宝石のような種子を作る「旅人の木」とは?育て方や花言葉について解説

「旅人の木(タビビトノキ)」という独特なネーミングを持つ観葉植物をご存じでしょうか。名前だけ聞くとどこか神秘的な雰囲気も感じられて、いったいどんな植物なのかが気になりますよね。個性的な名前から想像されるように、独特な性質や繁殖方法を持っている植物なのです。

今回は、珍しい観葉植物である旅人の木について、特徴や名前の由来、基本的な育て方などをご紹介していきます。

旅人の木(タビビトノキ)の基本情報

科・属 ゴクラクチョウカ科・タビビトノキ属
和名 旅人の木(たびびとのき)、旅人木(りょじんぼく)、扇芭蕉(おうぎばしょう)
英名 Traveller’s Palm, Travler’s tree, Ravenala
学名 Ravenala madagascariensis
原産地 マダガスカル

旅人の木(タビビトノキ)の特徴

あまり聞き慣れない名称の「旅人の木」は、マダガスカルを原産地とする植物です。

英名でも「Traveller’s Palm(旅人のヤシ)」「Travler’s tree(旅人の木)」と呼ばれており、和名は英名から由来したものだと分かります。観葉植物として人気の高い「ストレリチア」と同じゴクラクチョウカ科に分類されていますが、かつてはバナナと同じ仲間であるバショウ科に分類されていました。

原産地のマダガスカルでは、自生するものは20メートルにも育ちます。太い幹の先には、巨大な扇子を目一杯に広げたような葉がどっしりと構えており、とにかく存在感がありますよ。「世界で最も大きい」と言われている葉の長さは2.5メートルにもなり、葉茎まで含めた大きさは5〜6メートルにも達します。これだけの大きさの葉が扇状に開いていたら圧巻ですね。暖かい風にゆったりと揺れる大きな姿は、確かにヤシの木のようにも見えます。

旅人の木を扇子に例えると、構造上で中骨にあたる部分が、黄色がかった明るい緑色をしています。幼木のうちは一般的な観葉植物と変わらない姿の葉を持っていますが、生長につれて葉や茎が落ちていき、根元のほうが徐々に丈夫で太い幹へと変化していくのです。

「大きくなるのだったら観葉植物としては向かないんじゃ……」と心配になる方もいると思いますが、日本の環境下では旅人の木はそこまで大きく育たないのでご安心ください。

日本国内では、沖縄県をはじめ、大阪府の「咲くやこの花館」や東京都の「夢の島熱帯植物館」などの温室内で旅人の木の姿を見ることができます。

なぜ青い?宝石のような種の魅力

とても珍しい姿をしている旅人の木ですが、エリマキキツネザルの受粉によって作られる種子も大変珍しい姿をしているのです。その種子の色は、世にも珍しい青色。コバルトブルーにも例えられる、人工的に着色したのではないかと思うほどの鮮やかさで、その美しさからSNSなどでもたびたび話題になっています。

自然が生み出した瑠璃宝石のように美しい種子は、種を蒔く栽培用途としてではなくインテリアアイテムとして人気があり、一般的なオンラインショップなどでも販売されています。調べてみるとお分かりいただけると思いますが、確かに土に埋めてしまうのはもったいなく感じて、手元に飾って置いておきたい美しさですね。眺めているだけで幸せな気分になれそうです。

旅人の木の種は保存している環境にもよりますが、2〜3年は鮮やかな色合いを観賞できると言われています。

旅人の木(タビビトノキ)の名前の由来

個性的なネーミングである「旅人の木」の名前の由来には諸説あります。有力な説としては、旅人が木で方角を判断していたものと、旅人が樹液で水分を補給していたというものがあります。

まずは方角の由来からお話ししていきましょう。旅人の木の最大の特徴である扇型のフォルムは、葉の表面が南を向き、平面的な葉はそれぞれ東と西に向くと考えられています。そのため、旅人がコンパスの代わりに旅人の木を見て、方角を判断したという説です。もうひとつは、葉柄(ようへい)から出る樹液や溜まった雨水などを飲んで、旅人が喉の渇きを癒していたという説に基づくものです。

