ベンジャミンを大きくしたい!基本の育て方から挿し木の方法まで

生活の中に緑がある暮らし、素敵ですよね。新生活を始める際に観葉植物を新たに迎えようと考えている方も多いのではないでしょうか?

今回は、観賞植物の中でもとりわけ人気が高いベンジャミンについてご紹介します。

生花店や通販で販売されているジャスミンは小さいサイズのものが多いです。しかし、育てる方には元気に大きく育ってほしいですよね。

この記事では、ベンジャミンを大きくするにはどうしたらよいのか、育て方の基本と共に詳しく解説していきます。

人気の品種や育てる際によくある質問などもまとめているので、現在ジャスミンを育てている方、購入しようと考えている方はぜひ参考にしてみてください。

 

ベンジャミンってどんな植物?

ベンジャミンは室内でも元気に育ち、比較的育てるのが簡単な植物として知られています。丸みのある葉は光沢があり樹姿もかわいいのでインテリア性も高く、観葉植物としてとても人気があります。

友人のお宅やカフェなどで、鉢植えのベンジャミンを見かけることも多いのではないでしょうか。よく見るといっても、知らないことも多いはずです。

まず初めに、そもそもベンジャミンとはどういった植物なのか説明していきます。

 

基本情報

ベンジャミンは、学名をフィカス・ベンジャミナというクワ科イチジク属の植物です。

和名はシダレガジュマルといい、他にもベンジャミンゴム、ベンジャミンゴムノキ、シロガジュマルなどたくさんの別名を持ちます。インドから東南アジアの地域が原産地とされるので、暖かい気候を好む常緑種です。

 

特徴

原産地であるインドや東南アジアでは、街路樹として用いられています。

鉢植えでは基本的に低木で、サイズは10〜200cmと幅があるので、お部屋のサイズや置く場所に合わせることができる植物です。

もともと熱帯気候地帯が原産なので、夏の暑さには耐えられますが、冬の寒さに弱い傾向があります。耐陰性なため、家の中でも育てやすいのが特徴です。種類も多く、葉の形や色、模様はさまざま。栽培難易度は高くないので、初心者でも安心して育てることができますよ。

ベンジャミンの花言葉

原産地のインドやネパールでベンジャミンは、「聖なる木」と呼ばれ大切に育てられています。また、幸福をもたらす木としても知られ、花言葉は「永遠の愛」「友情」「信頼」「融通の利く仲間」などと素敵なものばかりです。

これらの花言葉から、ベンジャミンは開店祝いや結婚祝い、引っ越し祝いなどのプレゼントとして好んで贈られます。贈り物に観葉植物をお考えの方は、ベンジャミンを贈ってみてはいかがでしょうか。

海外、主に西欧では「平和」「豊かさ」などの花言葉もあります。

 

ベンジャミンを大きくしたい!育て方のコツ

大きいサイズの観葉植物は存在感があり、お部屋の雰囲気もガラっと変えられるためとても魅力的ですよね。

大きさを活かして部屋を区切ったりと、緑のパーテーションとして活用することもできます。

街路樹としても用いられるベンジャミンですが、鉢植えのものはどうすれば大きく育てられるのでしょうか。ここでは、育て方のコツを詳しく紹介していきます。

 

置き場所

ベンジャミンは耐陰性のある植物と先述しましたが、もちろん日当たりがいいに越したことはありません。ただし、夏の強い直射日光や長時間の直射日光で葉焼けしてしまうことがあります。薄いレースカーテン越し、またはブラインド越しに日光が当たるよう調整しましょう。室外に置く場合は、午前中だけ光が当たるような、明るい日陰に置くのがよいでしょう。

また、ベンジャミンは乾燥に弱い植物なので、エアコンの風が直接当たるような場所は避けてください。

 

水やり

春から秋の比較的暖かい季節には、土の表面が乾いてきたら鉢底から水が流れるまでたっぷり与えましょう。鉢受けのお皿に水がたまった場合は、都度捨てるようにしてください。

