観葉植物の基本の育て方一覧!コツやおすすめの種類も紹介

本記事では、観葉植物の育て方がわかる「観葉植物の育て方の基本」や、育てるのに適している場所の決め方のポイント、水やり、肥料、植え替えについての押さえるべきポイントも詳しく取り上げます。

また、育てやすいおすすめの観葉植物も9選や、初心者が気になりやすい育て方の質問の回答も紹介します。

観葉植物を元気に育てる基本のノウハウをまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

【観葉植物の育て方】押さえるべきポイント一覧

観葉植物を育てるにあたって、押さえるべきポイントは以下の通りです。

育て方の基本 押さえるべきポイント
育てる場所 明るさ
風通し
気温
水やり タイミング
時間帯
葉水
肥料 時期
頻度
植え替え時の与え方
追肥の与え方
植え替え タイミング
方法

次に、育てる場所について解説していきます。

 

【観葉植物の育て方】育てる場所

観葉植物を育てるにあたって、まずは育てる場所を決める必要があります。その場所を決める時に押さえておきたいのが、以下の3つのポイントです。

  • 明るさ
  • 風通し
  • 気温

それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。

明るさ

観葉植物にはさまざまな種類があり、選ぶ植物によって日光が差し込む場所を好むものもあれば、半日陰や日陰を好むものもあります。そのため、置き場所に関しては選んだ観葉植物が好む明るさで決めてください。

ちなみに、「日差しを好む」と紹介されていても、ほとんどの観葉植物において直射日光があたり続ける場所は選びません。葉焼けや弱ってしまうなどのトラブルにつながることを懸念し、「明るい場所=レースのカーテン越しに光が差し込んでいる明るさ」の場所を選ぶのが一般的です。

風通し

観葉植物を置く場所を決めるときは、風通しが良いかどうかも確認しておきたい重要なポイントです。というのも、湿気の多い環境ではカビが発生しやすいほか害虫もつきやすく、観葉植物を健康に育てることができません。

おすすめな場所は、窓を開けたときに風が通り抜ける場所です。もし風が通らない場合は、サーキュレーターなどを利用して風が流れるようにしてあげる、あるいは定期的に風通しの良い場所に移動してあげるようにしてください。

気温

気温に関しては、選んだ観葉植物の耐暑性と耐寒性を把握して適した場所を選んであげることが重要なポイントとなりますが、季節によって場所を見直してあげることにも注意が必要です。

というのも、窓際は明るく風通しも良い場所ですが、夏は気温が高くなりやすく冬は気温が低くなりやすいです。置いたときは適した気温でも、季節によって環境は大きく変わります。

適した環境かを見極める方法としては、気温を把握できる温度計を取り入れるのがおすすめです。

 

【観葉植物の育て方】水やり

次に紹介していくのは、観葉植物を育てるにあたって基本のお世話となる水やりです。

水やりといっても単純に水を与えるだけでは観葉植物は元気に育ちません。以下に、押さえておきたいポイントを4つ紹介しますので、ぜひ実践してください。

  • 水やりのタイミング
  • 水やりの時間帯
  • 水はたっぷりとあげる
  • 葉水も与える

それぞれについて詳しく解説しておきます。

水やりのタイミング

水やりについては、基本的に土の表面が乾いたタイミングで行います。

中には「朝起きたら水やりをする」という習慣を決めて水やりをする方もいますが、習慣化してしまうと水の与えすぎで根腐れを起こしてしまう可能性があります。そのため、ご自身が決めたルーティーンで水やりをするのではなく、土の状態を確認した上で与えるようにしてください。

また、観葉植物の種類によっては水を頻繁に与えなくてもよいものもありますので、よく確認した上で水やりのタイミングを決めましょう。

水やりの時間帯

水やりには、適した時間帯があるのをご存じでしょうか。

夏場の水やりに適した時間帯は、朝と夕方。ポイントは涼しい時間帯に行うことです。日が高くなる日中に水やりを行うと、与えた水が高温となり観葉植物が弱る原因を作ってしまいます。