ただし、実際の旅人の木はそこまでの水分を持っておらず、育つ方向も扇の両端が東西を指していないこともあり、必ずしも旅人の道標や貴重な水分となるような木ではないことも分かっています。

ちなみに和名の「扇芭蕉(おうぎばしょう)」は、平面的な扇型のフォルムであることと、かつてバショウ科に分類されていたことが由来です。

旅人の木(タビビトノキ)の花言葉

旅人の木の花言葉は「何ものも恐れぬ精神」「緑いっぱいのトロピカル気分」です。先を恐れずに進んでいく旅人を鼓舞するような花言葉ですね。

「緑いっぱいのトロピカル気分」は、なんだかキャッチコピーのようで珍しい花言葉ですが、エキゾチックな雰囲気が満点な旅人の木にはぴったりな名前です。

ポジティブな「何ものも恐れぬ精神」の花言葉を持つことから、門出に贈るグリーンギフトやお祝いの品としても人気があります。

旅人の木(タビビトノキ)の育て方

良い花言葉を持つ旅人の木は、鉢植えのギフトとしても人気が高い観葉植物。

上記でもご紹介した通り、旅人の木は非常に雄大なフォルムの観葉植物で、自生するものなら20mほどの大きさにまで育つと言われています。

日本の気候では温室などで管理しない限り、自生地のような大きさには育たないので、手軽なサイズ感で育てていくことができますよ。

葉の色がお部屋を明るくしてくれて、トロピカルな雰囲気も演出できるので、旅人の木の鉢植えがひとつあればインテリアアイテムとして模様替えもできます。

寒さにさえ気を付けて管理すればお世話は簡単なので、基本の育て方を覚えて旅人の木の栽培にチャレンジしてみましょう。

用土・肥料

旅人の木には、赤玉・腐葉土・川砂などをまぜた水はけの良い土を選びましょう。初心者の方は、「観葉植物用の土」として販売されているもので十分です。

肥料は5月から10月の生育期に与えます。効果が持続する緩効性化成肥料(2ヶ月に1回)、または効果の早い液体肥料(2週間に1回)などが良いでしょう。

冬場は休眠期となり成長が遅くなるので、栄養は必要としていません。あげすぎると根が傷んでしまうので注意しましょう。

置き場所

熱帯地域で育つ旅人の木は、暖かい環境を好みます。最低でも10度以上の気温になるよう管理しましょう。気温が20度を越すと生育期になるので、日の当たる場所で十分に日光浴をさせて、株を元気に育ててください。

ただし、普段から室内で管理している旅人の木を直射日光に当てすぎると、葉が日に焼けて「葉焼け」を起こしてしまいます。葉焼けを起こすと光合成を行う組織が破壊されてしまうので、広範囲に及ぶと株に必要なエネルギーを作れなくなってしまいます。強すぎる日光には注意してください。葉焼けを起こした葉は回復しないので、剪定で切り落としましょう。

自生地ほどの大きさにはならないものの、生長するにつれて葉が左右に広がっていきます。室内で管理する場合は、周囲に余裕がある場所に置いてくださいね。

水やり

乾燥に強い性質を持つ旅人の木は、乾燥気味に育てていくのがポイントです。

一般的な観葉植物は、土が乾いたことを確認してから水やりを行いますが、旅人の木の場合は、土の乾燥を確認してから2日ほど後に水やりをするくらいでもちょうど良いです。水を与える際には、鉢底から水が流れ出てくるほどにたっぷりと水やりしてください。

気温が20度を超える生育期に水やりと日光浴をきちんとさせることで、健康的で元気な株に育ちます。

気温が徐々に下がっていく秋以降からは、さらに水やりを控えて乾かし気味に管理していきましょう。特に冬季の間は、水やりの頻度が多すぎると根腐れを起こす危険があります。冬は、与えた水が鉢内で冷えることによって根が深刻なダメージを受ける恐れもあるので、なるべく暖かい日中に、常温に戻したお水を与えるようにしてください。

植え付け・植え替え

旅人の木の植え付けは、5月から9月の生育期に行いましょう。真夏の気温が高すぎる日は避けてください。

植え付けたら、日当たりや風通しの良い場所へ置きます。

植え替え

鉢植えの観葉植物には、適度な植え替え作業が必要です。植物それぞれの生長スピードによってもタイミングは異なりますが、一般的には1〜2年に1回のペースで、一回り大きな清潔な鉢と土に植え替えることで、植物の健康を保つことができます。