冬になったら、水やりの回数を減らし、乾かし気味にします。土が乾いているかどうか確かめる時は、手で触ってみて土がさらさらしているかどうか確認しましょう。

ベンジャミンは、空気中の湿度が高めの環境を好みます。空気が乾燥している場合は、霧吹きなどを使って葉を湿らせる葉水を行うとよいでしょう。

 

肥料

夏季に一度、または2カ月おき程度に緩効性の化成肥料を与えます。

肥料を与える際に注意をすることは「与えすぎないこと」です。多く与えればその分大きく育つと思う方もいるかもしれませんが、それは間違いです。肥料を与えすぎると枝葉が伸びすぎてしまったり、冬季に与えると肥料やけを起こし枯れてしまったりすることもあるので気を付けましょう。

肥料のパッケージには正しい用法や容量が書かれているので、そちらを守って与えてください。

 

植え替え

植物の生長サイズは鉢の大きさに依存します。つまり小さい鉢のままで根を広範囲に張らせることができなければ、どれだけ日光に当てても、どれだけ肥料を与えても、ベンジャミンを大きく成長させることはできません。植え替えをせずに何年もそのまま育てていると根詰まりを起こしてベンジャミンの状態が悪くなってしまいます。

ベンジャミンは、1年から2年に1回は植え替えを行いましょう。植え替えに適した時期は新芽が出やすい5月~7月です。植え替え前には水やりをせずに土が乾燥した状態にしましょう。鉢から出したら傷んだ根を切り落とし、ひとまわり大きいサイズの鉢に植え替えましょう。成長に合わせて大きめの鉢へ植え替えることで、ベンジャミンの成長を促すことができますよ。

植え替え手順は下記で詳しくご紹介します。

 

ベンジャミンの植え替え方法

観葉植物の植え替えといわれると、何となく難しいイメージがある方もいるのではないでしょうか。植え替えは、気を付けるべきポイントはもちろんありますが、難しいものではありません。

定期的に植え替えて鉢を大きくしていくことで、植物は窮屈な思いをすることなく伸び伸びと成長することができますよ。

植え替えはベンジャミンを大きく育てるための最も重要なポイントですので、しっかり学んでおきましょう。

 

用意するもの

用土には水はけのよい土を用意します。観葉植物用の土として売られている出来合いのものでかまいません。自分で配合する場合は、赤玉土、ピートモス、軽石などを適宜配合しましょう。

植え替え先の鉢は、いきなり大きすぎるものにしてはいけません。大きすぎる鉢へ植え替えると、根をうまく張らせることができず、弱々しい見た目になってしまうこともあります。現在使っている鉢の、ひと回り大きいものを用意しましょう。

 

手順

植え替えは植物にとってストレスになるため、5月から7月の成長期に行います。

植え替え用の鉢に底石を入れたら、鉢の3分の1の高さまで土を入れましょう。ベンジャミンの根元を持って優しく鉢から取った後、根についている土を4分の1程度落としてください。

ベンジャミンを新しい鉢に入れ、幹がまっすぐになるように片手で支えながら、隙間に土を入れていきます。鉢をゆすったりして、しっかりと土を入れていきましょう。植え替えが終わったら、たっぷりと水をやります。

 

ベンジャミンの剪定方法は?

次は、ベンジャミンの剪定方法についてご紹介します。

剪定をして日当たりや風通しを良くすることで、ベンジャミンの成長を促したり、病害虫から守ったりすることができるんですよ。

もちろん、形を整えておしゃれな見た目にすることもできます。それでは、剪定する時期や詳しいやり方について見ていきましょう。

 

剪定する時期

ベンジャミンは成長の早い植物なので新芽がどんどん出てきます。樹形が崩れてきたなと思ったら剪定を行いましょう。

広範囲に剪定をする場合は4月から5月上旬、軽く整える場合は5月から9月が適期です。

ベンジャミンは刈込みに強いので、枝を切る場所などに特に決まりはありません。

また、ゴムの木の仲間なので、枝を切ると白い樹液が出ます。肌に直接触れるとかぶれる場合があるので、手袋をするなどして十分に注意しましょう。

 

