培がおすすめですが、冬場であっても7℃から10℃を下回らなければ、屋外で育てることも可能です。
ウンベラータ
大きなハート型の葉っぱが特徴的なウンベラータ。
インテリアショップやカフェなどでもよく目にするおしゃれな観葉植物です。
花言葉は「夫婦愛」なので、インテリアとして家に飾っておくだけで夫婦の中が良くなりそうな植物ですね。
また、育てやすい上に見栄えが良いので、こちらもプレゼントとしても人気がある観葉植物のひとつです。
日光が好きな観葉植物なので、レースのカーテンから光が差し込むようなリビングに置くと、長く楽しむことができるでしょう。
ベンジャミン
小さめの葉っぱが上品な雰囲気のベンジャミンの花言葉は「友情」や「永遠の愛」です。
初心者でも育てやすい上、上手に育てると隠頭花序を楽しむこともできますよ。
ベンジャミンもお日様が大好きな観葉植物なので、室内で育てるにはピッタリです。
室外に置くおすすめの観葉植物
室外で育てる場合、どのくらいの温度に植物が対応しているか知る必要があります。
日本は四季がある国なので、寒いときと暖かいときの温度差が激しいです。
そんな環境でも育つことができるかが、室外で観葉植物を育てるポイントになります。
ユッカ
「青年の木」とも呼ばれるユッカは、室内でも育てることができますが耐暑性・耐寒性どちらにも優れているため、室外でもしっかりと育てることができます。日光が少ないと弱々しい葉っぱになってしまうので、外に置く際はしっかり日光の当たる場所を選びましょう。
また、ユッカは乾燥にも非常に強いです。必要以上に水を与えると「根腐れ」を起こしてしまう場合があるので注意してください。
葉っぱが鋭いユッカは金運アップの効果が期待できます。玄関前などに置くと良いでしょう。
オリーブ
日当たりを好むオリーブは室外で育てるのにピッタリです。
年間の平均気温が15~20度の環境であれば問題なく育てることができますが、短期間であれば-10度ほどの環境にも耐えられることができます。そのため、日本でも問題なく栽培することができますよ。
しかし、過湿には弱いので水のあげすぎには注意が必要です。排水性と通気性を良くしておくと、しっかりと育つことができます。
サンスベリア
日光を好むサンスベリアは乾燥に強く寒さに弱いのが特徴です。
しかし、寒いからといって枯れてしまう訳ではありません。サンスベリアは10度を下回ると、寒さに耐えるために冬眠状態に入り成長を止める性質を持っています。そのため、10度を下回るような寒さになったら、水を一切与えないようにしましょう。湿気に弱いので成長がストップしている間に水を与えすぎてしまうと枯れてしまいます。
もちろん、寒い時期に室内で管理すれば冬眠はしないので、通常と同じように育てることができます。
ゴムの木
ゴムの木は日当たりの良い場所を選び、室外でぐんぐん育ってくれる観葉植物です。生命力に溢れていることから長寿のシンボルとして親しまれてきました。
暗い場所に置くと、葉の艶が失われてしまったり元気がなくなってしまいます。1日2~3時間でも日光を当てることで元気に育つことができます。しかし、7月~9月の直射日光が強い時期は「葉焼け」を起こしてしまうので、直射日光を避けて明るい日向などで管理しましょう。
冬は寒さで一時的に成長が止まることがありますが、5度以下にならなければ外で管理することができます。
ガジュマル
初心者でも比較的育てやすい人気の観葉植物で、沖縄地方では「精霊が宿る」といわれている、とても神秘的な植物です。太陽を好むため、日光の当たる場所で育てると元気に育つことができます。しかし、寒さには比較的弱いため季節に合わせて水やりタイミングを変える必要のある植物です。
5度までであれば寒さに耐えることができるため、比較的暖かい地域で育てる健康な株であれば、室外で冬を越すことも可能になります。
観葉植物の鉢の選び方のポイント
観葉植物をより長く楽しむには、鉢にもこだわる必要があります。
鉢といってもサイズや素材に違いがあるため、どんなものを選んだら良いかわからない人も多いでしょう。
ここでは、観葉植物に使われる鉢を選ぶときのポイントを紹介します。
置き場所に合った材質のものを選ぶ
植木鉢には、プラスチック・陶器・素焼き(テラコッタ)・木・ブリキ・コンクリートなどな材質のものがあります。素材によっては日光で劣化するものもあり、そういった鉢は室外での使用に向いていません。また、強風による転倒なども考えられます。このように置く場所の環境によって鉢の材質を考える必要があるでしょう。植物が湿気に弱い場合は、通気性の良い鉢を選ぶと根腐れの可能性を最小限に抑えることができます。このように、観葉植物を置く環境や植物の性質に合わせて植木鉢を選ぶと良いでしょう。
