ベランダで育成する観葉植物のおすすめは?育てやすい種類を紹介
観葉植物を育てたいけど、小さな子どもやペットなどがいて諦めている……そんな方はいませんか?
お部屋のインテリアにもぴったりな観葉植物ですが、ベランダで育てるという手もありますよ。ベランダに観葉植物のグリーンがあるだけで、緑がストレスを緩和させてくれます。
また、植物を実際に育てることが気分転換にもなるでしょう。
この記事では、ベランダで育てることが可能な観葉植物の中でも、特に手入れが簡単なものをご紹介します。
また、育て方のポイントや注意点もご紹介しますので、植物を育てるのが初めての方、不安な方もぜひご覧ください。
ベランダで観葉植物を育てるメリットとは?
観葉植物と聞くと、室内に飾ってあるイメージが強いかもしれません。しかし、部屋の日当たりなどによっては、上手く育たないこともあるでしょう。
部屋には置き場所がない……という方もいるかもしれません。そんな時は、ベランダで観葉植物を育ててみませんか?
ベランダに観葉植物を置くことで、心安らぐ空間が生まれると同時に、育成する楽しみも湧き上がって来るでしょう。
まずは、ベランダで観葉植物を育てるメリットについて解説します。
癒しの空間ができる
植物を飾ることで、癒しの効果が得られることもメリットです。
植物がもたらすプラスの作用は、現在までさまざまな研究が進められてきました。中でも視覚的に植物の存在を感じることで得られる心理的効果は、私達の遺伝子と深く関わっているといわれているのです。
実際緑のある空間では、アルファ波が高まり緊張がほぐれやすくなるといわれています。
このことからも、ベランダに観葉植物を置くことで、癒しのスペースが生まれることが期待できますね。
夏は日除けになる
観葉植物をベランダに置くだけで、日除けの効果があります。
多く場合ベランダ側にある窓は大きいので、日差しもたくさん入ってくるでしょう。眩しくてカーテンを閉めっぱなし……なんて方もいるかもしれません。
大型の観葉植物をベランダに置けば、日除けになるという効果もあります。
ただし、直射日光が強すぎる場所に観葉植物を置くと弱ってしまったり、葉焼けしたりすることもあるので気を付けてください。
また、ツル性のヘチマやゴーヤなどを植えて、グリーンカーテンを作っても日除け効果は抜群ですよ。
風水効果を得られる
ベランダに観葉植物を置くことで、風水効果を得ることができるというメリットも。
風水は遥か昔の中国の哲学や思想が深く関係しており、陰と陽に準ずる宇宙観から成り立っています。
つまり陰と陽のバランスを整えることが、風水においての重要なポイントになります。
玄関やベランダなどの大きな窓からは、さまざまなエネルギーが入って来るため、運気がアップする観葉植物を置くと良いでしょう。
たとえば、尖った葉を持つ観葉植物は、仕事運や勉強運を上げてくれるといわれています。また、丸い葉を持つ観葉植物は、癒しの効果があります。仕事運を上げたいなら尖った葉のサンスベリア、癒し効果を上げたいなら丸い葉のモンステラを育てるのはいかがでしょうか。
ベランダで観葉植物を育てる時の注意点は?
みなさんは、ベランダをどんな風に活用されていますか?洗濯物を干すのに利用するのがほとんどだと思いますが、そんな生活スペースでも、おしゃれな観葉植物を並べて飾るだけで素敵な空間に変えることができますよ。
グリーンがあるだけで、心地よいスペースが生まれてベランダに出るのが楽しみになるはずです。
では、ベランダで観葉植物を育てる際に、押さえておくべきポイントはあるのでしょうか。育てる際の注意点を確認していきましょう。
自宅のベランダに適しているか
観葉植物にとって、日当たりはとても大切です。
まずは、植物を置きたい場所にどの程度の日が入るのか、チェックしておきましょう。
たとえば1日を通してあまり日が当たらない場合は、日陰でも丈夫に育つ植物を選ぶのがおすすめです。
自宅のベランダに適した観葉植物を選ぶことで、素敵なグリーンライフを楽しむことができます。
置きたい場所をイメージしてみよう
ベランダの空きスペースにどんな観葉植物を置くのか、購入する前にイメージをしておくことも大切です。
狭い空間に置く場合は、あまり大きく生長しない植物を選ぶようにしましょう。置き場所のサイズ(幅や高さ)などを測っておくと、観葉植物を購入するときに役立ちます。
また、配置方法も視野に入れるとイメージしやすくなりますよ。たとえば、ベランダの手すりなどを使用して壁掛けスタイルにするのか、隙間にガーデンラックを置くのかなど、さまざまな育て方ができます。
また、ベランダに観葉植物を置くときには風で飛ばされないように、重量感があるプランターを選ぶようにしましょう。
マナーを守ろう
ベランダは人目につく場所でもあるので、マナーを守る必要があります。
たとえば背の高い植物や茂った葉っぱなどが隣家に侵入してしまった場合や、風が強い日に鉢が飛ばされてしまうなど、思わぬ事故に発展することがあるからです。
また、マンションなどでは細かいルールなどが定められていることがあるので、事前に確認しておくと良いでしょう。
マナーを守り適切な対策をすることで、ガーデニングが楽しくなりますよ。
~明るい場所に置くのにおすすめ~ベランダで育てるのに最適な観葉植物3選
あなたのお家のベランダは、どれくらいの時間日光が当たるでしょうか?