旅人の木はもともと大きく育つ植物なので、根の成長も盛んです。根詰まりを起こさないよう、1〜2年に1回は植え替えも行いましょう。

鉢内で根が詰まっていると、与えたお水を上手に吸収できないばかりか、養分が行き渡らずに生育不良を起こします。

植え替えの目的は、鉢内で植物の根が伸びきってしまい、根詰まりを起こさないようにするためですが、清潔な鉢を養分をたくさん含んだ新しい土に植え替えることで、植物がもっと元気に育つようにする狙いもあります。

しばらく植え替えなくてもいいようにと横着してか、なり大きなサイズの鉢を選んでしまうと、株に対して多すぎる土量によって水分がいつまでも乾かずに残り、かえって根腐れを起こしやすくなってしまいます。植え替え作業は手間ではありますが、必ず一回り大きなサイズの鉢を選ぶようにしてください。

また、この植え替え作業は、株にとってはかなりの負担がかかる作業です。できるだけ早く回復するように、生育期である春から秋の間、かつ炎天下や猛暑日を避けた、風通しが良く晴れた日に行いましょう。

剪定

旅人の木が大きくなりすぎたら、5〜7月などの生育期に葉の剪定をしましょう。

気温の高い時期は回復が遅くなるので、剪定は真夏になる前に済ませます。旅人の木は幹の真ん中に成長点があり、そこからすべての葉が出ています。そのため、成長点さえ残しておけば、先端部分を切っても問題はありません。剪定後は、成長点からふたたび新しい芽が出はじめますよ。

夏の管理方法

旅人の木の原産地は熱帯雨林地方なので、自生地の気温は主に18〜30℃であり、暑さには比較的強い植物です。

基本的に日当たりの良い20度以上の場所で管理しますので、春から秋は屋外に出しても問題はないでしょう。夏場に急に外に出すと、直射日光で葉焼けを起こすので、徐々に日光にならしてあげてください。

室内で管理する時はエアコンが直にあたる場所や冷やし過ぎに注意します。夏場の生育期は「土の表面が乾きそうだな。」と感じたらあげるくらい、たっぷり水をやりましょう。

冬の管理方法

旅人の木は11月から4月は休眠期に入り、成長が遅くなります。水は控えてやや乾燥気味に、肥料も与えずに管理しましょう。

旅人の木は暑さに強いですが、寒さには非常に弱いです。気温は低くても10℃以上が理想で、5℃を下回ると枯れてしまいます。

11月くらいからは室内へ移し、夜間は窓辺の冷気が当たらない場所へ移動してあげましょう。屋外で育てる時は、プチプチなどを巻いて防寒対策をするのがおすすめです。

増やし方

旅人の木は株分けをすることで増やせます。5月から9月は成長が早いので、この期間に株を分け安定させましょう。

旅人の木は根元から新芽が出ます。鉢から株を抜いたら土を落として根っこをほぐし、自然と分かれるポイントで株を分けてください。

株を分けた後は根が傷ついています。2〜3日は日陰で落ち着かせてから、日当たりの良い場所へ移動しましょう。

注意すべき病害虫

旅人の木の栽培の注意点は主に「寒さ」ですが、つきがちな害虫や、それにまつわる病気もありますので注意しましょう。

植物である以上、虫がつくのは自然なことですが、ひどい症状になれば株ごと枯れてしまうこともあります。害虫には、適切な駆除方法がありますので、良くチェックして見つけ次第処理をしましょう。

害虫

旅人の木は、ハダニやカイガラムシなどの害虫に注意しましょう。

ハダニは0.5mmほどの小さな虫で、葉の裏につき汁を吸います。汁を吸われた部分は徐々に白い斑点となって現れます。ハダニには害虫駆除の薬剤を使いましょう。

カイガラムシは葉や茎・枝につく、貝殻をつけたような形をした白い虫です。こちらも葉の汁を吸いますので、見つけたらティッシュペーパーや歯ブラシで落としましょう。

これらの害虫対策としては、日頃から適度に日に当てておき、風通しの良い場所で管理することです。湿度が高くなりすぎると、害虫の好む環境が生まれてしまいます。とはいえ乾燥しすぎても虫が喜んでしまいますので、冷暖房を使用する乾燥気味の室内では、葉水をかけて葉の表面からも水分を吸収させましょう。