インテリアに合ったデザインで選ぶ
インテリアに合ったデザインで選ぶというのも、観葉植物の植木鉢を選ぶ上では大切なポイントとなります。
観葉植物を室内に置いておしゃれなインテリアを楽しむなど見た目を重視したい方には、デザイン性の高い陶器やコンクリートで作られた植木鉢がおすすめです。
また、木製やブリキ製の植木鉢もデザイン性が高く好まれます。
ただし、木製やブリキ製の植木鉢を室内に置く場合は水漏れの可能性がありますので、必ず植木鉢の下に「受け皿」を設置するようにしましょう。
鉢のサイズで選ぶ
基本的には、観葉植物に対してひと回り大きなサイズの植木鉢を選ぶようにしましょう。
観葉植物に対して小さすぎる植木鉢や大きすぎる植木鉢は、植物が上手に育たない原因になるからです。
また、どんなに上手に観葉植物を育てることができても、鉢とのバランスが悪いと不格好になってしまいます。
鉢のサイズは直系だけではありません。高さも重要になるので、事前に寸法を測ってから購入することをおすすめします。
植木鉢か鉢カバーかを選ぶ
植木鉢を知ってる人は多いかもしれませんが、鉢カバーを知っている人は少ないのではないでしょうか。
鉢カバーとは植木鉢をプラスチックの鉢のまま入れて使う鉢のことです。
購入してきた観葉植物をそのまま入れることができるので、入れ替えが簡単で模様替えなども簡単に行うことができます。穴がないので雨水などを排水することができないため、室内向きの鉢植えです。
外で使用する場合には植木鉢、室内で使用する場合は鉢カバーに分けると良いでしょう。
観葉植物の土の選び方
観葉植物を上手に育てるには、立派な根を育てる必要があります。観葉植物に使われる土には4つの条件が必要です。
- 保水性
- 通気性
- 排水性
- 保肥性
この4つの条件をそろえることで、観葉植物を育てることができます。
初心者なら市販の「観葉植物の土」でOK!
初心者の方にとってもっとも安心なのが、観葉植物の土です。
観葉植物の土として販売されているものは、様々な種類の観葉植物に対してオールマイティーに使用することができます。
逆に野菜用などの土を使用してしまうと、湿気が多くなってしまったりと観葉植物には不向きです。
自分で混合してオリジナルの土を作るのが一番
観葉植物上級者の方におすすめなのが、「自分で混合してオリジナルの土を作る」という方法です。
自分でブレンドする場合、赤玉土7に腐葉土orピートモス3の割合で混ぜるのを基本に、植物に合わせて配合していくのがベスト。湿気を好むのであれば腐葉土を増やす、乾燥を好む植物であれば軽石を多めに混ぜると良いでしょう。
観葉植物の肥料の選び方
観葉植物をより健康で頑丈に育てるのに必要なのが「肥料」です。植物の状態に合わせて肥料を与えることで、足りない栄養を補うことができ、より立派な観葉植物を育てることができます。
ここでは、問題に合わせてどんな肥料がおすすめなのか紹介します。
葉に元気がない場合
葉に元気がない場合、葉の色味を鮮やかにしてくれる「チッ素(N)」の数値が高い肥料を選ぶようにすると良いです。スプレータイプの液体肥料を使用することで、直接葉に栄養を与えることができますし、なにより即効性に優れているため、手軽に元気にしてあげることができます。
スプレー肥料の中には「活力液」と呼ばれているものが存在します。人間でいうと肥料は食事、活力液は栄養ドリンクだと考えると違いがわかりやすいかもしれません。肥料をあげるほどでもない場合は、こういった活力液を使用するなど、使い分けるとより効果を実感できるでしょう。
花が咲かない場合
花が咲かない、あるいは咲きにくいなと感じたら「リン」の栄養を多く含む肥料を選ぶことが大切です。
安定して効果を持続することができる錠剤タイプの肥料と、錠剤タイプの効果をさらに強めることができる液体タイプの肥料を併用することによって、より効果を実感することができます。
小さい観葉植物の場合
肥料には主に「チッ素(N)」・「リン酸(P)」・「カリウム(K)」が含まれていますが、小さい観葉植物の場合はこれら3つの数値が低いものを選ぶのが基本です。この3つの値が大きいものを与えてしまうと、栄養過多で根や葉が傷んでしまう原因になります。水で薄めるタイプの肥料材で様子を見ながら与えると良いでしょう。
大きい観葉植物の場合
植物が大きいほど必要とされる栄養分は多いです。そのため、大きい観葉植物の場合は、「チッ素(N)」・「リン酸(P)」・「カリウム(K)」の数値が高いものを選ぶようにしましょう。
おすすめは錠剤タイプの肥料で、長いと数か月から1年間安定した栄養分を与えることができます。
成分比率は10以上のものを選ぶのがベストです。