冬場の水やりに適した時間帯は、午前中の9時以降。ポイントは温かい時間帯に行うことです。朝方や夕方以降に水やりを行うと、与えた水が凍ってしまう可能性があり、植物を弱らせる原因を作ってしまいます。

水はたっぷりと

水やりをするときに、どのくらいの水の量を与えるかというと、鉢の底から水が流れ出るほどです。たっぷりと与えてください。土の表面が水で湿り、色が変わったくらいでは足りていません。

少し面倒かもしれませんが、洗面所やシンク、ベランダなどに植物を移動させ、鉢の底から流れ出る水を確認しながら水やりを行うのがおすすめです。

葉水も与える

観葉植物は、根からだけでなく葉からも水を吸収しています。そのため、葉水をしてあげることで瑞々しい健康な葉を茂らせてくれます。

また、葉水をすることで虫がつくのを防ぐことも可能です。

選ぶ観葉植物によって葉水が必要な頻度は変わりますが、基本的に空気が乾燥しやすい冬の季節は毎日、それ以外の季節は水やりを行うタイミングか3日に1回程度で構いませんので葉水を行うようにしてください。

次に観葉植物の「水やり方法」について見ていきましょう。

観葉植物に水やりは必要となってきますが、水をあげる際にちょっとしたポイントに気をつけることで観葉植物をより元気に育てることができますよ。

【観葉植物の育て方】肥料

観葉植物を健康に大きく育てるにあたって、肥料は必須です。その肥料の与え方については、以下の4つが押さえておきたいポイントとなります。

  • 肥料を与える時期
  • 肥料を与える頻度
  • 植え替え時の肥料のやり方
  • 追肥のやり方

それぞれについて詳しく解説していきます。

肥料を与える時期

肥料を与える時期は、基本的に観葉植物が葉を茂らせ、花や実をつけはじめる成長期です。成長期は観葉植物によって多少異なりますが、一般的には5月~10月の期間であると認識しておくとよいでしょう。

ちなみに、休止期にあたる冬には肥料を与えません。

肥料を与える頻度

肥料を与える頻度については、基本的には2カ月に1回の頻度で与えますが、選んだ観葉植物の特性を調べて、適した頻度で肥料を与えるようにしてください。

中には、よく育つようにと頻繁に肥料を与えてしまう方もいるようですが、逆効果です。肥料焼けといって植物が弱る原因を作ってしまう可能性があるため注意してください。

植え替え時の肥料のやり方

観葉植物の植え替えでは鉢をひと回り大きくするため、用土を足してあげる必要がありますが、肥料に関しては「与えない」のが正解です。

というのも、植え替えで植物はダメージを受けており、肥料から栄養を吸収する力がないためです。この時に肥料を与えてしまうと、肥料焼けや根腐れを起こしてしまう可能性があります。

そのため、植え替えを行った後は2週間程度間隔をあけ、その後肥料の必要性を検討して与えるようにしてください。

追肥のやり方

追肥とは、観葉植物の成長に応じて必要な養分を追加で与えることです。追肥にはいくつか種類があり、春先に良い芽を出させるための芽出し肥、開花や収穫の後に回復させるお礼肥、鉢の上に置く置肥などがあります。

この追肥のやり方については、基本的には普通の肥料の与え方と同じで、時期は成長期にあたる5月~10月、頻度は2カ月に1回が基本です。植え替えを行う際も、植え替え後から3~4週間の間隔をあけて与えます。