丸く剪定したものが人気

ベンジャミンは、丸く剪定されたものが特に人気です。シンプルな形ですが、剪定にはコツが要ります。

まず、剪定ばさみ、手袋、エプロン、新聞紙など下に敷くものを用意します。

ベンジャミンの鉢の下に新聞紙を敷いたら、まずは枯れ枝や枯葉を取り除きましょう。ある程度きれいになったら、ベンジャミンから少し離れて立ち、出来上がりの大きさを決めます。枝を切る際は、元気な枝は少し深めに、成長が止まっていそうな枝は浅めに切ってください。少し切ったら離れて全体を確認、少し切ったら確認を繰り返していきましょう。そうすることで、きれいな丸みを出せるはずです。

 

剪定した枝は挿し木にしよう!

剪定した際に、まだ元気に見える枝を捨てるのはなんだかもったいないですよね。節が残っている枝の場合は、挿し木にしてみましょう。簡単に、そしてお得にベンジャミンを増やすことができますよ。

それでは、挿し木の詳しい方法をご紹介していきます。

 

挿し木の手順

まず、剪定した枝の中から節の残っているものを選びます。先端から10cmほどの長さのものがよいでしょう。

切り口は、水を吸いやすいように斜めにカットします。葉は先端部分のみ残し、他は取り除きましょう。2、3枚以上あると理想です。

2〜3時間水にさした後、土にさします。土に差すときに切り口から樹液が出ている場合は、よく洗うと根が出やすくなります。

挿し木が完了したら明るい日陰に置き、乾燥させないように1日に1〜2回水やりをしましょう。節から新芽が出てくれば、根も育っているので一安心です。そこからは通常の育て方と同様に、明るい風通しのいい場所で育てましょう。

 

ベンジャミンは種類がたくさん!人気の品種4選

さて、ベンジャミンといっても実はさまざまな種類があります。ベンジャミンは、もとから個性のある観葉植物ではありますが、品種によっては葉の色や形、模様など個性的なものからかわいらしいものまでさまざまです。

お部屋のインテリアに合わせて、葉色の異なるベンジャミンを選んでみてもいいですね。ここでは、その中でも人気の品種4選を紹介していきます。

 

ベンジャミンリッチ

基本のベンジャミンです。通常ベンジャミンという場合は、ベンジャミンリッチのことを指します。

新芽は薄い黄緑色をしていますが、だんだんと濃いきれいな緑色になります。葉には光沢があり、青々とした葉がとても美しいですよ。ベンジャミン全体に共通することですが、幹が柔らかいので、ねじったりとアレンジすることも可能です。

 

ベンジャミン・バロック

葉がくるっと丸まったかわいらしい品種です。このカールした葉は、他の植物には見られない、とても個性的な品種です。

葉の色はベンジャミンリッチと同様に、新芽の時は黄緑色で、徐々に濃い緑色になっていきます。ベンジャミンの中でも環境の変化に特に弱く、新芽は葉をよく落とします。

一度置く場所を決めたら動かさないようにするか、動かす場合は日数をかけて徐々に動かすように注意しましょう。

ベンジャミン・ライム

1990年あたりに出てきた比較的新しい品種です。葉は、ベンジャミンリッチよりも淡い、鮮やかな黄緑色をしています。日光の反射で、明るく光ってとてもきれいですよ。葉の色は、ベンジャミンリッチの新芽の色によく似ています。

 

ベンジャミン・ゴールデンプリンセス

葉のふちが白、または黄緑色で縁取られたような斑模様があります。この斑は日差しなどの生育環境に大きく依存するため、個体によって斑の面積が多く見られたり、逆に少なかったりします。たいてい10〜50%ほど斑が入っています。

離れてみると葉が金色に見えることから、ゴールデンプリンセスの名が付けられたようです。ベンジャミン・スターライトという品種に似ていますが、スターライトは斑の色が白っぽいのに対し、ゴールデンプリンセスは黄緑色です。

 

【ベンジャミンの育て方】よくある質問

さて、ベンジャミンの栽培や種類について詳しく解説してきました。唯一環境の変化には弱いものの、他の植物に比べ育てやすいことが分かったと思います。それでも生き物を育てるのですからトラブルはつきもの。最後に、ベンジャミンを育てる上でよくある質問について解説していきます。

 

ベンジャミンの幹を太くするにはどうすればいい?