葉水には、葉についているホコリを落として、衛生的に良い状態を保つ効果もありますので一石二鳥です。表面のホコリが多いときは、濡らしたやわらかい布やティッシュなどで葉の表と裏をやさしく拭き取るのも効果的です。

病気

旅人の木には、特にかかりやすい病気はありません。ただし、ついてしまったカイガラムシの排せつ物を残しておくと、すす病にかかることがあるので注意しましょう。すす病とは排せつ物にカビが生えた状態のことを言います。葉などが黒いすすで覆われた印象になり、ひどければ枯れてしまいます。すす病にかかってしまったら黒くなった部分は切り落とし、薬剤を散布しておきましょう。風通しの良い場所に置くと、害虫予防になります。

旅人の木(タビビトノキ)とエリマキキツネザルの関係

旅人の木は、「エリマキキツネザル」というマダガスカルにのみ生息するキツネザルと密接な関係があります。

エリマキキツネザルは、首回りに生えた襟巻きのようにふさふさとしている毛並みが特徴的です。鼻先から唇までは毛が生えておらず、犬やキツネのように鼻の尖った顔立ちをしています。キツネザル科の中では最も大きい種類です。日本国内でも動物園で姿を見ることができます。

共進化の関係

旅人の木は、受粉にエリマキキツネザルだけを介すという性質を持ちます。旅人の木とエリマキキツネザルは、それぞれの歴史の中で共進化の関係にあるのです。

旅人の木は、受粉が可能な時間が1日しかありません。この24時間の間に蜜がたくさん分泌され、エリマキキツネザルを引き寄せます。この蜜はエリマキキツネザルの大好物で、開花後にべとべととした蜜が垂れ始めると、エリマキキツネザルは花の苞(ほう)をむしって中から花をほじくり出し、長い鼻先と舌を使って蜜を吸います。

そのため、エリマキキツネザルは蜜を吸いやすいように顔立ちや舌を進化させていき、旅人の木はエリマキキツネザルが蜜を吸いやすいように進化してきました。

他の動物や昆虫などが送粉することはないので、エリマキキツネザルのいない場所で育つ旅人の木は受粉を行えません。花の送粉は昆虫などが担うことが多い中で、哺乳類が送粉者というのは珍しいですね。

絶滅の危機に瀕しているエリマキキツネザル

現在マダガスカルでは、エリマキキツネザルが絶滅の危機に瀕しています。熱心な保護活動が行われていますが、エリマキキツネザルが絶滅すれば、旅人の木は受粉での繁殖方法を失います。旅人の木は株分けでも増やせますが、共に進化して生きてきた者同士、無事に生き残ってほしいですね。

旅人の木(タビビトノキ)に関するよくある質問

最後に、旅人の木に関するよくある質問をまとめました。「花が咲く時期は?」「大きくなりすぎたらどうすれば良い?」など、さまざまな疑問にお答えしていきます。

ご家庭での栽培や贈り物のシーンなどにぜひ役立ててください。

旅人の木に花は咲くの?咲く時期は?

個性的な樹形にばかり目がいきがちな旅人の木ですが、一見花とは分かりにくい、茎部分と似たような色の目立たない花をひっそりと咲かせます。旅人の木が開花するには、強い乾季を経験しなければなりません。自生地では雨が多いので開花条件が満たされず、現地で開花するのはかなりのレアケースなんだそうです。

日本国内の温室などでは比較的開花の条件が満たされやすいので、開花している旅人の木を見ることができますよ。

旅人の木が大きくなりすぎたらどうすれば良い?

旅人の木はもともと20mに育つこともある、大きな植物です。日本の環境ではそこまで大きくはなりませんが、条件によっては「観葉植物としては大きくなり過ぎた。」と感じることもあると思います。

そんな時は株分けをして、小さくすると良いでしょう。土から出して根元から分け、違う鉢へ移しましょう。剪定をして大きくなった葉を取り除くのもおすすめです。

旅人の木は種から育てることも可能?