ただ観葉植物によって与え方が異なるため、その植物に合った追肥の与え方を確認するようにしてください。

【観葉植物の育て方】植え替え

観葉植物を育てるにあたって、必ずやってくるのが植え替え作業です。この植え替えについて押さえておきたいポイントは以下の2つです。

  • 植え替えのタイミング
  • 植え替え方法

それぞれについて解説しておきましょう。

植え替えのタイミング

植え替えのタイミングは、ざっくりといえば観葉植物が大きく成長した時です。以下に確認方法を紹介しますので、参考にしてください。

  • 鉢に対して観葉植物のサイズが大きい
  • 鉢の底にある穴から根が出てきている
  • 購入してから2年以上が経過している
  • 水やりをしたときに、水が土に染み込まなくなった

このような状況が確認できる場合は、観葉植物が大きく成長しているため植え替えが必要です。

植え替え方法

では植え替えが必要となった場合、どのように行えばよいのでしょうか。以下に植え替え方法を紹介しておきます。

  1. ひと回り大きな鉢と新しい用土を用意する。(鉢の穴をふさぐネットや鉢の底に敷く石も必要な場合は用意してください。)
  2. 根元を持ち、鉢を軽くゆすりながら観葉植物を抜きます。
  3. 根についている古い土を手でほぐし、3分の1程度を目安に取り除いてください。枯れてしまった根があればカットしますが、この時に水や養分の吸収に必要な元気な根を切らないように注意します。
  4. 新しい鉢に観葉植物を入れ、向きや傾き、高さなどを調節しながら根の間に用土を入れていきます。鉢をたたきながら隙間なく土を入れていく点や、水があふれ出ないよう鉢のふちより3~4cm下あたりに土の量をとどめる点に注意してください。
  5. 新しい鉢に植え替えたら水をたっぷりと与えます。鉢の底から流れ出る水が透明になるまで水やりをしてください。

これで植え替え作業は完了です。半日程度は日陰に置いて、観葉植物を休ませてあげましょう。

 

【観葉植物の育て方】おすすめの観葉植物一覧

ここからは、初心者でも育てやすい、おすすめの観葉植物を9選取り上げて紹介していきます。

その植物ならではの魅力や性質といった特徴を取り上げていますので、ぜひ参考にしてください。

パキラ

パキラは乾燥や病害虫に強く育てやすい植物なので、観葉植物を初めて育てる方におすすめ。100均などでも商品として販売されていることが多く、手軽に手に入ります。

ただ、寒さには弱い一面があるため冬の管理には注意してください。窓際からは距離を置き、最低でも10℃以上の温かい環境下に置いてあげるのがおすすめです。

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サンスベリア

サンスベリアは剣のような形をした長く尖った葉が特徴的な植物です。独特な樹形がスタイリッシュでおしゃれなこと、またマイナスイオンを生成する植物としても有名で、自宅やオフィスに置く観葉植物によく選ばれています。

パキラと同様に100均で販売されていることも多く、手軽に入手できる点も大きな魅力です。

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ウンベラータ

鮮やかなグリーンの大きな葉をつけるウンベラータは、空間に明るい雰囲気をもたらしてくれる植物です。クネッとうねる幹のシルエットも美しく、おしゃれインテリアグリーンとして大変人気があります。

耐陰性が高いため置き場所を選びやすく、初心者にも育てやすいです。

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モンステラ

モンステラは、切れ込みの入った葉をつけるエスニックな雰囲気を持つ植物です。サトイモ科の植物で、鉢上から幹をいくつも伸ばし大きな葉をつける姿が特徴的です。

ウンベラータと同様に耐陰性が高いため置き場所を選びやすく、インテリアとして取り入れやすいでしょう。

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サボテン

サボテンといってもさまざまな種類がありますが、どの品種にも共通しているのは育てやすいこと。乾燥を好むため、うっかり水やりを忘れてしまってもすぐに枯れてしまう心配はありません。

ちなみに、サボテンと同じような生育環境で育つ多肉植物を選ぶのもおすすめです。

園芸店ではもちろん100均でもさまざまな種類のサボテンや多肉植物が販売されているため、気軽に育て始めやすいのではないでしょうか。

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ベンジャミン

ベンジャミンはゴムの木の一種です。ベンジャミンといっても非常に多くの種類が出回っており、ツヤのある鮮やかなグリーンの葉をつけるものもあれば、クルっと丸まった濃い緑色の葉を持つものもあります。