ベンジャミンの幹を太くするには、たくさん日に当てることが大切です。また、成長期に肥料を与えることにも効果があります。切り戻しをすることで、上への成長を止め幹を太くしたり枝葉を増やしたりする方法もあります。しかし、どの植物にもいえることですが、幹だけを集中的に短時間で太くする方法はありません。大きさに合った鉢で丁寧に育てていけば、幹は少しずつ太くなっていきます。時間をかけて成長を見守っていきましょう。

 

冬越しの方法は?

ベンジャミンの耐寒性はそこまで強くはありません。冬の間は室内に置きましょう。元から室内に置いている場合は、冬越えのために特別な対策を行う必要はありません。

温度の下限は5度ですが、10度以下になると成長が止まります。乾燥には弱いので、室内ではエアコンやヒーターの近くなど、直接風が当たらない場所に置くよう注意してください。室内でも夜間に気温が5度以下になる可能性がある場合は、ビニールをかぶせるなどして保温できるようにしておくとよいでしょう。ビニールをかけっぱなしにすると風通しが悪くなるので、日中は取るようにしてください。

 

かかりやすい病気はある?

ベンジャミンは買ってきてすぐに葉が落ちてしまうことがあります。これは病気ではないのですが、生育環境が変わることに由来します。一度置く場所を決めたら、あまり移動させないようにしましょう。

また、ベンジャミンは丈夫な植物ですが、すす病にかかることがあります。これはカイガラムシの糞によって引き起こされるもので、すす病にかかると葉や枝が黒くなり、生育に悪影響を及ぼします。

稀ですが、炭疽病にかかることもあります。炭素病菌というカビが原因の病気です。葉や枝に発生すると、灰白色や黒っぽい円形の斑点が現れます。被害が進むと、葉に穴が開いたり破れたりすることも。高温多湿の夏季にかかりやすく、水やりの際の水滴が飛び散ることや風によって、他の植物に感染することがあります。発症した部分は残念ながた治らないので、早めに取り除くようにしましょう。

 

つきやすい害虫は?

まれにカイガラムシやアブラムシ、ハダニが付くことがあります。

これらの害虫は葉から養分を吸収し株を弱らせます。見つけたら、早い段階で殺ダニ剤を使って駆除しましょう。カイガラムシの成虫は、厄介なことに薬剤が効きにくいです。駆除する場合はピンセットかブラシを使いましょう。牛乳を霧吹きに入れて散布することも効果的です。

また、一度虫が付くとあっという間に広がります。日ごろから葉の裏などこまめに見て、害虫がいないかチェックしておくとよいでしょう。

風通しの良いところにベンジャミンを置くことや剪定をすることも、害虫の予防になりますよ。

 

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プレミアガーデンは、最高品質のお花を全国配送している通販サイトです。今回ご紹介したベンジャミンはもちろん、お花から観葉植物まで、さまざまな植物を購入することができます。ベンジャミンは、8号(110cm前後)と10号(180cm前後)の比較的大きめのサイズを取り扱っていますよ。

ラッピングや木札、紙札もすべて無料なので、開店祝いや結婚祝いにベンジャミンを贈ってみるのもいいですね。

 

まとめ

今回はベンジャミンの育て方について詳しく解説しました。大きく健康に育てるにはどうしたらいいのか、何となくイメージできたのではないかと思います。

ベンジャミンは手入れや育て方も難しくありませんし、強くて丈夫な観葉植物です。また、種類がとても多いので、お部屋のインテリアに合わせて品種を選ぶ楽しさもありますね。お部屋を彩るパートナーとして、ぜひベンジャミンをお迎えしてみてはいかがでしょうか。

大切なあの人にお花を送ってみませんか?