1日中明るいベランダならば、太陽の光が大好きな植物を育成するのに向いています。まずは、明るい場所に置くのにおすすめの観葉植物を3つ見ていきましょう。
①オリーブ
最初に紹介するのは、シルバーの葉が人気のオリーブの木です。常緑樹なので、1年を通してシルバーグリーンの葉を楽しむことができます。見た目もおしゃれで、観賞価値も高いです。
オリーブの木は、平和をもたらす木として世界中の人々から愛されています。
また風水でも「邪気払い」の効果があるので、ベランダに置くことで、外からの悪いエネルギーを防ぐことができるでしょう。
オリーブの木は太陽の光が大好きなので、日当たりが良い場所に置くことで、スクスクと生長してくれますよ。耐寒性はそれ程強くはないので、−5℃以上になるエリアは注意してください。水やりは、用土が完全に乾いてから行うようにすると良いでしょう。
②シルクジャスミン (月橘)
シルクジャスミンは、東南アジアが原産のミカン科の観葉植物です。葉にはツヤがあり、6月〜8月にかけてピュアホワイトの可愛い花を咲かせます。
英国での名前は、「オレンジジャスミン」です。これは、柑橘系の香りとジャスミンに似た花を咲かせることが由来といわれていますよ。
そんなシルクジャスミンも、日当たりの良い明るい場所を好みます。日照時間が不足すると花が咲かないことがあるので、気をつけましょう。
寒さには弱いので、冷涼地にお住まいの方は冬場は室内で管理するのがおすすめです。
③ブルーベリー
狭い空間でも育てられるブルーベリーも、ベランダ栽培に向いています。
樹高が低いので、マンションなどにお住まいの方にもぴったりでしょう。
また、春〜夏にかけて咲く可憐な白い花も魅力的。初心者にも育てやすく、実が食べられるのもアピールポイントです。
プランターで栽培する場合、大きく育てたい時は大型サイズ(7〜10号サイズ)を、コンパクトに育てたいなら小型のプランターをチョイスしてください。
また、素材は水はけが良いテラコッタが適しています。弱酸性の土を好むので、市販の野菜用の培養土を使用すると良いでしょう。
~日陰でも丈夫に育つ~ベランダで育てるのにおすすめの観葉植物3選
ベランダで植物を育てる場合、ポイントになるのは日照時間です。
しかし、日当りが悪いからといって全ての観葉植物が育成しにくいのかというと、そんなことはありません。
日陰でも丈夫に育つ植物もあるので、チェックしていきましょう。
①シュロチク
シュロチクは、中国原産のヤシ科の観葉植物で、日本には江戸時代に入ってきたといわれています。
葉っぱには光沢があり、独特な風格が魅力です。どちらかと言うと和風のイメージですが、不思議と洋風のインテリアとも相性が合いますよ。
シュロチクは乾燥に強く水やりも神経質になる必要はないので、初心者の方でも簡単に育てることができます。
この植物は日差しが不得手なので、半日陰の環境下で育てるのに向いていますよ。直射日光に当てると葉が焼けてしまうので気をつけましょう。また、強い風でも葉が裂けてしまうことがあります。植え替えは2〜3年に1度、ひと回り大きな鉢に移すのがおすすめです。
②シマトネリコ
シマトネリコは、アジアやインドなどが原産のモクセイ科の植物です。また常緑樹なので、1年中明るめのグリーンを鑑賞することができますよ。
また生命力が高いため生長も早く、春〜夏にかけては急速に大きくなる特性があります。したがって、コンパクトに育てたい場合は定期的に剪定をするのがおすすめです。
シマトネリコは、日当たりの良い場所でも半日陰でも丈夫に育ちます。
また、耐寒性もあり、−3℃までならベランダに出したままでも問題ありません。しかしそれ以下になると枯れてしまう恐れもあるので、冬の期間だけでも室内で管理すると安心です。
③ オリヅルラン
次に紹介するのは、ユリ科のオリヅルランです。この植物は日陰でも元気に育ち、1年中斑入りの美しい葉を楽しむことができるでしょう。葉っぱは細く尖っており、涼しげな印象です。
オリヅルランを育てていると、ランナーと呼ばれる子株を付けることがあります。この子株がまるでオリヅルのようで、とても可愛いのが特徴です。ランナーの節からは、可愛らしい白い花が咲きますよ。
オリヅルランは日陰でもタフに育つ植物なので、特に注意するポイントはありません。
ただし冬場に霜や雪に当たると、枯れてしまうこともあるので注意しましょう。葉が枯れてしまっても根が元気な場合は、春になるとまた葉が生えてきます。
~日除けにもおすすめ~グリーンカーテンにもなる観葉植物3選
夏になると、厳しい暑さが続きます。そんな中、緑がある空間に行くと何となく涼しく感じることはありませんか?