幹の形もさまざまなので、いくつかの品種を比較検討し、インテリアとの相性や好みで決めるとよいでしょう。

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オリーブ

オリーブは、オイルやピクルスなどの食品に加工できる実を収穫できる植物です。

オリーブならではの葉の銀白色や対となって尖った葉を上向きにつける姿は美しく、おしゃれ映えするインテリアグリーンとして大変人気があります。

鉢植えで迎え入れるもよし、シンボルツリーとして玄関先やお庭に地植えするのもおすすめです。

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ユッカ

ユッカは、とても太い幹を持ち、その先に先の尖った長い葉を上向きにつける植物です。そのたたずまいは美しくそしてたくましく、インテリアとしての存在感は抜群です。

丈夫な性質である点も特徴で、耐寒性や耐陰性にも優れています。お好みの場所に置きやすく、風水における部屋や方角を意識した置き方を実践しやすいでしょう。

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ゴムの木

ゴムの木は、名前からイメージできるように、ゴムを作るための原料を抽出することができる植物です。見て楽しむ観葉植物としても数多くの品種が出回っており、さまざまな樹形、葉姿、葉色などを楽しませてくれます。

強靭で生命力旺盛な性質を持つため、初めて観葉植物を迎え入れる方でも育てやすいでしょう。

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クワズイモ

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別名「アロカシア」とも呼ばれる「クワズイモ」。

インドや東南アジアなどでよくみられる観葉植物です。

多年草で、日陰でもよく育ちます。

初心者の方でも大変育てやすい観葉植物です。

葉焼けを起こしやすいので、直射日光が当たる場所で育てるのはおすすめできません。

 

観葉植物の育て方のよくある質問

最後に、観葉植物の育て方に関してよくある質問を紹介しておきます。

3点とりあげますが、どれも植物を初めて育てるにあたって悩まされやすいポイントばかりです。植物を迎え入れる前に知っておくと役立ちますので、ぜひ参考にしてみてください。

日光が入らない場所でも育てられる?

観葉植物の育てる場所で「明るさ」という点を押さえておきたいポイントとして紹介した通り、基本的に植物は日が差し込む明るい場所を好みます。

ただし例外があり、耐陰性のある観葉植物においては日陰=日光が入らない場所でも育てることが可能です。

この日陰に関してはいくつかのパターンがあり、1日のうちの数時間だけ日があたる、あるいは木漏れ日でやわらかい日があたる「半日陰」、ベランダや庭に日が差し込み、その光が反射してあたる「明るい日陰」、建物に囲まれてまったく光があたらない「日陰」があります。

このうち、観葉植物が育たないのはまったく光があたらない日陰です。環境としては植物を育てるのに適しませんが、植物ライトを使用するという対策で育つ環境を整えることはできます。

必要な道具は?

観葉植物を育てるにあたって、あらかじめ準備しておきたい道具は以下に紹介しておきます。

  • じょうろ/水差し
  • 霧吹き/スプレー
  • スコップ
  • 剪定ばさみ
  • グローブ
  • 温度計や湿度計
  • 鉢や用土、肥料などについては、植え替えを行うタイミングで適したものを買いそろえましょう。

長持ちさせる方法はある?

観葉植物を長持ちさせる方法は、その植物に適した育て方を守って実践してあげることです。この記事で紹介してきた「育てる場所」「水やり」「肥料」「植え替え」の押さえるべきポイントを守りながら育てることで、長持ちさせられます。

また、観葉植物を選ぶ際に、お手入れが簡単で育てやすい植物を選ぶ、丈夫な性質を持つ植物を選ぶといった点にも注意するとよいでしょう。

 

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