旅人の木は、もちろん種子から育てることもできます。旅人の木の種は鮮やかなコバルトブルーで、まるで「瑠璃色の宝石」のようです。その美しさからインテリアのアイテムとしても活用されます。

しかし、古いと発芽しにくいので、栽培目的の時はフラワーショップなどで新しい種子を購入してください。綺麗なコバルトブルーは、種の周りの毛です。植え付ける際はブルーの毛を取り除き、一日水に浸してから土にまけば、2〜3週間ほどで芽が出てきます。日本での地植えは難しいので、移動ができる鉢に植えると良いでしょう。

タビビトノキモドキとの違いは?

科・属 バショウ科・ストレリチア属
和名 旅人の木擬き(たびびとのきもどき)、扇芭蕉擬き(おうぎばしょうもどき)、白極楽鳥花(しろごくらくちょうか)
英名 Giant white bird of paradise, Wild banana
学名 Strelitzia nicolai
原産地 マダガスカル

タビビトノキモドキは、旅人の木と同じマダガスカルを原産地とした植物です。葉などの外観が旅人の木によく似ていることから、この名前がつけられました。

一本の太い幹から扇状に葉を伸ばしていく旅人の木とは異なり、タビビトノキモドキは小ぶりで、根元から分枝するという分かりやすい違いがありますよ。旅人の木の方が、葉はやや細長くスマート、色は薄く、葉脈が目立ちにくいという特徴があります。

タビビトノキモドキは「オーガスタ」の名前で多く流通しており、旅人の木の和名である「扇芭蕉」から「オウギバショウモドキ(扇芭蕉擬き)」という別名でも呼ばれます。

旅人の木とオーガスタって違うの?見分け方は?という疑問もよく見られますが、オーガスタ=タビビトノキモドキなので見分け方は上述した通りです。

タビビトノキモドキはストレリチア(ゴクラクチョウカ)の仲間で、花の形はゴクラクチョウカに非常に似ています。ストレチア属の中では最も大きな品種で、自生地では樹高が20メートルにまで育ちます。

ゴクラクチョウカと比べるとサイズも大きく、極楽鳥に見紛うほどの鮮やかな花ではないものの、白く美しい花を咲かせます。この白い花色から「白極楽鳥花(しろごくらくちょうか)」や「White Bird of Paradise(天国の白い鳥)」とも呼ばれていますよ。たくさんの別名を持っている植物なので、ちょっとややこしいかもしれません。

タビビトノキモドキも大ぶりな葉を持っており、葉から得られる蒸散効果が高いため、自然の加湿器や空気清浄機としても活躍してくれる植物です。

旅人の木を贈るのにおすすめのシーンとは?

旅人の木は個性的な葉の形状や美しさから、ご自宅用だけでなく贈り物としても使われます。

花言葉は「なにものも恐れぬ精神」や「緑いっぱいのトロピカル気分」という、とても明るく前向きな意味を持っているので、さまざまなお祝いにピッタリと言えるでしょう。開店祝いや新築祝い、昇進祝いなど、新しい挑戦や旅立ちとなるシーンに最適です。

また、明るくエキゾチックな南国調の雰囲気を持っているので、お店の雰囲気作りや旅行が好きな方にも喜ばれるでしょう。

まとめ

今回は、南国育ちの旅人の木について、特徴や名前の由来、育て方などをご紹介してきました。

旅人の木は繁殖方法を固定の動物のみに絞っていたり、世にも美しい種子を作ったりと、見た目だけではない個性を持っています。種は大変希少なものですが、栽培用途ではなくインテリアとして飾るアイテムとしてオンラインでも販売されていますので、気になる方は探してみてはいかがでしょうか。

ポジティブな花言葉を持っている旅人の木は、グリーンギフトとしても人気の高い観葉植物です。ちょっと珍しい品種の観葉植物を贈ると、相手の印象に強く残りますし、話の種にもなりますね。お部屋にゆったりとしたトロピカルムードを取り入れたい方にも、インテリアグリーンとしておすすめです。

近年はネット上のフラワーショップなどで気軽に注文できますので、大切な方のおめでたいシーンを盛り上げましょう。

大切なあの人にお花を送ってみませんか?