ベランダで観葉植物を育てる際には、夏の日除けになるような種類を選ぶのもおすすめです。
主にツル性の植物を育てることで、グリーンカーテンとして日除けに役立てることができますよ。ここでは、グリーンカーテンに活用できる植物を3つご紹介します。
①フウセンカズラ
フウセンカズラは、アフリカ原産でムクロジ科の1年草になります。ツル性で急速に生長するため、緑のカーテンとして利用することが可能ですよ。
花の時期は6月〜8月下旬で、白く小さな花を咲かせ、その後直径3㎝くらいの鬼灯(ほおずき)に似た丸い実ができます。
その実が淡い緑から茶色に変化していき、その中に種ができるのです。フウセンカズラの種の模様は、ハート型でとてもキュートですよ。
フウセンカズラを植えるなら、日当たりの良い場所が向いています。グリーンカーテンとして利用したい場合は、ネットなどを張りつけて、ツルを絡ませていくと良いでしょう。
フウセンカズラはとてもスピーディーに生長するので、後で植え替えることは難しいです。置き場所を決めてから植えると良いでしょう。
②モッコウバラ
1年中緑を楽しみたい方には、バラ科のモッコウバラがおすすめです。
4月〜5月にかけての花期には、フェンスいっぱいに花を咲かせるので、ひときわゴージャスな印象になります。そのうえ、縦にも横にも自由に這わせることができるので、緑のカーテンとしての楽しみ方もさまざまです。
モッコウバラの魅力は、かすかな甘い香りと育てやすさ。バラという名前がついていますが、トゲはないので、お子さんがいても安心ですよ。
育て方としては、プランター栽培の場合、鉢土が乾いたら、ふんだんに水を与えてください。花の時期が終わり、本格的な夏が始まるまでに剪定すると、翌年も花付きが良くなりますよ。
③ヘデラ(アイビー)
星のようなフォルムで人気のアイビーは、北アフリカ・ヨーロッパ原産の観葉植物です。
アイビーは主に庭のグランドカバーに使われることが多いですが、グリーンカーテンとしても適用できます。
葉の色も斑入りのグリーンや、やわらかなクリーム色をしているものなどがあり、ツル性の特性を活かした楽しみ方ができるでしょう。また、「ヘリックスサーク」という品種は、葉っぱがハートの形をしていて可愛らしく、魅力的ですよ。
鉢植えのアイビーを購入するときは、葉っぱにツヤがあり、下葉が元気なものをチョイスしましょう。
生育期には土が乾いたタイミングで水やりをしますが、冬は土が乾いてから2〜3日間隔を置いてから水を与えてください。
アイビーはフェンスなどに絡ませる他、ハンキング仕立てにすることも可能です。
観葉植物に虫がつかないようにするには?
ベランダで観葉植物を育てるときに、1番気になるのは虫の発生ではないでしょうか。
特に周囲が自然で溢れている環境であるほど、虫が寄って来やすくなります。しかし、事前に対策しておけば被害を防ぐことができますよ。
ここからは、観葉植物に虫がつきにくくする方法を解説していきます。
虫よけになる植物を植える
ベランダで観葉植物を栽培する際には、ハーブのような強い香りを持つ植物をいっしょに置くことで虫除けになります。
たとえばローズマリーには、虫が嫌がるカンファ―という成分が含まれています。
また、タイムに含有するリナロール、ペパーミントに含まれるメントールも、虫除けに有効といわれていますよ。
定期的なメンテナンス
ベランダに置く植物には、塵やホコリが付きやすくなります。これが原因となりカビや虫の温床になることも。
定期的にお手入れをすることで、虫の発生を抑えることができます。特に葉っぱの表面を拭いたり、葉水を与えたりすると効果的ですよ。
市販の殺虫剤を使用する
市販の虫除けスプレーなどを使うことで、虫を寄せつけないという方法もあります。
殺虫効果だけではなく防菌にも使用できる商品もあるので、園芸店や通販サイトでチェックしてみてください。
また、独特な香りが苦手な方は、自然由来の成分で作られた防虫スプレーなどもあるので使ってみてくださいね。
まとめ
今回は、ベランダで育てるのにおすすめの観葉植物をご紹介しました。
ベランダに観葉植物や花があるだけで、朝カーテンを開けるのが楽しみになりますよ。植物が生長していく様子を見守ることで、自然のサイクルを感じて、心を癒すことができるのではないでしょうか。
最初は育てやすい植物から始めて、慣れてきたら少しずつ増やしていくのも楽しいですよ。
この記事を参考に、ぜひ観葉植物を育ててみてください。